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Yamareco

記録ID: 2330104
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス 馬鹿尾根縦走ついでに地蔵尾根も

2007年08月13日(月) 〜 2007年08月17日(金)
情報量の目安: B
都道府県 山梨県 長野県 静岡県
 - 拍手
GPS
104:00
距離
48.7km
登り
4,058m
下り
4,977m

コースタイム

8月13日 鳥倉林道登山口〜三伏峠小屋
8月14日 三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜北荒川岳〜新蛇抜山岩峰〜熊ノ平小屋
8月15日 熊ノ平〜三峰岳〜間ノ岳〜三峰岳〜野呂川越〜両俣小屋
8月16日 両俣小屋〜野呂川越〜伊那荒倉岳〜大仙丈岳〜仙丈岳〜仙丈小屋
8月17日 仙丈小屋〜地蔵尾根経由〜市野瀬
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
コース状況/
危険箇所等
危険個所なし・地蔵尾根は道迷い注意
予約できる山小屋

感想

8月13日 鳥倉林道登山口〜三伏峠小屋
去年のリベンジ、三伏峠まで再びやって来ました。今回はテント泊止めて小屋素泊り。南アルプスの小屋は(そうでないとこもあるが)シュラフ持参すれば宿泊料金が割り引きになるから嬉しい。

8月14日 三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜北荒川岳〜新蛇抜山岩峰〜熊ノ平小屋
コースタイム8時間強、夜明け前に出発する。本谷山で明るくなってきたが展望がない。
急坂、我慢して登りきると塩見小屋への稜線だ。くっきり晴れ渡った空、壁のような天狗岩の斜面を白い薄いガスが流れていく。
まあ、朝一は元気だから塩見まで順調、急坂、上がりきる。
私は、塩見岳を、東峰から西峰見るのが好きだ。まあるいお団子のような西峰が波打つ山々より浮かび上がるからだ。
塩見の下り、二人連れの男の人に会った。一人は顔見知り、同じ山岳会だったが転居したそうだ。熊ノ平に行くというので一緒に行動することにした。
南アルプスは一人で来てても連れが出来やすい。実際、この五日間、まったく一人で歩いたのは二日間だけだった。
北荒川岳管理小屋付近、お花畑が広がっている。なんちゅう花かな、黄色の、ニッコウキスゲ?、なんとか?、満開。
ここもテント泊禁止になってる。私の94年版エアリアマップはキャンプ指定地なんだが…。まあ、こんなきれいなお花畑あるのなら仕方ないか。

初心者の若いハンサムお兄さんも加わって変な4人組、熊ノ平へ樹林帯を行く。倒木は処理されて歩きやすいが、段々疲れてくる。
新蛇抜山の岩峰に着いた。北荒川岳過ぎて初めての展望だ。山、山、山、四方すべて山に囲まれている。その山の彼方にも里なんか見えない。山の向うに山、その山の向うに山…。
やがて樹林の奥に熊ノ平小屋。長かったぁ、きつかったあ。お二人はテント泊で翌、早朝発というので、小屋の前で別れた。
ところで熊ノ平小屋の2段ベッドへの上り口だが、普通、小屋の2段ベッドでは梯子みたいなのがつけられている。ところがここは(今はましになってるかもしれないが)縦棒一本に横棒が、木の枝のようにくっついてるのだ。縦棒一本なので横棒がグラグラ動く。落ちそうになって必死に縦棒にしがみついた。

8月15日 熊ノ平〜三峰岳〜間ノ岳〜三峰岳〜野呂川越〜両俣小屋
テント場の方に少し歩く。小屋は完全に樹林の中だったがテン場は小さなお花畑の中にあった。そこから急坂わずか上がって稜線に復帰する。快晴・稜線漫歩だ。
三峰岳へは、このコース唯一、岩場のトラバース。北アルプスだったら鎖やロープあるかな。まあ、別に危ない所はない。
間ノ岳を往復する。間ノ岳は台地上のだだっ広い山頂で、山頂標識がなかったらどこが間ノ岳かわからない。この山の売り、山頂に富士山が浮かび上がって見える。
三峰岳からしばらく、砂礫の尾根を下る。この尾根道、滑りやすいし、右手に大きな白峰三山の縦走路が圧迫するように立ち塞がっている。眺望はいいのだが楽しくない。
やがて樹林帯入った。歩きやすい道が野呂川越えまで。だけどチカレタよ。
両俣小屋は渓流沿いにある。管理人さんちの猫が部屋を占領、外のベンチでティータイム。一人歩きのおじいさんとお喋りしてのんびりゆったりした。

