キタダケソウ&クモマツマキチョウ 北岳の日帰り初チャレンジ
- GPS
- 08:30
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,941m
- 下り
- 1,929m
コースタイム
-9:41トラバース道分岐10:11-10:29稜線-10:50北岳11:00
-11:15両俣分岐点-11:25肩の小屋-11:44小太郎尾根分岐-12:45白根御池小屋12:55
-14:02大樺沢分岐-14:20広河原
広河原→北岳(休息時間除く) 4時間31分
北岳→広河原(休息時間除く) 3時間10分
合計 7時間41分
天候 | 快晴のち曇(ガス) 夏場の典型的なパターン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
今年は、1000円+協力金100円でバス運賃と同額です。 市営駐車場は、それほど混雑していませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原〜大樺沢二俣 左岸を登り、一部右岸に渡ります。 以前は、白根御池小屋直下にある大崩落地のみ右岸で迂回でしたが、 今回は、その手前の小崩落地の手前で右岸に渡るようになっていました。 二俣の手前で通常の夏道が雪渓で隠れているので、 二俣まで少し高い位置にある踏み跡をたどります。 大樺沢二俣〜八本歯ノコル 下部の雪渓は、多数のクラックがあり歩行はできないと思われます。 (今年の雪融けは、昨年より早そうです) 数か所左岸にある沢の雪渓を越えますが、雪の下を流れる水音が聞こえ 危ない感じです。 厚そうなところを選んで歩きました。 穴があいているところもあります。 上部は雪渓歩きになります。目印のポールが立っています。 (ここで6本歯アイゼンを使用しました) 八本歯直下のハシゴは、ずいぶん新しくなっています。 八本歯ノコル〜北岳 特に問題ありません。 ハシゴが新しくなっています。 北岳〜小太郎尾根分岐 特に問題ありません。 雪もほとんどありません(雪上で数歩のみ)。 小太郎尾根分岐〜白根御池小屋 急坂です。 雪ももうありません。 (昨年同時期には雪があり少し苦労しましたが・・・) 白根御池小屋〜広河原 しばらくトラバースしますが、後半は急坂の下りです。 |
写真
感想
天気予報は、あまりよくなかったのですが、メインのターゲットは、キタダケソウなので天気にかかわらず行く計画にしていました。
前日に、大樺沢雪渓の歩行に備えてゴールデンウェークの鳳凰で軽アイゼンが破損したので新調して臨みました。
当日の朝3時に出発するときに、快晴で満点の星が見えてテンションアップしました。
どうやら、天気予報が良い方向に外れたようです。
4時過ぎに芦安市営駐車場に到着。空きスペースも結構ありました。
さっそく乗り合いタクシーのチケットをゲット。1号車でした。
しかし、ここで帰りのタクシーの最終が16:10であることが判明。
日帰り初挑戦なので最終が17:00でないのはかなりプレッシャーです。
どうもあまり余裕がなさそうな計算です。
空は好天で、タクシーで夜叉神トンネルを抜けた時には、正面に残雪を頂いた間ノ岳がきれいに見えました。
稜線に上がるまでこのままもつでしょうか?
アルペンセンター前に5時45分頃到着。野呂川の吊り橋をわたって広河原小屋のトイレを借りて出発です。
しばらくは、写真を撮るような被写体もない樹林帯の歩きなのでカメラはザックにしまったまま登っていきます。
前半は、傾斜も比較的緩やかなので調子よく登れました。大樺沢分岐、右岸への迂回路と順調に進みます。
前に上ったときは迂回路は、もう少し上流よりだったと思います。
おかげで、ガレ場で右からの落石を気にしながら歩く部分がなくなりました。
ふたたび左岸に渡ったあたりで樹林帯から草地の道になります。
このあたりで、白地に鮮やかなオレンジ色のあるクモマツマキチョウが2頭ほど飛んでいました。
昨年ここを通った時は、曇っていたのでお目にかかれませんでしたが、
今日は晴れていたので飛んでいました。
久しぶりのご対面です。
ということで、ここでザックからカメラを取り出し首にぶら下げて歩きます。
しばらく登ったところにもまたいました。
時間もなく飛んでいるところを撮影するのでまともな写真ではないのですが、
証拠写真レベルで1枚写りました。
日帰りでなければ、じっくり取り組みたいところです。
クモマツマキがいたのはこの辺りまでで、二俣から上では今回は見ませんでした。
二俣で右俣の雪渓を越えるところは特に問題なくクリアし、引き続き土の上の踏み跡をたどっていきます。
このあたりの雪渓は多数の亀裂があり歩行はできないと思われます。
雪が残っている年は、7月末でもこのようにはなっていないので、今年の雪融けは早そうです。
このあと2つ合流する沢の雪渓を越えましたが、そこそこ急斜面のトラバースなのでダブルストックで
何とかクリアできました。
雪がずいぶん薄くなっているようで注意が必要です。
左岸が岩壁上になっているところはその上の踏み跡を進みますが、ダケカンバの枝が張り出しており
つかえるので少々厄介です。夏道が完全に出れば、岩壁の下に歩きやすい道があります。
その上からは雪渓歩きになります。数メートルおきにポールが立ててありこれを目印に歩いていけます。
ここからアイゼンを使用しました。
ちょうど上からご夫婦?二人連れが下りてきましたが、この方たちはアイゼンなしでした。
(雪が柔らかいので滑っても大事にはならないのでしょうか?)
