また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1224429
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

雨雲を振り返って♪ 立山雄山ー五色ヶ原ー薬師岳テン泊縦走

2017年08月11日(金) 〜 2017年08月13日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
30.4km
登り
2,581m
下り
3,654m

コースタイム

1日目
山行
5:20
休憩
1:00
合計
6:20
7:40
50
スタート地点
8:30
8:30
30
9:00
9:20
25
9:45
10:05
20
10:25
10:30
30
11:00
11:00
40
11:40
11:45
65
12:50
12:50
50
13:40
13:50
10
14:00
宿泊地
2日目
山行
10:35
休憩
1:30
合計
12:05
6:40
6:45
115
8:40
8:40
45
9:25
10:05
75
11:20
11:30
100
13:10
13:20
80
14:40
15:05
35
15:40
15:40
25
16:05
16:05
35
16:40
3日目
山行
2:50
休憩
0:15
合計
3:05
6:15
25
6:40
6:50
40
7:30
7:30
50
8:20
8:25
55
9:20
9:20
0
9:20
ゴール地点
天候 8/11 霧のち雷雨 8/12 雨時々大雨のち曇り 8/13 晴れのち霧 連日13-18℃
2017年8月の天気図 http://www.tenki.jp/past/2017/08/?selected_type=chart
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
・越中沢岳〜スゴ乗越と北薬師〜薬師岳は少し緊張区間あり。
・鬼岳付近の雪渓トラバースは整備され、ゆっくり通過すれば問題なし。
・五色ヶ原と薬師峠のテン場は小屋から離れています。共に徒歩15分ほどで敷地は広く、水場トイレ完備。スゴ乗越小屋も幕営可能ですが小さいため注意。
一ノ越へは残雪トラバースがありました。でも心配無用。しっかり踏まれています
2017年08月11日 07:58撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 7:58
一ノ越へは残雪トラバースがありました。でも心配無用。しっかり踏まれています
一ノ越。まだ登山者はそれほど多く居ません。山荘前にザックを置かせていただき、サブザックで雄山へ
2017年08月11日 08:28撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 8:28
一ノ越。まだ登山者はそれほど多く居ません。山荘前にザックを置かせていただき、サブザックで雄山へ
雄山の肩。登山というより登拝という言葉が似合う
2017年08月11日 08:59撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 8:59
雄山の肩。登山というより登拝という言葉が似合う
ガスった雄山山頂の岩峰。その頂に着物姿の神職さんが立っていて、登拝者を出迎えていました。まるで映画
2017年08月11日 09:00撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2
8/11 9:00
ガスった雄山山頂の岩峰。その頂に着物姿の神職さんが立っていて、登拝者を出迎えていました。まるで映画
3003mの標識。頂上の玉石は登拝者が河原で拾って納めたもの。1つ1つに願い事が託されています
2017年08月11日 09:14撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 9:14
3003mの標識。頂上の玉石は登拝者が河原で拾って納めたもの。1つ1つに願い事が託されています
一ノ越に戻るともう、数珠繋ぎの渋滞でした。神職さんも大変そう
2017年08月11日 09:59撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 9:59
一ノ越に戻るともう、数珠繋ぎの渋滞でした。神職さんも大変そう
縦走開始。まずは浄土山へ登り返して一服
2017年08月11日 10:27撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 10:27
縦走開始。まずは浄土山へ登り返して一服
鬼岳東面。地図で残雪時注意となっている箇所で、今年は残雪あり
2017年08月11日 11:00撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 11:00
鬼岳東面。地図で残雪時注意となっている箇所で、今年は残雪あり
小さな梯子を使って1つ目の雪渓へ下降
2017年08月11日 11:01撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 11:01
小さな梯子を使って1つ目の雪渓へ下降
4箇所あった雪渓横断のうち2つ目。写真の通り、乗る際に段差があります
2017年08月11日 11:06撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 11:06
4箇所あった雪渓横断のうち2つ目。写真の通り、乗る際に段差があります
お盆にしては雪渓デカいです。手前が3箇所目で最長のトラバース。
2017年08月11日 11:11撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 11:11
お盆にしては雪渓デカいです。手前が3箇所目で最長のトラバース。
この先が最後の雪渓横断。獅子岳に差し掛かるところ
2017年08月11日 11:15撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 11:15
この先が最後の雪渓横断。獅子岳に差し掛かるところ
綿毛になる前のチングルマ群落。たくさん残っています
2017年08月11日 12:00撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/11 12:00
綿毛になる前のチングルマ群落。たくさん残っています
ハクサンイチゲも満開。山の日に7月末並みのお花畑に出会えたのは幸運
2017年08月11日 12:02撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 12:02
ハクサンイチゲも満開。山の日に7月末並みのお花畑に出会えたのは幸運
クルマユリも元気そう
2017年08月11日 12:19撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 12:19
クルマユリも元気そう
チングルマに混じったピンク色はイワカガミ。かわゆいです
2017年08月11日 12:22撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:22
チングルマに混じったピンク色はイワカガミ。かわゆいです
ガスが一瞬切れて顔を覗かせた黒部湖。昨年は湖岸を歩きました
2017年08月11日 12:23撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:23
