ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1579923
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

台風通過後の槍ヶ岳

2018年09月05日(水) 〜 2018年09月08日(土)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
73:51
距離
40.4km
登り
1,918m
下り
1,907m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:39
休憩
0:59
合計
5:38
7:46
7:47
7
8:29
8:40
5
8:45
8:45
39
9:24
9:24
8
9:32
9:43
21
10:04
10:04
44
10:48
11:14
47
12:01
12:01
13
12:14
12:23
15
12:38
12:39
39
2日目
山行
5:10
休憩
2:25
合計
7:35
6:10
19
7:03
7:03
44
7:47
8:03
56
8:59
8:59
18
9:17
9:17
86
10:43
12:34
26
13:00
13:18
27
3日目
山行
4:24
休憩
0:23
合計
4:47
6:15
38
6:53
6:54
4
6:58
6:58
40
7:38
7:38
37
8:15
8:15
35
9:10
9:31
28
9:59
9:59
8
10:07
10:08
11
10:19
10:19
43
4日目
山行
2:21
休憩
0:15
合計
2:36
7:42
7:42
36
8:23
8:29
42
9:11
9:12
6
9:18
9:18
3
9:32
ゴール地点
天候 曇り後晴れ、その後大雨
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 飛行機
コース状況/
危険箇所等
台風通過直後には、倒木が登山道をふさいで跨いだり潜ったりアスレチック状態でしたが、山小屋の皆さん等が早急に整備をして下山の際は綺麗になっていました。
ただ梓川沿いの登山道が数ヵ所崩れて、迂回路が設置されています。
その他周辺情報 1 上高地インホメーションセンターには、利用料100円で3分100円のシャワーが有り下山後にリフレッシュ出来ます。
2 横尾山荘は、部屋も広く木製二段ベッドで寝るスペースも広くて熟睡出来ます。お風呂も広くシャワーが有るのが嬉しいです。食事も良かったです!
上高地の山の日第1回目の記念碑。
2018年09月05日 07:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/5 7:44
上高地の山の日第1回目の記念碑。
河童橋、梓川も台風の後で増水しています。
2018年09月05日 07:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/5 7:44
河童橋、梓川も台風の後で増水しています。
サラシナショウマ。
2018年09月05日 07:53撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 7:53
サラシナショウマ。
えっ・・・猿とスライド、悠然と歩いています。
2018年09月05日 08:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/5 8:15
えっ・・・猿とスライド、悠然と歩いています。
河原に群れでいました。
2018年09月05日 08:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/5 8:19
河原に群れでいました。
明神分岐通過。
2018年09月05日 08:40撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 8:40
明神分岐通過。
雲がまだ低く垂れ込めています。
2018年09月05日 08:44撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 8:44
雲がまだ低く垂れ込めています。
勉強中・・・
2018年09月05日 09:03撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 9:03
勉強中・・・
切り株に雨に濡れているキノコ。
2018年09月05日 09:07撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 9:07
切り株に雨に濡れているキノコ。
ノコンギク。
2018年09月05日 09:19撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 9:19
ノコンギク。
ヤマハハコ。
2018年09月05日 10:21撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 10:21
ヤマハハコ。
ヤチトリカブト。
2018年09月05日 10:31撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 10:31
ヤチトリカブト。
横尾到着。
2018年09月05日 10:44撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 10:44
横尾到着。
醤油ラーメンを食べて腹ごしらえ。
2018年09月05日 11:14撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 11:14
醤油ラーメンを食べて腹ごしらえ。
倒木がひどくなっていきます。
2018年09月05日 11:24撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 11:24
倒木がひどくなっていきます。
キツリフネ。
2018年09月05日 11:44撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 11:44
キツリフネ。
折れたシラビソの枝と実。
2018年09月05日 12:34撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 12:34
折れたシラビソの枝と実。
二の俣通過。
2018年09月05日 12:38撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 12:38
二の俣通過。
本当に倒木がひどい。
2018年09月05日 12:42撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 12:42
本当に倒木がひどい。
ようやく槍沢ロッヂ到着。
2018年09月05日 13:18撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 13:18
ようやく槍沢ロッヂ到着。
外のベンチの周りを山鳩が散歩しています。
2018年09月05日 15:40撮影 by  SH-02H, SHARP
9/5 15:40
外のベンチの周りを山鳩が散歩しています。
翌日、穂先を目指して出発!!
