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Yamareco

記録ID: 192673
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

編笠山・権現岳・赤岳・阿弥陀岳(富士見高原〜御小屋尾根)

2012年05月19日(土) 〜 2012年05月20日(日)
 - 拍手
GPS
00:24
距離
15.9km
登り
2,231m
下り
2,089m

コースタイム

■ 5/19(土)
9:04 富士見高原登山口
9:33 盃流し
11:47 編笠山
12:36 青年小屋
13:16 ノロシバ
14:04 東ギボシ
14:18 権現小屋
14:38 権現岳
14:57 三ツ頭方面・赤岳分岐
__:__ 旭岳 ※不明
17:05 キレット小屋(テント泊)

■ 5/20(日)
4:45 キレット小屋
6:41 赤岳
7:28 文三郎尾根分岐
8:24 阿弥陀岳
9:38 不動清水入口
10:10 御小屋山
10:52 御小屋尾根登山口
11:08 美濃戸口
天候 ■ 5/19(土): 晴れ
■ 5/20(日): 早朝は曇/晴時々薄曇
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
■ 行き: JR富士見駅〜(タクシー)〜富士見高原ゴルフ場(登山口)
■ 帰り: 美濃戸口〜(バス)〜JR茅野駅
コース状況/
危険箇所等
■ 見逃したのかもしれないが、富士見高原登山口に登山ポストは見当たらなかった。

■ 富士見高原登山口〜編笠山と、御小屋尾根(阿弥陀岳直下の急斜面を過ぎてから)は、特に危険箇所はなかった。

■ ノロシバを過ぎて権現岳〜赤岳〜阿弥陀岳は、一般ルートとしては比較的レベルが高い。岩場やガレた登山道では浮石が多く、落石に注意。岩がもろく、ハンドホールドも剥がれる可能性がある。

■ 今回はアイゼン(12本爪)とピッケルを持っていったが、そこまでの出番はなかった。軽アイゼンは何度か使用。でも、短い区間の残雪でいちいち着脱するのが面倒で、使わずに尻餅をつきながら下ったところも多かった。簡単なものでいいから、できるだけ着脱しやすいものを持っていったほうがいいと思う。

