夏の南ア縦走(悪沢岳、赤石岳、聖岳、光岳)
- GPS
- 62:32
- 距離
- 66.2km
- 登り
- 6,305m
- 下り
- 6,438m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 8:35
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:51
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:19
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 11:09
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:20
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:43
・5日目〜6日目の間に移動しない停滞日1日を含む。実際は6日目→7日目、7日目→8日目。
天候 | 1日目 椹島ロッジ〜千枚小屋 :晴れ&夕方にちょっと雨 2日目 千枚小屋(悪沢岳)荒川小屋 :晴れ&激しい夕立 3日目 荒川小屋(赤石岳)百間洞山の家:晴れ 4日目 百間洞山の家(聖岳)聖平小屋 :晴れ&さらに激しい夕立 5日目 聖平小屋〜茶臼小屋 :晴れ時々ガス 停滞日 (6日目) :雨時々晴れ 7日目 茶臼小屋〜光岳小屋(光岳) :晴れ時々ガスの中 8日目 光岳小屋〜夏季臨時駐車場 :晴れ時々ガスの中 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・仮設トイレ、水場、登山ポスト、バス停あり、仮設プレハブでドリンク販売有 →駐車場までは新東名新静岡IC以降ガソリンスタンドやコンビニはほとんどない。センターラインの無い山道(峠越えあり)を2時間近く移動するが、集落をいくつか通過するため、対向車も多く場所によっては路上に落石もあり疲れる。 次に行く機会があったら、公共交通機関を考えようと本気で思う。。。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■入山届・下山届 畑薙湖夏期臨時駐車場で提出。 ■バッテリー対策 百間洞山の家は、発電機稼働時間はコンセントが自由に使える。茶臼小屋も使えるという情報があったが、発電機が故障し小出力のものに変更されて利用できるか不明(未確認)。 ■携帯電波(ドコモ) ・畑薙湖夏期臨時駐車場:圏外 ・椹島ロッジ:圏外だが無料Wifiあり ・千枚小屋:ギリギリ繋がる(テント場はNG) ・荒川小屋:ギリギリ繋がる(テント場もOK) ・百間洞山の家:圏外 ・聖平小屋:圏外(木道の分岐まで戻る必要がある) ・茶臼小屋:小屋内はうっすら。外でつながる場所がある(案内図あり) ・光岳小屋:繋がる |
その他周辺情報 | ■登山口アクセス 山小屋泊を前提に特種東海フォレスト、公営バスの無料送迎あり(テント泊のみではNGが原則)。畑薙湖夏期臨時駐車場が起点となるが停車位置や宿泊前提となる山小屋が異なる。大井川鉄道井川線は山行時点では運休して利用不可。静岡駅からのバス路線(南アルプス登山線)もある。予約が必要な路線もあるので要確認 ・椹島ロッジ行き特種東海フォレストのバス(※往路で利用) http://www.t-forest.com/alps/index.html →今回は未予約で利用。往路乗車時に3000円でチケットを購入。小屋泊をした際にチケットを提示することで、宿泊料金が3000円値引きとなる。(復路は、椹島ロッジで小屋発行の領収書を提示すれば、復路便も乗車可能) ・茶臼小屋、聖平小屋、横窪沢小屋利用向け公営バス ※今回未使用 http://nanpusu.jp/topics/160719-01.html →往路は小屋泊時に予約可能。復路も事前予約でのみ利用可能が原則。山小屋での復路バス予約は出来ないことになっている。が、聖平小屋に未予約で素泊まりした際に、復路バスが山小屋で予約出来た方がいたので、小屋判断でバス予約ができるかもしれない。(当日は台風が迫っており、行程変更する人もいた) ・南アルプス登山線:静岡駅〜畑薙湖夏期臨時駐車場 ※今回未使用 https://www.justline.co.jp/southalps/ ■下山後温泉 南アルプス赤石温泉 白樺荘 日帰り入浴10:00〜18:00 定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌平日) http://www.city.shizuoka.jp/000_007108.html |