2018年09月06日 06:06撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 6:06
翌日、穂先を目指して出発!!
ナナカマドが色付き、秋がそこまで来ています。
2018年09月06日 06:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 6:23
ナナカマドが色付き、秋がそこまで来ています。
振返り、横尾尾根を眺めます。
2018年09月06日 06:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 6:24
振返り、横尾尾根を眺めます。
槍沢を進みます。
2018年09月06日 06:45撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 6:45
槍沢を進みます。
まだ、穂先は見えませんがツバメ岩が前方に迫ります。
2018年09月06日 07:13撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
9/6 7:13
まだ、穂先は見えませんがツバメ岩が前方に迫ります。
天狗原分岐に到着。
2018年09月06日 07:53撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 7:53
天狗原分岐に到着。
歩いてきた槍沢を振返ります。
2018年09月06日 08:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 8:09
歩いてきた槍沢を振返ります。
アザミ。
2018年09月06日 08:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 8:17
アザミ。
おぉ〜穂先がくっきり見え始めました!
空の青さととんがりに感動!!
2018年09月06日 08:47撮影 by  SH-02H, SHARP
10
9/6 8:47
おぉ〜穂先がくっきり見え始めました!
空の青さととんがりに感動!!
傾斜がきつくなり、トラバースしながら登ります。
2018年09月06日 08:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 8:49
傾斜がきつくなり、トラバースしながら登ります。
モレーンのハイマツ帯を抜けていきます。
2018年09月06日 08:50撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 8:50
モレーンのハイマツ帯を抜けていきます。
真っ青な空に穂先が刺さってます。
2018年09月06日 08:56撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
9/6 8:56
真っ青な空に穂先が刺さってます。
穂先をバックに記念撮影。
2018年09月06日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
9/6 9:06
穂先をバックに記念撮影。
坊主の岩小屋、播隆窟。
2018年09月06日 09:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 9:19
坊主の岩小屋、播隆窟。
穂先が徐々に近づきます。
2018年09月06日 09:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 9:35
穂先が徐々に近づきます。
背後には、うっすら富士山も遠くに望めます。
2018年09月06日 09:50撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 9:50
背後には、うっすら富士山も遠くに望めます。
大天井岳も大きく見えます。
2018年09月06日 09:50撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 9:50
大天井岳も大きく見えます。
すこ〜し雲が流れ始めました。
2018年09月06日 09:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/6 9:59
すこ〜し雲が流れ始めました。
一段と近くなり・・・
2018年09月06日 10:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 10:25
一段と近くなり・・・
背後には、大天井岳そして左に燕が望めます。
2018年09月06日 10:44撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 10:44
背後には、大天井岳そして左に燕が望めます。
ふぅ〜ようやく槍の肩に到着。
2018年09月06日 10:52撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 10:52
ふぅ〜ようやく槍の肩に到着。
大喰岳を右側の目前にした槍ヶ岳山荘のテラス。
2018年09月06日 10:53撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 10:53
大喰岳を右側の目前にした槍ヶ岳山荘のテラス。
槍沢ロッヂのチラシ寿司の弁当、お湯を沸かしみそ汁を作って美味しく頂きました。
2018年09月06日 11:06撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/6 11:06
槍沢ロッヂのチラシ寿司の弁当、お湯を沸かしみそ汁を作って美味しく頂きました。
腹ごしらえ後に、改めて記念撮影。
2018年09月06日 11:50撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/6 11:50
腹ごしらえ後に、改めて記念撮影。
大天井岳、燕岳方向の上空をパトロール中の長野県警航空隊のヘリ。
2018年09月06日 11:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
9/6 11:52
大天井岳、燕岳方向の上空をパトロール中の長野県警航空隊のヘリ。
さぁ〜穂先に出発。
2018年09月06日 12:37撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 12:37
さぁ〜穂先に出発。
西鎌尾根方向。
2018年09月06日 12:37撮影 by  SH-02H, SHARP
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9/6 12:37
西鎌尾根方向。
山頂到着。
とんがった穂先の上で、とんがりポーズ!
