栂池高原から八方尾根まで 白馬連山縦走

2019年09月07日(土) 〜 2019年09月08日(日)

• GPS: 11:40
• 距離: 23.8km
• 登り: 2,400m
• 下り: 2,359m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 0:23
• 合計: 7:45

8:24 栂池パノラマウェイ 自然園駅
8:30 8:30 栂池ヒュッテ
9:17 9:18 天狗原/白馬岳神社
9:24 9:24 風吹大池方面分岐
10:02 10:03 乗鞍岳
10:31 10:33 白馬大池山荘
11:11 11:12 船越ノ頭
11:49 11:49 小蓮華山
12:22 12:22 三国境
12:56 12:56 白馬岳
13:06 13:22 白馬山荘
13:32 13:32 白馬岳頂上宿舎
13:38 13:39 丸山
14:36 14:39 杓子岳
15:35 15:37 鑓ヶ岳
15:53 15:53 鑓温泉分岐
16:16 天狗山荘

2日目

• 山行: 3:43
• 休憩: 0:11
• 合計: 3:54

16:16 天狗山荘
5:24 5:25 天狗ノ大下り
5:48 5:49 不帰キレット
6:02 6:03 不帰嶮（不帰一峰）
6:22 6:31 不帰嶮（不帰二峰北峰）
6:41 6:41 不帰嶮（不帰二峰南峰）
7:15 7:18 唐松岳
7:27 7:27 唐松岳頂上山荘
7:46 7:46 丸山
7:54 7:55 扇雪渓
8:17 8:17 第三ケルン
8:22 8:23 八方ケルン
8:42 8:42 八方池山荘
8:43 ゴール地点

天候

初日・2日目ともに晴れ☀て暑い！

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路:
・アルピコ交通 栂池高原行き バスタ新宿発23:05 栂池高原着6:05
・栂池パノラマウェイ
ゴンドライブ 7:30発〜ロープウェイ自然園着8:20頃

復路:
・八方アルペンライン
クワッドリフト8:50頃乗車〜ゴンドラアダム山麓駅到着9:20頃
・JR大糸線 白馬発10:24 信濃大町着11:01
・JR大糸線 信濃大町発11:10 松本着12:24
・特急あずさ18号 松本発13:10 新宿着15:41

コース状況／危険箇所等

・栂池高原〜白馬大池山荘
白馬乗鞍岳直下の急登はしんどいが、登りきれば素晴らしい眺望が待ってる！

・白馬大池山荘〜白馬岳〜白馬山荘
三国境まではなだらかな稜線の道を楽しめる。その先の白馬岳までの道はガレた急登が少しだけあります。

・白馬山荘〜杓子岳
杓子岳の山頂直下は浮石だらけの急登。落石に注意！

・杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜天狗山荘
白馬鑓の山頂直下はザレザレなので、下りは注意！
天狗山荘は今年までテント泊のみ。来年夏の営業から小屋泊再開予定。山荘前の雪渓はまだまだ残っているので、水場の心配なし。小屋の売店は5:30頃〜19:30頃まで営業（要確認）しており、ジュースや酒類、カップ麺、ツマミや菓子類が購入可能。

・天狗山荘〜不帰劍〜唐松岳
天狗の大下りを含めて、ザレザレの急斜面が多いので、スリップに注意！不帰2峰への登りが核心部だが、登りで使う分にはホールド豊富なので難易度は逆ルートよりも低め。

・唐松岳〜八方池山荘
山荘分岐直下と丸山直下のザレ場を除けば難しい斜面はない。八方池から先は人がどっと増えるが、道は広くルートが複数あるので、すれ違い等に気を遣うケースは少ないかと。

その他周辺情報

八方の湯
http://www.happo-one.jp/hot-spring
・営業時間 9時〜22時（平日水曜は12時〜）
・入浴料 大人800円

写真

9/7 8:24

前週末に仕事で行けなかったリベンジ！という訳ではありませんが、夏山シーズンに縦走しておきたかった栂池高原からのルートにやってきました。スタート地点の標高が1800mだなんて素晴らしい（笑）

