オレンジテープとブルーのテープ。
赤いアルミプレートと青いアルミプレート。
オレンジのフィフィとオレンジとブルーの細引き。
最上段は正三角形。
これをカラカラ引きずって歩くのがカッコいいのさ。
赤岳沢を単独で登った時、大滝を越える時とチョックストーンを巻く時に残置に掛けました。
沢底でザックとミトンを拾いました。
山頂小屋にそのままの格好でカラカラと引きずりながら落とし物を届けました。
小屋のおじさんに単独で赤岳沢を登ってきたことは褒めてくれましたが、アブミは不思議そうに見ていました。
ザックは前日のパーティーが大棚の上から落とした物。
ミトンは「近くにたき火の跡があっただろ？この冬に滑落した人を荼毘に付した跡だよ。その人の遺品だ。」と言われました。
さてウェザリングも済み、自慢のアブミの本格的運用です。
場所は屏風岩東壁ディレッシマ・青白ハングルート。（だったと思います。）
ところが正三角形にした最上段に乗っても次のボルトにフィフィが届かない。
足の短さと背の低さに親を恨みました。
ボルトの頭に片足で立ち（両足が乗るわけない。）次のボルトにフィフィをひょいと掛ける。
外したら落ちるしかない。
核心部が終わり上に抜けるより懸垂下降の方が早いのではとRCCタイプ（登山用語でアゴ付き人工ボルト）（医学用語で腎細胞癌。私の紹介状に書かれていた。）１本に捨て縄をセットして懸垂下降。
やばそうなので後輩を先に降ろす。（やけに時間がかかる。）
合図を受けロボット（登山用語で当時流行っていた万能下降制動器）（医学用語で腹腔鏡手術で使うDa Vinciサージカルシステム「DVSS」）で下降開始。
支点が１本なんて気にせずピョンピョン懸垂下降。
気がつくと壁から２メートル近く離れ、完全に空中懸垂。
左手５メートルくらいの狭いテラスに後輩はいる。
夢の振り子トラバース。（片手でしかも素手でザイルを固定するのは至難の業）
しかし足が届かない。
くるくる回る。
あ、あ、髪の毛がー！！
後輩は安全地帯でげらげら笑っている。
自慢の長髪がロボットに巻き込まれたのです。
頭が、頭が、頭の皮が剥げる！！
じりじり下がり、ついに頭の毛が、ズッポリ抜けた。
怖々ロボットを見るが頭の皮はついていなかった。
怪我はなかったが毛が無くなった。
振幅１０メートルの振り子トラバースを経てやっと安全地帯へ。
幾度かの懸垂を繰り返し、やっと雪の上に降りました。
足スキーで滑り始めるとまだT4取り付きにいるおじさんが騒いでいる。
なんと我々のいる雪の下は10メートルの空洞で、上から見ると取りつきまで繋がっているように見えていましたが、そのまま滑って行ったら確実に転落死するところでした。
えっと〜、雪山だけでなく、数メートルの懸垂下降練習で挫折しました。(>_<)
足が地についてないのはきらい、読んでるだけで足がぞわぞわします。
初岩場練習は、河原の石垣でした。出来ませんって言ったらあきれ顔されましたが、どやされる事も無く、普通に登り降りして終わり。
女子には甘いのは、どなたも様も同じ？
高校生の時「高校生の岩登りは禁止だ。」という発言に対して「人命救助用だ。」と言って部費でザイルを購入しました。屋上からの懸垂下降やチロリアンブリッジで遊びました。当時は下降器等使わずに肩がらみです。制動確保と肩がらみ懸垂下降は覚えておいて損のない技です。実際に単独行で行き詰った時、7�丱競ぅ襪某鑛�助けられました。
そうそう、その肩がらみが怖くて出来なかったのです。
「そこで身体を９０度倒す！」「………」
やり方は見ていたので、火事で逃げ出す時には出来るかも？やっばり焼け死ぬのかな〜。
それから、多分ザイルの簡易ハーネスで、痛かった(>_<)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する