2018年09月06日 13:03撮影 by  SH-02H, SHARP
4
9/6 13:03
山頂到着。
とんがった穂先の上で、とんがりポーズ!
標識を持って・・・
2018年09月06日 13:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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9/6 13:07
標識を持って・・・
燕、大天井岳方向。
2018年09月06日 13:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/6 13:10
燕、大天井岳方向。
大天井岳、常念方向。
2018年09月06日 13:11撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
9/6 13:11
大天井岳、常念方向。
鷲羽岳、水晶岳・・・その向こうに立山連峰。
ちょっと雲が流れてきました。
2018年09月06日 13:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/6 13:11
鷲羽岳、水晶岳・・・その向こうに立山連峰。
ちょっと雲が流れてきました。
存在感の有る立派な三角点にタッチ。
2018年09月06日 13:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/6 13:12
存在感の有る立派な三角点にタッチ。
眼下に今日のお宿、マンモス山荘の槍ヶ岳山荘。
2018年09月06日 13:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/6 13:12
眼下に今日のお宿、マンモス山荘の槍ヶ岳山荘。
南アルプスの向こうには富士山が頭を出しています。
2018年09月06日 13:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
9/6 13:12
南アルプスの向こうには富士山が頭を出しています。
登って来た槍沢を眺めます。
2018年09月06日 13:18撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/6 13:18
登って来た槍沢を眺めます。
梯子を下りて途中の鎖と短い梯子、思ったよりも登りやすくてホッとしました。゜
2018年09月06日 13:29撮影 by  SH-02H, SHARP
9/6 13:29
梯子を下りて途中の鎖と短い梯子、思ったよりも登りやすくてホッとしました。゜
大喰の向こうの穂高の険しい山並み、次は行くぜぃ〜
2018年09月06日 13:34撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/6 13:34
大喰の向こうの穂高の険しい山並み、次は行くぜぃ〜
肩の下にある殺生ヒュッテとヒュッテ大槍。
2018年09月06日 17:33撮影 by  d-02H, HUAWEI
1
9/6 17:33
肩の下にある殺生ヒュッテとヒュッテ大槍。
翌日、大雨の中を横尾まで下山し、横尾山荘では夕食後に「安全登山」についての県警山岳救助隊員による講話も有りました。
2018年09月07日 17:30撮影 by  SH-02H, SHARP
9/7 17:30
翌日、大雨の中を横尾まで下山し、横尾山荘では夕食後に「安全登山」についての県警山岳救助隊員による講話も有りました。
講話をしていただいた救助隊員。
2018年09月07日 18:35撮影 by  SH-02H, SHARP
9/7 18:35
講話をしていただいた救助隊員。
ザックと木の枝を使った救助方法も紹介されました。
2018年09月07日 18:42撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/7 18:42
