真夏の栂海新道から朝日岳-雪倉岳-白馬岳縦走
- GPS
- 76:52
- 距離
- 49.6km
- 登り
- 4,893m
- 下り
- 3,723m
コースタイム
- 山行
- 12:13
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 14:13
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 9:55
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 9:28
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ時々曇り一時大雨 3日目:晴れ時々曇り 4日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
猿倉-JR白馬駅:路線バス JR白馬駅-JR糸魚川駅:JR大糸線 糸魚川駅-親不知駅:えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はなし |
写真
感想
一昨年から計画して、昨年は雷雨で断念した栂海新道をやっと登った。
昨年は車中泊しようとして蒸し暑くて眠れなかったので、今年は家で寝てから車で午前4時に到着。そのまま海岸へ。海岸では2人が釣りをしていたが、その横で海水にタッチ。小石を拾って白馬岳まで連れて行くことに。
登山口から登り始めると結構な急登。前を他の登山者が歩いているので昨年のように蜘蛛の巣はないが、今年も昨年同様、ひどく湿度が高くて蒸し暑い。この蒸し暑さでひどく汗をかき、水場が夏には枯れてしまうことがあるということで、2日目の水場までの行動分の水を含めて6Lの水を持って行ったので、それが荷物を重くして、暑さを増し、ペースを落としてしまう。
昨年たどり着けなかった尻高山を越え、金時坂で苦労していると、朝、尻高山より手前で追い抜いていった人がへばっていた。暑さと急坂で一番苦しいところ。彼はたぶんここで引き返したんだろうな。
金時坂を登り切ると、水場のような水のない沢が2カ所ある。シキ割はやっぱり枯れていたか、と思っていたらその先にシキ割があり、細いながらも冷たくできれいな水が流れていた。ペットボトル2本に補給した。
白鳥山の近くで、年配の男性が比較的軽い装備で登っていた。少し上で待っている女性も。追い越して白鳥小屋前で休憩していると二人は追い越していった。後で小屋の裏の白鳥山山頂に行くと、女性が蝶の写真を撮っていた。よく見ると外国の方だ。男性が山頂にある「村山治夫君終焉の山」の碑の説明をしてくれた。どこかで見たような風景・・・。白鳥山から下り始めて気づいた。この二人最近TVで見た人達だ。男性は確か小野健さんと親交があった方で、女性は地元役場の方だったと思う。その話をしてみれば良かったな。
白鳥山の先の水場前を通ると先に行った方が水をくみ終わったところ。尋ねると水は涸れてはいないが水量がひどく少なく、ペットボトル1本汲むのにもかなり時間がかかったとのこと。水の補給はやめて先を急ぐ。ここから菊石山まではコースタイムよりかなり時間がかかってしまった。
黄蓮の水場はシキ割より水に色があったが、水量は十分で冷たかった。黄蓮山から栂海山荘までもコースタイムより時間がかかり、日没ぎりぎりに小屋に着いた。テント場は石などなくて平らな草地で寝心地良かった。テントを張るともう薄暗かったので急いで食事をして寝た。僕の後からテント泊の人が2組くらい到着したみたい。
トイレは噂通り。金網の中央に四角い穴があり、下に構造用合板が斜めに置いてあり、落としたものが斜面の下方に滑り落ちるようになっていた。周りは一応囲いがあり、その周りを藪が囲んでいる。そこへ行く通路に「使用中」という札の付いた鎖があり、使用中であることがわかるので安心。
2日目は、栂海山荘を出てちょっと登ると犬ヶ岳。小野健さんの写真付き標識があった。誰かのログと同じように黙礼して山頂へ。犬ヶ岳山頂からは昨日登ってきたルートがよく見えたが、白鳥山の先はぐっと標高が下がるので見えていない。後を振り返るとこれから登る朝日岳方面へのルートが続いていた。遠い!というのが実感。
