晴れよりの晴れ！前穂高岳・奥穂高岳（岳沢〜吊尾根〜涸沢）

2019年10月09日(水) 〜 2019年10月10日(木)

• GPS: 17:24
• 距離: 28.0km
• 登り: 2,315m
• 下り: 2,310m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:59
• 休憩: 1:54
• 合計: 9:53

5:41 上高地バスターミナル
5:47 5:49 河童橋
5:53 5:53 日本山岳会上高地山岳研究所
5:59 6:01 岳沢湿原・岳沢登山口
6:31 6:31 7番標識
6:43 6:48 見晴台
7:51 8:12 岳沢小屋
10:49 10:59 紀美子平
11:32 12:04 前穂高岳
12:35 12:51 紀美子平
14:24 14:25 南稜の頭
14:34 14:59 穂高岳
15:34 穂高岳山荘

2日目

• 山行: 6:18
• 休憩: 1:12
• 合計: 7:30

6:00 穂高岳山荘
6:17 6:28 涸沢岳
6:41 6:49 穂高岳山荘
7:40 7:40 ザイテングラート
8:06 8:06 パノラマ分岐
8:42 8:47 涸沢小屋
8:54 8:54 涸沢
8:56 9:07 涸沢ヒュッテ
9:33 9:33 Sガレ
10:13 10:16 本谷橋
10:48 10:48 横尾岩小屋跡
11:00 11:01 横尾 (横尾山荘)
11:30 11:30 新村橋(パノラマ分岐)
11:38 12:05 徳澤園
12:07 12:07 徳沢公衆トイレ
12:37 12:37 徳本口(徳本峠分岐)
12:41 12:41 明神館
13:11 13:11 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
13:18 13:24 河童橋
13:30 上高地バスターミナル

天候

両日とも晴れ！

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

■往路：東京駅八重洲南口22:40-上高地5:20 さわやか信州号
■復路：上高地13:45-坂巻温泉14:02頃（さわんど駐車場シャトルバス）
坂巻温泉-新島々駅（バス）／新島々-松本（電車）／松本BT-バスタ新宿（高速バス）

■さわやか信州号
http://sawayaka.alpico.co.jp/
■アルピコ交通・松本〜新島々〜上高地
https://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/
■特急バス（松本〜高山）坂巻温泉からの利用も可能
https://www.alpico.co.jp/access/express/matsumoto_takayama/

コース状況／危険箇所等

■登山ポスト：上高地バスターミナル

■岳沢（重太郎新道）：よく整備されており、急登も十分ホールドがあるが、下りでは足元が見えづらい箇所もあり、登りでの利用を推奨。紀美子平直下に比較的長い鎖場がある
■前穂高岳：紀美子平から意外とあるので、雨具・防寒具・飲み物はデポせず持参した方がいい。下りで1ヶ所、足の置場がみつからず下りづらい箇所がある（苦戦している人がいた）
■吊尾根：トラバース状によく整備されている。紀美子平から数分の場所で1カ所、本来上に上がるべきところ、踏み跡につられて直進してしまった箇所があった（私以外にも間違えている人がいた）。南陵の頭の手前に登りの鎖・梯子がある
■奥穂高岳：白出のコル（穂高岳山荘）に下る箇所が一番の難所のため、確実に下れるよう余力を残しておく必要がある
■涸沢岳：日の出前でも登れるレベルの道だが、浮石が多い。標柱のある最高地点は非常に狭く、カール側が切れ落ちているため注意
■涸沢（ザイテングラート）：取付点の上部に鎖・梯子がある。通行者が非常に多くレベルもバラバラのため、すれ違いに注意

その他周辺情報

■坂巻温泉（日帰り600円）中の湯とさわんどの間、トンネルとトンネルの間にある１軒宿。良いお湯でした。上高地の混雑が嘘のようでお勧めです。
http://sakamaki.yumori.jp/
https://www.kamikochi.or.jp/article/show/1

