記録ID: 1847099
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
新穂高より鷲羽岳ワンデイ
2019年05月12日(日) [日帰り]
kagoru-dake
その他1人
体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 16:10
- 距離
- 46.5km
- 登り
- 3,475m
- 下り
- 3,476m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 13:47
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 16:06
17:35
樹林帯の積雪の少なさが顕著であったが、打って変わって2,000m以上の高所は例年並みかそれ以上の積雪量があるように見て取れた。特に薬師岳や黒部五郎岳方面は今だに岩肌の露出も無く真っ白で、まだまだ雪山山行を楽しめそうであった。
しかしながらここ最近の気温の上昇は、現地に対してかなり大きな影響を及ぼしており、雪庇の崩落や全層雪崩、踏み抜き地獄等多くの不安材料が考えられる。日が長くなり天候も安定してきたが、予想外の事態に備え余裕を持ったプランを考えべきである。
総括すると、この時期に日帰りの鷲羽岳登山はあまりオススメしません。
しかしながらここ最近の気温の上昇は、現地に対してかなり大きな影響を及ぼしており、雪庇の崩落や全層雪崩、踏み抜き地獄等多くの不安材料が考えられる。日が長くなり天候も安定してきたが、予想外の事態に備え余裕を持ったプランを考えべきである。
総括すると、この時期に日帰りの鷲羽岳登山はあまりオススメしません。
天候 | 5月12日(日):快晴猛暑 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜林道終点】 スタートからわさび平小屋までは除雪が済んでいた。途中のコンクリ舗装もほぼ露出しており膝に堪える。わさび平より奥は除雪されておらずの雪道となっており踏み抜き多数。グズグズの腐った雪となっている為防水対策はしておきたい。林道終点までに巨大なデブリのトラバースが2箇所ほどあった。 【林道終点〜大ノマ乗越】 デブリだらけの雪渓歩き。標高を900mほど稼ぐことになる。往路は午前中に通過できたのでそんなに悪くない雪質であったが、復路は夕方に通過したため雪が腐っており踏み抜き多発。踏み抜いた所に岩やら灌木やらがあると膝をぶつけて泣くほど痛い。また、至る所で雪崩や落石が見受けられたので、午後の通過は一層の注意が必要。ちなみに林道終点付近は過去に2回ツキノワグマを見たことがある。暗い時間帯や悪天時は気をつけたい。 【大ノマ乗越(弓折岳)〜双六小屋】 眺望がよく気持ちの良い稜線歩きだが腰から肩くらいまでの踏み抜きが辛い。数年前に来たときよりはマシだったが。。特に午後の踏み抜きは修行である。ワカンを利用したためかなり楽できたが無ければ99%くらいは踏み抜くと思われる。今回はワカンを増備していた為50%以下の踏み抜き率で落ち着く。ワカンの偉大さに感謝。雪庇も賞味期限切れとなっている為踏み抜きには要注意。今回は1回踏み抜いた。 【双六小屋〜三俣山荘】 鷲羽岳までなるべく短縮したかったため始終トラバース(巻道コースに近いイメージ)した。雪質はグズグズのシャーベット。復路は踏み抜き多数。なお丸山や三俣蓮華の稜線方面より雪崩多数。積雪後や気温上昇時は稜線コース利用が望ましい。 【三俣山荘〜鷲羽岳】 夏道が90%以上を占める。アイゼンを外し淡々と登った。一部アイスバーンとなった積雪斜面有り。アイゼンの着脱が面倒なので横着して岩稜から登下降したが落石多発地帯なので推奨できない。ライチョウが沢山居るようなので美味しそうではあるが静かに見守ってあげたい。 【弓折岳南尾根〜小池新道】 復路は気温がかなり上昇しており、大ノマ乗越からルンゼを利用して下山することを敬遠。比較的安全な尾根を利用したかった為こちらを選択。グズグズに腐った雪であったが雪崩リスクを考えると安心できる。積雪期のエスケープルートとしても取付きルートとしても知っておきたいルートである。 |
その他周辺情報 | 新穂高温泉は観光・食事・温泉と何でも揃っている。温泉や飛騨牛の良い匂い。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 登山者はワカン必須。無いと日帰りでの鷲羽岳はキツイと思われる。午後はワカンを装備していてもキツイ。 |
感想
夢のような大型連休が過ぎ去り早一週間。そろそろ雪山が恋しくなってきた。
ということなので比較的雪が残っていそうな黒部源流方面へ。
期待通り、沢山の雪と動物達が迎えてくれた。
快晴の日曜日であったが登山者は皆無。
黒部源流らしい静かな山歩きと雪庇踏み抜きを楽しむことができた。
雪を目一杯楽しめる今シーズンの山行は多分これで最後になりそうである。
また12月を期待して装備品と体力を磨くことにする。
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
ご本人にはお会いできませんでしたが、鷲羽岳から小池新道降りた場所まで(一部を除く)ずっとトレースと一緒でした。
人がいたという安心感を得ながら下ることができたので良かったです、本当にありがとうございますm(_ _)m
しかし三俣蓮華のトラバースはさすがです、僕はちょっと不安だったので稜線に乗ってしまいました(;・∀・)
あと弓折付近の歩き方はさすがエキスパートを感じるルート取りでした。
勉強になりました!
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