硫黄岳から赤岳へ
- GPS
- 30:43
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,662m
- 下り
- 1,654m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:13
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:27
天候 | 1日目:晴れのち曇り/2日目:晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 下山後はすぐ近くのもみの湯の温泉へ寄りました。諏訪南インタ−すぐのところにコンビニ・ガソリンスタンドあり。みやげ物は諏訪湖SAで購入しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ヘルメット忘れてきてしまった(小屋のレンタルを利用させていただきました) |
感想
大学時代の同級生と久しぶり
に夏山へ登ることになった。
これまでなかなか日程が合わ
ず夏山は三年前の白山日帰り
以来だ。今回は硫黄岳〜赤岳
の予定とした。ところが前の
週になって長野南部の天気が
いまいちで唐松〜五竜とで迷
たけれども結局予報が好転し
たため予定通りとなった。た
だ残念なことに平蛸氏は連休
に旭ノ川沢登りで足を痛めて
いけなくなってしまった。硫
黄岳→赤岳として硫黄岳山荘
に宿泊することにして予約し
た。
7月20日仕事を早めに終わら
せて?福山西インターから山
陽道で同級生宅のある奈良県
へ。21時に到着して夕食(マ
リオ流ラーメン:こってりし
ていてちょっと癖があるけど
はまりそう)を食べて美濃戸
口を目指す。美濃戸まで結局
ほとんど運転してもらって2
時15分に諏訪南インターでお
りて美濃戸口へ。食料品など
は駒ヶ根SAで購入した。
美濃戸まで乗り入れようとも
思ったけれども道が悪そうな
のであきらめた。駐車場は先
週が三連休であったこともあ
ってかまだまだ空きはあった
。標高が高いので暑くないか
なあと予想していたけど予想
に反して暑い暑い。蚊よけネ
ットを購入しておけばよかっ
た。この前の大山で暑さで参
ったけど美濃戸口なら大丈夫
かなあと思っていたけど暑く
て何度も目が覚めた。トイレ
は八ヶ岳山荘に設置してあり
100円だ。
明るくなって大分たったころ
に起床して朝食を食べて6時5
0分に出発した。登山届を提
出して駐車料金を八ヶ岳山荘
で500円×2を支払う。美濃戸
への林道を四駆のみならずプ
リウス、フィットも上がって
いった。でも無理はやめてお
こう。美濃戸との道標に従い
未舗装林道を進む。道標には
やまのこ村P70台・赤岳山荘
P60台とある。ヤマレコ情報
によるとアブが多いようなの
で森林香をつけて虫よけスプ
レーもつけた。天気は快晴。
昨日、多治見あたりでは雨が
ぱらついていたので心配して
いたけどよかった。
林道は時々車が後ろからやっ
てくる。美濃戸口バス停との
道標のところで右に少し荒れ
た林道が右に分岐している。
この前家族で赤岳鉱泉へ雪遊
びに行ったときに帰りに使っ
た道だ。こちらを歩いていく
。こちらなら車は来ないだろ
う。
時々山の中に林道を迂回する
?近道がありそれを使う。ア
ブが多くて飛び回っている。
ブヨもいて2,3か所刺され
た。7時45分にやまのこ村の
建物が見えてきた。駐車場に
はまだ余裕がある。きれいな
沢にかかる木製の橋を渡る。
車止めのロープが張ってある
。8時08分に美濃戸山荘に着
いた。ここでちょっと休憩。
ここのはウォシュレットトイ
レがある(100円)。ホテ
イランの看板がある。盗掘防
止に協力をとの看板がある。
白いオダマキであるヤマオダ
マキがあちらこちらに咲いて
いる。
8時50分に小屋の方々の駐車