ガスが一瞬切れて顔を覗かせた黒部湖。昨年は湖岸を歩きました
チングルマ大群落。獅子岳は正に遅咲きの宝庫
2017年08月11日 12:26撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:26
チングルマ大群落。獅子岳は正に遅咲きの宝庫
そして密集度が高いこと。久々花に癒されました^^;
2017年08月11日 12:26撮影 by  Canon EOS M2, Canon
1
8/11 12:26
そして密集度が高いこと。久々花に癒されました^^;
ザラ峠に下る間、また一瞬ですが行く手が見えました
2017年08月11日 12:44撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:44
ザラ峠に下る間、また一瞬ですが行く手が見えました
標高差400を一気に下っていく様子がわかります
2017年08月11日 12:44撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:44
標高差400を一気に下っていく様子がわかります
一瞬の青空。そしてさよなら
2017年08月11日 12:44撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 12:44
一瞬の青空。そしてさよなら
午後1時前、ザラ峠に到着。カルデラに下る踏跡が残っていて、ロマンを感じます
2017年08月11日 12:50撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 12:50
午後1時前、ザラ峠に到着。カルデラに下る踏跡が残っていて、ロマンを感じます
五色ヶ原。溶岩台地だったんですね。天気回復してきました
2017年08月11日 13:37撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 13:37
五色ヶ原。溶岩台地だったんですね。天気回復してきました
針ノ木〜裏銀座の山々が近いです。南沢岳と烏帽子岳
2017年08月11日 13:38撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 13:38
針ノ木〜裏銀座の山々が近いです。南沢岳と烏帽子岳
木道とガスった獅子岳。素晴らしく整備されていました
2017年08月11日 13:40撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/11 13:40
木道とガスった獅子岳。素晴らしく整備されていました
そして工事の方々と出会いました。本当に頭が下がります
2017年08月11日 13:54撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 13:54
そして工事の方々と出会いました。本当に頭が下がります
材木が置かれた登山道をテント場へ
2017年08月11日 13:57撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 13:57
材木が置かれた登山道をテント場へ
設営完了。広々として快適なテン場でした
2017年08月11日 14:52撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 14:52
設営完了。広々として快適なテン場でした
キャンプのお楽しみといえば夕食。ひとりでのんびり
2017年08月11日 18:18撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/11 18:18
キャンプのお楽しみといえば夕食。ひとりでのんびり
夕食後すぐ雷雨があり、翌朝まで断続的に雨でした。上空はピーカン晴れなのに
2017年08月12日 04:27撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 4:27
夕食後すぐ雷雨があり、翌朝まで断続的に雨でした。上空はピーカン晴れなのに
山に層雲が引っ掛っている感じ。霧雨が降る中、雨装備で出発
2017年08月12日 04:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 4:47
山に層雲が引っ掛っている感じ。霧雨が降る中、雨装備で出発
ところが天候悪化。朝5時半から本降りに見舞われる稜線歩き
2017年08月12日 05:34撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 5:34
ところが天候悪化。朝5時半から本降りに見舞われる稜線歩き
越中沢岳頂上。雨ガスガスで何も見えない
2017年08月12日 06:44撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 6:44
越中沢岳頂上。雨ガスガスで何も見えない
下っていくと少しガスが途切れました。ザレた長い下り
2017年08月12日 06:57撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 6:57
下っていくと少しガスが途切れました。ザレた長い下り
スゴ乗越への稜線。ガスのお陰で険しく撮れました。アップダウンが激しいです
2017年08月12日 06:58撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 6:58
スゴ乗越への稜線。ガスのお陰で険しく撮れました。アップダウンが激しいです
左の谷、黒部の上ノ廊下でしょうか
2017年08月12日 06:58撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 6:58
左の谷、黒部の上ノ廊下でしょうか
越中沢岳〜スゴノ頭にある岩場のひとつ。こんな日に重装備で越えるのは辛い
2017年08月12日 07:14撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 7:14
越中沢岳〜スゴノ頭にある岩場のひとつ。こんな日に重装備で越えるのは辛い
横殴りの雨とガスに浮かぶ越中沢岳
2017年08月12日 07:23撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 7:23
横殴りの雨とガスに浮かぶ越中沢岳
スリップに注意しながら先へ進みます
2017年08月12日 07:33撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 7:33
スリップに注意しながら先へ進みます
スゴ乗越は樹林帯でしたが、お花畑が多かったです
2017年08月12日 09:03撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 9:03
スゴ乗越は樹林帯でしたが、お花畑が多かったです
雨の強まるスゴ乗越小屋で食事休憩。午前10時なので時間的には早い
2017年08月12日 10:01撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 10:01
雨の強まるスゴ乗越小屋で食事休憩。午前10時なので時間的には早い
次々と現れる水没登山道。飛び石でクリア
2017年08月12日 10:09撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 10:09
次々と現れる水没登山道。飛び石でクリア
