槍ヶ岳(三年ぶりの親子登山 槍沢ルート ⇒ 飛騨沢ルート)
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- GPS
- 51:47
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 2,417m
- 下り
- 2,812m
コースタイム
4:00 :自宅を出発し、友人を迎えに…
4:30 :関越道 本庄児玉IC
松本ICを降り、朝食の牛丼を食べに松本市内へ一旦向う
7:55 :平湯温泉 あかんだな駐車に到着
8:58 :上高地到着(8:20分発の上高地行きのバスに乗車)
9:05 :登山届を提出して槍沢ロッジに向かって出発
10:02 :明神館
10:56 :徳沢ロッジ
12:01 :横尾山荘(ここで昼食)
13:01 :一ノ俣
13:29 :二ノ俣
13:51 :槍沢ロッジ
■2日目
5:55 :槍沢ロッジ
6:21 :ババ平
6:40 :大曲(水俣乗越分岐)
7:18 :天狗原分岐
8:00 :グリーンバンド(冷たい水を補給)
8:20 :坊主岩小屋
8:50 :殺生分岐
9:21 :槍ヶ岳山荘
9:51 :1回目の穂先(息子と)
11:04 :2回目の穂先(1時間遅れで到着した友人と)
■3日目
4:35 :槍ヶ岳山荘
4:54 :3回目の穂先
8月31日の日の出:5:15分頃
6:50 :槍ヶ岳山荘
6:59 :飛騨乗越分岐
8:02 :千丈分岐
9:15 :槍平小屋
10:15 :滝谷出会
11:38 :白出沢出会
12:11 :穂高平小屋
12:45 :新穂高温泉登山口(下山届け提出)
天候 | 3日間共 晴れ → 曇り → 小雨(雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・長野自動車道松本IC 〜 R158 〜 安房トンネル 〜 平湯温泉 ■駐車場 ・平湯温泉郷 「市営あかんだな駐車場」 ・R158 安房トンネルを出ると案内用看板があります。 看板に従って、平湯温泉バスターミナルの前を通り、右手の坂を進むと駐車場に到着。 ・二泊三日 :1500円 ■安房トンネル ・ETCカード利用で 普通車750円 ⇒ 400円 ※ETCは車載器から取り出し、料金徴収器に挿さなければなりません。 予め車載器から取っておいたほうが、慌てずに済むと思います。 ■登山口、下山口へのアクセス ・登山口:上高地へのアクセス ・乗合バス ・時刻表は下記 http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/hirayu/ ・料金:1130円 ・下山口:新穂高温泉郷からのアクセス ・乗合バス ・時刻表は下記 http://www.nouhibus.co.jp/jikoku_pdf/20120401tb_hirayu-shinhotaka.pdf の復路 ・料金:570円 ・平湯温泉バスターミナルからは、無料シャトルバスに乗り換えてあかんだな駐車場に戻ります。 ※シャトルバス ⇒ 毎時25分、55分の2便があります。 歩いても20分程度で平湯温泉バスターミナルから市営あかんだな駐車場に行けるそうです。 今回、私は待ちましたが…。 ■温泉 平湯温泉 ひらゆの森 500円 http://www.hirayunomori.co.jp/ HP内 日帰り入浴のバーナクリック ※内風呂、露天風呂 計10箇所程のお風呂があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■1日目 ・上高地 〜 明神館 梓川左岸の遊歩道を歩きました。 木道中心の道で、湿原、梓川を右に見ながら歩きます。 時々、振り返ると、梓川の奥に焼岳が見え隠れ ・明神館 〜 横尾山荘 だらだらした林道を歩きました。 途中、猿の群れに遭遇。 ボス猿らしい大きな猿は、人間なんか気にせず、林道の真ん中あたりを威風堂々と歩いていました。 私を含め人間は、牙を剥かれないかと、道の端っこで待機。 自然の中では、人間は動物には勝てません。 ・横尾山荘 〜 槍沢ロッジ やっと林道から登山道に変わり、梓川から名前を変えた槍沢の流れを目と耳で楽しみながら歩きます。 川には尺岩魚(ちょっと大げさかもしれませんが)、泳いでいます。 ■2日目 ・槍沢ロッジ 〜 天狗原分岐 だんだん傾斜がきつくなりながら登山道を歩きます。 槍沢ロッジで朝食を済ませてから出発したので、平日なのに登山道は渋滞気味。 天狗原分岐が近くなると、下山してくる人達と会い始めます。 昨日、今朝の槍ヶ岳の情報を聞き、まだ見えぬ槍ヶ岳に思いを馳せます。 ・天狗原分岐 〜 槍ヶ岳山荘 グリーンバンドあたりからさらに傾斜がきつくなります。 しかし、槍の穂先が見えた瞬間は、まだガスが発生していない。 早く登れば、山頂からの展望がきくと思いペースを上げようと思うのですが、 傾斜と酸素が少なくなっているからでしょうか、なかなかペースが上がりません。 ・槍ヶ岳山荘 〜 穂先 途中で登りと下りの道が分かれます。 登りは一旦、槍ヶ岳山荘から見える斜面の裏側へ回ります。 再び登山道が合流すると、鉄製のクイが打ち込んである斜面が待ち受けます。 ここで、股関節の硬い方、高いところが怖い方はなかなか上に進めないようです。 鉄製のクイは左手で持つ位にして斜面を登るほうが楽に通過できます。 最後の2つある階段は、途中岩が邪魔して、つま先しかかからないところが数段あります。 そこは、怖がらず慎重に通過すれば北アルプスが見渡せる絶景が待っています。 登りより、降りのほうが恐怖感を感じるようです。 ガスが無ければ、恐怖感。 ガスが有ると、岩が濡れ滑りやすくまた恐怖感。 でも安心、くさりを補助に降れば大丈夫。 ただ、登山初心者の方がいるようで、鎖の支点と支点の間は、基本一人が使用。 …のはずなのですが、私が鎖を使用している最中に同じ鎖を使用して降りてくる登山者がいました。 急に力の方向がかわり危ないです。 みなさん、気をつけましょう。 ■3日目 ・御来光を見るための穂先 3番手で穂先に向いました。 暗いうちからヘッドライトを点けて登るのですが、 月明かりと、東の空がだんだん朝焼けに染まりながらの 北アルプスの景色は最高です。 …ですが、御来光の時は、ここは韓国の山(??)という位、韓国の方が多かったです。 割合としては、七割が韓国の方のような気がしました。 みなさん「ハナ、トゥル、セッ」と言いながら大騒ぎしながら写真を撮っていました。 それに引換え、日本人は、御来光の時間になると合掌。 国民性の違いを感じました。 ・槍ヶ岳山荘 〜 千丈分岐 急斜面のザレ場が続きます。 早朝は、飛騨乗越から大喰岳の稜線が太陽の光を遮り、寒かったです。 高山植物の時期は過ぎ、チングルマの実が目立っていました。 ・千丈分岐 〜 槍平小屋 静かな登山道です。 すれ違った登山者は7名。 槍沢ルートとは大違いです。 ただ、虫が多く何度も防虫スプレーを全身に「シュッ」としてました。 ・槍平小屋 〜 白出沢出会 歩き終わってから知ったのですが、8月中旬以降、熊の目撃情報が多数とのこと。 登山者も少ないので、熊よけの鈴は必要でしょう。 (今回、忘れてしまいましたが…) ・槍平小屋 〜 新穂高温泉登山口 穂高平小屋から1Km位は登山道ですが、そこ以外は林道歩きになります。 平湯温泉行きのバスを待っているときに気がついたのですが、 3人程の登山者が、サンダル履きで下山してきました。 良く見ると、ザックの左右に大きなビニール袋が、 そうです、あの長い林道は靴を履き替えてサンダル履きで歩行。 とっても楽だと思いました。 もし、次回同じコースを歩くなら真似をしようと思いました。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
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写真
感想
八ヶ岳、浅間山、北岳など標高が高い山に登ると、天候が良ければ必ず見える山、槍ヶ岳。
何時も気になり、何時か行きたいと思っていた槍ヶ岳。
憧れていた山、槍ヶ岳にとうとう行って来ました2012年夏山シーズン終盤。
メンバーは、haya634、友人、息子15歳(中学3年生)の3名
当初、2日目のコースは、天狗原分岐から天狗池で逆さ槍を見て、南岳、中岳、大喰岳を縦走を予定していました、当日天気予報が午後から雨、雷雨。
数週間前に落雷による事故があったので、急遽コースを変更。
逆さ槍は見ることができませんでしたが、どうにか槍の穂先に立つことができました。
1回目:ガスが出始めていましたが、一応景色は見えました。
2回目:ほぼガスの中。視界はほとんど無かったです。
午後からは、雨、雨、時々雷が鳴る状態で、山荘のパソコンを使用して天気予報を確認するが、3日目の天気予報も曇り、雨、、雷雨。
中には、折角槍の肩まで登ってきても穂先を諦めようと相談しているグループも見られました。
が、早朝3時に同室の大いびきで目が覚め、トイレへ。
トイレの窓が明るい。
月が煌々と照っているではないか。
外に出てみると、月明かりに照らされてうっすら見える穂先。
東の空には、冬の第三角形とオリオン座。
常念岳の向うには、町の灯りが...。
天気予報が外れ、晴天の予感。
そうなると、もう眠れません。
寒さは?
岩は濡れているのか?
登る時の服装はどうするか?