■ 今回道に迷ったのは、旭岳を西側から巻くところと、ツルネを過ぎてキレット小屋へ向かう途中の2ヶ所。前者は小さな細い稜線を直登すると、西へ巻く道が続いている(その手前でザレ場を西へ下らないように)。後者は一旦西側の斜面の樹林帯に入って小ピークを巻き、稜線に戻ると道が続いている。
富士見高原ゴルフ場の一番奥に、編笠山、西岳への登山口がある。
富士見高原ゴルフ場の一番奥に、編笠山、西岳への登山口がある。
砂利道から登山道へ入っていくと、新緑の若葉がまぶしい林間歩き。盃流しで涸れ沢を渡って山腹に取り付き、次第に傾斜が増していく。
砂利道から登山道へ入っていくと、新緑の若葉がまぶしい林間歩き。盃流しで涸れ沢を渡って山腹に取り付き、次第に傾斜が増していく。
手元の高度計で2200mを過ぎたあたりから、ところどころに残雪が現れ始める。
手元の高度計で2200mを過ぎたあたりから、ところどころに残雪が現れ始める。
やがて岩がちの道に。昨日雪が降ったのか、頭上の木の枝からは融けた雪が雨のように落ちてくる。
やがて岩がちの道に。昨日雪が降ったのか、頭上の木の枝からは融けた雪が雨のように落ちてくる。
振り向くと南アルプス。右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳。鳳凰三山に登ったときと見る角度が違うので、どれがどの山か戸惑ってしまう。
振り向くと南アルプス。右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳。鳳凰三山に登ったときと見る角度が違うので、どれがどの山か戸惑ってしまう。
西岳の向こうには、諏訪盆地を挟んで北アルプスも見えるぞ。今日は空気が澄んでいるようだ。
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西岳の向こうには、諏訪盆地を挟んで北アルプスも見えるぞ。今日は空気が澄んでいるようだ。
編笠山の山頂付近は、岩がゴロゴロのゴーロ帯が広がっている。
編笠山の山頂付近は、岩がゴロゴロのゴーロ帯が広がっている。
「頑張って!」「もうそこだ!」といった看板に励まされながら登る(励まされたかなあ?)。
「頑張って!」「もうそこだ!」といった看板に励まされながら登る(励まされたかなあ?)。
いや、ダッシュは危ないかと・・・。
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いや、ダッシュは危ないかと・・・。
南アルプスの右側に目をやると中央アルプスも。
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南アルプスの右側に目をやると中央アルプスも。
山頂に飛び出すと、いきなり目の前に大迫力の八ヶ岳が現れる。うぉ〜、すげ〜!
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山頂に飛び出すと、いきなり目の前に大迫力の八ヶ岳が現れる。うぉ〜、すげ〜!
これから向かうギボシと権現岳。中央のコルの右側には権現小屋が見える。
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これから向かうギボシと権現岳。中央のコルの右側には権現小屋が見える。
赤岳、中岳、阿弥陀岳。南側の斜面を見るのは初めてだ。奥には横岳も。
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赤岳、中岳、阿弥陀岳。南側の斜面を見るのは初めてだ。奥には横岳も。
赤岳、中岳、横岳。
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赤岳、中岳、横岳。
阿弥陀岳、左奥には天狗岳。
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阿弥陀岳、左奥には天狗岳。
いつもなら見えると嬉しい富士山も、八ヶ岳の雄姿の前ではどうでもいいやって感じ(と言ったら失礼だが)。
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いつもなら見えると嬉しい富士山も、八ヶ岳の雄姿の前ではどうでもいいやって感じ(と言ったら失礼だが)。
しばらく展望を楽しんだ後、権現岳へ向かう。まずは残雪の急な下りで、滑って苦労した。
しばらく展望を楽しんだ後、権現岳へ向かう。まずは残雪の急な下りで、滑って苦労した。
眼下に青年小屋が見える。
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眼下に青年小屋が見える。
残雪の急な下りを過ぎると、今度はゴーロ帯。ここも歩くのに苦労した(写真は青年小屋から振り返って見たところ)。
残雪の急な下りを過ぎると、今度はゴーロ帯。ここも歩くのに苦労した(写真は青年小屋から振り返って見たところ)。
「ちょっくら一杯飲みに行くか〜」とここまで来る人はいるのだろうか?
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「ちょっくら一杯飲みに行くか〜」とここまで来る人はいるのだろうか?
青年小屋の先から少しの間、残雪の樹林帯。
青年小屋の先から少しの間、残雪の樹林帯。
のろし場(ノロシバ)。ここでのろしを上げたのだろうか?
のろし場(ノロシバ)。ここでのろしを上げたのだろうか?
前方には鋭いギボシが。左側の岩壁が迫力。
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前方には鋭いギボシが。左側の岩壁が迫力。
岩場に付けられた道を登っていく。
岩場に付けられた道を登っていく。
次第に岩登りの様相に。
次第に岩登りの様相に。
鎖が付けられた岩場。
鎖が付けられた岩場。
今まさに、東ギボシの斜面をトラバースしている人がいた(写真右下の灰色のザック)。
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今まさに、東ギボシの斜面をトラバースしている人がいた(写真右下の灰色のザック)。
残雪の細い稜線を歩く。
残雪の細い稜線を歩く。
東ギボシを巻くトラバース道が続く。
