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記録ID: 130395
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

初めてづくし 槍ヶ岳〜南岳〜大キレット〜北穂

2011年08月25日(木) 〜 2011年08月28日(日)
 - 拍手
koji21036 その他3人
GPS
02:02
距離
41.6km
登り
2,663m
下り
2,650m
天候 8/25 雨、8/26 雨のち曇、8/27 晴、8/28 晴
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沢渡市営第2駐車場からタクシー(一律4,000):トイレあり
コース状況/
危険箇所等
上高地〜徳沢〜横尾〜槍沢ロッジ(ババ平):
  比較的平坦な道をひたすら歩きます。危険個所なし。
  途中の小屋に必要なものは一通り売ってます。ババ平のテン場は小屋から離れているため槍沢ロッジで必要なものは準備してテン場へ向かいます。水場、トイレはあります。携帯使用可。
槍沢ロッジ(ババ平)〜大曲〜天狗原分岐〜槍ヶ岳山荘:
  天狗原分岐の手前からずっと登り。危険個所なし。槍ヶ岳山荘は奇麗でした。食べたうどんがおいしかった。小屋の中はストーブが焚いてあり暖かかった
槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳(往復):
  往復1時間くらい。最後の梯子が少し怖かった。慎重に歩けば大丈夫。
槍ヶ岳山荘〜大喰岳〜中岳〜南岳〜南岳小屋:
  それぞれをピークハント。大喰岳のピークには気づかなかった。危険箇所なし
  南岳小屋も奇麗な小屋。テン場も広く奇麗に整備されていました。携帯使用可。電波状態はよくなかった。
南岳小屋〜大キレット〜北穂高小屋〜北穂高:
  今回のメインイベント。大キレットは長谷川ピーク、飛騨泣きは最大の注意を払う必要あり。ガイドさんにガイドしてもらってなんとか行けた。一人で行けと言われても絶対行けない。北穂高は北穂高小屋からすぐ登れます。小屋のテラスから大キレットを見ることができます。北穂高から南に涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、北に大キレット、南岳、槍ヶ岳、西に笠岳、東に常念岳が見えます。(たぶん)
北穂高小屋〜南稜〜涸沢小屋〜横尾:
  北穂高小屋から涸沢小屋はザレ場もある下り。梯子や鎖もあり登ってくる人も多いので注意が必要。登りはかなり大変そう。壮大な涸沢カールと涸フェスで有名な涸沢ヒュッテが一望できます。高度を下げると森林限界より下って緑が多くなります。涸沢小屋から横尾は危険個所はありません。途中の橋の手前で沢に降りれる場所があり、冷たい水で顔を洗うととても爽快です。横尾キャンプ場は、横尾山荘のそばにあって奇麗です。梓川沿いで水も豊富です。ビール、ジュースの自販機もあり。携帯使用できず
横尾〜徳沢〜上高地バスターミナル:
  ほぼ平坦な梓川沿いの道。明神館からわ人も多くなりにぎやか。河童橋は一番人が多い撮影スポット。
横尾山荘まえの吊り橋
横尾山荘まえの吊り橋
梓川は、雨で水量が結構あります
梓川は、雨で水量が結構あります
槍沢ロッジ。
写真では見えませんが、丸印のところに小熊がいます。すぐそばです。母熊が出てこなくてよかった。
当然、人生初!
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写真では見えませんが、丸印のところに小熊がいます。すぐそばです。母熊が出てこなくてよかった。
当然、人生初!
槍ヶ岳を開山した播隆上人が利用した岩屋
槍ヶ岳を開山した播隆上人が利用した岩屋
槍ヶ岳小屋。雨が降ったり止んだり。土砂降りの後に止んだ一瞬を見計らって槍ヶ岳登頂に成功。でもカメラを忘れた。
槍ヶ岳登頂。人生初!!
槍ヶ岳小屋。雨が降ったり止んだり。土砂降りの後に止んだ一瞬を見計らって槍ヶ岳登頂に成功。でもカメラを忘れた。
槍ヶ岳登頂。人生初!!
槍ヶ岳小屋を中岳に向かう途中にいた雷鳥。
人生初!!!
槍ヶ岳小屋を中岳に向かう途中にいた雷鳥。
人生初!!!
