超快晴の槍ヶ岳 極寒初雪体験もあるよ(表銀座〜東鎌尾根〜槍ヶ岳〜新穂高)
- GPS
- 54:44
- 距離
- 37.4km
- 登り
- 3,288m
- 下り
- 3,777m
コースタイム
6:50中房温泉〜7:25第一ベンチ〜7:50第2ベンチ〜8:15第3ベンチ〜
8:45富士見ベンチ〜9:15合戦小屋〜10:10燕山荘10:30〜11:05蛙岩〜
11:20大下りの頭〜12:30喜作レリーフ〜13:10大天荘
(2日目)
6:15大天荘〜6:40大天井ヒュッテ7:05〜7:35ビックリ平〜8:55ヒュッテ西岳9:20
〜10:05水俣乗越〜11:35ヒュッテ大槍11:50〜12:05殺生ヒュッテ〜
12:10テント設営&昼食13:45〜14:15槍ヶ岳山荘〜14:20穂先の渋滞に並ぶ15:50〜
16:00槍ヶ岳山荘でビール16:10〜16:35殺生ヒュッテ
(3日目)
6:30殺生ヒュッテ〜7:10槍ヶ岳山荘〜7:35槍ヶ岳山頂7:50〜8:00槍ヶ岳山荘8:25
〜8:30飛騨乗越〜10:35槍平小屋11:00〜11:30藤木レリーフ〜12:30白出沢出合
〜13:10穂高平小屋〜13:55新穂高ロープウェイ
天候 | 1日目:晴れのち雪 2日目:晴れ 3日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
来ず、ジャンボタクシーで中房温泉へ。 帰りは安曇野の友達に事前にお願いして新穂高ロープウェイまで迎えに来て もらっちゃいました。御礼に温泉と晩御飯をご馳走で♪ |
コース状況/ 危険箇所等 |
(中房温泉〜大天荘) 危険箇所はありません (大天荘〜ヒュッテ西岳) 左側が少し落ちている箇所がありますが大きな問題はありません (ヒュッテ西岳〜水俣乗越) 急な下りが続きます。鎖、ハシゴ、切れ落ちている箇所が連続する箇所があります。 (水俣乗越〜殺生ヒュッテ) 途中連続する木のハシゴは見た目ほどの危険はありません。その後の垂直ハシゴ を下るところが一番の危険箇所です。団体通過の場合は渋滞が発生しますので、 焦らずに間隔を空けて通過しましょう。 (殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳山荘) 東鎌尾根ルート:ヤセ尾根のため全般的に左右が切れ落ちています 槍沢ルート:危険箇所はありません (槍の穂先) 最初のハシゴから先が急峻で登るのに注意が必要です。足や手を置きやすい 部分が磨かれていてよく滑るので注意、言うまでもありませんが落ちたら だいたい死にます。 (飛騨乗越〜槍平) 危険箇所はありません。途中に昭文社の地図にない水場が1箇所あります。 (槍平〜新穂高) 渡渉区間が数箇所アリ、増水時は注意が必要。それ以外は危険箇所はありません。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今年の夏山総決算として槍ヶ岳に登ってみました。メンバーはいつもの
4人の予定でしたが1名風邪で欠席。前回の赤岳キレット縦走と同じ
3名でした。
(0日目)
毎度ながら前乗り。しゃくなげ荘駐車場で就寝
(1日目)
朝4時半起床。準備をして5時15分のバスに間に合うようバス停へ。・・・しかし
ダイヤの時間になってもバスが来ない。。南安タクシーのおじさん(社長さんで
した)曰く「穂高駅で満員になっていてバスがしゃくなげ荘に回ってこない」と
のこと(汗 「タクシーの応援を回すので並んでる順番に乗って下さい」との
ことで携帯電話フル活用で回してくれてわれ等は6時前にタクシー乗車。行列の
後ろの方の人は8時55分のバスになるって言われててビックリでした・・・、
早目に並んでてよかった。。
タクシーに揺られて30分、中房温泉登山口に到着。バスより早いので30分ほどの
遅れで済みました。それにしてもすごい人の数、さすが秋の連休ですね。トイレ
を済ませて7時前に出発。
スタートからは人だらけで遅いグループのペースに任せてのんびり歩く。第一
ベンチで多くの人が休憩するのでここでごぼう抜きに。その先も詰まっては
抜かせてもらいを繰り返して富士見ベンチまでノンストップでした。富士見
ベンチで5分だけ休憩してその後は合戦小屋も息を整えただけでスルーして
一気に燕山荘へ。
燕山荘まで3時間20分で到着、ここで本日始めての大休憩。稜線の天気は最高!
