表銀座コース・燕岳から笠ケ岳〜上高地縦走


- GPS
- 196:33
- 距離
- 57.7km
- 登り
- 5,591m
- 下り
- 5,544m
コースタイム
中房温泉(5:30)〜第一ベンチ〜第二ベンチ〜合戦小屋〜燕山荘(9:30〜10:00)〜喜作レリーフ(11:50)〜大天荘(12:30〜大天井岳往復 15分〜13:30)
大天井ヒュッテ(14:00〜
8/16
大天井ヒュッテ(5:00)〜赤岩岳手前〜ヒュッテ西岳〜水俣乗越〜ヒュッテ大槍〜槍・肩の小屋(9:45〜10:20)〜千丈乗越〜硫黄乗越〜樅沢岳〜双六小屋(13:35〜 )
8/17
双六小屋(9:10)〜鏡平小屋(10:45〜11:00)〜大ノマ乗越(11:35〜11:45)〜双六小屋(12:35)
8/18
双六小屋(5:45)〜大ノマ乗越〜秩父平〜抜戸岳〜笠ヶ岳山荘(9:45〜11:25)〜笠ヶ岳〜雷鳥岩?〜クリヤ谷源流(13:45〜14:00)〜
クリヤ谷出合い(15:00〜15:10)〜錫杖沢分岐(16:00)〜槍見温泉(16:45)
8/19
槍見温泉(6:20)〜焼岳登山口(7:10〜7:20)〜白水ノ滝展望台〜秀綱神社〜焼岳小屋(10:05〜11:45)〜田代橋(13:00)
天候 | 8/15〜16:晴れ/雨 8/17〜18:雨/晴れ 8/19:晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山 上高地より松本へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
表銀座コース〜笠ケ岳間は気持ちのいい明瞭なコース。 クリヤ谷はまだ十分に整備されていないように感じる。それにしても嫌になる程長いコースだ。 |
写真
感想
【 古い記録を整理する。】
8/15
燕岳の登山基地・中房温泉には5時に到着。夜行での寝不足を冷水でなだめ、オニギリで空腹をいやし、水を満たして出発する。縦走も長いので荷は20kg程度になる。
小屋の裏から合戦沢を右に見て樹林帯をいきなりの急登で始まる。
チシマササの勾配がゆるむと水場になり第一ベンチに。
沢筋から離れ明瞭だが展望も無い道を黙々と高度を稼ぎ、樹林越に東鎌尾根を見るようになるとやっと、合戦小屋に到着。売店のみだがトイレも有る。
やがて勾配がゆるみ樹林帯を過ぎた小ピークから富士山も眺められる。そして最後のザレ状の急登を喘ぐと主稜線となり燕山荘になる。
主稜線上に建つ小屋前からの展望は素晴らしい!
すぐ右手に花崗岩の燕岳・左へ烏帽子岳〜水晶岳(黒岳)の裏銀座の峰が一望できる。
小屋の右手から大天井岳への稜線が延びる。なだらかに延びる稜線も意外に長い。
喜作レリーフのはめ込みに出ると分岐になり、岩稜をそのまま右へ行けば槍ケ岳、左へ岩を
攀じれば常念岳方面へ。岩屑のガラガラ道を喘いで登ると大天荘に。
陽当たりの良いベンチで昼食の後、空身で岩屑を踏んで大天井岳のピークに立つと祠が祭ってある。正面には大槍・小槍を従えた槍ケ岳が聳え、穂高連峰が一望できる。
この先槍ケ岳までは遠いので今日は大天井ヒュッテまでとする。
8/16
今日は東鎌尾根から一挙に双六池まで歩くので早起きする。
表に出ると常念岳が朝焼けに。台風5号が近づいていて天気が心配だ。
喜作新道をゆるやに降りてやがて登りにと目の前に槍ケ岳を中心に北鎌尾根〜穂高連峰が広がって、展望に見とれる。
赤岩岳ピークを過ぎヒュッテ西岳から崩壊した山腹を急降下して水俣乗越へ向かう。
ハシゴを下り、更に傾斜を増し針金を頼りに下ると水俣乗越に下りつく。
右側に天上沢が、左側には槍沢が登りつめた狭いコルからいよいよ槍ケ岳への登りだ。
晴れたガスの合い間に、槍の尖峰が空に突き上げる様子が見られる。ペンキに導かれて槍の肩へ向かが肩の小屋に着くころは濃霧で風も強い。
小屋で風を避けコーヒーとフランスパンの昼食の後、槍登頂の順番待ちの人達を尻目に、双六池を目指す。
急降下のガレ場が落ち着くと千丈乗越で散歩中の雷鳥を目にする。 まで来るとガスの晴れ間に抜戸岳〜笠ヶ岳が眺めらるれ。
今度は西鎌尾根をゆっくり下り、岩稜が這い松帯に変わり雪田が多く残る台地に出ると幕営可能な硫黄乗越に着く。
乗越からゆるい登りで樅沢岳ピークになる。
双六小屋は近いが周りが急に暗くなり雨になった。
雨の中、宿泊を決め小屋に入り、雑談していると、雨が上がってガスも薄くなってきたので双六池を散歩する事に。 広い池の左手にお花畑があり、クロユリを見つける。
今朝から雨の兆しはあったが、この雨は台風の影響か?