ザックと木の枝を使った救助方法も紹介されました。
翌日も雨・・・上高地へ出発。
2018年09月08日 06:50撮影 by  SH-02H, SHARP
9/8 6:50
翌日も雨・・・上高地へ出発。
明神分岐を通過。
2018年09月08日 08:24撮影 by  SH-02H, SHARP
9/8 8:24
明神分岐を通過。
河童橋を通過。
2018年09月08日 09:13撮影 by  SH-02H, SHARP
9/8 9:13
河童橋を通過。
梓川は台風通過後以上に増水中。
2018年09月08日 09:16撮影 by  SH-02H, SHARP
9/8 9:16
梓川は台風通過後以上に増水中。
上高地に無事に到着、着替え後に上高地観光センター食堂で、岩魚の姿焼きとそばの定食で昼食。
2018年09月08日 10:50撮影 by  SH-02H, SHARP
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9/8 10:50
上高地に無事に到着、着替え後に上高地観光センター食堂で、岩魚の姿焼きとそばの定食で昼食。
「ニホンカモシカ」上高地インフォメーション二階に上高地の動物の剥製が展示されいました。
2018年09月08日 11:33撮影 by  SH-02H, SHARP
9/8 11:33
「ニホンカモシカ」上高地インフォメーション二階に上高地の動物の剥製が展示されいました。
名物「河童焼」も食べて上高地満喫。
2018年09月08日 11:57撮影 by  SH-02H, SHARP
1
9/8 11:57
名物「河童焼」も食べて上高地満喫。

感想

昨年、立山から見た穂先に登ってみたくなり、今年の遠征第二弾で台風21号が北上し飛行機が欠航便となる直前に羽田に飛び、新宿から深夜バスの「さわやか信州号」に乗車し上高地に翌日早朝に到着しました。
❮1日目❯〜槍沢ロッヂ泊
台風通過後で上高地の各施設は、送電線が倒木で切れて停電となっており、まだ断続的に雨が強く降っていて薄暗い中、着替えをすませザックを整え余分な荷物を観光センターの預り所に預けて出発しました。
梓川の左岸の遊歩道を順調に歩き徐々に雨も上がって、明神分岐でレインウェアを脱いで身軽になって横尾に到着し、途中で猿が悠然と対向して歩いて行き、河原には群れでいました。
横尾山荘で早めの昼食として醤油ラーメンを食べました。これが、けっこう旨い‼
横尾からは、本格的な登山道が始まり台風によって倒れた樹が登山道を何回も塞ぎます。まるでジャルグルジムの様に樹の幹や枝を跨いだり潜ったり、ザックを下ろしてザックとカラダを別々に通したり汗だくのアスレチック状態でしたが、横尾を出て間もない箇所でポールを樹の枝に挟みパッキーンと無惨に折ってしまいました。
槍沢ロッヂに近づくと、ロッヂのお兄さん達が倒木をチェーンソーで切って、歩き易くしていました。有り難いことです。
そうして槍沢ロッヂに到着、宿泊の受付を済ませて着替えをして入浴時間を待ってノルビリし、シャンプー石鹸はNGとなっていますがお風呂に入れる有り難さ、さっぱりして夕食を食べて、7時半には眠くなり熟睡状態で翌日3時半まで爆睡しました。
❮2日目❯〜槍ヶ岳山荘泊
さぁ〜槍を目指して出発!!
今日の天気は上々、明日からはまた雨予報となっており、何とか晴れている穂先に登りたいと歩を進めます。
段々と傾斜がきつくなりますが、2000mを超えても穂先も見えずまだ森林限界も過ぎていないので、足が重くなります。
でも、間もなく低木となりハイマツ帯になると見えました・・・穂先が、真っ青な空に突き刺さるように槍の穂先が見えてきました。
しかし、傾斜は一段ときつくなり更にガレ場をトラバースしつづら折りで登って行きます。
穂先が徐々に近づきますが、なかなかたどり着かず、途中からは親切な肩までの残り距離が岩に表示していますが、これがまた追い打ちをかけられいるようで心理的に辛く、大きくなる穂先に圧倒されるものの疲労感も一層増します。
それでも何とか槍の肩に到着、マンモス山荘の槍ヶ岳山荘前のテラス席で槍沢ロッジのちらし寿司の弁当をみそ汁を作って食べました。