装備
個人装備 |
山と道(1)
GPS・地図(1)
ファーストエイド・リペア類(1)
着替え・予備グローブ(1)
ダウン(1)
保存食・行動食・水(1)
サングラス(1)
ヘッデン(1)
グローブ(1)
テントマット(1)
シュラフ(1)
火器・食器(1)
ガス(1)
ビニール袋(1)
ストック(1)
|
---|---|
備考 | ■持って行って良かった ・テーピング:足首のねん挫防止 ・日傘:稜線の暑さ対策、夕立の移動、テント場での調理時の風対策に使用 ・巨大ビニール袋:夕立でのテント浸水時の防水対策 ・蚊取り線香:千枚小屋のテント場で使用 ・USB用ACアダプタ:百間洞山の家でバッテリーの充電に使用 ・スマホの電子書籍:停滞日の読書 ■食糧計画 16食+行動食を持参。食糧は、お湯で戻せるポテトフレークやクスクス、シリアルをメインにして燃料・重量軽減を図る一方、豊富な山小屋を活用してコメ食・麺類を入手。ご馳走を目指して(ニンジンにして!)馬力を稼ぐ作戦。 行動食は、トレイルミックス主体で糖分補給が難しかったのは反省点。 ■反省点 バッテリー:百間洞山の家で充電できたので使いきらなかった。5800mAhx2本あれば十分。 |
感想
数年前から計画していた、南アルプス南部の縦走に初挑戦してきた。
総日数8日間、総距離66km、累積標高6400m。。。これは、低山を別にすれば総距離100kmを越えた2012年の北ア縦走(新穂高〜剱岳)以来のロング行。単純に総距離だけなら北ア縦走より楽なハズだけど、毎日のように噂に違わぬ南のドデカイ山塊を実感させられた。
今回は単独での入山だったが、前泊の椹島のテント場で隣になった方が4泊目の聖平小屋までの行程が同じという縁で、一緒に歩く事になった。このエリアをソロで目指す人だけに山行経験も豊富で、山行中は面白い話を伺った。また、南ア南部という深く大きいエリアだけに、毎日のように経験豊富な多くの熟達者に出会い、励まされながらの山行となった。感謝。
いろんな思い出があるけど、最も心に残る(試練)のは、縦走4日目。
百間洞山の家から目指す聖岳だろう。聖岳までコースタイムで3時間もの大遅延だ(5時間⇒8時間)。今振り返るとハンガーノック寸前で歩き続けていたと思う。
原因は炎天下の蒸し暑い中で行動食を取らず給水のみに留めたこと。直前の山行で足首をねん挫し、テーピング巻き不安を感じながらの山行で、ペースを掴めなかったことが影響していただろう。特に聖岳直前の高低差400mのキレット地形が絶望的。岩、藪ミックスの樹林帯は、10m登っては降りての連続。上へ下へ段差の繰り返しがペースを狂わせ、疲労感が蓄積していくツライ登山だった。
自覚はしていなかったが、焦りながらの登山が相当厳しかったらしく、聖岳の頂上に着いて山頂標識(「聖岳 3013m」)を見た時に、ホッとすると共に嗚咽が出るくらいマジ泣きしてしまった。景色に感動したのではなく(展望も素晴らしいけど)、辛い登り降りから解放されることからの歓びからだった。。。
また、その後の聖岳山頂では昼食タイムの予定だったが、あまりの疲労感と暑さで食欲は起こらず同行者の方とココアで乾杯する(ホットではなく水で溶くタイプ)。これが強烈に美味しかった。身体が甘いもの欲していたのだろう。忘れられない1杯となった。
最後に。
日本アルプスの長距離縦走の魅力は、次々と変化する自然を楽しむところにあると、個人的に思う。今回も素晴らしい景色、厳しい天候(灼熱!テント浸水!)を経験し、期待や不安を楽しむことが出来きた。(・・・という訳で、山行写真はちょっと多めです。結構削ったのだけど)。
※夏の北ア縦走(新穂高〜剱岳)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-218765.html
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