先日山に登った時、ある見晴らしのいい場所の、少し高い位置の木の枝に、
紙袋がぶら下がっているのを見つけました。
よくハンカチなどの落とし物が枝に引っかけてあったりするから、
あれも忘れ物かな?と思いました。
しかし何となく気になってちょっと近寄ってみたら、
紙袋の表面に大きく男性の名前が書いてあり、その下に、
「お母さん ○○子 迎えに来たよ」
と。
遭難するような山ではないですが、誰か亡くなられたのでしょうか?
なんだかものすごく哀しくなって、涙をこらえながらその場を後にしました。
きっとただの忘れ物でしょう。
きっと、山頂まで行きたいお父さんと、もう疲れたからここで待ってるわ−なんて言うお母さんと娘と、はぐれただけだと思います。
でも、家族や大切な人を亡くした気持ちが一瞬理解できた気がして、
いえ、実際には理解できてはいないと思います。
経験した人じゃないと、その悲しさはわからないでしょう。
この紙袋に関しては私の考えすぎだと思いますが、
山に登る人も、海で泳ぐ人も、街で働く人も、みんな、
毎日無事に家族のもとへ帰れればいいなあ、と思いました。
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