そりゃ混み合うわけですよ〜♪燕岳は去年登っているので遠くから眺めるだけ
にして大天井岳方面へ足を進める。
燕山荘の賑わいとは打って変わっていきなり静かな稜線歩きに。大下りの頭から
少し高度を落として喜作レリーフに進み、ここからきつい最後の登りが・・・。
ここで嫁さんの歩みが遅くなり始めスピードダウン。自分らの後ろにテント泊
確定のグループが2つ。。平らで快適なサイトをゲットするため嫁さんを切り
離して2名で先に行くことにしました。部活的な感じで声を掛け合い気合で
大天荘にたどり着き平らなテントサイトをゲッツ!!テント泊は早着が基本ですね♪
テントを立ててからはのんびりと大天井岳に登って記念写真。HJは2年越しの
大天井岳登頂でした、やったね!テン場に戻るとテントがかなり増えていて
今までに見たことのない賑わいっぷり。最終的には60張くらいのテント村が
出来上がっていました。
・・・そしてどうもこの頃から西から怪しい雲と強風が。。空からポツポツと
白いモノが・・・霰?そしてどんどん風が強くなり雲が厚くなり霰は雪に変わり
ました(汗 秋田から遠征してきたTwitter友達と生ビールでカンパイ♪な〜んて
思ってたんですが、とても生ビールなど飲めない気温になりました。それでも
我が家は嫁さんの希望で気合で1杯だけ、芯から冷えますw
悪天候のため晩御飯も各自テントとなりそのまま7時半頃に就寝でした。ちなみに
就寝時のテント内の気温1.2℃。メッシュテントのHJが凍死しませんように。
(2日目)
朝4時起床、全員生きてますw 聞いたところでは前日の気温は-3℃まで下がった
とのこと。お天気は快晴、寒いので着れるもの全部着込んで朝日を待ちながら
パッキング&朝ごはんを済ませて出発の準備。
6時15分に大天荘を出発して大天井ヒュッテへ。ここでトイレ休憩してから一路
西岳に向かう。西岳までは巻き道と稜線歩きを繰り返す。右には槍ヶ岳、左には
表銀座の山々とうっすら富士山、正面には穂高連峰、とっても贅沢な稜線歩き
で足取りも軽くズンズン進みます、幸せ♪ 槍ヶ岳側の巻き道は西風をまともに
受けて寒く反対に常念岳側の巻き道は風が全く無く暖かい。交互に行ったり来たり
しながら赤岩岳山頂手前の標識で大休憩。休憩時には麓から上げた梨をむいて
食べました。行動中の生ものって元気でますね〜、旨い!
休憩後ほどなくしてヒュッテ西岳に到着。手前の西岳は景色があまり変わらない
と予想して頂上はスルーさせて頂きましたw ヒュッテ西岳、生トマト(300円)が
死ぬほど旨そうだったけどさっき梨食べたので我慢。おみやげは手ぬぐいが気に
なりました。トイレを借りたのですがここは洋式便器でとーーーっても綺麗!
落ち着いて用が足せます♪
ヒュッテ西岳を越えるといよいよ東鎌尾根が近づいて道が険しくなります。下りの
ハシゴや鎖場が連続して行き交うのが難しい区間も。水俣乗越までは急下りが
続きました。水俣乗越は団体さんが休憩していて落ち着けなかったので写真だけ
撮ってスルーしました。
そして今日の核心東鎌尾根、いきなり岩場の急登〜木のハシゴ区間が続いて
ちょっと違うんだぜ感を演出します。木のハシゴのあとはハイライトの垂直
ハシゴ下りがありここで渋滞が発生していました。ハシゴは垂直なので見た目
ほどの怖さはありませんが落ちたらタダですまないと思うと手汗が。。ちなみに
一番怖かったのはハシゴを降りたところの細さですw
下りハシゴからあとは厳しい登りが延々と続き、その後もハシゴと鎖が何回か
出てきます。途中で出てくるヒュッテ大槍の案内板を心の支えに登り続け、
ヒュッテ大槍に到着。ここでキツイのぼりはほぼ終了、コーラを買って喉を
潤し最後の休憩。この山小屋は食事が美味しいと評判、今日のメニューが貼って
ありましたが「食前酒」っていうところに気合を感じます。バーコーナーには
好きな焼酎とスコッチもありました、次回はここに泊まりたいなぁ〜。下の沢
から引いているお水(1L200円 飲用可)を売ってもらい今晩の備えに。
大槍から今日の幕営地、殺生ヒュッテまでは15分ほどで到着。がんばった甲斐
