袖を風が過ぎるは秋中 北アルプス南部
長野県
岐阜県
monkichikun
その他3人 - GPS
- 104:00
- 距離
- 80.1km
- 登り
- 5,147m
- 下り
- 5,953m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:30
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 10:50
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:35
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:50
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:40
今年こそ！と再び計画するも、記憶違いにより自分の休日申請を誤って再び実現の危機に…
幸い勤務変更が無事でき、怪我の功名で五連休になり槍ヶ岳登頂後も一人北アルプスに居残りした。
| 天候 | 雨だったり、晴れたり、曇ったり、霰が降ったり、また晴れたり… |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
復路：松本電鉄上高地線 新島々駅→JR篠ノ井線 松本駅 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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感想
逗子駅に集合、茅ヶ崎で友人を拾い圏央道と中央道を使い沢渡駐車場に到着。
駐車場に着いたときは雨が降っていたが、明け方にはほとんどやんでいた。
待機していたタクシーで上高地バスターミナルへ移動、登山届を出して出発。
一日目はテント場へのアプローチの日。
河童橋から穂高の姿は、雨上がりのガスに覆われて拝むことができず。
明神、徳澤、横尾と順調に歩を進め、槍沢に入る頃には天気も好転した。
この辺りが紅葉のピークで、赤や黄色の葉が青空に映えて目を楽しませてくれた。
ロッヂでテント泊の受付を済ませて、少し離れたババ平のテント場へ向かう。
テントを張って昼食をとりながら酒を飲み、夕方もう一度食事をとり就寝した。
予想以上に冷え込み、寒さ対策が不十分で何度も目をさまし朝を待った。
二日目はみんなで槍ヶ岳に登頂した日。
寒い中準備し、まだ真っ暗な中ヘッドライトを点けて槍ヶ岳に向け出発。
槍沢ルート往復の予定だったが、行きは東鎌尾根ルートで登ることにする。
水俣乗越に出ると、裏銀座と表銀座の稜線と高瀬ダム湖が一望にできた。
そして乗越から少し登ると、突然、目指す槍ヶ岳が姿を現した。
槍ヶ岳を前方に、北アルプスの山々を横目に、進んでいきヒュッテ大槍に到着。
以前来たときは天候が悪く見えなかったが、すぐ近くに殺生ヒュッテがあった。
槍ヶ岳山荘が建つ槍の肩に着き、いよいよ槍の穂先へと登って行く。
個人的に槍には過去二度登ったことがあるが、いずれも強風と雨で視界なし。
今回は文句のつけようのない青天で、ようやく雪辱を晴らした気分になる。
山頂は10分近く我々だけの貸切状態だったが、混み始めてきたので下山する。
穂先を下りてハイタッチ、山荘で飲み物を買って登頂成功の祝杯を挙げる。
空に鱗雲が浮かんでいた、天気予報によると夜は強い雨が降る予報がでている。
下山は予定通り槍沢ルート、昨年残雪期に訪れた時に撤退した場所を確認する。
もうほんの少し登れば槍ヶ岳が見えていただろう場所まで来ていたらしい。
ババ平に帰着、夜の強い雨予報のため小屋泊することを決めてテントを畳む。
槍沢ロッヂに着いて受付を済ませ、お風呂に入ったあと外のテーブルで夕食。
夕食後は消灯時間まで談話室でくつろぎ、20時半頃寝床に入った。
三日目は友人たちと別れ、前穂高岳に登った日。
最初の(自分の)計画では、友人と別れ天狗原へ登り返し大キレットを越えて、
北穂か、涸沢でテント泊のつもりだったが、荷物が重いのと(25�圓�らい)、
標高を上げた場所で寒い夜を過ごすのを恐れ、徳沢まで一緒に下りることにした。
横尾を過ぎて徳沢に到着、自分がテントを張る間に友人たちは朝食をとっていた。
上高地へ向かう彼らと別れて、自分は奥又白池まで行ってみることにした。
実はヤマレコおすすめルートの記事を見て、もうひとつの候補には上げていた。
分岐点までは二度来たことがあるし、登山道には目印のプレートがあるらしい。
