念願!雲の平〜笠ヶ岳
- GPS
- 104:00
- 距離
- 43.9km
- 登り
- 3,447m
- 下り
- 3,694m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:00
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:20
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:20
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:55
天候 | 24日〜27日 晴時々曇 28日 曇り時々小雨 稜線は強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り 新穂高温泉〜高山 路線バス、高山〜大阪 高速バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特になし 笠新道の下り、大きな段差があるので捻挫しないように要注意 |
その他周辺情報 | 新穂高温泉 中崎荘 |
写真
装備
備考 | ガスカートリッジをepigas、本体をプリムスで使ったが、途中で調子悪くなった(炎が出ない)。やはり本体もカートリッジも同一製造会社品を使うべきか。 薄手の手袋を持って行けばよかった。 |
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感想
7月24日 晴
折立8:20〜三角点P1870 10:40〜五光岩ベンチ〜太郎平小屋14:25
夜行バス明けだから眠い。それに折立登山口標高1000m以上なのに暑い。三角点を越えると樹高が低くなり日影がなくなる、暑い―、有峰湖がやっと見えてホッとするが日影なく暑いのは暑い。花もあまり咲いてない。
標高2100mの表示。あと200mの登りか。下ってきた人たちが太郎小屋から45分で来たと言う。だから登りならあと1時間、いや疲れてるから1時間半、実際には2時間以上かかった。チカレタァ。
テント泊装備してきたのにしんどいから太郎小屋、素泊りする、意気地なし。しかしいいこともあった。夜、セミドキュメンタリー映画を映写してくれた。薬師岳の愛知大遭難事故の件だ。最後まで遺体の見つからない遺族の執念の捜索だ。小屋のご主人の、若い時に登場している。最後、遺骨を抱いて山を下るシーン、この太郎山だ。
7月25日 晴
太郎平小屋5:10〜沢下降点5:50-6:00〜薬師沢出合6:15〜薬師沢小屋7:30-7:50〜木道末端10:10-10:20〜日本庭園〜アラスカ庭園12:00〜雲の平山荘12:50-13:00〜雲の平テント場13:30
一晩ぐっすり寝て元気百倍。お早うのニッコウキスゲ、お花たち。沢に向けて下る。沢沿いの原野はまた、夢のような世界だった。童話の世界のような、西部劇の一場面のような、言葉で言い表せないからどうか写真を見てください。その写真も、絶対にその素晴らしさを写し取っていない。
薬師沢小屋でその天国は終わる。地獄の急登、2時間少々、やっと木道の末端、雲の平の入り口に着いた。ただしばらくは、灌木林で見晴し悪く、花も何も咲いていない。
祖母岳の分岐近くまで来た、やっと爽快な頂上台地のうねりを見せる。点在する岩の間、お花畑が広がっている。
祖母岳寄ってから雲の平山荘へ。テント泊の若い人たちが休んでいた。テント場までのんびりのんびり、歩いた。
7月26日 晴
雲の平テント場5:50〜奥スイス庭園6:00〜祖父岳分岐7:00-7:10〜黒部源流碑8:30-8:45〜三俣山荘10:20-11:30〜巻き道分岐12:30-12:40〜双六小屋・双六テント場15:00
歩き出すがどうも調子悪い。祖父岳、行くつもりだったがパスだ。分岐から日本庭園、黒部源流方面へ向かう。柔らかな逆光に白い花々が一面、雪のように光っている。黒い岩もあるから日本庭園か。雪渓を過ぎてハイマツ地帯に入ると、源流へ、激下りの始まりだ。
源流、渡るのにロープが張ってあるというが、私ゃ、新品の靴、ポチャン!しないか心配だった。運良く、何とか渡れた。
源流から三俣山荘まで小一時間の登りだ。だけどすごくしんどい、何か体調悪い。ゆっくりゆっくり1時間以上かかった。
三俣山荘でカレー食べて、昨日から同じコースで行ってるおじさんとおしゃべりして…。そのおじさん、すごーい、もう70歳越えてるのにすごく体力あるのだ。ガンバラナキャ。
双六まで中道を通る。えらくしんどかった。お花畑が一杯だと聞いてたが、雲の平のお花畑を見た後では、そんなに感激しない。逆に、人が多いからか、踏み付けられて露地になった登山道周辺が痛々しい。
双六小屋はすごい人だ、宿泊客受付でごった返している。すぐテント場に行く。
双六池テント場は、一番立地がいい。ほんの数分で水場とお手洗い(洋式!)、小屋の前から朝日が望める。
7月27日 晴時々曇
双六テント場5:50〜弓折分岐7:15-7:20〜大ノマ乗越8:00〜大ノマ岳9:20-9:25〜秩父平10:10〜笠新道分岐12:00〜笠ヶ岳山荘14:40-14:50〜笠ヶ岳15:10-15:45〜笠ヶ岳山荘16:00
まあ、弓折分岐まで歩いて調子見よう、と思った。そこまでがヒーヒーだったら鏡平、わさび平へ下山だ。だけど別段普通に歩けた、体調、戻ってきたみたいだ。いざ笠ヶ岳だ!!