東ギボシを巻くトラバース道が続く。
岩、岩、岩・・・。
岩、岩、岩・・・。
一旦東ギボシを通り過ぎてわずかに戻ると、東ギボシの頂に立つ。編笠山(左)、西岳を望む。
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一旦東ギボシを通り過ぎてわずかに戻ると、東ギボシの頂に立つ。編笠山(左)、西岳を望む。
赤岳と阿弥陀岳がいよいよ迫ってくる。荒々しくも美しいその姿に武者震いしそう。
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赤岳と阿弥陀岳がいよいよ迫ってくる。荒々しくも美しいその姿に武者震いしそう。
手前に中岳。奥に横岳、硫黄岳。
手前に中岳。奥に横岳、硫黄岳。
阿弥陀岳。昨日の雪がうっすら積もっていただけなのか、さっき編笠山から見たときより雪が減っている。
阿弥陀岳。昨日の雪がうっすら積もっていただけなのか、さっき編笠山から見たときより雪が減っている。
権現岳から天女山へ続く尾根。奥には富士山も。
権現岳から天女山へ続く尾根。奥には富士山も。
権現小屋が近づいてきた。
権現小屋が近づいてきた。
権現小屋。小屋番の方とお客さん(?)と少し話をする。「今日はキレット小屋でテント泊」と言うと、1人だけかもしれないと言われた。
権現小屋。小屋番の方とお客さん(?)と少し話をする。「今日はキレット小屋でテント泊」と言うと、1人だけかもしれないと言われた。
権現岳山頂。岩峰の上だが登りやすいルートがあった。
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権現岳山頂。岩峰の上だが登りやすいルートがあった。
セルフタイマーで撮影。
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セルフタイマーで撮影。
分岐を赤岳へ向かう。
分岐を赤岳へ向かう。
赤岳へと連なる稜線。
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赤岳へと連なる稜線。
お待ちかねの源治ハシゴを下る。クライミングより緊張したのは、まったく確保されていないからだろうか。
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お待ちかねの源治ハシゴを下る。クライミングより緊張したのは、まったく確保されていないからだろうか。
下から見上げたところ。これでハシゴがなければ、ロープが必要なバリエーションルートの領域になるのだろう。どんな岩壁もハシゴさえ付ければ一般ルートになってしまうのは反則という気もするが、これがあるから権現岳〜赤岳の縦走ができる。
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下から見上げたところ。これでハシゴがなければ、ロープが必要なバリエーションルートの領域になるのだろう。どんな岩壁もハシゴさえ付ければ一般ルートになってしまうのは反則という気もするが、これがあるから権現岳〜赤岳の縦走ができる。
ハシゴを下りても安心できない。すぐに急斜面のトラバースがある。今は鎖が出ているからいいが、積雪期はアンザイレンしないと怖そう。残雪に踏み跡はなく、今日ここを歩くのは自分が初めてのようだ。
ハシゴを下りても安心できない。すぐに急斜面のトラバースがある。今は鎖が出ているからいいが、積雪期はアンザイレンしないと怖そう。残雪に踏み跡はなく、今日ここを歩くのは自分が初めてのようだ。
手前が旭岳。
両側が切れ落ちた急な稜線を登ったが、どうも道間違いのように思えて一旦引き返す。でもこれが正しいルートで、ここを登ると旭岳の西側を巻く道に出た。
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両側が切れ落ちた急な稜線を登ったが、どうも道間違いのように思えて一旦引き返す。でもこれが正しいルートで、ここを登ると旭岳の西側を巻く道に出た。
あの鞍部まで下りなければならない。
あの鞍部まで下りなければならない。
阿弥陀岳南稜がよく見える。本によるとバリエーション入門ルートとのことだが、いつかあそこに挑戦する日が来るだろうか。
阿弥陀岳南稜がよく見える。本によるとバリエーション入門ルートとのことだが、いつかあそこに挑戦する日が来るだろうか。
ツルネ北峰にはケルンが積まれていた。
ツルネ北峰にはケルンが積まれていた。
赤岳から右へ続くのが天狗尾根。あの鋭い岩峰はどうだ。巻き道があるので見た目ほど困難ではないのだろうが、それにしてもすごい。
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赤岳から右へ続くのが天狗尾根。あの鋭い岩峰はどうだ。巻き道があるので見た目ほど困難ではないのだろうが、それにしてもすごい。
西には立場岳の向こうに諏訪湖が望めた。
西には立場岳の向こうに諏訪湖が望めた。
赤岳の岩壁。明日はあのどこを登るのだろうか・・・。しばらく立ち止まって見つめ続けた。
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赤岳の岩壁。明日はあのどこを登るのだろうか・・・。しばらく立ち止まって見つめ続けた。
権現岳から予定タイムを大きくオーバーしてキレット小屋(休業中)に到着。途中で写真を撮ったり2度の道迷いもあったが、それにしても時間がかかった。余裕のあるスケジュールにしておいてよかった。
権現岳から予定タイムを大きくオーバーしてキレット小屋(休業中)に到着。途中で写真を撮ったり2度の道迷いもあったが、それにしても時間がかかった。余裕のあるスケジュールにしておいてよかった。
赤岳の懐に抱かれて(?)テント泊。ちょうど同じタイミングで到着した方と2人だけだった。その方は硫黄岳〜横岳〜赤岳と縦走してきたとのこと。キレット小屋には水場があるはずだが、どこだかわからず水を補給できなかった。
赤岳の懐に抱かれて(?)テント泊。ちょうど同じタイミングで到着した方と2人だけだった。その方は硫黄岳〜横岳〜赤岳と縦走してきたとのこと。キレット小屋には水場があるはずだが、どこだかわからず水を補給できなかった。
比較的暖かで風もなく、穏やかな夜だった。