これがまた、美味しくて結構なボリュームでした。
槍ヶ岳山荘で宿泊の受付を済ませ、ザックをデポしサブザックを背負い、ヘルメットを被り、いよいよ穂先にアタックです。
少し風が出てきましたが、特に登るのに支障がある状態でもなく多くの人が穂先を登ったり下りたりしていました。
とりあえず岩場を三点支持を意識しつつ、余り鎖や鉄杭に頼らないで岩場に手足をしっかりかけて登る方が登りやすく、下りやすいです。
最後の二連の梯子を登り、待望の穂先のてっぺんに到着、360度の眺望、抜群の高度感、じつに登った甲斐の有るピークです。
思ったほど山頂は混雑しておらず、ソロで登っていたもう一方にシャッターをお願いし、交互に写真の取り合い段々と気温が下がってきたので、梯子に取り付き穂先を下りました。登りより、やはり下りの方がやや怖い感じはしますが、登り同様に岩場をしっかり手足でホールドして下りるのがおすすめです。
山荘に戻ると、徐々に雲も増えて穂先にも雲がかかり始め気温は一段と下がり、山荘内では暖房のために石油ストーブが点いていました。
さすがに、マンモス山荘だけあって多くのツアー登山客等で平日でもそこそこ賑わいでした。
天気予報では翌日は午前・午後ともに雨予報で、計画では大喰、中岳を縦走して氷河公園を経由し下山、もう一泊槍沢ロッジと考えていましたが、悪天候なら槍沢をピストンで下りようと考え、夕食を終えて星空も見えず早めに寝ました。
❮3日目❯〜横尾山荘泊
朝から予報どおり、山荘前のテラス席も見えない位のガスガス状態で、これはガレ場を迷わないで下りなきゃいけないし、風もそこそこ強そうなので縦走を諦め、無難に槍沢をピストンすることに決めて、一緒に山荘を出たソロで来ていた三人で槍沢ロッジまで下山しました。
大曲付近からガスは薄くなるものの、沢の水量が増えているようで前日は石の上を渡った箇所も足首まで沢に浸かり渡る箇所が数カ所有り、登山道も小さな沢になっている箇所も有りました。
こんな悪天候でもスライドする方々がいっぱいいてビックリでした。
雨は全く止む様子は無く、早めに下山したので槍沢ロッジからもう一つ下の横尾まで下りようと、登る時は倒木で苦労した登山道を雨の中下山しました。
登った時と大きく変わり、倒木は全て切られて歩き易い登山道になっており雨さえ降っていなかったら快適なのにと思いながら横尾山荘にたどり着きました。
予約はしていなかったものの横尾山荘は宿泊を受け付けてくれ、宿泊の部屋も広くて寝るスペースも二段ベッドで広くて快適、お風呂も広くシャワーが有るのでシャンプー・石鹸はNGでも快適、食事も比較的良くて、また来たくなる山荘です。
夕食後には、長野県警山岳救助隊員の安全登山の講話まで有り、とっても有意義でした。
❮4日目❯〜最終日
朝から雨は止む様子は無く、昨日から上高地には大雨警報が出ている状態で、乾燥室で乾かしたレインウェアを着込み上高地を目指して出発しました。
上高地に着くと、さすがに土曜日なので午前中でも河童橋から多くの観光客が傘を差しながら歩き回っています。
登山客も、昨日以上に沢山スライドしました。
預けていた荷物を受け取り、上高地インフォメーションセンターで濡れたウェアをビニール袋に入れ、センター内のシャワーで久々に持参したシャンプーとボディーソープでさっぱりし着替えて、バス・電車・飛行機を乗り継ぎ地震で大揺れとなった北海道に無事に戻り、今回の山行を終えました。

一日だけでも天気に恵まれ、槍ヶ岳に登れた事に感謝・感激です。
猛烈な台風でヒヤヒヤしながら上高地にたどり着き、槍の肩から家族にラインすると「地震発生」の知らせ、どうすることも出来ず自宅は被害も無いので予定通りの行程で帰宅しましたが、こんなに大きな被害が発生し停電が続くとは思ってもみませんでした。
色々と思い出深い初槍ヶ岳登山でしたが、でもやっぱりもう一度穂先に登りたくなっています。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

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