腎臓癌自体は1万人に1.2人の割合で罹患しているようですが、私の場合は定期健康診断で発見されました。所謂健康診断専門の医療施設です。
奇麗なお姉さんが沢山いて、検査服に着替えて、次から次へと案内されて行くビジネススタイルです。きつい現場にはつきたくない、定時で上がりたい検査技師や女医がたむろして、仕上げは隠居した老医が診るというパターンです。この業界競争が激しいのか、最後に無料お食事コーナーがあったり、1,000円分のお食事券をくれたりします。
超音波エコー検査です。ここでお姉さんが「あれ、あれ」と言いながら妙に執拗にお腹を撫でまわします。
薄暗い密室で二人だけ。
息苦しい。
2週間後に結果が送られてきました。見慣れたA3判の書類以外に封筒が1通同封されていました。紹介状と書かれたその宛先は泌尿器科外来担当医殿でした。
泌尿器科には縁がなかったので馴染みの町医者の所にそれを持って行きました。2代目の若い医師は開封し、封入されていたエコーの写真などを見て、私には手が負えないと2駅隣の泌尿器科専門医のところに行けという。そこに行くと慶応大出身で医局定年退職後開業医を始めた医師が、TI大付属病院を紹介してくれた。今度は教授名名指しです。
生まれて初めての大学病院と言いたいところですが、大昔、彼女と一緒に東大病院に行ったことがあります。これは冬の北鎌から南岳に抜けた時、足の指が刺すように痛く、1か月たっても治らないので診てもらったものです。二人とも別々の医者から診断されました。彼女はトレンチ病。私は塹壕病。二人で足を引きずりながら廊下を歩いていると後ろから先程私を診た医師が声をかけてきた。「君たちは兄妹ですか。遺伝という線もあるか。」とのたまう。それ以来大学病院は信じていない。話がそれました。
大学病院の近代化とシステマチックには驚きました。初診+検尿+血液検査。超音波エコー検査。診察。X線CT検査。診断(癌の告知と治療の選択肢の説明)。診断(医師と患者の意思確認)。
以上がすべて1週間単位で動きます。最終的に今のSR病院でロボット治療を受けることになりましたが、腫瘍発見から2カ月が経ちました。
手術日は来年の1月中旬です。
治療方法については最終的に患者が判断しなくてはなりません。健康診断は必ず受けてください。そしてもし紹介状が同封されていたら、真剣に受診する病院を調べ、向かいましょう。セカンドオピニオンは大学病院間ではスムーズではありません。しかし各医療機関には癌の相談窓口や地域医療支援窓口などがあり、電話でも対応してくれます。それらの生の情報とネット情報である程度は読めました。
今回のように教授名まで書かれていなくとも紹介状としては十分条件を満たしていたようです。これはと思う病院にストレートに行けば1か月は短縮できたと思います。
勿論、私のこの行動が正しいかどうかは手術の結果を待たなくてはなりませんが。
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