ニッコウキスゲが咲いてました。レンズに水滴が...
2017年08月12日 10:22撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 10:22
ニッコウキスゲが咲いてました。レンズに水滴が...
バテてきた間山頂上。褐色の岩が赤牛岳そっくり
2017年08月12日 11:20撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 11:20
バテてきた間山頂上。褐色の岩が赤牛岳そっくり
13時。ついに雨がやみ、北薬師!と思いきや偽ピーク。やれやれ
2017年08月12日 13:00撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 13:00
13時。ついに雨がやみ、北薬師!と思いきや偽ピーク。やれやれ
東面が晴れてきました!今日初めての青空と遭遇
2017年08月12日 13:00撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 13:00
東面が晴れてきました!今日初めての青空と遭遇
来し方の稜線。こんなアルペン的だったのか
2017年08月12日 13:07撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 13:07
来し方の稜線。こんなアルペン的だったのか
北薬師到着。8時間半の雨縦走、手の指先が真っ白 (**)
2017年08月12日 13:21撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 13:21
北薬師到着。8時間半の雨縦走、手の指先が真っ白 (**)
残雪豊富な金作谷カールを眺めながら、薬師岳本峰へ
2017年08月12日 13:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 13:47
残雪豊富な金作谷カールを眺めながら、薬師岳本峰へ
北薬師〜薬師の間はやせ尾根と岩塊斜面あり
2017年08月12日 13:52撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 13:52
北薬師〜薬師の間はやせ尾根と岩塊斜面あり
金作谷カールを俯瞰。W字にみえるのは氷河地形
2017年08月12日 14:07撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 14:07
金作谷カールを俯瞰。W字にみえるのは氷河地形
そしてついに薬師岳頂上に到着。ザックを放り出して休憩
2017年08月12日 14:52撮影 by  Canon EOS M2, Canon
2
8/12 14:52
そしてついに薬師岳頂上に到着。ザックを放り出して休憩
金作谷カール。W字からS字に変化してますね
2017年08月12日 14:54撮影 by  Canon EOS M2, Canon
1
8/12 14:54
金作谷カール。W字からS字に変化してますね
記念撮影。3度目にしてようやく登頂しました!
2017年08月12日 15:01撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/12 15:01
記念撮影。3度目にしてようやく登頂しました!
やっと出会えた、薬師如来像が安置されたお堂
2017年08月12日 15:03撮影 by  Canon EOS M2, Canon
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8/12 15:03
やっと出会えた、薬師如来像が安置されたお堂
中央カールと東南稜。過去に遭難事故がおきたそう
2017年08月12日 15:15撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 15:15
中央カールと東南稜。過去に遭難事故がおきたそう
広い岩屑斜面に、歩きやすい道が続いていました
2017年08月12日 15:24撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 15:24
広い岩屑斜面に、歩きやすい道が続いていました
ガスが晴れて気持ちの良い下り
2017年08月12日 15:50撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 15:50
ガスが晴れて気持ちの良い下り
薬師平。ここの開花期は終わり、一面緑の草原
2017年08月12日 16:06撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/12 16:06
薬師平。ここの開花期は終わり、一面緑の草原
翌朝。薬師峠からモルゲンロートの空
2017年08月13日 04:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
3
8/13 4:47
翌朝。薬師峠からモルゲンロートの空
一晩が明けた薬師峠テン場。奥の奥まで一杯でした
2017年08月13日 05:23撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2
8/13 5:23
一晩が明けた薬師峠テン場。奥の奥まで一杯でした
朝日の当たる黒部五郎岳。30分後にはガスの中へ
2017年08月13日 05:37撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/13 5:37
朝日の当たる黒部五郎岳。30分後にはガスの中へ
濡れた木道を辿り太郎平へ。背景の山は北ノ俣岳
2017年08月13日 06:17撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:17
濡れた木道を辿り太郎平へ。背景の山は北ノ俣岳
北ノ俣岳。春スキーでいつか行きます
2017年08月13日 06:18撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:18
北ノ俣岳。春スキーでいつか行きます
雨雲を振り返って。山の雨と晴れは紙一重の差
2017年08月13日 06:22撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:22
雨雲を振り返って。山の雨と晴れは紙一重の差
太郎平小屋夏の風物詩、ラジオ体操に勤しむ人々
2017年08月13日 06:28撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:28
太郎平小屋夏の風物詩、ラジオ体操に勤しむ人々
下ります
2017年08月13日 06:32撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:32
下ります
始発バスを目掛けて下山。人が少なく快適でした
2017年08月13日 06:51撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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8/13 6:51
始発バスを目掛けて下山。人が少なく快適でした
この分だと、夕方前には帰宅できそう
2017年08月13日 07:05撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
8/13 7:05
この分だと、夕方前には帰宅できそう

