ちょっと渋めの稜線歩き・柏原新道〜種池・針ノ木・蓮華・七倉


- GPS
- 47:03
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,960m
- 下り
- 3,317m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:01
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 10:30
天候 | 晴れ 時々 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
七倉から日向山高原間を自転車で移動しました。約10キロ、ほぼ下り道です。 日向山高原から扇沢はバスを利用しました。一日15本程度あります。(片道930円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道(扇沢〜種池): 難しい箇所、危険な個所はないと思います。しいて言うなら沢を2度通過する個所がガレているのと残雪があった点でしょうか。 初心者でも安心して歩けると思います。 種池〜針ノ木岳: 登山道は明瞭で迷わないと思います。でも、小さなアップダウンが多い道です。特に逆方向は時間に余裕を持った方が良いと思います。 針ノ木岳〜七倉岳: 蓮華岳までは緩やかです。蓮華の大下りから先は起伏が大きく、慎重さが必要と思います。 船窪新道(船窪小屋〜七倉): 前半は梯子が連続する急登です。後半は樹林の中で展望は少ないのですが歩きやすい登山道だと思います。 |
その他周辺情報 | 大町温泉郷・薬師の湯:入泉料700円(モンベルカード提示で100円引き) |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
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感想
7月18日
午前7時前に七倉ダムの駐車場に到着。自転車で約10キロの道のりを走り、8時台のバスに乗り扇沢へ。9時ごろ、登山届を提出して歩きだしました。
柏原新道は扇沢から主稜線の種池山荘まで比較的歩きやすい登山道です。ただ、丁度地元の中学校の登山と重なりました。
扇沢のバスターミナルから車道を大町方向へ10分くらい歩き、沢に架かる鉄橋を渡ると左手が登山口です。登山口から樹林の中をジグザグに上りだして間もなく下山してきた中学生に遭遇。100人くらい?やり過ごすのに10分近くかかりました。
この急登はそれほど長くなくて、道が左へ回り込むと駅見岬。扇沢の河原とバスターミナルが眼下に見えました。
その後、しばらく樹林の中。左手にケルンが積まれたところに出ると稜線に立つ種池山荘が見えます。緩やかな水平歩道、アザミ沢、ガラ場、もう一つ雪渓の沢を渡り、
最後の急登手前で上りの中学生団体の最後尾に追いついてしまった。ゆっくりとお花畑の間を歩いて種池山荘に到着しました。
種池山荘からテント場脇を通り樹林の中を少し下ると左斜面は花畑、小さな残雪あり。広い鞍部から稜線を緩やかに上ると岩小屋沢岳。小ピークを越えてハイマツの道を下ると新越山荘です。
乗越からは劔や立山が見えませんが、山荘の喫茶室からは望めます。
7月19日
4時起床4時30分出発、しかしトレッキングポールを置き忘れ^^;
45分に再出発。はじめはハイマツの中、次第に傾斜がきつくなり岩稜を登りきると鳴沢岳です。吊尾根のような稜線歩き、石畳のような道の先が赤沢岳です。山頂からは黒部湖が見下ろせます。扇沢側に草原が広がり気持ちいい♪
スバリ岳へも大きく下って、その先は小さなアップダウンを繰り返す快適な稜線歩きです。ただ、扇沢側は時々崩れていたり、切れ落ちていたり、痩せているので気を付けました。小さなザレ場の先がスバリ岳です。
右手に黒部湖を見ながら短い岩稜を下り、小さな岩峰を巻いて、コルから高低差150mの浮石の多い道を登りきると針ノ木岳です。槍ヶ岳や高瀬湖。雲の上に八ヶ岳や富士山が望めました♪
十分にパノラマを満喫して、針ノ木峠へ下ります。登山道は南から東へ直角に曲がり、小さな雪渓の脇からハイマツ帯へ。針ノ木雪渓を登高下する登山者が小さく見え、ここで雷鳥の親子に出会いました♪
扇沢側にガレた斜面から再びハイマツ帯に入ると眼下に針ノ木小屋と針ノ木雪渓が現れます。9時50分、約5時間で針ノ木峠に到着しました。これで本日の行程の半分です(^^;
日が高くなってきて暑さが増してきました。新越山荘から2リットルを持ってスタート。残り1リットルです。
針ノ木小屋で小休止して蓮華岳へ向かいます。針ノ木峠から蓮華岳の山頂が見える?って全くの勘違い(笑)
見えているのは出だしの急斜面の終わりの部分で本当の山頂は随分先です。ジグザグを繰り返しながら急斜面を上がり、傾斜が緩くなると2754mの小ピーク。少し下り、コマクサ咲く岩屑の広い緩斜面の先が蓮華岳山頂です。東西に長い山頂の端に若王子神社の奥宮が祀られてます。
蓮華岳頂上から登山道は南に大きく曲がりザラ場の斜面、「蓮華の大下り」です。
ザレ場を通過すると登山道は岩稜の右側を巻きます。岩稜は所々狭く、砂混りで滑りやすいです。特に鞍部近くは梯子と鎖が連続していて注意が必要でした。下りきった鞍部が北葛乗越で、ここから急登して再び緩やかな稜線歩きに戻ります。正面に見える北葛岳は三角形。ちょっとした岩場の先で急斜面をひとのぼり、ハイマツの間から山頂に立てます。
北葛岳で登山道は西へ。七倉乗越に木製の梯子で下ります。乗越からは鉄製の梯子で上り返します。この辺りナイフリッジで左側が切れ落ちています。ここも慎重に通過しました。北葛乗越で2リットルを飲み干してしまった^^;
この先は少ない木陰で休憩しながらとなりペースダウンしました。ヤセ尾根の先、やっと南北に細長い七倉岳の頂にたどり着きました。
午後2時50分、「頑張れば七倉ダムまで下山出来たかも?」と考えが過りました。
でも、バテバテ....下山を思いとどまり船窪小屋に宿泊しました。
7月20日
夜明け近くに船窪小屋から南に向かう七倉尾根に付けられた船窪新道を下ります。
「天狗の庭」付近で日の出を迎えました。朝日に輝く餓鬼岳・大天井・穂高?槍ヶ岳の風景に思わず足を止めてしまいました。
はじめは傾斜が緩いのですが8/10表示の先から急斜面。樹林の中に入り展望もなくなります。木製の梯子が連続する「鼻突8丁」は6/10まで。道が緩やかになって岩小屋、「唐沢のぞき」で一度樹林を抜けます。ここで唐沢岳が正面に見えるはず....この日は雲の中でした。
「唐沢のぞき」の先で登山道は稜線を外れ左手の樹林の中へ。道はジグザグに切られていて一気に下りました。やがて登山口の看板が見えると正面は七倉沢の河原です。登山道は右へ。河原沿いに数分歩くと山の神トンネルの入り口です。トンネルとは反対方向へ。橋を渡れば七倉です。午前8時過ぎ、無事に今回の山行が終了しました。
バス停付近に停めた自転車を回収して、大町温泉郷・薬師の湯に寄って帰路につきました。
扇沢をぐるっと回るようなルート、北アルプスの南部と北部の間で人気薄かな?
訪れる人は少ないようです。でも、黒部湖を挟んで立山連峰から剱岳のパノラマ。蓮華岳の細かい岩屑の広い斜面のコマクサ。高瀬湖と槍ヶ岳を主峰に表銀座の山並み....贅沢な展望コースです。
全国的に晴れて凄まじい暑さ!愛知県も危険レベルの猛暑です。
涼を求めましたが、3日間を通して朝夕は快適だけど日中は暑かった〜^^;
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