写真

10/9 5:38

おはようございます。直前に取れた夜行バスで上高地へ。

10/9 5:45

今日はあの尾根を…全然大したことないよね←暗示をかけてる

10/9 5:58

河童橋の対岸の遊歩道を進んで岳沢の分岐へ。

10/9 6:00

ここから登る日が来るとは（小心）…がんばってこー♪

10/9 6:08

初めはごく普通の樹林内、登山道も整備されています。

10/9 6:35

名物の天然クーラー「風穴」どこから出てるかわからず。

10/9 7:07

早朝は日陰の岳沢ですが、日が差してきました。

10/9 7:13

徐々に高度が上がり、奥に大きな乗鞍が姿を現します。

10/9 8:07

岳沢小屋に到着。地味に結構登って来てます。

10/9 7:57

休憩しつつ、ここでヘルメットを装着。

10/9 8:11

天狗のコルに向かう人たちと別れ、行動再開。

10/9 8:14

キャンプ地ここから…この石ころだらけのどこ？？

10/9 8:31

樹林の合い間から、景色の良いところも増えてきます。

10/9 8:51

鎖や長めの梯子が出てきて標高を上げていくと、

10/9 8:58

黄金色に光り輝くダケカンバの海へ。

10/9 9:00

今日は青空に黄金色のダケカンバが踊っています。

10/9 9:07

涸沢ばかり有名ですが、秋の岳沢がこんなに美しいとは。

10/9 9:23

吊尾根も少しづつ近づいて来ました。

10/9 9:23

2500m付近、まだ森が続きます。意外と森林限界高い。

10/9 9:28

ダケカンバに吸い込まれていく長い梯子。

10/9 9:31

ヘロヘロですが楽しい道。

10/9 9:34

鎖場はホールドが多く、登りは問題ありません。

10/9 9:52

わあ、たった1輪のイワギキョウ。

10/9 10:00

ハイマツ帯に移行して黄金色の秋はひとまず終了。

10/9 10:13

こんな上部までしっかり整備されていてびっくり。

10/9 10:41

険悪な明神岳が尾根伝いのように見えます。

10/9 10:43

長い鎖場。ここを登ったところが、

10/9 10:48

紀美子平。よかった、まずはここまで来れました。

10/9 10:48

足元には雄大な岳沢の圏谷と上高地を見下ろします。

10/9 10:54

目の前にはどーんと奥穂高岳。後で行きますね！

10/9 10:57

荷物をデポして、まずは前穂を目指します。

10/9 11:12

すぐかと思ったら、意外と険しい道が続きます。

10/9 11:29

まだですかぁ〜〜もうヘロヘロです。

10/9 11:34

無事、前穂高岳山頂に登頂しました！

10/9 11:46

全方向、抜群の眺望が広がります。

10/9 11:48

ここからの奥穂は凛々しいですね。

10/9 11:48

有名なギザギザ。私は行きません（行けません）から！

10/9 11:48

北アルプスの北の方までよく見えてます。

10/9 11:49

後立山ですかねえ。

10/9 11:49

常念山脈。

10/9 11:51

槍。

10/9 11:54

南アルプス、甲斐駒の左側に富士山も顔をのぞかせます。

10/9 11:56

赤石岳に次いで日本で2番目に高い一等三角点タッチ。

10/9 12:17

結構のんびりしたところで、紀美子平に戻ります。

10/9 12:19

下りは足の置場が難しい箇所が。慎重に。

10/9 12:49

戻ってきました。いよいよ吊尾根ガンバります！

10/9 12:57

わずか数分のところでいきなり間違って直進（汗）

10/9 13:04

全体にしっかりとした道がつけられています。

10/9 13:14

ほとんどが快適なトラバースです。

10/9 13:16

最低コルの分岐点。カール直登してくるの？

10/9 13:17

上高地から多くの人がここを見上げているでしょうか。

10/9 13:33

道が稜線を跨いだところで、涸沢側も見えました。

10/9 13:48

歩いてきた道を振り返り〜。

10/9 14:10

後半になって、鎖が何ヶ所かあります。

10/9 14:23

それを登り切ったところが、南陵の頭。

10/9 14:24

ここでようやく、奥穂山頂を間近に捉えます。

10/9 14:35

やった、奥穂高岳に登頂しました！

10/9 14:50

撮っていただきました♪

10/9 14:41

不気味に聳える前衛兵から何人も歩いて来ます。

10/9 14:52

もう3時近くですが雲ひとつない大展望〜

10/9 14:53

黒部源流の山も見えてます。

10/9 14:58

後ろ髪ひかれつつ…前衛兵に見送られながら下山します。

10/9 15:02

下山路から槍への稜線がよく見えてますね。

10/9 15:17

眼下には、白出のコルに立つ穂高岳山荘が。

10/9 15:24

最後の急降下が険しいので、余力を残しておいてと。

10/9 15:33

無事山荘に到着〜お疲れ様でした。

10/9 17:20

笠ヶ岳の稜線の向こうに沈みゆく夕日。

10/9 17:36

今回は贅沢に2食つきの小屋泊まりです。

10/9 18:09

今日は終日、抜群に良い天気をありがとう。

10/10 5:27

翌朝。飛騨名物の朴葉味噌。

10/10 5:29

朝食もしっかりいただきました。

10/10 5:48

食後に小屋の前で日の出を。今日もいい1日になりそう。

10/10 5:59

下山前に、まずは涸沢岳に登っておきます。