翌朝、稜線に戻り赤岳へ向かう。山頂には少しガスがかかっているようだ。
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比較的暖かで風もなく、穏やかな夜だった。

翌朝、稜線に戻り赤岳へ向かう。山頂には少しガスがかかっているようだ。
いよいよ核心部のルンゼに入っていく。
いよいよ核心部のルンゼに入っていく。
思ったよりも傾斜は緩やかで、ホールドもたくさんある。
思ったよりも傾斜は緩やかで、ホールドもたくさんある。
ペンキ印に従って登っていく。
ペンキ印に従って登っていく。
ルンゼのほぼ最上部から、眼下を見下ろす。
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ルンゼのほぼ最上部から、眼下を見下ろす。
ルンゼを抜けると、ハシゴや鎖がところどころに現れる。
ルンゼを抜けると、ハシゴや鎖がところどころに現れる。
細いトラバース道。冬は落ちたらお終いか。
細いトラバース道。冬は落ちたらお終いか。
下界はまだ雲海(霧?)に沈んでいる。
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下界はまだ雲海(霧?)に沈んでいる。
山頂へと続く稜線。
山頂へと続く稜線。
ボルトが抜けてる! こういうこともあるから、鎖やハシゴは使う前に確認したほうがいい(ここは前後にもボルトがあり、抜けていても大丈夫だった)。
ボルトが抜けてる! こういうこともあるから、鎖やハシゴは使う前に確認したほうがいい(ここは前後にもボルトがあり、抜けていても大丈夫だった)。
真教寺尾根との分岐。「清里」なんていう観光地名が場違いな感じ。
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真教寺尾根との分岐。「清里」なんていう観光地名が場違いな感じ。
こうして見ると結構すごいところにハシゴが付けられているようだが、現場ではあまり気にならない。
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こうして見ると結構すごいところにハシゴが付けられているようだが、現場ではあまり気にならない。
山頂まであとわずか。
山頂まであとわずか。
赤岳山頂に到着。2月に登ったときには一面のガスだったが、今回もガスで展望なし。どうも赤岳では天候に恵まれないようだ。
赤岳山頂に到着。2月に登ったときには一面のガスだったが、今回もガスで展望なし。どうも赤岳では天候に恵まれないようだ。
赤岳頂上山荘に寄り、キレット小屋の水場で補給できなかった高い水(500mlペットボトルで400円)を買う。
赤岳頂上山荘に寄り、キレット小屋の水場で補給できなかった高い水(500mlペットボトルで400円)を買う。
眼下には赤岳天望荘。
眼下には赤岳天望荘。
阿弥陀岳へ。まずは急な岩場を下る。
阿弥陀岳へ。まずは急な岩場を下る。
中岳と阿弥陀岳。ルート上にほとんど雪はないようだ。
中岳と阿弥陀岳。ルート上にほとんど雪はないようだ。
赤岳を下ると急にガスが晴れてきて、北部の山々が見渡せるようになった。山頂でもう少し粘っていればよかったか。
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赤岳を下ると急にガスが晴れてきて、北部の山々が見渡せるようになった。山頂でもう少し粘っていればよかったか。
中岳の頂上までは、多少ザレているがすぐだ。
中岳の頂上までは、多少ザレているがすぐだ。
中岳山頂から阿弥陀岳を望む。
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中岳山頂から阿弥陀岳を望む。
中岳のコルには残雪の稜線があり、少し緊張する(写真は通過後に赤岳を振り返ったところ)。ただ、両側がハイマツと潅木帯で、踏み跡もしっかりしていたのでアイゼンは着けなかった。
中岳のコルには残雪の稜線があり、少し緊張する(写真は通過後に赤岳を振り返ったところ)。ただ、両側がハイマツと潅木帯で、踏み跡もしっかりしていたのでアイゼンは着けなかった。
阿弥陀岳山頂までは再び岩登り。
阿弥陀岳山頂までは再び岩登り。
岩場を登りきるとなだらかな登山道に出る。
岩場を登りきるとなだらかな登山道に出る。
阿弥陀岳山頂に到着。赤岳をバックに。
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阿弥陀岳山頂に到着。赤岳をバックに。
眼下には行者小屋。
眼下には行者小屋。
こちらは赤岳鉱泉だろう
か。
こちらは赤岳鉱泉だろう
か。
横岳、硫黄岳、天狗岳。
横岳、硫黄岳、天狗岳。
ハイマツの中の細い道を摩利支天へ向かう。
ハイマツの中の細い道を摩利支天へ向かう。
下山前にもう一度、赤岳と阿弥陀岳を振り返る。
下山前にもう一度、赤岳と阿弥陀岳を振り返る。
これから下る御小屋尾根。心配していた残雪はないようだ。写真右上に見える赤い屋根は、赤岳山荘や美濃戸山荘か。
これから下る御小屋尾根。心配していた残雪はないようだ。写真右上に見える赤い屋根は、赤岳山荘や美濃戸山荘か。
摩利支天直下はロープの張られたかなり急な道を下る。後から来た人が落石を起こし、すねにぶつかった。その後も急勾配が続き、ぐんぐん高度を下げていく(写真は振り返って見たところ)。
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摩利支天直下はロープの張られたかなり急な道を下る。後から来た人が落石を起こし、すねにぶつかった。その後も急勾配が続き、ぐんぐん高度を下げていく(写真は振り返って見たところ)。
ハイマツ帯を抜けて樹林帯に入ると、少しずつ傾斜は緩やかになってくる。登山道は明瞭で迷う心配はない(何ヶ所か道が二股に分かれるところがあったが、その先でまた合流する)。
ハイマツ帯を抜けて樹林帯に入ると、少しずつ傾斜は緩やかになってくる。登山道は明瞭で迷う心配はない(何ヶ所か道が二股に分かれるところがあったが、その先でまた合流する)。
御小屋山で美濃戸口方向へ分岐し、登山口に到着した。無事下山できたことに感謝。ここからは別荘地の舗装路歩き。
御小屋山で美濃戸口方向へ分岐し、登山口に到着した。無事下山できたことに感謝。ここからは別荘地の舗装路歩き。
美濃戸口の八ヶ岳山荘に到着。予定より早く、11:20発のバスに間に合った。
美濃戸口の八ヶ岳山荘に到着。予定より早く、11:20発のバスに間に合った。