9/7 8:24

ロープウェイ降りて右手の舗装路を登ると栂池自然園にたどり着けます。来年の夏山シーズンにはぜひ行こう。

9/7 8:28

天狗原はあの上。。。

9/7 8:28

栂池ヒュッテにも1度泊まってみたい。

9/7 8:31

自然園はまだ営業前なので登山者だけしかいません。ソフトクリーム🍦に惹かれつつ、先を急ぐことに。

9/7 9:18

ペースを上げ過ぎないように登ると、その先には天狗原と乗鞍への急登が。しんどそう。。。

9/7 9:21

池塘が点在してます。

9/7 9:21

杓子から鹿島槍までの稜線がチラリ

9/7 9:51

息を切らせて急登を登り切ると、背後には北信五岳と頸城の山々。飯綱は高妻の後ろで見えないけど。

9/7 10:02

白馬乗鞍岳に到着！平たいのでどこが最高地点かは不明。。。

9/7 10:02

目の前には船越の頭と左に白馬岳がひょっこりはん！

9/7 10:06

白馬大池が目の前に！
雪景色も良かったけど、夏山シーズンの大池も素晴らしい！

9/7 10:16

思っていたよりも透明度が高い！

9/7 10:19

赤い屋根と壁の白馬大池山荘。来年はGWと夏にここでテント泊しよう。

9/7 10:33

蓮華温泉へ続く道にも惹かれますが、ここはグッと我慢。

9/7 10:37

もうここで幕営でいいんじゃない？と未練がましく振り返る。。。

9/7 10:49

晴れ渡る青空と照りつける太陽に汗が噴き出ます。。。

9/7 10:52

まだ未練が。。。

9/7 11:00

雪倉岳と朝日岳。こっちも行きたかったけど、また来年かなぁ。。。

9/7 11:06

安曇野側から雲が湧いてきましたが、今日は大丈夫そうな感じ。

9/7 11:06

八ヶ岳や中央アルプスもすっきり晴れている感じ！

9/7 11:11

船越の頭に到着！
ここからは至福の稜線歩き。。。ですがやはり暑い！

9/7 11:12

これですよ、これ！
雪景色の稜線も良かったけど、緑の稜線も素晴らしい！

9/7 11:32

風の通り道は気持ちいい風が！

9/7 11:48

イワギキョウが小蓮華山に向かう稜線上にちらほら

9/7 11:50

小蓮華山に到着！
剣だか何だかが突き刺さってます。

9/7 11:51

稜線を振り返ると白馬大池がすでに小さく。。。

9/7 12:21

三国境から雪倉岳に向かう道。
左端にはうっすらと能登半島の先端、珠洲市のあたりが。

9/7 12:21

こっちは黒部川河口と富山湾。氷見から七尾までの海岸線も見渡せます。

9/7 12:21

雲が湧いてきていますが、白馬岳の山頂を覆うほどにはなりませんでした。少しは陽射しを隠して欲しい。。。

9/7 12:35

白馬岳の山頂もあと少し！

9/7 12:35

ここから見る旭岳は白馬岳よりも重厚な存在感！

9/7 12:37

主稜は夏に見ると登れる気がしないくらいの壁に見える。。。

9/7 12:50

偽ピークに何度か騙されつつ。。。

9/7 12:52

すでに稜線は草紅葉が！
イワイチョウの葉っぱかな？

9/7 12:57

そして白馬岳に到着！
腹が減ったので、すぐに白馬山荘へ向かいます。

9/7 12:57

旭岳には来年GWに登りたい。。。

9/7 12:57

立山と剱岳、毛勝三山もくっきり！

9/7 12:58

主稜を覗き込んでみる。。。

9/7 12:59

振り向けば富山湾と能登半島

9/7 13:01

腹減った〜

9/7 13:07

そしてスカイプラザで絶景を見ながら食事のはずが。。。

9/7 13:11

昼食メニューは13時で終わり。。。
とりあえずおでんとビールで疲れを癒すというか空腹を紛らわせます。

9/7 13:23

目指す目的地は杓子岳と白馬鑓ヶ岳の先。。。

9/7 13:33

ラスボス感満載の旭岳。
頂上宿舎に幕営してこっちに行っても良かったかも。。。

9/7 13:33

昼過ぎの時点ではまだまだ半分以上空いてました。

9/7 13:36

白馬山荘のデカさが感じられるアングル

9/7 13:41

巻こうか山頂に行こうか、歩きながら思案中。。。

9/7 13:41

白馬鑓ヶ岳には巻くルートがない。。。

9/7 13:46

ハクサンフウロが残ってました。

9/7 13:49

大雪渓はほとんど雪が残っていないらしいです。

9/7 14:08

杓子岳に向かう途中で、対向の男性から声を掛けられました。今年の1月に宝剣山荘に泊まって写真談義をした方々のうちのひとりの方でした！
偶然の再会に喜びつつも、まだ先が長いので10分ほど話をして別れました。彼は頂上宿舎で幕営との事。ヤマレコの話をし忘れたので、このレコを見たらコメント下さい！