感想

「それでは始めます。」トン、トントントン。。。太鼓の音を合図に始まった祈祷。座って耳を傾ける登山者たち。場所は立山、雄山3003mの頂上。登拝料500円と引換えに山頂に建つ神社でお祓いを受けられるという特異な3000m峰で、狭い岩峰の頂で着物姿の神職さんがお出迎えしてくれました。頭の上に麻の穂がサッと振られ、よしこれで悪運おさらば!と気持ち新たに出発。

過去2回、撤退した苦い記憶の残る薬師岳。今回は3度目の正直と思い直し、毎日アルペン号を予約したところ、タイミング良く天気予報が小雨マークに一転。ジンクスに打ち勝つ方法を考えなくては。そこで室堂山経由を改め、一ノ越から雄山神社を往復して縦走開始する計画に変更して臨んたのでした。笑

浄土山方面に入ると蟻の行列のようだった登山客もパッタリ姿を消し、山屋っぽい人が増えます。鬼岳東面と書かれた木製標識を過ぎると大きく下り、ハクサンフウロの咲き乱れるお花畑に。

長い雪渓の横断あり、まだ穂になる前のチングルマの大群落あり。そして五色ヶ原に到着すると晴れ間も出てきて、ポカポカ陽気の下テントを設営。至福のひとときを過ごしました。が。。。。

夕食後まもなく黒い雲が立ち込め、夕立のあともシトシト雨降り。ジンクス再来?でも撤退するほどの悪天候では全くないし、気が滅入ったので下山というのも後々思い出したくない。やはり縦走を決意したのでした。

翌朝。一時雲が切れて上空のピーカン晴れを確認、朝霧の縦走路へ。あと少しで晴れる!と思いきや、霧雨の粒が次第に大きくなり、あれよという間にレインウェアもびしょ濡れに。そして本降りの雨が到来。鳶山、越中沢岳、スゴノ頭肩と幾つもピークがあり、岩場も次々出現。

んーーっお祓いを受けたはずが。。。間違えて立山修験でも祈願したかな(涙 スゴ乗越小屋では身体が寒くなってきたのでカップ麺をいただき、いよいよ薬師岳へ。

水没した湿地帯を突破し、滝のような階段を登り、間山につくと雨が霧雨に。そして北薬師岳に向かって歩いているとガスが薄くなり、晴れ間が出ると同時に周囲の景色が見渡せました。はぁ〜。どっと疲れが出て、しばし寝転んで休憩。日光のありがたみを実感しました。

薬師岳も信仰の山なので、山頂には薬師如来像を祀ったお堂が建っています。恐る恐る覗いてみると、そこには薬壺を手にして微笑を浮かべた御神体がありました。3回目の挑戦にして頂上にお導きなされた、きっとその意味も何かあるのだろうと誠に勝手な解釈をしつつ、合掌。

薬師峠にテントを張った翌朝、最終日。見渡すと晴れの空。風邪をこじらせ痛む喉を我慢し、朝露でずっしり重いテントを撤収して下山開始。ふと振り返ると、昨日まで縦走路を覆っていたであろう霧雨を降らす層雲が、今日も薬師岳をすっぽり覆っていました。遠ざかるほどに山は大きく、雲は薄い層のように見えてくる。

山の晴れ/ガス/雨って紙一重の差なんだな、と感じました。地上から見上げる雲の高さが3kmあっても、標高2500mから見上げれば僅か0.5kmしかない。そこに山岳気象が加わることで、予見できない変化がたくさん起きる。ところが天気予報で晴れ/曇り/雨って聞くと、山に対しても同じ空模様を無意識に期待してしまい、変化があれば一喜一憂する。人間ってそういうものなのかな、と。

帰宅して風呂に入ると、やけに肌がヒリヒリする。気づいたら大雨の中、日焼けしていました。そう、縦走した3日間、祈願したピーカン晴れは自分のすぐ頭上にあったんだ。

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