光岳 日帰りピストン
- GPS
- 12:42
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,624m
- 下り
- 2,610m
コースタイム
- 山行
- 12:39
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 13:19
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
芝沢ゲート:北又渡発電所より1km、50台程度の駐車スペース、トイレなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
光岳小屋の2017年度の営業は7/10〜9/17。期間外は宿泊棟が開放されている。 登山口から面平(めんだいら)までのザレた急登は落葉もつもり、特に下りはスリップしやすく歩きづらい。 三吉平(さんきちだいら)から静高平(しずこうだいら)のゴーロの谷筋に残雪有。幾つかの小雪渓を渡るがアイゼンもいらず特に問題なし。 |
その他周辺情報 | 道の駅遠山郷で仮眠。今回は入らなかったが日帰り温泉「かぐらの湯」がある。 |
写真
装備
備考 | ダブルストックがこれほど有難く感じたことはなかった。特に下りでは助けられた。 |
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感想
当初、テン泊か小屋泊一泊を計画しましたが時期的に誰もいなかったことを想像したなら、元来臆病なものですから、いっその事、日帰りピストンで行こうということになりました。
結果19日は4グループ7人の方々が光岳小屋に泊まったそうですが、20日は私をいれ4人、全員が日帰り単独行者でした。(翌日21日の天気を気にしたせいもあるでしょう。)
なんとか明るいうちに下山できるようにと夜明けとともに芝沢ゲートを出発。約5kmの林道を歩き易老渡の登山口へ、林道にはところどころに落石注意の看板がありました。また、この区間は自転車で移動する方も多いようです。
遠山川にかかる吊り橋をわたると急坂のジグザグ道に入ります。はじめのうちはカエデやツツジなどの広葉樹が目に付きます。高度を上げるとヒノキやブナ、次第にコメツガやシラビソの針葉樹林帯へと変わり、植生の垂直分布がよくわかります。気持ちのいい樹林帯歩きが続き、気も張っていたせいか易老岳まではいたって順調に歩けました。このあと三吉平までは下りが続き三吉ガレの大崩壊地、シダと倒木のある平坦地では西方の中央アルプスにいたる重畳たる山並みの展望を眺め一息つきます。しかしここからは光岳に向けて再度登りが始まります。ゴーロの谷筋にはいくつもの小雪渓があり、危険は感じませんでしたが疲れも出てきて、静高平までの登りは想像以上にきつく、大きく体力を消耗してしまいました。この時は一緒に歩き始めた方の背中も見えなくなっていました。(静高平の水場では細かったですがおいしい清水が飲めました。)
それでもイザルヶ岳まで我慢して歩くと、そこは最高の天気と眺望。思う存分山座同定を楽しむことができました。
(ここでも山座同定ナビが大活躍です。)
イザルヶ岳からセンジガ原の分岐までもどると木道の向こうに光岳小屋が見えてきます。木道の脇が亀甲状土でしょうか、ガンコウランや苔に覆われた原を抜けます。
ダケカンバやハイマツに囲まれた光岳小屋はたいへんきれいで居心地がよさそうでした。時間をかけて登りましたから日帰りで帰るのはちょっと惜しい気もします。
小屋裏のテン場から樹林帯を登ると15分足らずで光岳頂上に到着。噂通り北方以外は見通しがききませんが、南限と言われる最後のハイマツがありました。
テカリ石までは7分の表示、登り返しがきつそうなのでちょっとためらいましたが意を決し、テカリ石にも登ってきました。
頂上にもどり軽い昼食を済ませて、いよいよ下山です。
下りは得意だと自負していましたがこんなにきつい下りは初めてでした。急坂にもましてザレバの登山道はひじょうに不安定でピッチがあがりません。これほどダブルストックの恩恵を感じたこともありませんでした。この山ではダブルストックは必携でしょう。登山口に下りた時はもう足はガクガクでした。
ただ今回はこれで終わりではありません。
駐車場までの道のりを考えると恐ろしい。
重い腰を上げ、歩き始めるとすぐに浜松から来たという渓流釣りの達人と出会い、駐車場まで同道することとなりました。
疲れているにも関わらず、たわいもない世間話をしながら歩くと、あっという間に駐車場、たいへんありがたかったです。
日暮れにはゆっくり間に合い、自分の足で1日を完結させた充実感はひとしおです。
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