9/7 14:19

身体は巻道を向いているけど。。。

9/7 14:19

気持ちは山頂なので、頑張って登ります。
浮石だらけのガレガレの急登に神経をすり減らします。。。

9/7 14:22

白馬岳のトンガリ具合がカッコいい！

9/7 14:39

杓子岳の山頂に到着！
残りわずかの水分を補給して先に進みます。

9/7 14:40

切れ落ちてるので恐る恐る。。。

9/7 14:40

岩が脆いので、絶対に登れないと思われる斜面。。。

9/7 14:49

白馬鑓ヶ岳まではさほど距離がないように見える。。。

9/7 15:07

比較的なだらかな道だけどまだまだ遠い。

9/7 15:29

本日最後のピークに到着！
ここで白馬大池山荘で買っておいて忘れていたメロンパンを食べながら休憩。

9/7 15:38

今日歩いてきた稜線を振り返る。頑張った自分を褒めてあげたい。。。

9/7 15:38

天狗山荘にはまだ雪渓が残ってました！
後立山連峰の稜線上で数少ない貴重な水場なので一安心。

9/7 15:39

トンガリ剱岳

9/7 15:39

飯綱山もようやく見えました。

9/7 15:48

白ザレの下りは慎重に。。。

9/7 15:53

温泉にも惹かれるけど。。。

9/7 15:54

未練を断ち切って天狗山荘へ！

9/7 16:09

ようやく近くまで辿り着きました。
テン場はまだまだ空いてる！よかった。。。

9/7 16:13

テント泊受付後、水場で冷やしているペットボトルのコーラに目移りして即購入。

9/7 17:48

小屋の受付の方のおススメの場所にテントを設営。平面で気持ちよく過ごせました！

9/7 18:18

水平線には雲が立ち込めていたので、沈む夕日は見れませんでしたが、これはこれで綺麗な夕焼け！

9/7 18:19

水平線下から漏れる光に高層雲が照らされて映えます。

9/7 18:25

そして紺碧と朱が混じる空

9/8 5:01

翌朝はヘッデンスタート。
衝動買いのLedlenserのMH5を初使用！明るさは期待した通りだけど、照射範囲を変えられるのはありがたい！

9/8 5:01

マジックアワーが始まりました！
でも早く下山したいので、どんどんと進みます。

9/8 5:02

八ヶ岳の後ろに富士山もくっきり見えました！

9/8 5:23

キター！

9/8 5:23

雲海の奥から差し込む朝日！

9/8 5:25

モルゲン唐松&五竜

9/8 5:25

天狗の大下りに差し掛かる。ガンガン高度を下げていきます。。。

9/8 5:28

西にはモルゲン立山&剱岳

9/8 5:29

2峰とその先の稜線もモルゲン！

9/8 5:29

あた〜らし〜い あ〜さがきた！
きぼ〜うの あ〜さ〜が ♫

9/8 5:29

焼山〜火打山〜妙高山の前に漂う雲海もモルゲン！

9/8 5:33

そして我に返って、苦手なザレザレの下りを無心になって進む。。。

9/8 5:36

下り斜面を振り返る。実際は写真ほどの斜度はないのでご安心を。。。

9/8 5:36

キレットの鞍部までもう少し。

9/8 5:47

まさに「劍」のようなトンガリ具合。。。

9/8 5:54

2峰と3峰はまだまだ遠く

9/8 6:02

とりあえず1峰に到着。

9/8 6:02

陰影がはっきりして険しさが増してます！

9/8 6:02

結構な下りでした。

9/8 6:08

鎖がなかったらどこを行くのかわかりません。。。

9/8 6:12

振り返ってみる。ホールドは豊富。

9/8 6:12

ちょっとだけいやらしいトラバース

9/8 6:15

ハシゴと鎖がなかった時はどうしてたのか知りたい。。。

9/8 6:15

安曇野側よりトラバース

9/8 6:24

唐松岳山頂まで遠い！

9/8 6:29

コケモモの実が稜線上にあるせいか、クマの💩がちらほらと登山道上にありました。ナワバリ意識で？

9/8 6:31

2峰北峰に到着。
核心部はここまでなので、あとは気を緩めない程度に惰性で進みます。注意箇所はガレた斜面くらい。

9/8 6:41

南峰到着。ここまでスライドしたのは単独行を含めて4パーティ。思っていたよりも少ないけど、サクサク進めるので吉！

9/8 6:41