感想

■ 岩稜歩きの経験を積むため、権現岳から赤岳、阿弥陀岳を縦走することにした。アプローチは富士見高原から編笠山を経由。赤岳は2月にガイド山行(雪山初心者向けの講習会)で登ったことがあるが、それ以外の山は初めてだ。

 自分にとってはこれまでで最も難度の高いルートだと予想され、出発前から少し緊張した。本当は積雪期に歩くといいトレーニングになるルートなのだろうが、今の自分のレベルでは無雪期でちょうどいいくらい。緊張感のある充実した山行が楽しめた。岩場を登っているとなんだか心の底から嬉しくなってくるのが、自分でもおかしかった。

 本当に小さな一歩だが、将来のバリエーションルート挑戦に少し近づけただろうか。これからもこういう感じの山をたくさん登って、どんどんステップアップしていきたい。それはとりもなおさず、危険な領域に足を踏み込んでいくことになるのだが、最終的にどのレベルまでを目指すのか、今は自分でもよくわからない。

■ 今回一番感動したのは、編笠山の山頂に飛び出た瞬間、雄大な八ヶ岳の景色が眼前に広がったこと。一番驚いたのは、天狗尾根の険しさ(登りて〜!)。一番面白かったのは、やっぱり権現岳〜赤岳の縦走と赤岳の岩稜登りか。