また、大きな岩が雪渓の中央部を滑り降りていたりしたので落石の注意も必要です。
最後の右手から合流する雪渓を渡ったところでアイゼンを外し再び土の上を歩きます。
まだ目印のポールが雪渓にあったので雪渓のほうが歩きやすかったかもしれません。
ただ、ルートの一部に雪がなくなり岩がのぞいていたので微妙ですが・・・
少し登ったところから八本歯ノコルへ取りつくハシゴの連続が始まります。
こちらも新装されていて非常にしっかりしたものになっていました。
このときに八本歯沢で大きな落石のようなものすごい音がしていましたが、登山者が数名入り込んでいたようです。
何かアクシデントがあったのでしょうか・・・
しかし、なぜそこにいるのかはまったく不明です。
苦しいハシゴの連続を登りきって八本歯ノコルへでて間ノ岳とご対面といきたかったのですが、
残念ながらガスが立ち込めており展望はなしです。
休憩はいれずにそのままトラバース道分岐までつつけて登りました。
トラバース道分岐で軽く食事をし、担いできた三脚とカメラをもってトラバース道沿いに
キタダケソウの探索を開始しました。
下りてきた登山者グループによるとたくさん咲いているとのことです。
しばらく行ったところに斜面一面キタダケソウというところがあります。
ここはなかなか見ごたえがあります。
惜しむらくは、少し盛りを過ぎた感じでズームアップに耐える花が見つからないことです。
新鮮な株を求めて、トラバース道分岐から稜線まで登ってみましたが、登山道沿いには良い株は
ありませんでした。
時間もないのでそのまま北岳山頂まで進みます。
山頂の少し手前にキタダケソウっぽい花があったので近づいてみるとやはりキタダケソウでした。
それも新鮮な株! 4輪花が咲いていました。
その近くには、まだ蕾の株もあり、これから咲くようです。
ということで、最後に満足できるキタダケソウの写真が撮れました。
ほどなく北岳山頂に到着。
10:50でしたので、11:00まで食事休憩。
11時に下り始めれば、最終のタクシーに間に合いそうです。
クモマツマキを期待して二俣に下るか、白根御池小屋のソフトクリームをとるか迷いましたが、
曇っていたので、結局ソフトクリームにしました。
これは、大正解。途中で水切れになり御池小屋で補給できたのとソフトクリームがとてもおいしかったからです。
下りは、昨年は御池の手前で膝に力が入らずペースが大幅にダウンしてしまいましたが、
今年は冬場の間にも山登りを続けてきたので、ペースをキープしたまま広河原まで下山できました。
結局14時20分に下山できたので最終タクシーの時間には十分余裕がありました。
14時35分の臨時?タクシーに乗り込み無事帰路につきました。
稜線からの眺望がなく残念な点はありましたが、クモマツマキとキタダケソウに出会えて満足です。
キタダケソウ今年も見はぐってしまいました。来年こそは戸思っています。
去年御池小屋経由で山頂まで6っじかんかかりましたのでやはり日帰りはバスに間に合わずむいですね。
せっかくですから今度は肩の小屋でテント泊をしようかと思っています。キタダケソウガみたいです!!
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