新村橋で猿の歓迎を受け、奥又白沢登山口を入りパノラマルートとの分岐に到着。
このルンゼの右側に、前情報通り緑色のプレートを発見し無事登山道に合流。
道は明確だが、想像以上に急勾配なので、荷物が重いとさぞかしきついだろう。
途中小雨が降りかけたがすぐやみ、何人か登山者とすれ違い奥又白池に到着した。
特になんてことの無い風景だが、標高2500mほどの場所と思うと感慨深い。
池の端にはテントが一張あったが、雰囲気から主は不在のように思えた。
テントの裏にはっきりした踏み跡があったので、行けるとこまで登ってみる。
意外と長く続き、そのうちルンゼに入った、上の岩に残置ロープが張ってある。
まだ登れそうなのでそのまま登って行くうちに稜線のコル状の場所に出た。
前穂高岳はすぐなので、山頂に寄って岳沢ルートで下山に計画変更する。
ちなみにコル状の場所からは明神岳も近く、見た目難しくなさそうに見えた。
山頂付近のハイマツや草には霧氷が付いていて、吹きさらす風も冷たい。
誰もいない山頂でしばしくつろぎ、岳沢ルートで上高地へ向け下山を始めた。
下山中一時的に霰(あられ)が降ったが、積もるでもなく10分程度で降りやんだ。
岳沢小屋を経由し岳沢登山口に到着、だんだん暗くなり明神でライトを点けた。
徳本口には猿がいっぱいいたが、写真を撮ろうとライトを向けるとそっぽを向く。
徳沢に到着、徳沢ロッヂのお風呂は20時までやっていてゆっくり入浴できた。
テントに戻り夕食をつくって、残っていたワインを飲んだ。
四日目は徳本峠に移動し、霞沢岳に登った日。
明け方ものすごく寒くて、今まで鼻風邪気味だったのに加え咳が出てきた。
一日早いがこのまま上高地へ行き、午前中のバスで帰宅しようと一旦は決意する。
しかし翌日の晴天予報に心が揺れ、徳本峠で泊まり翌日島々谷へ下りることにする。
重い荷物に疲労し徳本峠に到着、気さくな小屋番さんと会話しテントを張る。
雨が降りそうな曇り空で気が乗らないが、最低限の荷物を持って霞沢岳へ向かう。
山頂との標高差はたいしたことが無いが、アップダウンが多く結構負荷が高い。
霞沢岳に近づくにつれてガスが濃く霞み始め、名前通りの山だな、と思った。
山頂に着いたが予想通り展望は望めず、記念撮影をし持ってきたパンを食べる。
昨年残雪期に撤退した岩稜帯を確認したかったが、視界が悪く行くのをやめた。
下山を始め、K1ピークを下り始めて数分ほどした頃、急速に雲が晴れ始めた。
足を止めて思わずもう一度登り返そうかと思ったが、疲れるのでやめておいた。
ここから見る穂高の吊尾根はなかなかに壮観で、とりあえず晴れて良かった。
峠へ戻り夕食をとり、持ちうる限りの服を着て早めに眠りに着いた。
五日目は島々谷の紅葉を楽しみ、家に帰る日。
前の夜に相当早く(18時頃)眠りについたので、1時には目が醒めてしまった。
咳が酷くなっていたので、近くのテントの方にはご迷惑をかけたと思う。
トイレに行くためにテントを出たら、頭上には満天の星空が広がっていた。
せっかく三脚まで持ってきたので、寒いけど星空の撮影を試みることにした。
10枚くらい撮ったところで寒さに負けてテントに篭り、持ってきた本を読む。
そのうちお腹が空いてきたので米を炊いて、レトルトカレーをかけて食べた。
夜明けの時間帯は小屋からも人が出てきて、赤く染まる穂高を眺めていた。
テントを畳み、コーヒーを飲んで小屋番さんに挨拶をして島々谷へ下りる。
朝の光が木々の紅葉を透過したり反射したりして、キラキラと輝いていた。
こんなに素晴らしい場所なのに、島々谷は訪れる人が驚くほど少ない。
今回3回目で、いずれも晴天だったが10人を越える登山者を見たことが無い。
やはりピークを持たない(あえていえば霞沢岳になるのか？)山域のせいだろう。
岩魚留小屋に着くと、6人ほどのパーティーが休憩していたのでご相伴する。
ここで昼食をとり再び出発、沢を徒渉する場所でソロの外国人登山者と出会った。
二俣を経て島々に到着、まだ時間も早いので松本電鉄の新島々駅まで延長した。
松本駅には15時すぎに着いたが、17時すぎの特急千葉行きに乗りたいので、
松本城まで歩き、その近くにある銭湯に寄って体を清めていくことにした。
お酒とつまみを買っている間に発車時間ギリギリになり、なんとか乗り込んだ。
エピローグ
帰って翌日起きると咳はさらに悪化し、病院に行くと平熱+2℃以上あった。
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