10/10 6:21

涸沢岳最高地点に登頂。ホント狭い山頂です。

10/10 6:17

朝の光に照らされる北アルプスの山々。

10/10 6:17

いつか行かなきゃ、笠ヶ岳。

10/10 6:22

今朝も富士山が見えてますね。

10/10 6:20

昨日登った奥穂。ありがとうございました。

10/10 6:48

山荘に戻り、涸沢のカールを下ります。

10/10 7:05

すいすいすい〜と下れそうな見た目。

10/10 7:14

途中で鎖のかかる場所があり、すれ違い大渋滞。

10/10 7:42

見上げると空が青く、どこかの惑星の稜線のよう。

10/10 7:43

取付点より下は、カール内の植生が増えてきます。

10/10 8:02

今日奥穂に登る人も絶景が楽しめそうですね。

10/10 8:12

パノラマ分岐で色づきの良い左側に下っていきます。

10/10 8:14

涸沢上部の、

10/10 8:20

美しい秋です。

10/10 8:27

あちこちで写真家の皆さんが張り切ってました。

10/10 8:42

涸沢小屋に到着。自販ある！ジュース買いました。

10/10 8:41

やっぱり奥穂方面が気になって見ちゃいます。

10/10 8:49

もう1つの超人気小屋の方へ。

10/10 8:52

平日ですし、テントの数はまあまあ。

10/10 8:56

涸沢ヒュッテに到着しました。

10/10 8:56

めっちゃ観光地〜。

10/10 8:57

こっち方向の眺めが、いわゆる涸沢の紅葉？？

10/10 8:57

ここの主峰は奥穂じゃなくて、北穂なんですね。

10/10 9:10

では下っていきましょう。下部の紅葉も綺麗。

10/10 9:11

涸沢ヒュッテ・涸沢小屋分岐。北穂チラッ。

10/10 9:18

紅葉の谷間の向こうの大天井がいい感じ。

10/10 9:19

バイバイ涸沢。

10/10 9:43

昨日今日と歩いてきた山並みが遠ざかり。

10/10 9:49

横尾本谷の方も素晴らしい景色。

10/10 10:11

沢の音に横尾と勘違い、まだ本谷橋だった〜

10/10 10:44

そろそろお腹が空いて来てます。ひたすら歩きます。

10/10 10:57

歩いて歩いて…やった〜横尾大橋に出ました。

10/10 10:59

無事げざ〜ん！

10/10 11:00

って、なんでここがバスターミナルじゃないのかなあ。

10/10 11:09

一心不乱にソフトクリームのことだけを考えて…

10/10 11:38

徳沢に到着！ここで休みにします。

10/10 11:45

ついカレーも頼んでしまいました。さっぱり味。

10/10 11:55

もちろんソフトクリーム。元牧場ですから。

10/10 12:28

食後。まだ6kmあります。お猿さんの大集団と遭遇。

10/10 12:39

上高地はますます猿の惑星だな…明神通過。

10/10 13:17

河童橋に戻って来ました。今日はなんて綺麗な水の色。

10/10 13:18

ヘタレがあの尾根を歩いて来ましたよ！えへへ。

10/10 14:03

喧騒の上高地を出て気になっていた坂巻温泉で途中下車。

10/10 14:12

ここだけ静かな別世界、いいお湯でリラックス。

10/10 15:58

最後は井の頭線で帰宅しました（終）。

撮影機器：

LUMIX DMC-G8 ボディ パナソニック

感想

guru

台風19号の被害が気になるところですが…その台風が来るのに先立ち、これまで敬遠していた穂高岳に登ってきました。もともと中年になってからレジャーとして登山を始めた私の場合、技術、体力ともに不十分ということで、あまり岩稜には行かないようにして来ました。しかし主要な山のうち、比較的安全な山はかなりのところ登ってしまい、残っているのは遠方の山か、難しい山ばかり。折りしも好天が予想されたことから、これを逃したら今後登るチャンスが来ないかも知れないと、前穂高岳・奥穂高岳をセットで登ってきました。
実際に穂高に行ってみると、重太郎新道・吊尾根を含めて今回のルート（すべて実線）に関して言えば、登山道はよく整備されており、確かに緊張をもって歩かなければならないところは多いものの、技術的には三点確保が体得出来ていれば十分という印象でした。以前槍ヶ岳から、南岳を回って天狗原に下りた時と、レベル的には大きく変わらない感じでしょうか。もちろん天候が悪いときには格段に難易度は増すでしょうが。
むしろ十分な体力の必要性を感じました。前日の夜行バスを含めて寝不足で、登山口からの標高差がそこそこ大きく、それを緊張感を維持して歩ききるに万全の状態とは言えませんでしたが、ヘロヘロしながらも無事目的地までたどり着けたのは、すべて好天のおかげだったと思います。
本当に素晴らしい、今年一番だったのではという天気…安全に歩くことが出来たことに加え、抜群の眺望、そして絶好のタイミングで紅葉も楽しむことが出来ました。有名な涸沢の紅葉は、今年は赤くなくてイマイチという声も評判も耳にしましたが、毎年タイミングを合わせて来れる訳ではない私にとっては、これで十分すぎました。涸沢だけでなく、岳沢のダケカンバも黄金色に輝いていて大満足でした。
上高地に下った後、坂巻温泉へ。トンネルの隙間にあるこの温泉、いままで車中から見ていて気になっていたものの、筆文字の看板の雰囲気などが渋すぎて若干不安でした。いざ入ってみると中は綺麗で、寛げる空間になっていました。ちょうど他のお客さんと入れ替わりになり、フレッシュで良いお湯を独占。今回は内湯だけでしたが、再訪してぜひ露天も楽しみたいと思います。