廃道ファインディングon丹沢コアエリア(◎_◎;)
- GPS
- 11:02
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,837m
- 下り
- 1,851m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:59
天候 | 薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅〜mikamahoさんち〜一般道〜寄大橋 【駐車場】 寄大橋で中津川を秦野峠側へ渡るとすぐに5〜6台くらいのスペースがある。 (無料。トイレは鍋割山稜側の管理小屋) 5:00で先客は1台のみ。 すぐ前の林道ゲートは通年閉門しているが、ここから秦野峠〜玄倉の区間は整備されているので、通行可能であればいろんな遊び方ができそう。 でも、環境面のリスクも大きいので、丹沢ファンとしては今のままでいいかな(^^; 【復路】 ピストン |
コース状況/ 危険箇所等 |
箒杉沢〜丹沢山南西尾根は、丹沢バリエーション山行の先輩「AYさん」のブログを参考に歩き、その地形を読んだルート選びの抜群さに、我が隊(2人だけ)は改めて感服とともに単独でも辿れる経験則に驚いた。 今後も、AYさんのブログを訪問させていただき、写真やトレース地図を参考に流離いの山旅を楽しみますm(__)m 【寄大橋(a)〜後沢出合(b)〜宇津茂林道終点】 舗装された林道歩き。 終点は「周遊路」「登山道(雨山峠)」に分岐。 【〜釜場ノ平〜寄コシバ沢」 各所に「雨山峠」への道標があるので迷うことはない。 釜場までは複数の渡渉地点があり、大水のたびに形が変わるので、ポイントをよく確認しよう。 【〜鍋割峠】 寄コシバ沢の遡行ルートは、危険を示す警告版のみで、何年も前から指導標は無い。「山と渓谷」では破線だがガラ場だらけ。 沢遡行は支沢分岐の少し上流で右岸の斜面へ取り付き、崩落個所を高巻く新たな踏み跡も交えながら辿る。 やがて、寄コシバ沢を見下ろす雰囲気の良い尾根に至り、3分程登れば鍋割峠の一般登山ルートに交わる。 【〜旧鍋割峠】 一般ルートでは鍋割峠はコルだが、コシバ沢からだと乗越す文字通りの峠。 旧峠の標高は同程度なのでゆっくり下るトラバースだが、沢源頭部の崩落で道が消える。沢へ下る獣道のような踏み跡は間違い(下りちゃった)で、そのままトラバースしていけば、崩落筋へ降りる残置ロープ・対岸へ登るロープがある。 下ってしまった我が隊は沢を這い上がり、旧鍋割峠側の残置ロープを発見して取り付いてすぐに上の峠へ。 【〜尊仏ノ土平】 コシバ沢(寄側と同じ名称)を下る。 源頭部の緩やかな広い谷から流筋が抉る浅いV字谷に変わり、やがてガラの沢底が見え始める。 支沢の合流点(ガラ間に幼木群生)から伏流が涌出し、大きな涸れ沢と合流して傾斜が緩くなったあたりでコシバ沢唯一の堰堤(魚止レベルの高さ)を左岸から巻く(一部踏み跡有り)。 水量の少ない浅い沢の中から鍋割沢へ合流し、だだっ広い涸れ河原の下流部の幅広メッシュ堰堤あたりが「尊仏ノ土平」と呼ばれる開けた静かなエリア。 <おまけ> 玄倉林道が全面開通していた頃は自動車でココまで入れるため、塔ノ岳への最短ルートとして賑わっていたらしいことが、所々に散乱する人工物より見て取れる。 【〜箒杉沢合流点】 堰堤の左岸で玄倉林道の終点(もはや林道の機能無し)に出て、落石だらけの林道を少し下れば更にだだっ広い箒杉沢と合流する。 林道から河原へ降りる廃作業道があるが、我が隊はド忘れして路肩から斜面を下ってしまった。 【〜左岸廃道跡〜右岸支沢(弁当沢?)の合流点〜魚止の堰堤(仮称)】 広い河原の左岸(塔ノ岳側)は治山工事期の作業道跡があり、最初の堰堤を巻くと低木・草に覆われた後は道が消えてガラ歩きとなる。 広い堰堤の中心部を這い上がり、弁当沢ノ頭からの支沢合流点で右岸へ渡渉したが、合点過ぎのほうが楽に廃作業道に乗っかれそう。 廃作業道は魚止の堰堤でドン詰まり、右岸の急斜面を這い上がる踏み跡が堰堤手前と堰堤脇にあるがそれは間違い。堰堤の釜にある金属の廃導水管の残骸が示すように、林道は沢水の浸食で消えただけで、堰堤手前で左岸に渡り、ジグザグで標高を上げて堰堤を巻いていた。 (oobantouは右岸を這い上がろうとしていたが、mikamahoさんの地図読みと機転で左岸への渡渉が正解であることに気が付いた) 【〜廃作業道終点〜箒杉沢本谷のラスト堰堤】 魚留堰堤の上は高い堰堤が連続し、右岸急斜面の上部になんと!ガードレールが見える。 その手前には竜ケ馬場方面からの支沢の合流点に土管が2本並列しているので、その上を作業道が通過していたものと思える。右岸に渡渉すると再び林道がジグザグ登坂となってガードレールの箇所に至る。 (我が隊は、地図上の堰堤数・ガードレール場所の高さから、上の高い堰堤から取り付くものと判断し、左岸の尾根から高巻くように踏み込みがユルユルの獣道を登ってしまったが、本谷側の急なザレ・獣道が支沢に沿っている不自然さを憂慮して慎重な相談を行い、15秒後に戻る決意をした) ガードレール道路は登りカーブ手前でコンクリ舗装されているが、土台の山肌は流されてしまい宙に浮いている。そこからもジグザグで登り、2つ目のガードレールからは湾曲区間は直登でショートカットでき、その先で廃作業道の終点らしき広場に至る。 ここで沢は3方向に分岐する。左俣は不動ノ峰方面、右俣は鬼ケ岩ノ頭方面、そして真ん中の本谷。過去のレコからは本谷と右俣を分かつ尾根が取付きだが、AYさんが歩いた本谷の最上部堰堤から斜面への取付きを目指す。 まず左俣を渡る箇所には小さなケルン。そこから本谷右岸へ渡り、獣道と思しき踏み跡を辿り、堰堤を4つ越えて着床する。 【〜丹沢山南西尾根〜△丹沢山】 本谷・最上部堰堤の左岸のザレ谷から斜面に取付き、尾根下部への獣のトラバース路らしき筋から尾根頭へ這い上がる。 あとは尾根縛り。時々、岩稜のヤセ尾根、脆い土塊尾根となるが、いずれも急斜面であるものの、生きている木や根でホールドできる。踏み跡は獣の痕跡以外にほとんどなく、樹林が薄くなる頃に「みやま新道」の名残のような道が出現する。 シロヤシオ・ミツバツツジの群生を過ぎた笹原にはクッキリとした道筋。なぜか、丹沢山ピークに向かう肩から薄くなるが、山頂の太陽光版が見えている。 【〜△竜ヶ馬場〜△日高〜△塔ノ岳】 超メジャーな主脈のゴールデンルート。 【〜△大丸〜△小丸〜△鍋割山】 これまた超メジャーな鍋割山稜のゴールデンルート。 【〜1,000m地点〜△太尾ノ丸〜(b)〜(a)】 鍋割山稜から後沢乗越への尾根道は超メジャールート。 標高1000mあたりで寄側の斜面を覗くと、林業用のモノレール軌道があり、それ沿いに林業用の後沢右岸径路がある(1年半前に登りで使用)。鍋割山稜で会ったオジサンに「作業用径路とクロスするので、そのほうが近道」と教えてもらったので試してみたら、林業用径路は新たな整備でジグザグが数えきれない状態になっていた。 モノレール小屋の山側へ出ると教わっていたが、尾根縛りが好きな二人にはジグザグ連続がツラすぎるので、後沢側へカットして左岸径路の末端部に合流して寄林道に出た。 (ヒルのメジャールートにつき、林道にてチェック要) あとは、往路の舗装林道を下る。 |
その他周辺情報 | 【買い物】 何もない。寄地区の商店(早朝・夜は営業時間外)かR246「寄入口」信号のセブンイレブンがラスト。 【温泉】 地元登山なので入らず。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック:ガレナ30
靴:ツォロミーブーツ3
ヘルメット
(チェーンは携行したが使わず)
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感想
『廃道ファインディングon丹沢ミッドエリア(◎_◎;)』
6/2(日)は、探検好きな同級生と「大正時代の傷跡と昭和治山期の痕跡」を追い、夏を告げる山々の彩りの中を闊歩しました(^O^)
前半戦は、互いの知ってる踏み跡をご案内
主戦場は、失われた道を探しに初エリアへ
後半戦は、登山道で疲れる不思議なふたり(^^;
【ルート】
寄大橋(a)〜後沢出合(b)〜釜場ノ平〜寄コシバ沢〜鍋割峠〜旧鍋割峠〜尊仏ノ土平〜箒杉沢合流点〜廃作業道終点〜箒杉沢本谷のラスト堰堤〜丹沢山南西尾根〜△丹沢山〜△竜ヶ馬場〜△日高〜△塔ノ岳〜△大丸〜△小丸〜△鍋割山〜1,000m地点〜△太尾ノ丸〜(b)〜(a)
<周回≒19km>
【探訪記】
あやしい探索隊は(2名だけ)は、先月に引き続き、丹沢探検の諸先輩方の記録を紐解く旅に出た(^^)(^^)
− 破線から消えた道 −
寄コシバ沢の遡行道は年々薄くなり
ガラが増えて人はガラガラー
取付の指導標は消え取り付くシマなし
振り返れば新緑の谷が海まで続くみたい(^^)
− 峠と峠をつないだ信心の道 −
鍋割峠は地図に無いけどもう1つあり
つなぐ薄い道はいきなり消滅ー
源頭谷は結界のようにザレて決壊中
寄の古人の尊仏参道はなぜか歩ける(^人^)
− コシバからコシバの繋ぎ道 −
新峠も古峠も同じ名前の沢があり
古道はいつか爽やかな沢ー
ガラ沢が集まる森の谷はがらんどう
開ける大きな川原は静寂の大空間(^-^)
― かつて治山の脈動が通った道 −
壊れた林道が広過ぎる沢に下り
道の名残りは心の名残りー
山を鎮めたもの森へ還る夢の途中
瞼の向こう威勢良い声が聴こえくる(^o^)丿
− 忘れ去られた名山への道 −
丹沢山から南西に刺さる尾根があり
眺めただけの未踏の谷は未知の道ー
獣たち生活路では人は除け者たち
静かな山肌の樹々はひっそりと初夏の彩(^O^)
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