中岳山頂。まだ雨やまず
中岳山頂。まだ雨やまず
振り返ると、槍ヶ岳山頂のガスが取れてる。このとき山頂にいた人はとっても幸運
振り返ると、槍ヶ岳山頂のガスが取れてる。このとき山頂にいた人はとっても幸運
3000m級山々を結ぶ稜線は当然高い。
3000m級山々を結ぶ稜線は当然高い。
南岳山頂。
南岳山頂付から見る南岳小屋。2日目の宿泊場所
南岳山頂付から見る南岳小屋。2日目の宿泊場所
ガスが流れて、翌日行く大キレットがうっすら見える。緊張。
ガスが流れて、翌日行く大キレットがうっすら見える。緊張。
南岳小屋テン場そばに雷鳥の親子出現。2組目の親子
南岳小屋テン場そばに雷鳥の親子出現。2組目の親子
南岳小屋からのみた朝日が昇る直前。美しい
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南岳小屋からのみた朝日が昇る直前。美しい
これから向かう大キレット。緊張MAX
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これから向かう大キレット。緊張MAX
大キレットに入って一時間ほど。来た道を振り返る
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大キレットに入って一時間ほど。来た道を振り返る
大キレットからみた笠ヶ岳方向
大キレットからみた笠ヶ岳方向
まだまだ大変。画面中央が長谷川ピーク
まだまだ大変。画面中央が長谷川ピーク
長谷川ピークに到着。ここの前後はビビりました。写真を撮る余裕もない
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長谷川ピークに到着。ここの前後はビビりました。写真を撮る余裕もない
振り返る
A沢のコル付近。これから登る飛騨泣き。
ここを超えると大キレットの終点。北穂高小屋。
A沢のコル付近。これから登る飛騨泣き。
ここを超えると大キレットの終点。北穂高小屋。
すこし長い休み。これからは一気に北穂高小屋まで登る。
すこし長い休み。これからは一気に北穂高小屋まで登る。
北穂高小屋直に居た雷鳥の親子。3組目。
北穂高小屋直に居た雷鳥の親子。3組目。
北穂高小屋直に居た雷鳥の親子。4組目。
北穂高小屋直に居た雷鳥の親子。4組目。
そろそろ終わり。怖かったけど事故なく落石も起こさず終われそう。
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そろそろ終わり。怖かったけど事故なく落石も起こさず終われそう。
かなり飛びますが、北穂からの降りで見える涸沢ヒュッテとカール
かなり飛びますが、北穂からの降りで見える涸沢ヒュッテとカール
唐沢小屋到着
涸沢ヒュッテ。ここで涸フェスをやるのか
涸沢ヒュッテ。ここで涸フェスをやるのか
涸沢小屋。立派な小屋。
涸沢小屋。立派な小屋。
横尾に到着。テント場にテントを張って、最後の夜。今回山行の余韻に浸る。
横尾に到着。テント場にテントを張って、最後の夜。今回山行の余韻に浸る。
徳沢園。
徳沢キャンプ場。テントの数は結構多い様子。
徳沢キャンプ場。テントの数は結構多い様子。
徳沢からしばらく行くと朝日に照らされた明神岳。朝もやもいい感じ
徳沢からしばらく行くと朝日に照らされた明神岳。朝もやもいい感じ
水辺に映る明神岳
水辺に映る明神岳
しつこいけど明神岳
しつこいけど明神岳
何度もすみません。明神岳
何度もすみません。明神岳
明神園に到着。少し休んで、あと少し歩けば山行終了
明神園に到着。少し休んで、あと少し歩けば山行終了
河童橋付近の川。幻想的。
河童橋付近の川。幻想的。
河童橋からみた穂高。今日は山頂にあまり雲がなくとてもいい。
河童橋からみた穂高。今日は山頂にあまり雲がなくとてもいい。
焼岳方面。雲で見えず。残念
焼岳方面。雲で見えず。残念
長く、苦しく。でも感動も多い。今年の大イベントが終わってしまった。ホッとしたような、残念なような...。複雑な感情。
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長く、苦しく。でも感動も多い。今年の大イベントが終わってしまった。ホッとしたような、残念なような...。複雑な感情。

