![]() |
八甲田山雪中行軍遭難事件の真実に迫るドキュメンタリー
原作 小笠原孤酒「吹雪の惨劇」
2014年イタリア=日本合作
本篇88分 特典映像100分
第五聯隊の遭難を再現した映画です。
特に生存者17名のうちの一人小原忠三郎氏を小笠原孤酒氏が取材した肉声が使われ真実味が増します。
私は関連書籍を1/25,00地形図で確認を取りながら7冊読み、やっと概要をつかんだのですが、このDVDはいとも簡単にコンパクトにまとめています。
健さん、北大路さん、三国さんの出てくる映画より圧倒的にリアルで迫力がありました。
一つ勉強になったことは大学の実験でリングワンダリングは視界がない状態ではだれもが起こしうる現象だということです。
私も八ヶ岳の横岳でリングワンダリングをした時には焦りました。
足元しか見えないホワイトアウトの状態で西からの烈風で北東の尾根に入ってしまい風が収まったのにおかしいと気が付き引き返したのですが、硫黄岳山荘への尾根がわからず、気が付くと自分のアイゼンの跡を何回も追っていました。低体温症の一歩手前まで行きとてもやばかったのを思い出します。
これで終わりとしたいですが、大正13年の地図と昭和31年の地図が手に入りそうなので馬立周辺の地形と猿倉温泉から矢櫃橋を経て御鼻部山に抜ける道がいつできたか確認したいと思います。
borav64mさん、はじめまして。
実は私も、会社で働いている時に、この遭難事故については興味があり、色々と調べたことがあります。当時、仕事で良く通ったKDD(いまのKDDIかな?国際電信電話公社)の研究所が恵比寿にあり、その途中に確か防衛庁の研究所があり、その研究所の図書館を尋ねて、「陸奥の吹雪」と言う、歩兵第五連帯の雪中行軍について書かれた詳細な書物(その後、63年周年に自衛隊第九師団第五連隊が当時を想定して演習をした。)をコピーさせていただき(研究所の方で数百ページにわたる資料をコピーしてくれて、郵便で送ってくれました。)、その内容を興味深く読んだ記憶があります。その資料は今でも手元に残っています。興味があった点は、なぜ第五連隊は200名近い遭難者をだし、歩兵31連帯は無事生還したのかということでした。当時、会社内で開発業務を担っていた私は、その辺が知りたくて興味深く読みました。私なりの結論としては、トップ(上司)と担当責任者の両方ともが判断を間違った時に、失敗が起きるという結論でした。どちらか一方が正しい判断をして、それを責任を持って実践すれば大きな失敗はないと言う教訓を得ました。
自分の山行はいつも単独なので、全てが自分の判断によるのですが、その判断にはある程度の臆病さが必要だと思っています。
そんなことをふと思い出しました。
old-diverさん
コメントありがとうござます。
「陸奥の吹雪」は手に入らないものと諦めていました。
私も基本的には気象遭難だと思いますが軍隊という特殊な組織におけるリーダの判断ミスが悲惨な結果を生んだと思います。
我々岳人を顧みて初心者を連れての雪山山行ではリーダの判断ミスを初心者が指摘することは難しく、軍隊とさして変わらないのではと思い至ります。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する