場まで登ってきた。そこから
3分ほどで堰堤広場まで登っ
てきた。ここでちょっと休憩
。日差しがとても強い。ひか
げにある岩の上に腰を下ろし
て休む。
休憩して9時07分に出発した
。堰堤の下にある木製の橋を
渡る。北沢第3号谷止とある
。このあたりもヤマオダマキ
が多い。イチヤクソウが咲い
ている。ここまでヤマオダマ
キが多かったけれども堰堤を
すぎてからはイチヤクソウが
あちこちに咲いている。木道
のわきの岩場には萼片の形か
らおそらくオトメシャジンだ
ろう紫の花をたくさん鈴なり
に咲かせている。萼片や花弁
がまるっこいのでおそらくテ
ガタチドリだろうランが咲い
ている。ココメグサもちらほ
らみられる。葉が丸っぽくて
花の中に黄色い班がある。八
ヶ岳に多いコバノコゴメグサ
だろう。オトギリソウが咲い
ている(葉のふちに小さな黒
い点々がついているのでシナ
ノオトギリであろう)。
大きなカメラを持った男性が
滝の写真をとっている。なる
ほど水量が多くとてもきれい
な滝だ。一輪だけハコベが咲
いている。沢にかけられた木
橋を渡る。ここからは横岳が
見える。大同心だろうか険し
い峰が見えている。長めの木
道が続く。沢沿いにトリカブ
トが咲いている。このあたり
にはシロバナノヘビイチゴ(
だと思う)が咲いている。右
手に土砂崩れをしたところが
見える。ここから10分ほど歩
くと赤岳鉱泉に到着した。横
岳〜赤岳の稜線が見えている
。テン場にはたくさんのテン
トがみられる。ここでちょっ
と休憩する。
ヘルメットを持ってこなかっ
たので赤岳鉱泉で一泊二日で
レンタルした。500円×2であ
った。10年前なら一般道では
ヘルメットは考えられなかっ
たけど今は槍穂や赤岳ではつ
けている人の方が圧倒的に多
い。ここで水筒に水を入れさ
せてもらう。小屋の前に硫黄
岳との道標があり10時35分に
硫黄岳を目指して登っていく
。針葉樹の中の道を登ってい
く。一度沢にかかる木道を渡
る。山腹につけられた道を登
るが景色は見えず暑く忍耐の
登りが続く。
1時間ほど登ると左側に草付
きがありバイケイソウが咲い
ている。このあたりから少し
木々が少なくなって青空が見
えるようになってきた。11時
38分にハイマツがでてきた。
ここで森林限界を超えた。
前方には硫黄岳へと続く尾根
が見えている。右奥には横岳
あたりが見えている。
登るにつれ硫黄岳の岩稜帯、
赤岳や阿弥陀岳などがみえて
きた。11時45分に道標がある
ところへでてきた。ここが赤
岩の頭2656mだ。左へ行くと
峰の松目・右へ行くと硫黄岳
山頂とある。数人のハイカー
がいる。広場になっている。
ここで休憩する。峰の松目の
向こうに諏訪湖が見える。ト
ンボがたくさん飛んでいる。
赤岳への稜線の東側に雲が沸
き上がっている。北側には5
年前のGWに登った硫黄岳が
見えている。その向こうには
蓼科山が見える。そして見下
ろすとオーレン小屋が見えて
いる。その年の夏に根石岳山
荘に泊って硫黄岳から横岳へ
登り赤岩の頭から下りた。懐
かしい。このあたりはミヤマ
ダイコンソウが多い。前方に
岩峰がある。その先あたりが
硫黄岳山頂なんだろうがなか
なか着かない。
12時25分に岩峰を越えるとだ
だっ広い硫黄岳山頂部へとで
てきた。12時35分。岩がゴロ
ゴロしている。ちいさな小屋
がある(入れない)。雨量計
が設置してあったとのこと。
東側へ行くとロープが張って
ありその先は崖になっている。
爆裂火口を作る絶壁となって
いる。硫黄岳二七六〇との看
板と硫黄岳周辺案内図がある。
右側に青い屋根が見える。硫
黄岳山荘だ。ケルンがあり赤
岳横岳⇔硫黄岳頂上との道標
がある。岩場にはチシマギキ
ョウが咲いている。夏の白山
でもよくみかけるオンダテが
咲いている。12時43分に硫黄
岳山荘へと向かう。
硫黄岳山荘への稜線には点々
と右側の崖にそってケルンが
