フォールディング・ナイフ

　ナイフには目的によって色々と種類がありますが、特に登山専用として造られた製品はありません。
狩猟用もしくは釣り用などの中から、自分の登山スタイルに適するナイフを選ぶことになります。
登山用には携帯に便利なように折り畳みが出来る、フォールディング・ナイフに人気があります。

フォールディング・ナイフの銘柄では”バック”と”ガーバー”に人気がありますが、それ以外にも良い製品があります。
写真のナイフは何れも小さな個人メーカーで製造されたナイフですが、職人の心意気が見える味わい深い製品です。

山道具の分類でナイフはサバイバル装備に属しますが、「レビュー」にその項目がありません。
いちばん近い「クライミング装備」に分類しておきます。

最近、ナイフの使い方を知らない登山者が多くなったように思います。
ナイフは捨て縄のセット、宙吊り脱出など本来サバイバル装備ですから、用途、用法を知らないと命に係わることもあるのです。

ナイフは大切な道具ですが、それだけに留まらず武士の刀のように、岳人には精神的、象徴的な道具でもあるのです。
私は昔、”バック”の狩猟用フォールディング・ナイフを愛用していたのですが、登攀中に取り落として失くしてしまいました。
使い慣れた道具を失くしてガックリ気落ちしたのも、今となっては懐かしい想い出です。ainakaren

ナイフ関連の日記
＊「ナイフはナイフ」http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-12522
＊「ナイフはやっぱりナイフ」http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-14184

コメント

ゲスト

RE: フォールディング・ナイフ
最近は中国製のOEMナイフが幅を利かせて
ちょっとしたフォールディングナイフが3000円以下
下手すると980円という状態です

おかげさまで日本の高品質ナイフを作るメーカーが
苦境に陥っています

Ainaka Ren

フォールディング・ナイフ・コメント深謝
qOuOpさん、こんにちは。

良い製品が安価で購入できるなら良いことです。
良い製品は隅々まで仕上げに心が籠もっています。
粗雑な加工が少しでもあれば避けた方がよいと思います。
刀が武士の魂のようにナイフは山男の魂でもあるのです。
良質な日本の著名ナイフはお薦めです。ren

kazuhi49

RE: フォールディング・ナイフ
ainakarenさんこんにちは。

私もフォールディング・ナイフにはこだわりをもっています。私は岐阜県関市のモキと言うメーカーの物を今でも愛用しています。

登攀中の緊急脱出用に必ずポケットに入れていましたが、一度も使う事がなかった事をパートナーに感謝しています。今でもどこに行くにもザックのお供となっています。

Ainaka Ren

フォールディング・ナイフ・コメント深謝2
kazuhi49さん・こんにちは。

関と燕は優秀な刃物メーカーの街ですね。
とても素晴らしいナイフがありますが、”バック”や”ガーバー”などの米国製のナイフに比べて、高価ですね。
それだけに刃の材質が違いますよね。

登攀事故からの緊急脱出は、１度も無いのが普通ですね。
もし私にそんなことがあれば、人生観が変わっていたと思います。
でも可能性としてはあるのですから、ナイフは必要なのですね。

相棒が遭難したとき、私はその場に居なかった〜、そのことが遺恨ですが、その場に居ればもっと苦しかったのかも知れません。
事故の緊急脱出にナイフを使うことがなくて幸いでした。ainakaren

ゲスト

RE: フォールディング・ナイフ
え〜　特にガーバーは今やほとんどが中国製か台湾製です
フィスカーに買収されてからこの方
海外生産に軸足を置きました
一時期は日本製（Gサカイ製シルバーナイト）を扱っていました
おかげで今や自社生産時代のモデルは
プレミア価格で取引されています

バックもどうやら値段から察するに
中国製に切り替えているようです

Ainaka Ren

フォールディング・ナイフ・コメント深謝３
qOuOpさん、製品情報有難う御座います。

やはりそうなのですか。
アメ横の輸入ナイフ店で手に取ったとき、明らかに粗雑になっていると思いました。

昔の”バック”のフォールディング・ハンターは素晴らしいナイフでした。
失くしたから余計にそう思えるのかも知れません。ainakaren

きみどり

RE: フォールディング・ナイフ
バック・フォールディング・ハンター持ってました。
かなり前です。
釘が切れるとの売りで実際に切ってみました。
→刃が欠けました。
無くしてしまって残念です。

これとは違いますが、飛び出しナイフが違法になってしまったのが
残念です。獣に襲われたとき、両手でおっちらナイフの刃を出すことなんか出来ませんから・・・

ゲスト

そのころの釘は
15年くらい前の　「ナイフマガジン」の記事だったでしょうか
そのバックのフォールディングハンター１１０　通称ワンテンの
釘を切るという話は　釘をたたいてぶった切るじゃなくて
釘に歯をあてて　ナイフを鋸のように前後させて釘をころころ廻して
切るという内容だったと指摘があった気がします

　また　釘を切るというコピーがあったころ・・・確か80年台？　70年代末？・・・
の釘の強度は今ほどではないそうです

　個人的には分厚いグローブをつけても片手でオープンできるように
設計されたスパイダルコのナイフがナカナカよろしいのではないかと

　実際エベレスト登頂のパーティーも持って行ったというモデル
エンデューラなどはそのうち私も購入するかと思います
実売価格￥7700程度です

Ainaka Ren

フォールディング・ナイフ・コメント深謝４
kimidoriさん、こんばんは。

刃が欠けるのは刃が曲がるのとは異なり、切れ味の良い刃物の特徴です。
昔の製品はプレミアム価格で売買とのこと、失くしたことがお互いに悔やまれますね。

熊に襲われたときは、アイスバイルで頭をブン殴るのが一番だと思います。

Ainaka Ren

フォールディング・ナイフ・コメント深謝５
qOuOpさん、こんにちは。

釘の件はそうでしょうね。
昔は刃が十分に硬かったのでしょう。

qOuOpさんはナイフに造詣が深いのですね。
私は詳しくありませんし、写真のナイフも私の所有物ではありませんが、因みに〜
１・シュミット作、ダマスカス・フォールディング
２・クロフォード作、ポケット・フォールディング
　　　チータム作、ポケット・フォールディング
造形的にも綺麗ですね。ainakaren