記録ID: 1508836
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
間ノ岳→北岳(間に合ったキタダケソウ&雪渓)
2018年06月25日(月) 〜
2018年06月26日(火)
- GPS
- 13:27
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,506m
- 下り
- 2,497m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:01
15:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰り:広河原→乗合タクシー→芦安第二駐車場 25日朝は4時40分に第二駐車場に着。第二駐車場ははぼ満杯。バスに先行する予定の乗合タクシー5台は既に満席でした。 5時30分発のバスに乗車。座れない方も多数、途中の夜叉神峠からも数名の乗車があり、混雑してました。 26日は、10時芦安初のバスに合わせ下山。人数が集まり9時40分発の乗合タクシーで芦安に戻りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※御池分岐から大樺沢二股までの沢沿いの道は未だ通行止めです。 ・広河原山荘から御池小屋 序盤は大樺沢沿いを緩やかに登りますが、道が部分的に冠水してました。中盤は尾根筋の急登となります。道幅が狭く、木の根が張り出しています。後半は、トラバースとなり、細かなアップダウンや崩落跡などが有りますが、大きな問題はありません。 ・御池小屋から大樺沢二股 御池小屋先で草滑りとの分岐を左折しますが、直ぐは藪に突入します。あまり歩かれていない印象でした。ルートは山腹のトラバースです。所々木の根が張り出したり、岩が張り出しているため、小刻みなアップダウンがあります。道幅が無く、沢側が切れ落ちている個所もありますので、意外に神経を使って歩きました。沢が近づくと花が多くなってきます。 ・大樺沢二股から八本歯のコル 分岐から雪渓を一つ跨ぐとメインの雪渓の左岸となります。夏道が50メートル程出ていますのでその終点まで進み、そこから12本爪のアイゼンを装着し雪渓に立ちました。鹿の突進には面喰いましたが、傾斜もまだ緩いので順調に高度を稼げました。上部には先行者二名が左岸の夏道に近い所を進んでいます。所々夏道が見えましたが、繋がってはいません、また大きな雪の裂け目が六ケ所出て来ます。その裂け目を避けながらさらに進みますが、徐々に斜度が上がって来ます。雪渓の中盤から後半は夏道が出ています。後続の方は、雪渓の後半を夏道、そのまま雪渓の二手に分かれて進まれていました。夏道を進んだ場合は、小雪渓の横断と最後の雪渓横断約30メートルがポイントと思います。雪の質は、ぎりぎり12本爪が効く程度です。強く踏み込まないと、ずるすると滑ります。ただし、下には固い雪もあります。ステップは無いですから夏靴のツボ足は厳しいと思いますし、チェーンスパイクでも滑ると思います。 雪渓終了から木段開始ポイントまでは、ザレザレ岩場の急登となります。ここから八本歯のコルまでが最も厳しい登りでした。木段が登場するとひたすら高度を上げます。稜線に出れば景色が一変しますし、多くの花が登場しますので、元気が回復します。ここから八本歯のコルまで木段や岩を乗り越えての急登が続きます。 ・八本歯のコルから北岳山荘 トラバース道を進みます。途中で木橋を渡る場所や岩の上り下りはありますが、ほぼ高低差の無い工程です。しかし、メインはお花畑です。ルートの上下とも見事なお花畑です。北岳に近い側は「白」、山荘寄りは「黄」で斜面が彩られています。花好きはまったく足が進まなくなると思います。最高でした。キタダケソウは、最終番だそうです。小屋の方のお話では「今週いっぱい」とのことでした。それでも日当たりの悪いところには若い花がありました。 ・北岳山荘から間ノ岳 中白根山から間ノ岳間のトラバース部分は、岩場になります。ここ以外に危険個所はありません。花は、キタダケソウが無いだけで、八本歯のコルから山荘までと同等かそれ以上の見事さです。特に中白根山から間ノ岳間の岩場トラバース周辺及びその下のカールは、素晴らしいお花畑となっていました。 ・北岳山荘かた北岳、北岳肩の小屋 岩場の登り、下りです。危険個所はサポートが有りますので、慎重に進めば問題ありません。 ・北岳肩の小屋から御池小屋 草滑りは、急な山腹道の九十九降りとなります。段差があったり、浮石が有ったりでなかなか歩きづらい道でした。お花畑は黄色で彩られていました。 ・北岳山荘 前日の24日の宿泊者は少なかったそうですが、この日は混んでいました。チェックインは、12時。夕食の札は「1番」、しかし部屋は小部屋の「農取」でした。間ノ岳へのピストンを終え戻ると、小屋はごった返していました。大部屋は満室、遅い到着の人だと思いますが、「私は屋根裏だ」の声も廊下越しに聞こえていました。 夕食は17時30分、定番の鯖の味噌煮と肉じゃがなどですが、お米が美味しく、疲れた体に優しい食事でした。朝のお弁当は4時30分以降の手渡しとのアナウンスでした。 |
その他周辺情報 | バス時刻等(山梨交通) http://yamanashikotsu.co.jp/ 登山道(南アルプス観光協会) http://www.minami-alpskankou.jp/cat15/ 北岳山荘(南アルプス市) https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/shisetsu/kitadake-sansoh/ |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
半袖Tシャツ
長袖シャツ
ズボン
帽子
靴下
レインウェア
サングラス
登山靴
ゲイター
手袋
ザック
防水スタッフバック
タオル
昼食
行動食
非常食
飲料(1.5ℓ)
ファーストエイドキット
虫よけ薬剤
ツエルト
ナイフ
はさみ
修理用具
カメラ
時計
GPS機器
コンパス
ホイッスル
ライト
予備電池
ロールペーパー
ストック
地図
登山計画書控え
予備電源
水筒
身体拭きシート
常備薬
フリース
アイゼン(12爪)
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感想
北岳、間ノ岳の計画は昨年頓挫し、今回実現する事が出来ました。そしてその目的は「キタダケソウを見たい」、「大樺沢雪渓を登ってみたい」、「北岳頂上から朝焼けを見たい」でした。マストは「キタダケソウ」です。今年は花の開花が早く、林道開通が待ち遠しくいましたが、24日夕方、ヤマテン天気予報で2日間の晴れが出ましたので、サッカーTV観戦を諦め、早々と床に就き25日を迎えました。
結果は、北岳からの朝焼見物が東側の雲により少し残念だった以外は、達成出来ました。
その「キタダケソウ」は、既にほとんどが落花していました。私はトラバース道で探しましたが、少なくても若い花が見える範囲で「30株」はありました。確かに可能性は残り僅かといっても過言ではないと思います。
「雪渓」は、冬山ではなく夏山の大雪渓を歩きたく思っていて、念願叶いました。雪解けも昨年よりは、はるかに早いと思います。アイゼンを効かして登れるチャンスを活かせて良かったです。
「北岳からの朝焼け見物は」甲斐駒、千丈、間ノ岳のモルゲンロートに期待していましたが、それは叶いませんでした。しかし、雲海に浮かぶ富士山、八ヶ岳、朝日を背にする鳳凰三山のシルエット、特にオベリスクは見事でした。また、光り輝く北アルプスの奥穂・槍、乗鞍岳も素晴らしかったです。
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