考えながら、ザックを確認。
息子は軽度の高山病でダウン状態なので、友人を誘って準備に取り掛かりました。
4時には、準備が終了し外に出てみたら既に数人が待機中。
だれが、先頭を行くのか様子を見ていたら、若者の二人組のパーティが出発。
すかさず、後を追って登って、御来光の絶好ポイントを確保。
御来光までの30分間を若者グループと雑談。
2日目とは違う360度の絶景の中での御来光。
もう、言葉がでません。
感動で涙が出てしまいました。
息子にも見せてあげたかったなぁ〜。
残念。
■槍沢ルート VS 飛騨沢ルート
・標高差
1768m VS 2029m ⇒ 飛騨沢ルートの勝利
・距離
22Km VS 13Km ⇒ 飛騨沢ルートの勝利
・混雑
多い VS 少ない⇒ 槍沢ルートの勝利
・休憩ポイント
多い VS 少ない⇒ 槍沢ルートの勝利
静かな山歩きが好きな私的判断では、飛騨沢ルートの勝利だと思います。
■haya634の友人
昨年は、節電のため、勤務先の休日が合わず一度も一緒に山に行くことができなかった友人。
7月の初旬頃から盛んに泊りの登山に行きたいと連絡が入るようになり、行き先、コースを二人で練りました。
(ほぼ、今回のコースは友人に押し切られた感が強いですが...)
しかし、天気予報からコース変更しなければならなくなりましたが、あの素晴らしい御来光が見えて大満足だったようです。
■haya634の息子
小学生までは、1回/月ペースで一緒に山に行っていましたが、中学に入り部活動が忙しくなり、ほぼ、3年ぶりの登山。
体力は部活で鍛えられて、父親以上は確か。
7月下旬、バスケボールの県大会に敗れ、部活引退。
大分体を持て余し気味な15歳。
しかし、今年3月、左膝の半月板を痛め、爆弾を抱えている状態。
おまけに一週間前に夢の中でバスケをしていて、相手に抜かれそうになった
ので、足を踏ん張ったところ、そこはベットの中。
踏ん張った先はベットの柱、柱と足が激突して爪が半分剥がれている状態。
それでも、行きたいというので今回連れていきました。
膝、爪はだますことができたようですが、高山病には苦労したようです。
槍の穂先に立った時は、自然と手を出し合い、握手。
「Good job!!」
ただ今、反抗期の真っ只中。
普段は、ほとんど喋らない息子ですが、
自然と言葉を交わしながら、色々話ができました。
おまけに、他の登山者から
「天狗の様な少年」
「疾風の様に登って行った少年」
「脚力抜群の少年」
「韋駄天の様な少年」
と、息子と一緒にいると良く言われ、ちょっぴり鼻の高くなった父親でした。
■コース選択
計画当初は、初心者にお勧めなコースと言われている槍沢コースピストンを考えましたが、計画を練る中で
1.天狗原から見る逆さ槍を見たいね
2.そうそう行けるところでも無いので、3000m峰を縦走したいね。
3.大キレットを間近かで見たいね
4.表銀座コースも少し歩いてみたいね
5.往路と復路を変えてみたらどう
6.「氷壁」の主人公が亡くなった【滝谷】ってどうなの
と、欲が出てしまい、いろいろなコースが浮かんだり、沈んだり。
最後に「これだっ」と決めたコースが
槍沢ルート 〜 天狗原 〜 南岳
そして、中岳 〜 大喰岳 〜 槍ヶ岳
槍ヶ岳 〜 飛騨沢ルートで下山。
「このコースだとほぼ欲求を満足することができる。」
と友人。
そうなると、車は何処に駐車したら良い?。
下山時刻と、駐車場に戻るための手段は?。
帰りに汗を流す温泉は?
行きかけの朝食は●●屋の牛丼が食べたい。
と道中の欲求を一方的にしゃべる友人。
ヤマレコの槍ヶ岳レコを始め、いろいろなサイトを渡り歩いて
ほぼ友人が満足できそうな状態に完成できたのが、前日の28日
午後9時でした。
しかし、じっくり練ったコースも天気には勝てませんでした。
また、3000m越えの稜線を曇り、雨の中を歩いたらとしたら、
息子は完全にダウンしていたと思います。
haya634さん、おはようございます。
息子さんとの山行、天候にも恵まれて良かったですね。
特に雲海が素晴らしいですね
2日前に大曲までは同じ道を歩きましたが、幸か不幸かサルは見れませんでした
FRESCHEZZAさん、コメントありがとうございます。
北岳登山の時は、レコ大変役立ちました。
『上高地から燕へ 〜表銀座に行ったのに槍には登らず? そんなバナナ!〜』
を楽しみながら拝見しました。
また、また、今後のために〔お気に入り〕にチェックを入れさせてもらいました。
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息子とは3年ぶりの登山。
小学校1年生くらいから西上州の低山から登り始め、
3年生で天候不順のため富士山8合目で苦い撤退を経験。翌年リベンジして2年越しの富士登山を完結した息子でしたが、中学生になると、部活中心の生活になり山から離れていました。
7月に部活を引退したので、
「山に行くか」と誘ってみたら、
「行く」と即答。
ザック、靴は友人から借り、それ以外は新調して
槍に行ってきました。
天気予報は、常に午後は曇り、雷雨。
早め早めの行動を心がけ、どうにか槍の穂先に立つことができました。
残念なことに、息子は軽い高山病にかかり、素晴らしいご来光は見ることが出来ませんでしたが、15歳という多感な年頃で、苦しさ、素晴らしい絶景を味わえたことは、今後の彼の人生で少しでも役立てばと思っています。
槍沢ロッジから槍の穂先が見えるなんて知りませんでした....。
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