並んでいる。赤岳ははるか遠
い。稜線から右上方へと突き
出したような恰好をした大同
心と小同心。その向こうに赤
岳が見えている。鞍部のあた
りまで下りてくるとロープが
張ってありその向こうにコマ
クサの大群落がみられる。20
分ほど下りてくると左右はコ
マクサだらけ。振り返るとま
わるいなだらかな硫黄岳山頂
が見えている。
13時08分に硫黄岳山荘に着い
た。ミネズオウの群落がある
が花は咲いていない。ミネズ
オウの葉の中にコバノコゴメ
グサが咲いている。伯耆大山
でよく見るキュウシュウコゴ
メグサそっくりなので区別が
つかない。イブキトラノオと
似ているけどちょっと違うム
カゴトラノオがちらほらみれ
る。小屋の前にはお花畑の周
遊路がある。
お花畑の中にタカネサギソウ
という少し変わった花が咲い
ている。あと、濃いい紫色で
お花畑の中で目立つホソバシ
ュロソウが点在している。あ
と、ネバリノギラン。
小屋で宿泊の申し込みをした。
満室ではないけれども結構
たくさん泊まられるとのこと
。まだ空いているようなので
シャワーを浴びる。山でシャ
ワーを浴びることができるな
んで天国みたい。生ビールで
乾杯して追加でタッキーさん
はもう一杯注文している。私
は缶ビールを。外ではフラン
スの方々なのかな宴会をされ
ている。サングラスをかけた
子供とお父さんが硫黄岳から
下りてきた。子供は元気でお
父さんが呼ぶと走って登り返
していた。
外へでると低い雲が下りてき
て硫黄岳を隠してしまった。
まだまだ硫黄岳へと登ってい
る人たちが見える。夕食は一
回目の17時。とても豪華な夕
食でおどろいた。おなか一杯
食べて缶ビールを注文。小屋
の温度計は12.5度を指してい
る。日の入りは見れるかなあ
と奇跡的に取れないかなあと
思ったけど濃いい雲の中のま
まだった。19時には就寝した
。独りひとつの布団で寝るこ
とができた。
翌朝までぐっすり眠れた。4
時すぎに起床して外へ出る。
さすが寒いので長袖で稜線へ
。雲の合間から朝日が出てき
た。西側は低い雲海になって
いる。朝食を食べてそとでタ
ッキーさんにコーヒーを頂く。
とてもおいしい。5時40分
、温度計は10度を指している。
6時10分に横岳を目指して出
発する。とても快適な気持ち
の良い小屋であった。また泊
まりたい。今日も天気は快晴
。ただ午後には雲が湧いてき
そう。ヘルメットを装着した
。ストックはザックにつけて
しまっておく。南アルプス、
北岳と仙丈ケ岳、その間に甲
斐駒が見える。その右には中
央アルプス、大きな山体の御
嶽山、その右には乗鞍と槍穂
高、白馬・・360度の大パノ
ラマだ。そして朝日を浴びた
稜線にはコマクサ、タカネニ
ガナ、シコタンソウが咲いて
いる。コマクサはものすごい
数の群落だ。
30分ほど歩くと富士山が見え
てきた。八ヶ岳から見ると大
きい。台座の頭2795mのピー
クに着いた。前方に右が切れ
た峰が見える。おそらく奥ノ
院だろう。シャクナゲの群落
があり一輪だけ咲いている。
キバナシャクナゲかな。この
あたりになるとコマクサは見
られなくなりチシマギキョウ
・ゴゼンタチバナがみられる
。咲き遅れのコケモモが咲い
ている。
大同心は後ろに見えている。
6時55分に鎖場へ。はしごを
のぼったり鎖をつかったりと
楽しい。岩がしっかりしてい
るので高度感はあるもののと
ても歩きやすい。岩稜の右側
へいったんでてから再び稜線
へあがっていく。ここには両
側に鎖が設置されている。崖
上りだけど岩がしっかりして
いてつかむところがあちこち
にあるので快適だ。ここを上
がるとイブキジャコウソウが
咲いている。岩稜の上を登る
と7時07分に横岳山頂2829m
に着いた。たくさんの人でに
ぎわっている。
そこから少し進んだところで
休憩した。チョウノスケソウ
の花が終わり綿毛になってい
る。ここからは少し幅のある