 夏山シーズンになれば、山に登る人もぐっと増えるだろう。正直、人の多い山はあんまり好きじゃない。自分にとって、山行は自分と向き合う大切な時間だから。でも、バリエーションルートを目指すなら仲間やパートナーが大切なこともよくわかっている。それは「人の多い=混雑した山」とはまったく別の話で、そのためにもクライミングも山歩きもレベルを上げて、困難なルートを登れるだけの実力を身に付けなければ。

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コメント

ゲスト
すてきなコースですね
こんばんは。雄大な八ヶ岳の写真が並んでいて「いいなぁ 」と思いながら拝見させていただきました。
ありがとうございます。

気の抜けないコースですね。岩、ハシゴ、トラバースの続く道のりをテント担いで・・・体力・集中力をかなり使いそうです

この日、テン泊結構冷え込みませんでしたか?
私は朝起きたらプロモンテくんが霜でキラキラになってました
2012/5/22 22:46
スゴイなあ。
八ヶ岳もほとんど雪はなくなっているのですね。

いやしかし、とても去年から山登りを始めたとは思えないほど、どんどんスキルアップされていてスゴイです。
一体、どこに向かっているのでしょうか???

レコを読んでいると、入念に下調べをして臨んでいることがよく伝わってきます。
う〜ん、見習わなければ。

ところで、権現岳山頂で帽子をかぶっている写真、カッコいいですね。
2012/5/23 0:36
s3214さん、こんにちは。
今回のコース、とても楽しめました。
どの山もそれぞれ個性的で、道中も変化に富んでいて、退屈する暇が
ありませんでした。
いつかは八ヶ岳全山縦走もしてみたいですが、今回1/3ほどを歩いて
しまったので、また同じ道を歩くよりも険しい尾根に挑戦したほうが
面白いかな〜・・・と思ってます。

テント泊、北アルプスに比べると八ヶ岳は暖かかったようです。
2日目の朝の気温が2度くらいでしたから、氷点下にはならなかったん
じゃないかな?
2012/5/23 22:19
geraniumさん、こんにちは。
土曜日に御小屋尾根から阿弥陀岳へ登った方のレコを拝見すると、
だいぶ雪があったようですから、わずか1日でずいぶん違ったようです。
気温が高いので、ちょっと降ってもすぐに溶けちゃうんでしょうね。

どこへ向かっているのか・・・私も知りたい(笑)。

下調べは結構するほうだと思います。
現地で迷ったりすると、時間も体力もロスしますからね〜。
あまり予備知識を詰め込むと面白味がなくなってしまうかもしれませんが、
実際の山の素晴らしさはそれ以上ってことで(笑)。
2012/5/23 22:29
こんばんは
はじめまして。素敵な写真とレポを堪能させて頂きました。

私も2年前に権現からキレット経由で赤岳へ登りましたが、
長いハシゴにルンゼに鎖にと、ちょっと上級者コースを味わえて
大変楽しかったルートですね。またいつか再チャレンジしたいです。

ところで、キレット小屋の水場なのですが、
そのテントを張られた場所から更に下へと下った先に、
チョロチョロと小川が流れてる箇所があるんですよ。
ナマ水で飲めるか微妙な感じではありましたがww

阿弥陀〜御小屋ルートはまだ歩いたことがなく、
どうにか日帰りで私のつたない体力で赤岳を絡めて登れないか思案中です。
大変参考になりました。ありがとうございます!
2012/6/2 1:08
コメント遅れてすみません!
ryo555さん、はじめまして。
コメントに気づくのが遅れてすみません!
そうなんですよね、まだ初心者の私でも上級気分を「ちょっと味わえる」と
いうのが楽しいコースでした。

水場は下へ下ればよかったのですか〜。
でも、以前別の山でナマ水を飲んで2週間くらい腹を壊したことがあるので、
飲まなくてよかったかも(笑)。

阿弥陀〜御小屋、登りは結構きついかもしれませんね。
下りは意外にたったか下れました。
プロフィールを拝見するとマラソンがご趣味とのことで、その持久力が
あれば大丈夫では!
2012/6/5 7:34
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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