厚手山靴下一枚では履き慣れたナーゲル山靴でも靴擦れができるので、細い柔らかいウール毛糸で編んだ薄手の山靴下を下に重ねて履いて皮膚を保護していた。
その後、技術が進歩して素材も編み上げ方法も変わったが、下に薄手、外に厚手の2枚重ねが定説のように伝えられてきた。
現在、重登山靴を履くとき、靴下は厚手一枚が主流になりつつある。
保温性と厚さの調整用に薄手を重ねることもあるが、その場合は定説とは逆に薄手を外側に履く。
下履き専用の薄手5本指は汗の吸着や水虫の予防などの衛生目的に用いるが、外側に履くことが出来ない。
靴擦れとは歩行時に足の皮膚が靴下を介して靴の内側で滑り、摩擦することにより炎症を発する事である。
靴と靴下の滑り摩擦に終わらず、靴下と皮膚の滑りが残り炎症を発する。
炎症を起す部位は2箇所、指を含めた足の裏から甲への立ち上がり両側と、踵裏からアキレス腱までの立ち上がり部分である。
両側の靴擦れは主に下り坂で靴の中で足が前に滑る事で起こり、踵上の靴擦れは歩行の蹴上時に、靴底が曲がらず踵が靴底から浮き上がる事で生じる。
靴のサイズの選び方と履き慣らし方、歩き方、甲と足首それぞれの紐締めも靴擦れの防止に重要であるが以前日記に書いたので、この日記では靴下についてのみ話をする。
皮膚の上に直接履く厚手靴下は、裏側に柔らかい密集したパイル毛を有する事が必須である。
靴と靴下の滑り摩擦が皮膚に伝わり難いのだ。
主な素材はやはりウールが最高である。
ウールだけでは強度的に弱いので通常10パーセントから20パーセントのナイロンとポリウレタン繊維を混紡している。
メリノウール製の靴下が履き心地が良く、纏め買いして愛用している。
私は厚手一枚だけをオールシーズンに履いている。
品種は米国ネスター社製、エクスぺディションである。
この靴下を履くときに、下に薄手を重ねて履くのはよくない。
厚手靴下の中で皮膚に接して薄手靴下に皺が撚ると、予期せぬ部位に靴擦れを生じる。ainakaren
ainakarenさん、こんにちは。
昨年ゴローという靴屋さんで山靴をオーダーメードで作っ
てもらった際靴下は足にぴったり合うものを下履きに少し
ゆったりしたものを上履きにして2枚重ねで履くと靴下同
士が摺れるので靴擦れしないと教わり、すごく納得して実
践していましたが、1枚履きの考え方もあるのですね。
参考になります。情報ありがとうございました。
junyamashさん、こんにちは。
厚手の山靴下ならば何でもよい、という事ではありません。
内側に密集したパイル毛が有る事が必須なのです。
ネスター社、エクスペディションの裏側は密集したループ状のパイル毛で約5ミリメートルの毛足があります。
毛が毛足の長さの範囲に自由に撓り足皮膚を保持してくれます。
昔の極太毛糸の厚手靴下一枚だけで重登山靴を履けばたぶん靴擦れが起こるでしょう。
靴下の選定と履き方、枚数には昔、随分試行錯誤を繰り返しましたが、現在はもう20年程、変えていません。
靴下の履き方には皆さんそれぞれに自説がありますね。
経験を重ねて自分に合った履き方が一番です。ren
以前、日記で靴下について質問したところ、ainakarenさんから「ネスター社、エクスペディション」を教えていただき、大変ありがとうございました。
実際に使ってみると「非常にいい 」ということで、後日、大人買いしてしまいました。
心配していたのは、メリノウール使用、ということで、その「耐久性」でしたが、全く問題ない程です(今のところ)。
唯一見つけた、ほんのわずかな欠点は、靴紐が緩んだとき、靴下がスベスベして、意外と足が動いてしまう、ということですが、それは「靴ひもを締めろ 。」の一言で解決する程度の問題で「問題じゃない」、むしろ「肌触りがいい。」という長所でもあります。
暑い時でも寒い時でも何の問題もないですね。重宝しています
P.S.
唯一の「後悔」は、追加注文の時、よく見ないで「ポチッ」をしたために、全く違う模様の靴下が来た…、まあ、それも楽し
ainakarenさん、はじめまして。
私の場合靴ではないので話はちょっとずれますが、
靴擦れ防止はやはりテーピングで。
足指中三本締めますが、心も一緒に締めます。
さぁ行くぞ!と。
私も冬は厚手の靴下を一枚で愛用しています。
メーカー名は解りませんが、某スポーツ洋品店で売られて
いる一番高いランクの靴下を使用しています(確か2300円位)
やはり ainakarenさんが言われているような、内側が細
かいパイル状になっていて中々快適です。
それだと−15℃まで位なら耐えられますが、それ以上の
外気温の時は足先が冷たくなるので、足型のホッカイロを
敷きます。
westupさん、こんばんは。
調子がいいようで良かったです。
紐締めが緩くても、仮に靴の中で靴下が滑らず、靴下の中で足の皮膚が滑れば靴擦れになります。
紐締めは適正に
ウール靴下の履き心地はウール80パーセントから90パーセントに近づくほどよくなるのですが強度は弱くなります。
メーカーの判断の難しいところですが、私は履き心地優先です。
私の纏め買いは5足全部同じ色、デザインで面白さがありません。ren
shumaiさん、こんばんは。
私も沢では素足に地下足袋で、靴下は履きませんが、下に草鞋を着けます。
地下足袋だけで歩くことはありません。
他には仁左衛門さんも日記シリーズ「地下足袋音頭」で有名な地下タビニストですね。ren
onsenさん、こんばんは。
エクスぺディションは@2100円程でした。後にIスポーツで5足纏め買いでも値引きなしでしたね。
今も未使用品が残っていますので強度も予想以上です。
暫らく厳冬期には積雪のある山に行っていませんが、奥多摩、箱根あたりの山なら厳冬期でも冷たさは感じません。
足型のホッカイロは良いアイデアですね。
私は着衣のポケットの中に時々使います。 ren
ainalarenさん こんばんは。
昔、つま先用ホッカイロなんて売ってましたが最近のあるのかな?
つま先は、酸素が十分に行き渡らないため通常のものだと温度が上がりにくいため、つま先用は酸素量が少なくても発熱するように作られていたので、つま先以外で使うと、温度が上がりすぎるという欠点がありました。
nightsさん、こんばんは。
靴用のホッカイロなんて便利な物が手に入る時代ですよね。
昔は足の指を凍傷で失う人が沢山居て、我々の会にも指をなくした人、3〜4人居ましたよ。
一本から、片足全部まで居ましたが、何時までもじくじくと完治せず苦労してました。
あの頃、その爪先用ホッカイロがあればなぁ〜、と思いますね。
当時はナーゲル靴で靴底に鋲が打ち込まれていて、とても足裏が冷える靴だったのです。ren
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