稜線を歩く。ちょっと渋滞ぎ
み。はしごを登るとふつうの
?稜線歩きとなる。赤岳と阿
弥陀岳が少しずつ大きくなっ
てきた。
7時32分三叉峰2825mに着い
た。杣添尾根との分岐だ。こ
こもにぎわっている。簡単な
岩場歩きが時々あるような稜
線だ。はしごやくさりがつい
ている。三叉峰から3分ほど
歩くと少し大きな岩場がでて
きた。ウルップソウの花が終
わったのもかな?花は見たこ
とはないけれども何となく似
ている。ここにはまだハクサ
ンイチゲが咲いている。イワ
ベンケイも。7時42分大権現
と刻まれた石がある。赤岳展
望荘が見えてきた。
雲上に北アルプス〜御嶽山な
どが浮かんでいる。ほんと、
とても天気が良くて快適だ。
岩場が続く。ミヤマダイコン
ソウの群落がみられる。日ノ
岳を東側から巻いてくと前方
に大きく赤岳へと続く稜線が
見えてきた。岩壁を巻くとこ
ろでウサギギクを発見。はし
ごを下りていき岩稜を歩いて
いく。前方にニードル様の岩
がある。
8時20分に二十三夜峰と書か
れた石碑がでてきた。8時26
分にお地蔵さんがでてきた。
地蔵尾根との分岐だ。道標が
ある。2年前の12月にここか
ら赤岳を往復した。もう展望
荘はすぐそこだ。
8時半に赤岳展望荘に着いた
。お風呂がある小屋だ。ここ
にも泊まってみたい。西側に
は行者小屋とその向こうに赤
岳鉱泉が見える。いよいよ最
後の登りだ。こんなに急だっ
たかなあと思うような道だけ
どここも岩がしっかりしてい
て歩きやすい。もちろんおっ
こちたらまずいが。ミヤマダ
イコンソウの大群落があちら
こちらにある。
9時11分に赤岳頂上小屋に着
いた。ちょっと休憩して9時2
5分に山頂に着いた。にぎわ
っている。権現岳方面にはガ
スが湧いてきている。10分ほ
ど休んで写真をとったり景色
を楽しむ。下山は文三郎尾根
を使う。文三と岩に書いてあ
る。険しい岩場が続くがこち
らも歩きやすい。ただ大きな
団体さんが前にいるのでなか
なか進まない。9時50分にキ
レット・権現岳との分岐がで
てきた。ここからも権現岳へ
行けるようだ。
10時10分に岩場が終わり。団
体さんは休憩するとのことで
先を行く。ここからはガラガ
ラ。阿弥陀岳への稜線が気持
ちよさそう。10時15分に文三
郎・美濃戸との道標がある分
岐がでてきた。ここは道標に
従い右へ下る。赤茶けた道を
下っていく。少々長い階段を
下りると10時40分に森林帯へ
入った。10時47分に阿弥陀岳
への分岐が出てきた。ここは
美濃戸とある方へ。ガレ沢沿
いに歩くとテント場の横へと
出てきた。するとすぐに行者
小屋がでてきた。
10時55分に行者小屋に着いた
。ここで休憩する。ヘルメッ
トを返却した。行者ラーメン
を注文する。とってもおいし
い。11時22分に南沢を下って
いく。走って行けるような道
ですねえといっているとヘリ
場をすぎて右に大岩壁がでて
きてその先は岩がゴロゴロと
したとても歩きにくい道とな
る。忍耐の歩きが続く。
12時20分に左に大きな砂防ダム
がでてきた。12時40分にホテイ
ランの撮影推奨場所との看板
がでてきた。砂防ダムにつけ
られた階段を上がると12時50
分に林道へでてきた。美濃戸
山荘前だ。ここでちょっと休
憩。とても疲れた。ここから
はもくもくと林道を下ってい
く。だんだん暑くなってきた。
13時半に美濃戸口に着いた
。暑ーい。天気に恵まれてと
てもとても快適な南八ヶ岳歩
きを楽しむことができた。タ
ッキーさんにも喜んでもらえ
てよかった。いろんなバリエ
ーションでたのしめるだろう
からこれからもいろいろと楽
しめそう。もみの湯で汗を流
して諏訪南から高速に乗って
奈良へ。夕食を食べて分かれ
て阪神高速〜中国道〜山陽道
にて23時過ぎに自宅へと帰っ
た。
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