弓折岳から大ノマ乗越へ急降下だ、そこからカンカン照りの中、急坂を上がって大ノマ岳。はるか下に秩父平が広がり、その斜面に道がジグザグに登っている。
大ノマ岳から秩父平まで下りなのだから楽勝、思ってたが意外と時間かかった。道が稜線上じゃなく、少し下にトラバース気味に付いて、片側が切れ落ちてるので、滑落しないよう神経使った。
ヒーヒーで秩父平を登り詰めて、抜戸岳への稜線に出る。抜戸岳へは延々とハイマツの道が延びる。登山道は頂上は通らない、まあ、疲れてるからそれはそれで良かったが、延々と延びる道、ガスが出てきて、全然見晴しがない。
やっと笠新道分岐、抜戸岩を過ぎ、笠ヶ岳への基部に着く。標高差100m程だろうか、えらくしんどかった。小屋に着く前にテント場があるが小屋はまだまだはるか上―まあ、そういう情報は知ってたので、ここでテント張る人は、本当、健脚者だ。
ヘロヘロで上がってると若いお兄さんが空身で下りてくる。小屋の方だという、水場の水、汲んできましょうか、と言って下さる。勿論頼んだ、―親切なお兄さんと冷たくおいしい水だったあ。
笠ヶ岳山荘で宿泊受付を済ませてから空身で山頂へ。まあ、空身になってもしんどいのはしんどい。―ほとんど一番上、小さなお社がある。左へ山頂標識・憩う登山者…。やったぁ、着いたぁ、笠ヶ岳!!思わず涙が…こんなの初めてだ。
残念、ガスで360度の展望とはいかなかった。杓子平方面が何とか望める。
笠ヶ岳山頂は、クリヤ尾根を上がってきた元気な若者、笠新道を上がってきたガイドツアーのシニアの人たち、みんなが集う。
7月28日 曇り時々小雨
笠ヶ岳山荘5:10〜笠新道分岐6:30〜杓子平7:30〜笠新道入り口11:15-11:25〜新穂高温泉12:10
台風が近づいているという。黒雲を裂いて東の空に一筋の暁が…。強風だが気温は低くない。ガスもかかってなかった。
下りは楽々、テント場を過ぎると岩に付けたペンキマーク、「サヨナラ」とあった。何だかホッコリする。
笠新道に入る。お花畑の杓子平を過ぎて激下りの始り、と思いきや、平坦なトラバースに大石重なる下り―段差が大きく石が動くので要注意。再び急坂とトラバースが繰り返される。だから下りはなかなか標高下がらない。登りの人は平坦なトラバースで一息つけるから少しは楽なのじゃないか、と思う。
標高2000m表示の案内板を過ぎた辺り、小屋で同室だった女の方に会う。私がバテバテでお世話になった。一緒に下りたかったが、バスの時間があるので急いだ。
やがて、やっと笠新道登山口。ホント、いい山行だった。
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