小屋でも風に備え火気の使用は禁じられた代わりにお湯とオニギリが差し入れられたので夕食はそれで済ます。
8/17
昨日は客も少なく、ぐっすり眠れた。 すぐ小屋で台風の様子を確かめ今日は沈殿に決める。
9時ごろに雨が止んだので鏡平小屋まで足を延ばしてみる。
双六池を過ぎ、左の尾根コースを登る。辺りはお花畑の宝庫だ。
弓折岳へと続く尾根を南側へ越すと穂高連峰の展望台に
なるはずだが、ガスの中で 西穂高〜キレットが見える程度。
雪田が有るお花畑で休憩する。
見つけた花はチングルマ・ウメバチソウ・トリカブト・ミヤマキンバイ・ウサギギク他にもいろいろ咲いている。
雪田から大ノマ乗越への分岐を左へ一気に下ると鏡平に着く。
付近には池が三つ有り、穂高連峰を水面に映す絶景ポイントなのだが残念。
小屋まで戻ると、湯俣川の源流・硫黄沢から硫黄の臭いが吹き上がってくる。
今日も小屋はガラ空き。ゆっくり眠れそうだ。
8/18
今日はいよいよ最後のピーク・笠ヶ岳へ向かう。6時に小屋を出る。
今日は右の山腹コースで、双六谷を見て行くとぱっと開けて大ノマ乗越になる。
今日は素晴らしい眺めである。台風一過の青空の下、北鎌尾根・槍ケ岳・穂高連峰・滝谷からロバの耳まで全てが広がる。
東の谷からのきつい吹き上げに注意しながら高度を上げ、秩父平に着く。雪田の水でノドを潤し、穂高の展望を楽しむ。
抜戸岳へはザレを登る。コースはピークを外しているので、途中で左に折れて這い松の岩屑を踏み展望第1級の抜戸岳山頂へ。
黒部五郎・剱から立山連峰・三俣蓮華岳その他 見える!見える!
縦走路へ戻り、左手に急勾配で下りる笠新道を見送り、稜線を行く。
雪田の脇の幕営指定地を過ぎて岩屑のペンキを頼りに行くと岩で周囲を囲まれた笠ヶ岳山荘に出る。
小屋内で昼食の用意をさせてもらい、笠ヶ岳の山頂へ。ガラガラを踏んで一息で達する。
ここも展望は最高だ。アルプスのほか遠く日本海まで見渡せる。
ケルンの乱立する山頂を後にクリヤ谷に向かう。まだ整備も不十分な道は
嫌になるほど長い。やっと沢筋に出て、汗をぬぐい一息入れる。
沢身に沿って左右を繰り返して行くと豪快な錫杖沢を持つ錫杖岳が右手に聳える。岩の尖峰は日本の山ではないようだ。
クリヤ岩小舎を過ぎ、吊橋に揺られると本流の左岸となってやっと車の音を聞く。
沢から離れて深い樹林の門を抜け舗装道路となると槍見温泉も近い。
約5時間の下りを終え、温泉宿の屋根越しに紅く燃える槍〜穂高が印象的だ。
8/19
今日は飛騨・槍見温泉から中尾峠を越えて信州・上高地へ抜ける。
温泉から蒲田川左岸へ移り、右の山道へ入る。林を抜け林道に変わると中尾温泉だ。道の両側に露天風呂が点在し溝からお湯が溢れている。
山腹の樹林を登り明瞭な道を行くと白水ノ滝展望台へ。 背にまぶしい程の笠ヶ岳を振り返る。
秀綱神社を過ぎ分岐を左へ西穂高岳を目指す。再び西穂高への道を分けると焼岳小屋に。正面で煙を上げる焼岳山頂は危険のため立ち入り禁止だ。
少し上に展望台を往復した後、
整備された道を中尾峠から峠沢の大崩壊を右に見て上高地へ下る。
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