絶景のち体調不良 木曽駒〜空木
長野県
rockwell
- GPS
- --:--
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 3,029m
- 下り
- 3,230m
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標高グラフを拡大| 天候 | 1日目：晴れ 2日目：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
（時間によっては木曽福島駅からバス有り） （塩尻から先はワンマン電車で下車時に運賃支払い） [帰り]菅の台バスセンター(2番乗り場)よりバスでJR東海飯田線 駒ヶ根駅へ 370円 （18時で券売所が閉まって、それ以降は車内で切符を買うシステムらしい。ちなみに岡谷までは760円） |
| その他周辺情報 | 駒ヶ根駅前にスーパーがあって、電車に乗る前に買い出し可。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
テント
シュラフ
ヘッデン
予備電池
FAキット
地図
コンパス
ライター
コッヘル
ストーブ
ボトル
食料(行動食・非常食含む)
ペーパー
カメラ
サンダル
サングラス
|
|---|
感想
半年くらい前から理由あって山に登る機会が激減していたが、空いている日程を使って久しぶりに縦走をすることに。
あわよくば稜線を繋げたいということで、中央アルプスくらいなら行けるんじゃないかと思ったが、南の方（摺古木とか）がどうやってもアクセスが悪い。安平路までの藪漕ぎもたいへんそうだし。天気も見て、越百までの計画で届けを出した。
0日目
20:24に原野駅に降り立つ。無人駅。他に降りた3人の乗客は、迎えの車や自転車で次々に帰路に消えていき、地方の駅によくある「何もない」感に打ちひしがれる。しかし案ずるなかれ、ここは車社会。道の駅まで歩いてみたら車は結構停まっている。隣の本屋(TUTAYAみたいなの)もやってる。さらに歩いてみると「木曽ラーメン」の看板と「営業中」の文字が掲げられた店を発見。実感入るのに勇気が要るが、贅沢は言ってられない。中では地元の常連らしき人たちが飲み会(？)をしていて、完全にアウェーだったが、お店の人を呼んでくれたり、親切な方々だった。ラーメンも、良い意味で期待を裏切る美味しさと贅沢さ。富山のラーメンみたいな黒いスープ（でも、あっさり）に分厚いチャーシューがどさっと乗っていて美味い。東京だと1000円くらいしそうなのが650円。店の名前がわからなかったけど、帰ってきて調べたらこまみ食堂というらしい。ラーメンを食べてから、その先の信号を左に曲がり、後は延々と道なりに別荘地の間を登っていく。夕方までなら走っているバスなら大原上まで楽ができるが、そこは徒歩1時間を足でカバー。そのまま登山口の辺りまで行こうと思ったが、暗い中で道を間違えそうになったので、福島Aコースと福島Bコースの分岐辺りでテントを張る。ちょうど良いスペースがあった。
1日目
夜中も時々車が通っていく音がした。土曜だし、やはりこちらから登る人も少なくないのか。テントを片付けている間に明るくなってきて、いざ出発。登山口の前に水場があったが、そこまで500mlも飲んでいなかったので、軽く味見をする程度にした。登山口からは間伐作業があるという表示だったが、特に問題なく登ることができた。
4合目からの表示も丁寧で、ペースもつかみやすい。4合目半の水場はほぼ枯れていたが、8合目はしっかり流れていた。ちなみに、7合目避難小屋はコンパクトながら外のWCが避難小屋とは思えない清潔さ。手を入れてくれているのか、使い方が良いのか。7合目の少し先から虫が多くなって少し煩わしかったが、展望も開けてきたのでモチベーション維持。9合目からは主稜線も姿を現して、素晴らしい展望だった。そこまで来れば、もはや山頂までは一息。賑わい過ぎて写真を撮りそびれた。
山頂では1,2分過ごして、すぐテン場の確保に向かう。日帰り登山者が多いとは言え、山頂から見ても良さそうな場所は大半が埋まっていそうな雰囲気。何とか、露出した岩の少ない場所を確保したところで、お隣のテントの方と挨拶して、仲良くなった。午後は休息時間として、ごろごろした後、夕陽はしっかり見てきた。ちなみに、ここの水場はWC内の手洗いと一緒というのがあまり嬉しくない…。久しぶりの山だけに不具合もあり、1つはヘッデンの電池が少なそうなこと。もう1つはスマホの予備バッテリーが（新しくした）スマホにうまく充電できないこと。困った。
夜は雲が落ち着いて、予想以上に星が綺麗に見えた。まさに満天の星空だった。
2日目
深夜になると大分冷え込んできて、エスケープヴィヴィ(シュラフカバーみたいなの)では、足元が寒くなってきたので、ザックに突っ込む。暖かいし、良い具合にフィットして素晴らしい。
朝はアルファ米半袋とカルディで買った「卵のいらない卵かけご飯の素」を使った卵かけご飯。食感のあるものを一緒に食べれば良かったと反省。顆粒の味噌汁は安定の美味さ。科学調味料だとしても。
出発はご来光を待たず4:50頃。宝剣の山頂手前で登ったのが見えたが、一度裏に回らないといけないので、写真を撮ってから山頂でゆっくり見た。お隣さんから宝剣の山頂の岩に登っている人がいたというのを聞いたので、オブザベして東側からトライ。低いし、多分難度は7〜8級程度だろうけど、失敗したら…というのが怖いところ。リーチ短い人や掴み方がわからない人はやめた方が無難。