犬ヶ岳から下るとすぐに北又の水場があった。昨日の白鳥山の水場であった人がちょうど給水を終えて戻ってきた。ここの水場は水量が豊富ですぐにペットボトルが一杯になるし、冷たくてうまい。3.5L補給。
この先は見晴らしの良い稜線と湿原を繰り返しながら進んでいく。
この日も最後尾を歩いていると思っていたらアヤメ平辺りで後から来た人がいた。聞くと夕べ21時過ぎに親不知を出発して夜通し歩いてきたとのこと。タフだな〜と思っていたら、また後から人が。今朝親不知を出発してもうここまで来たとのこと。
吹上のコルまで来ると栂海新道は終わり、蓮華温泉からの道と合流する。ここで蓮華温泉から来た方と出会う。引っ張ってもらうように朝日岳へ登った。朝日岳山頂で互いに写真を撮ってもらった。残念ながらガスで真っ白だったけど。
何とかコースタイム通りに朝日小屋に着いたが、直前からぽつりぽつり雨が。小屋で受付してテントをザックから出して広げたら、いきなり豪雨に!とりあえずテントの開口部を隠すように折り返し、ザックにザックカバーをしてトイレに避難。そのまま1時間雨が降り続いた。その間、テント場には幾筋もの川ができ、下の方は池が出来た。池の部分では複数のテントが水没して悲惨なことに。僕のテントは雨が降りかけていたので川にも池にもならない場所を選択していたが、まだ設営前だったので開口部から内部に雨が侵入して水浸しに。雨が上がった後、テントを立てて内部を拭き、濡れたザックも拭く作業を日没まで続けるはめに。おかげで鱒寿司を買いそびれてしまった。残念。
3日目は、テントをたたむと水を吸ってずっしり。他にもあちこち痛んで水平道分岐から雪倉岳までコースタイムより1時間も余計にかかってしまった。雪倉岳で昨日の朝日岳の方に再会。お互いに写真を撮り合った。彼は白馬大池経由で蓮華温泉へ戻るらしい。こちらは白馬岳までコースタイム通りに行けた場合は旭岳まで足を伸ばしたいと思っていたので、最後ペースを上げて白馬岳まで登ったが、コースタイムからはかなりの遅れがでた。しかも旭岳に行けるかどうかに気をとられて、親不知海岸から連れてきた小石を山頂に置くのを忘れてしまった。結局、受付してテント設営完了したのは16時頃になったこと、ガスで視界がないことから、おとなしく村営頂上宿舎で生ビールセットを飲んで終わりにした。この夜は夜中に風が強まった。テントをしっかり石に固定しておいたのでテントが動くことはなかったが、風でテントが不規則にはためいて、うるさくてよく眠れなかった。
4日目、朝トイレに行った時に空を眺めると、今回の山行で初めて天の川が見えた。小屋から少し下ると一面お花畑が続く斜面となる。ここで親不知海岸の小石を思い出し、山頂ではないが白馬岳ということで置いてきた。
バスの時間があるので気にしながら下っていくが、いつまで経っても小雪渓が出てこない。いつの間にか岩室跡に出てしまった。今年は雪解けが早く、小雪渓はすべて溶けてしまったらしい。大雪渓もかなり溶けており、岩室跡の下はクレバスがあったり、雪渓の端が岸から離れていて、しばらく下ってからアイゼンとヘルメットを着けて大雪渓に入った。大雪渓の下部もかなり溶けており、だいぶ上の方で雪がなくなった。そのため、雪渓を出てから白馬尻小屋まで結構時間がかかった。
その後はコースタイム通りであったが、途中で遅れた分、始発のバスには間に合わなかった。次のバスでもJRの電車は変わらないので大丈夫だが、JR白馬駅前でそばを食べる時間がなくなった。
JR白馬駅からは大糸線で南小谷駅で乗り換えて糸魚川駅へ。そこからえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインで親不知駅へ。ここから37℃の気温の中、徒歩で1時間かけて親不知の登山口まで戻った。前を石川から来た人が歩いていたので、途中で休むことなく歩ききることが出来た。
その後はまるたん坊でお風呂に入って着替え、道の駅親不知ピアパークで遅めの昼食を食べて帰宅した。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する