8月16日 両俣小屋〜野呂川越〜伊那荒倉岳〜大仙丈岳〜仙丈岳〜仙丈小屋
野呂川越まで登り直し。まあ、何とか上がった。静かな稜線行くと倒木がお座りください、お休みください、とばかり道をふさいでいる。ヒョイと越えられるがせっかくなので座って休んでいると、男の人が上がって来た。そのおじさん、仙丈越えて北沢峠まで行く、と言う。一緒に行こうって言ってくださった。ただちょい私の足では速過ぎるのだ。何とか荒倉岳までは一緒について行った。
途中、大岩の展望地がある。来し方、塩見の双子峰、遠くによく見える。行く手、仙丈はまだまだ見えない。
高望池を過ぎる。水が枯れてただの窪地だ。水場の表示と下に下る道はあった。伊那荒倉岳でおじさんと別れる。元気な人だ、明後日には山岳会の山行に同行する、とおっしゃってた。
伊那荒倉岳を過ぎてもしばらくは樹林の中の道。ポッカリ空き地があるとここぞとばかり、マルバダケブキが群生してる。すごくたくましい花だ。
やっと展望の稜線へ。しかし何かしんどい。高山病の初期症状?ルンルンの稜線歩きもヘナヘナだ。最後、砂礫の急斜面上がって大仙丈岳。ガスが出て何も見えない、しかしよくやったね、と自分を褒める。
ほんの20分ほどで人一杯の仙丈岳。ガス晴れない。空振り3回目だ。

8月17日 仙丈小屋〜地蔵尾根経由〜市野瀬
地蔵尾根コースはエアリアマップで破線道だ。危険個所なし、しかし道迷い注意、と仙丈小屋のご主人。だから私はエアリアマップだけでなく、地形図も用意してきた。ガイドブックも読んで一応コースの概略、頭に入れてきた。北沢峠からの道は人・人・人で行列を作っているのだが、このお盆の時期、地蔵尾根は私一人。
朝、まだガスが晴れない。晴れていれば山頂行こう思ったが、今日は下りでも7,8時間の長丁場。そして市野瀬でお風呂入って2時のバスに乗りたい。山頂ご来光はあきらめて地蔵尾根分岐に入った。
少し行くと小さなお花畑。道跡がない。仕方ないからお花畑を突っ切って小さな岩場をよじ登る。お花さん、ごめんなさい!!
点表2736当りから急なジグザグ斜面を下りる。尾根道らしい平坦な所に出ると青空が出て晴れている。
岩峰の展望地到着。足元に花が咲き乱れ、目の前に地蔵岳がうっそうと茂っている。ここも山また山、山以外何も見えない。
ところで道は地蔵岳を上がらず迂回している。(地図をちょい見ればわかるもんなのに、地蔵岳上まで上がってしまった、という山行記録あったりする)。鞍部の付近、道不明瞭になり、う回路捜すと赤テープあった。トラバース道である。
さて地蔵岳北西の平坦地に出た。この当り荒れている。倒木やら茂みやらで行き先が塞がっている。平坦な支尾根は見えていたが、ここは地形図を見て注意しなければ、というチェック地点。平坦で広いから行きたくなるが完全に無視しよう。そして小さな岩に上がって、方角をセットしたシルパーコンパスを整置して道を探す。倒木の下から道が現れてきた。
無事、松峰小屋分岐の鞍部に着いた。先急いでるから小屋まで行かない、鞍部で小休止する。
周囲は幹回り数メートル、樹高も何十メートルの大木の森だ。見上げると自分が蟻のように小人になったみたいだ。
やがてカラマツ林になって里山っぽくなってくる。尾根に沿ってトラバースしてる緑の小道にやってきた。緑陰の散歩道だ。平坦で楽だーが前に転倒。草に隠れた木の根っこにつまづいたのだ。こんなに簡単に転ぶのは疲れてる証拠。細い道だったが誰も来るはずない、堂々と休憩した。
その先、ちょっとわかりにくいとこもあったが、何とか進む。林の中、明るい黄色は、空き地のマルバダケブキだ。まだかな、と焦るが、道はくっきりして分かりやすい。小さな標識もあった。
やがて林道に出た。林道横、導管で湧水があふれている。生き返った、すごくおいしかった。
さて、下山口まで、まだ終わりじゃない。林道10分ほど進んだ所で再び山道に入る。心配してたが標識ちゃんとあった。ジグザグの昔の仕事道をガンガン下って、再び林道に出ると孝行猿の碑。きれいな尾根道行くと周りが田畑のあぜ道になってやっと舗装路へ。
メチャ暑い日だった。途中、頭から水かぶりながら、お風呂のある市野瀬○○へ!お風呂とバスに間に合った!

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