宝剣からすぐの下りは高度感がある岩稜帯。さほど難しくはない。慣れていない人には怖いかもしれない。ただ、空木に向かうまでのルートには、時々思い出したように手足を使う岩稜帯が現れる。まさしく好きな感じのルートなので、ご機嫌で歩いていたが、途中からいまひとつペースが上がらない。朝食から時間が経っているからなのかと思ってカロリーメイトを食べようとしたが、袋を開ける前から吐き気がしてやめた。その後もじわじわペースが落ち、腹に力が入らない感じで登りの辛さが顕著になってくる。やっとのことで木曽殿小屋までたどり着いたが、選択を迫られる状況にあった。
�‖猟瓦硫麌�を見越して続行
��空木岳まで登って東の菅の口の方へ下りる(約6時間)
�Ｌ攸湘他�屋から西の須原まで下りる(約5.5時間)
（�だ蘊�敷まで戻る）
実質的に3択。�，發覆�はない。時間的には余裕があるので、少し休んでみて可能性に賭ける場合は。�△楼貪拔�木岳まで1.5時間の登りを経る必要があるが、営業小屋もあり、その後にも避難小屋や水場がある。時間との戦いだが、駒ヶ根まで出られれば本日中に都内まで戻れる可能性もある(スマホのバッテリーの都合上、その時点で調べる余裕がなかったが)。また、空木までは�，棒擇蠡悗┐蕕譴詬消呂盪弔襦���は30分程度早く下りれる計算になるが、途中で水の補給もできず、避難小屋も荒廃している。しかも、終電は駒ヶ根より早いと予想される。
選んだのは、�◆Ｂ街圓悗離船礇鵐垢肋�ないが、総合的に見て、一番リスクが小さい。この体調では、空木までの登りが最も厳しいに違いない。そこを10:50からスタートして13時前までに着けば、おそらく�△話�成できるし、だめでも空木駒峰ヒュッテで水を買って、避難小屋に泊まる手もある。そもそもヒュッテに素泊まりという手もなくはない。
決断をして登り始め、最初の10分で5回は後悔した。須原までの道なら、ほぼ下りのはず。それでも、手を使って登れるところが多かったこともあって、何とか30分登った。1/3登ったはずだが、視覚的には足りない感じがする。そうして苦戦しているうちに再び不調の波が襲ってきたので、岩に挟まれた日陰を見つけて潜り込み、胃腸薬を飲んでみる。効かなくて元々だが、悪影響はなさそうだ（多分）。ちょっと無理な体勢のまま日陰で10分程度休み、再び登り始める。ほんの少し楽になった気はするが、10分の休憩の影響の線が濃厚で、薬の効果はまだ出ていないだろう。時間と高度を睨みながら登っていると、山頂に近いことがわかってきて(右手の主稜線との高度が近づいてきていた）、わずかながらモチベーションが回復する。ピークっぽい(ちょっと違ったけど)岩を右から巻いている時に、空荷の人を見て、何とか空木岳まで登ったことを実感。12:40だった。
ここまで、どこの小屋でもバッテリーの充電は断られたが、(五竜とかだと有料でできる）空木駒峰ヒュッテでは、道具が揃っていれば良いよと言ってくれた…が、肝心のコンセントに差し込む部分がない。結局バッテリーが持ち直さなかったのと、回復の見込みが濃くないことで、下山を決める。この時、池山の下に車を停めて登ってきた地元の人から、3時間くらいで下りれたら東京まで戻る手段があると思うとアドバイスをもらった。木曽殿で教えてもらった空木から菅の口までの時間は4.5時間。おじさんは3時間で下りれるという。その時は何故だろうと思っていたが、空木→池山の下の駐車場が3時間強、その先が1.5時間弱という計算だと思われる。
おじさんに急かされたこともあって、下り始めは体調不良を押してそこそこ良いペースで下りることができた。胃腸薬が効いたのかもしれないと思ったが、1時間くらい下った辺りで急激にペースが落ちた。下りなのに足が出ない。休憩を挟みながらCTの1.2倍くらいの時間をかけて下りていたが、16時頃になり、後は下りるには下りられるだろうというところで虎の子の三ツ矢サイダーを補給。固形物は吐き気がするが、飲み物はいけるのは木曽殿でわかっていた。サイダーを補給してすぐに道も比較的穏やかな下りになったので、一気に加速。池山小屋から菅の口まではもしかすると7掛けを切っていたかもしれない（計算してないけど。）
いくつかの登山口らしき場所にフェイントをもらいながらも、ついに本当の菅の口の登山口につき、菅の口バスセンターへ。直前にTJARのロゴが見え、何故か達成感を得る。何か、いや大いに間違っているけど、最後はそんな気すらするペースで下っていた。見てから気付いたけど、菅の口のバスセンターは大学の時に来たことがある場所だった。スキー場(？)の方でソフトクリーム食べた気がする。まぁ、そんなことは置いといて。バスの誘導をしている人がいたので、聞いてみたら、駒ヶ根駅行きのバスがあと少しで来るらしい。スマホの電源を入れて調べてみたら、そのバスに乗れば終電に間に合うとのことだった。ショートカットしてはしまったものの、中央アルプスの美味しいところは好天の中の絶景に恵まれ、最後は何とか無事に下りることができた。もう少し時間があれば、ソフトクリームも食べに行ったんだけどな。
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tattyan0924 さん
体調悪い中、お疲れちゃんでした！
今年はrockwellさん長期縦走しないのかなぁと思っていたところでした。
山の計画立てる時、つい中央アルプスの存在を忘れがちなんだけど、なかなか良さそうだね。
お疲れさまです。
縦走しに行きたかったんですけど、今年は何かと…。
中ア、なかなか良かったですよ。
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