初めての槍にビビる(新穂高温泉から槍ヶ岳〜三俣蓮華岳)


- GPS
- 77:35
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 3,270m
- 下り
- 3,268m
コースタイム
新穂高温泉駐車場発 11:15
滝谷出合 15:00
槍平小屋16:00(テン泊)
2日目 8/26 計4:45
キャンプ場発 6:15
千丈分岐点 8:15
飛騨乗越 10:30
槍ヶ岳山荘 11:00(テン泊)
3日目 8/27 計8:00
槍ヶ岳▲(往復1h)
キャンプ場発 7:45
千丈乗越 8:30
西鎌尾根経由
樅沢岳▲ 12:00
巻道経由
三俣山荘(テン泊)15:45
4日目 8/28 計11:20
キャンプ場発 5:40
三俣蓮華岳▲ 6:40
稜線経由
双六岳▲ 8:40
鏡平 12:30
新穂高温泉駐車場17:00
天候 | 8/25〜8/27 快晴 8/28 晴れ時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
梅雨明け10日は仕事が忙しかったので、お盆に行こうと計画していたが天気が今ひとつだったので行けず。皆さんのレコを溜息をつきながら眺めて過ごしていたが、やっと4日間の休みが取れ行く事になった。
北アルプスは今年で3年目だが、まだ槍ヶ岳に登ったことがないので、このチャンスに行くことにした。また昨年体力不足で断念した黒部方面にも行きたかったので、三俣山荘まで足を伸ばし、かっこいい鷲羽岳に登る計画とした。
1日目 8/25(土) 快晴
新穂高温泉の無料駐車場に11時に到着したが、土曜日ということもあり満車。しかし丁度下山された方と入れ替わりで駐車することが出来た。
右俣林道を歩き、白出沢出合から本格的な登山道に。警察の熊目撃多発との案内が橋の横に出ていた。昨年歩いた飛越新道は出そうで怖かったが、この道は出そうもないよなと勝手に思い込み進む。
今年からダブルストックの力を借りることにしたが、テン泊装備でどの程度通用するか試すのも目的。ところが、短い梯子を登る時になんと脚が攣ってしまった。まだ4時間も歩いていないのに・・・。
コースタイムから若干遅れて宿泊地の槍平に到着。テン場は平坦で水はタダ。トイレは近くにあるがあまりきれいではない。
2日目 8/26(日) 快晴
今日は飛騨乗越経由で槍ヶ岳まで。途中まで樹林帯で展望はないが、時々笠ヶ岳が見える箇所がある。樹林帯を抜けると急登が続くが、笠や鏡平方面がきれいに望め、気持ちよく登れた。槍が見えそうで見えないが、飛騨乗越を登りきると槍の穂先がどっカーンと凄い迫力で迎えてくれた。ここまでくれば槍ヶ岳山荘まではもう少しで、予定より早く到着。カレーとビールで乾杯!
テン場には3着目だったが、眺めが良さそうな9番を希望し設営。常念山脈がきれいに見渡せ、槍先も何とか見える絶景でのテン泊。昨年は蝶ヶ岳から見た槍に感動したが、今は反対方向から蝶〜常念を眺めている。2時間くらいボーっと眺めても飽きることがない風景。今度は燕からの表銀座を歩いてみたくになった。槍への登頂はガスが出てきたので明日にとっておくことにした。
3日目 8/27(月) 快晴
今日も天気が良さそうだ。日の出の写真を撮り、槍ヶ岳山頂へ。すでに渋滞が始まっておりなかなか前に進まないが、これが思っていたより険しい。誰もが登っているのでなめていたが、かなりの高度感がありビビリながら登る。三点確保で行けば大丈夫とは言うが、やはり怖いものは怖い。山頂についてホッとしたところ、若者が「チビリそうになった」とのコメント。同感!これじゃ大キレットなんか夢だなぁ。
テン場に戻るとすぐ近くに雷鳥が! よく見ると子どもが3羽。こんな近くにも来るんだ。
今日は西鎌尾根を通って鷲羽岳の鞍部、三俣山荘まで行く予定だが、少し出発が遅くなってしまった。昨日のコースとは違い、西鎌尾根は常に槍が見えるコース。槍に向って登っていったら気持ち良いだろうな。しかし双六に向っていく景色もなかなか良い。時々振り返りながら進んでいくが、経由地の樅沢岳までが遠い。このピークが樅沢だよなと2度程騙され、結局1時間以上もコースタイムをオーバー。ダブルストックとかではなく根本的に体力がないのかなぁとかなりのショック。時間もないので双六小屋でさっさと昼食を思っていたが、「生ビールあります」の看板に思わず生〜ッ!
双六からは時間短縮で巻道を通って三俣山荘まで行くことに。巻道は比較的アップダウンが少なく、お花畑もあり良い道だった。鷲羽岳も近づいてきて、いよいよ憧れの三俣山荘に辿り着いた。
三俣山荘は本当に山深いところといった感じで、今までの山小屋とは雰囲気が違う。なんか静か〜で落ち着いていて気に入ってしまった。またここは山小屋のトイレを使わせてもらえるが、バイオトイレとかで今までで一番きれいだった(しかも紙付き)。正面に鷲羽岳がドーンと見えるサイトにテントを設営したが、すぐ横が水場なので人の通り道で落ち着かない。それでもめげずにテントから鷲羽岳を日が暮れるまで眺めていた。
4日目 8/28(火) 晴れ時々曇り
いよいよ最終日。新穂高まで自分の脚だと12時間掛かる可能性があり、いつもより早めに6時前に出発。本当は鷲羽岳をピストンしたかったが、無理をしないで次回のお楽しみに。まずは三俣蓮華岳、双六岳を経由するが、三俣蓮華岳山頂からの眺めは最高だった。雲ノ平が間近に見渡せ、雲ノ平山荘も良く見えた。鷲羽岳からワリモ岳、水晶の連なりもきれいで、いつかはあそこに行ってみたい。
稜線ルートを進み双六岳で朝食。袋にお湯を入れるだけのパスタだが、どうも作り方が悪いのか、旨くできない。結局、半分も食べることが出来ずお荷物となった。自分の場合、普通のパスタも山ではあまりおいしく感じないのはなんで?沸点が低いから? 疲れすぎ? 逆に今回美味しく頂けたのは、チーズリゾット。パックご飯を鍋でお粥状に混ぜるだけだが、ご飯の温め時間が少しなので燃料の節約にもなる。味噌煮込みうどんも食欲がなくても食べることが出来た。また、意外に羊羹が行動食によかった。カロリーも高いのでこれから定番になりそう。
双六岳でお決まりの「槍へと延びる道」を写真に撮り、鏡平で昼食。そこから一気に新穂高の駐車場まで。わさび平からの林道は相変わらず長かったが、なんとか17時に到着することが出来た。
これまでで最長の4日間の山旅も無事終えることが出来た。ダブルストックの威力は時間短縮までの効果はなかったが、明らかに膝への負担や脚の疲れは少ない。前回泣きそうだったわさび平からの林道も前よりはマシになった。
しかし今回はまともに眠れなかった。自宅なら一瞬で落ちるのに、山だと何故か眠れない。まあ次に日は何とか歩いているのだから、知らない間に寝ているのだと思うが、それにしても辛かった。
あと食欲がなくても食べられるように、山飯にも工夫が必要。
今年は北アルプスにはあと1回行けるかどうかだが、やはり山は天気次第だなぁ。
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