まだまだあんのね。。。

9/8 6:41

男前を眺めて。。。

9/8 6:41

毛勝三山の名前は覚えたけど、位置関係がイマイチわからない。。。

9/8 6:42

ここが3峰？
標識を見逃した。。。

9/8 7:00

緩やかな登りを黙々と進む。。。

9/8 7:00

八方尾根にはすでに多くの人が。。。

9/8 7:15

唐松岳山頂！
山頂標識はお馴染みの黄色ではなくなっていました。。。

9/8 7:16

雲が日の出の時間よりも少ないのは、空気が乾燥してきたから？

9/8 7:16

意外にも核心部が短かったので、すんなりとキレットを通過できました。

9/8 7:16

太陽と雲海と八方尾根

9/8 7:16

逆光ですが、唐松岳頂上宿舎にはすでに多くの人が出入りしています。

9/8 7:16

唐松岳から五竜岳までは3時間半くらいで行けるかなぁ。。。

9/8 7:16

槍の穂先にはきっとウッチーが！

9/8 7:17

剱岳の勇姿も見納め。。。

9/8 7:17

北方稜線方面も

9/8 7:17

雲海に浮かぶ富士山と八ヶ岳&南アルプス

9/8 7:30

そして不帰劍

9/8 7:30

先の見えない八方尾根をひたすら下る

9/8 7:30

牛首方面もかなり下りますね。。。

9/8 7:30

尾根の右側に登山道がついてますね。夏の八方は新鮮な気分になります。

9/8 7:45

丸山ケルン

9/8 7:51

上ノ樺の樹林帯を抜けつつ。。。

9/8 8:06

ハクサンシャジン？

9/8 8:06

カライトソウらしい

9/8 8:08

下ノ樺を抜ければ八方池まですぐ！

9/8 8:17

先を急ぐので、逆さ鑓は撮らずに前に進む。。。

9/8 8:17

白馬三山にも少しずつ雲が上がってきました。

9/8 8:18

不帰劍の1・2・3峰

9/8 8:19

雲の高さまで下って来ました！

9/8 8:21

顔ケルンが見えてきました！

9/8 8:26

未知のルートに臨みます！

9/8 8:28

X イワイチョウ
○ ウメバチソウ

9/8 8:28

イワオトギリ

9/8 8:32

雲上の遊歩道

9/8 8:33

クワッドリフトが見えてきました。

9/8 8:35

ノコンギク

9/8 8:39

雲の下に来ました！

9/8 8:43

八方池山荘に到着！

9/8 8:58

冬と同じく、クワッドリフト2本とゴンドラアダムで麓を目指しました。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

はなたれ

前週は扇沢から鹿島槍〜五竜をつないで、今週は栂池高原から五竜までつなごうと画策していたものの、まさかの残業で扇沢行きのバスをキャンセル。皆さまの好天レコに歯ぎしりをしつつ、今回は前夜にパッキングを済ませ、ギリギリ仕事を終えて夜行バスに飛び乗りました！

早朝に栂池高原に到着すると、白馬の峰々にはほとんど雲がなく、絶好の登山日和というか暑い！
昼前後にガスが稜線に上がってくる時間もあったものの、白馬の夏山シーズンでは珍しいくらいに晴れ渡りました！

初日は天気が崩れる心配がなくなったことから、頑張って天狗山荘まで歩いてしまいましたが、翌日の帰宅時の交通機関が台風の影響を受けることが予想されていたので、頑張った甲斐がありました。
杓子岳に行く途中で、対向の男性に声を掛けられたのですが、何と今年の正月に中央アルプス宝剣山荘でお会いした方でした！
今年の山行を伺いつつ、先を急ぐので10分くらいで別れてしまいましたが、また山小屋やテン場でお会いできたら、その方の趣味の写真の話を詳しく聞きたいですね。ヤマレコご覧になっていたらぜひコメントください！

2日目は夜明け前に天狗山荘を出発して、不帰劍と唐松を経由して八方尾根から下山。テンポ良く下山できたので、八方の湯でカラスの行水しつつ、白馬駅発10:24の電車に間に合い、夕方前に新宿に到着できました。
当初は五竜岳経由で遠見尾根から下山する予定でしたが、夕方のバスで新宿にたどり着いても、そこからの交通機関が台風の影響で運休となってしまったので、結果オーライでした。

五竜岳まで行けなかったのは残念でしたが、念願の白馬連峰の縦走が出来て、また好天に恵まれて素晴らしい眺望を拝めた大満足の山行でした。