もありお昼前に目的地にたどり着けました。風を避けられる場所にテントを
張ってまずはお昼ご飯。その後はポカポカのテン場から槍を見ながらラフロイグ
10年で一口だけカンパイ♪上質な時間です。
午後、時間的に余裕があるので槍の穂先に行けないかと思い13時半に空荷でテン場
を出発して槍ヶ岳山荘へ。せっかくなので東鎌尾根に登って踏破することにしま
した。東鎌尾根の末端は痩せ尾根が続きます、落ちたらただじゃ済みません。。
40分ほどで槍ヶ岳山荘に到着し、さーて穂先に登るかと思ってたらすんごぃ渋滞
してるじゃありませんか!山頂から伸びている行列は山荘の手前まで続いてい
ます(汗 初めての槍なのでこんなもんなのかと並んでみる3名
(1時間経過)
20mくらいしか行列動きません(泣
(さらに30分経過)
日が傾いてきました・・・下山して来た人曰く「ここから先は暗くなるので
ヘッドライトが無いと危ない」との言葉を聞きこの日の登頂は諦めました。
山荘で敗退のたっかい生ビール(1000円)を飲んで槍沢ルートをのろのろ下山
しましたorz
テン場に戻って晩御飯を食べ、大天荘で一度は別れた秋田のお友達とHJテント
と同じメッシュテント使いのおじさま(同じく大天荘で凍死しかけたw)の5名
で自炊室で乾杯♪2人はこの山行で初対面なのに旧知の友のように楽しい時間
を過ごしました、やっぱり男はギアオタクw あっという間に山小屋の消灯時間。
テントに戻ると頭上には天の川と天高くそびえる槍の穂先。スキットルの
ラフロイグを1口だけ飲んで暖を取り、少しだけ天体&槍観測。午後8時半
にはシュラフの中に潜り込みました・・・zzz
(3日目)
朝4時過ぎ起床、今日もいい天気♪ HJはテントの場所と湯たんぽ作戦が功を
奏し凍えずに済んだみたいw 6時出発予定絵d朝ごはんとテントの片づけを
手際よく進める。
6時半に殺生ヒュッテを出発、秋田の友達は槍を見ながらもう1日ステイとのこと
でまたの再開を誓ってここでお別れ。重い荷物を背負っての3日目、疲れの残る
足取りで再度槍ヶ岳山荘へ登ると頂上への道が空いている!というよりもガラ
ガラだ!チャンスなので荷物を置いてサクサクと岩場をよじ登り、昨日1時間半
かって進んだ場所、5分で通過(泣 ハシゴとか杭とかを登って無事に頂上へ
たどり着きました、めでたく登頂!
雲ひとつ無い晴天で周りの山々がほぼ全部見渡せました、本当に来てよかった!
頂上も空いていて10人ほどで交代で写真を撮ったり、のんびり景色を楽しめま
した。下りは登りよりも神経を使います・・・特に一番最初のハシゴは大事な
ところがスーーーーっとする恐怖感w その後も落ちたら死んじゃう系の岩場
を下って無事に山荘まで戻りホッ(^^
さてあとは下るだけ。飛騨乗越から予定の新穂高温泉までの道をズンズン下りま
す。森林限界から樹林帯に入り、その後沢沿いのトレイルに変化してきたあたり
で槍平小屋到着。ここで大休憩してその後は湿った樹林帯と沢沿いの道を交互に
通過、さすがに足の疲れと単調な道に飽きてきたところで白出沢出合に到着。
その後は長ーい林道歩き。途中牛さん見たり川見たりしながらジグザグ路を
歩いて午後2時前に新穂高ロープウェイ駅に到着しました。
今回お迎えをお願いしていた友人がちょうどピックアップしに来てくれて、
山臭い集団3名で車に乗り込み新穂高〜しゃくなげ荘までドライブ。車内
臭くしちゃって本当〜〜〜に申し訳ない(汗 お礼に温泉と晩御飯はこちら
3名で払わせていただきました〜。
3日間奇跡的な好天(一部荒天w)、素敵な景色、素敵な出合い、槍からの絶景、
楽しい楽しい3日間でした♪
予想通りすごい長文になってしまった・・・・駄文ですが読んでくれた方
ありがとうございました。
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また帰ってからゆっくり見にきます♪
ゆっくり見に来てくださいね〜(^^
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