感想

今年の春から始めたクラブの最終目的。大キレット!
やっぱり一筋縄ではいかない。まずは、遠いこと。今回は槍沢ヒュッテから槍ヶ岳、南岳を経由して大キレットに入り北穂高岳に抜けるルート。3000m級の山を5座登ることができる。大キレットに入るまでに2泊しなければ行けない所にあるため、なかなか行けないし(1泊でも行けるそうだけど長い距離を歩いた後に大キレットに入る自信がなかった為に2泊に。朝の早い時間に入った方が天候も安定しそうだし)、体力と技術と経験豊富なリーダと好天に恵まれる運も必要なために難しい。クライミングとしては難しくないらしいけど、確保しないので事故が起きたら致命的。
半年前は憧れだった槍ヶ岳が通過点なのが不思議な感じ。

今回人生初めての経験。
・熊(小熊)に遭遇
・雷鳥の親子に遭遇(しかも4組!)
・槍ヶ岳登頂
・3000m級の山5座
・3泊4日の山行
・メインイベントの大キレット

まずは、初日朝から降ったり止んだりの雨のなか5時間かけて槍沢ヒュッテへ。雨だったため、ヒュッテで早々に晩ご飯を済ませテン場のババ平へ。
ババ平に行く途中にリーダが止まったので前を見ると木の陰に熊が!30メートルくらいしか離れていなかったと思う。本には逃げずに目を見て後ずさりする様に。と書いてあるけどやっぱりいざとなったら、そんな本で見た知識は役に立たず。びっくりして後ずさり。小熊と分かったため、母熊が出てこないか注意しつつ小熊が逃げるのを待つがなかなか逃げない。やっと逃げたのでしばらく様子をみて注意しながらババ平へ。テントを張っていても気になってしょうがない。念のため食料はビニール袋を2重にしてザックに入れておく。

翌日も午前中は、ほとんど止むことがなく雨が降り槍ヶ岳小屋では本降りに。しばらく様子を見て雨が止んだため槍ヶ岳に登頂。カメラを忘れてしまう大失敗を犯す。山頂ではガスで周りが見えなかったが、山頂の祠と北鎌尾根の降り口を見ることができて今回は満足。しばらくすると山頂のガスが取れてたので、その時に山頂にいた人は幸運の持ち主ですね。でも我々は、ここで運を使う訳にはいかないので、良かったかも。あと寒かった。槍ヶ岳小屋はストーブにあたりウドンを食べる。

槍ヶ岳小屋からしばらく歩いていると雷鳥の親子を発見!初めての雷鳥に興奮。子供も可愛いし、噂に聞いていた雷鳥の鳴き声も聞けて満足。

槍ヶ岳も含め3000m級の山を5座も登るのにメインではない。明日のことばかり考えながら通り過ぎる。南岳で目標が目の前に見える様になると臨場感が。南岳小屋からは雨も止んだ。

その日は、南岳小屋のテン場に泊まる。テン場のすぐそばに雷鳥の親子が。

南岳小屋の夜は星が奇麗だった。小屋の電気が消える頃に見ようと寝袋に入ってウトウトして、電気が消えたので外にでたらガスがかかって星を見ることができず残念。翌日の朝は星を見ることができたがすぐに東の空が白んできたので堪能できず。でもオリオン座が奇麗に見れた。これまででいちばん高い所でみた星空でした。この夜はとても寒かった。

いよいよ本番の大キレット!長谷川ピークと飛騨泣きがとにかく怖かった。本や雑誌で読んでたけど、やっぱり本物は違います。ヘルメット、ハーネスと自己確保の装備で入りました。
長谷川ピークはそれまでと違い、狭い稜線ではテント装備を入れたザックに降られたり、つまずいたら即事故につながるため、慎重に足を運び、全身を使って進みます。
土曜日の朝早かったため、人が少なかったことが良かった。ゆっくり慎重に進み。長谷川ピークで小休止。でもまだ先は長い。
A沢のコルで少し長い休憩。ここで後続パーティに追いつかれる。1人は先に行ってもらって、もう一組にも追いつかれるが休憩を取る様子なので先に出発。ここからは可成りの角度の登りで、ザレているので足場を間違えると落石を起こす危険がいっぱい。とにかく慎重に。慎重に。後続パーティがヘルメットをしていないために余計に怖かった。落石が直撃したら立っていられないだろうから意味がないと言えなくもないのだろうけど。(う〜ん。文才がないから臨場感が伝えられないのが残念)
なんとか登りきって北穂高小屋に到着。小屋のすぐ下に雷鳥の親子2組に合う。人生初の雷鳥が昨日と今日で、いきなり4組の親子にあった。こんなに多いのは珍しいらしい。北穂高小屋から北穂高岳は数分なので楽ラク。
北穂高小屋で大休止。やすんでいたらガスってきたので本当に幸運でした。

ここからはひたすら降るだけ。北穂高から涸沢までは、急な降りでザレている場所もあるので、慎重に歩きます。涸沢小屋では有名なカールと涸沢ヒュッテを眺めて早々に下山。横尾までくだる。

最終日は横尾から上高地バスターミナルまで平坦な梓川沿いを歩く。明神園からは観光客も多くにぎやかに。そして山行終了…

長かったけど感動も多い4日間でした。

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コメント

単独行者
はじめまして。
A沢のコルで先行させていただいて、飛騨泣きで煙草をふかしてた青ヘルメットの単独行者です。
「晴れてるうちに行かねば」と、挨拶もせずに行っちゃいまして失礼しました。
27日は天気もバッチリで順番待ちもなくて最高のコンディションでしたね〜。

あ〜、思い出してたらまた行きたくなっちゃいそうです。
2011/8/29 21:51
あの時の方ですね
yasiyasiさん。

こんにちは。コメントありがとうございます。

あの時の方ですね。南岳小屋でも我々はテン泊でしたが、夕食の時間に小屋の入り口でもお会いした方ですよね。
その節は、キッチンを占有して済みませんでした。

我々もいつ天気が崩れるか気になってました。雨が降ったら中止の予定だったので良かったです。

ほんとに天気が良くて良かったです。最高の景色でした。

お互い無事で何よりです。
2011/8/29 23:28
プロフィール画像
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