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Yamareco

記録ID: 336788
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

奥秩父主脈縦走路 ファーストトレッキング

2013年08月14日(水) 〜 2013年08月16日(金)
情報量の目安: A
都道府県 埼玉県 東京都 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
27:01
距離
63.4km
登り
4,843m
下り
4,931m

コースタイム

◯1日目(14日)
みずがき山荘1515ー富士見平小屋1550ー1640大日小屋
◯2日目(15日)
大日小屋0523ー0715金峰山0725ー0905大弛小屋0925ー国師ヶ岳1015ー甲武信ヶ岳1430ー1445甲武信小屋1452ー雁坂峠1740ー1750雁坂小屋
◯3日目(16日)
雁坂小屋0530ー雁峠0715ー0950将監峠1015ー三条ダルミ1405ー1445雲取山1500ー1705鷹ノ巣山避難小屋1715ー2015奥多摩駅

注)GPSバッテリー切れで、トレース記録は六ツ石山まで
天候 8月14日 晴
8月15日 薄曇り 午後雷雨
8月16日 晴 午後雷雨 夕方から晴
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
◯14日
最寄り駅 0827発 韮崎駅 1233着(全て普通列車) お盆なのにほとんど混雑なし
バス 韮崎駅1330発 みずがき山荘1450着 直行便は5本/日
◯16日
奥多摩駅 2042発 最寄り駅 2332着
コース状況/
危険箇所等
◯1日目
☆みずがき山荘ー大日小屋
韮崎からバスに1時間少しゆられ終点みずがき山荘へ。 下りた登山客は私だけ。
山荘はちょっとした喫茶店のようだが、準備もそこそこシラビソの林に入る。今日は明日からのロングトレイルへのイントロなのでゆっくり登り、それでも30分程度で富士見平小屋に到着。
宿の人から、上の大日小屋は水が厳しいのでココに幕営した方がいいと言われたが、明日が厳しいので、全てのボトルに水を汲んで上を目指す。
50分程度で、大日小屋に到着。小屋には誰もおらず、一人幕営。水は目の前の沢の源頭から汲むらしいが、確かにしずく状態・・・
今年はこの山域は水不足で要注意である。 テン場1000円

◯2日目
☆大日小屋ー大弛峠
大日小屋から稜線までは急登、砂払ノ頭から金峰山まではヤセ尾根、岩場の連続だが景色はいい。
山頂からケルン群の中を少し下ると小広い砂礫の広場にでるが、そこでロスト。本来なら右に行かなければならないが直進してしまう。すぐ登り返したが、霧の特は要注意である。
その後 峠まではほとんど樹林帯。
峠では、山梨県側にトイレあり。水は小屋で。

☆大弛峠ー甲武信ヶ岳
峠からは急登ながら、木の階段が多く、登りやすい。マイカーハイカーへの配慮だろう。途中”夢の庭園”と呼ばれるエリアがあるが、特に景色がよいと言うほどのものではない。
時間があれば前国師から奥秩父最高峰の北奥千丈岳(2601)に寄りたかったが、今回はパス。
国師ヶ岳から甲武信ヶ岳まではとにかく長い。登山客には全く会わず、深山というにふさわしい。前半は倒木が多く、非常に歩きずらい。また、雨も降り出し、ペース上がらず。
甲武信ヶ岳手前はガレ場の急登。天気が悪く頂上からの眺望はよくないが、それでも国師からの稜線は長々続いている。
甲武信ヶ岳小屋では、1リットル50円で水を頂くことができる。

☆甲武信ヶ岳ー雁坂峠
小屋からは急な賽の河原を下り、下ったところに立派な避難小屋がある。ただ水場がちょっと遠い。
ここから、本日最後の急登、破風山への登り。ここをクリアすると樹林帯のピークを2つ越え 日本三大峠の1つ雁坂峠に下る。この峠は日本最古の峠ともいわれ、下には国道トンネルでは最長の雁坂トンネルが貫く。また、私が学生時代 MTBすらないなか、ツーリング用の自転車を担いで越えた思いで深い峠でもある。昔と全く変わってなく・・・なんて思いにふけっている時間はなく、闇が迫る前に幕営しなければならないため、雁坂小屋に下る。
雁坂小屋は、先着でテント1幕のみ。トイレはきれい。テン場500円。

◯3日目
☆雁坂峠ー将監峠
このコースは、明るく トレイルも広く快適。特に雁坂峠から雁峠間は、眺望もよく甲武信ヶ岳、南に富士山を仰ぎながらのご機嫌トレッキング。後で知ったが、この山行の一週間後に開催されたトレイルランレースのコースになったほど。
雁峠からは主脈を通らず、南側の巻き道を進む。
途中水干と呼ばれる多摩川の源頭をとおる。
この区間は、所々膝丈の笹に覆われている場所もあるが、全体を通してアップダウンも少なく快適。ただ、巻き道のため変化はない。
将監峠も雁峠に劣らず、草原の中の広い峠。この木陰で大休止。

☆将監峠ー雲取山
将監峠から飛竜権現までもこれまでのルートと同様巻き道であるが、笹も高く 歩きづらい。地図には権現手前に水場のマークがあるが、今回はほとんど湧いていなかった。将監小屋から雲取山荘まで他に水場はない。
飛竜権現から三条ダルミも同様なコースだが歩きづらいと言うほどではない。この間でトレイルランナーと2回すれ違う。ベテランだと思われたが、装備が軽装でちょっと心配。
三条ダルミから雷雨になりレインウェアを着て頂上を目指す。30分程度の急登であるが、雨とヒョウでルートは急流と化す。
写真も撮らず避難小屋へ。
なお、三条ダルミから雲取山荘への巻き道は、危険なため現在通行禁止。

☆雲取山ー奥多摩駅
避難小屋で少し休むもやみそうもないため、15時に下山開始。ココからのルートは、7月下旬にトレランで登ったばかりなのである程度イメージが掴めている。しかし、闇夜が訪れる前に下山することは、全くかなわなかった。
避難小屋を七ツ石山までは尾根道でかつルートが広いので、天気がよければ快適であるが、今回に限っては裏目。とにかく雷が落ちまくり、いくつはかはすぐ横に閃光が・・・できるだけ木々の間を下ったが、それでも開けているヘリポート付近と七ツ石山山頂は生きた心地がしない。
七ツ石山から六ツ石山までは、所々ガレのツヅラ折れの下りがあるが、全体的に歩きやすいルートである。途中の鷹ノ巣山避難小屋を過ぎたあたりで雨はやんだが、今度はヘッドライトのお世話に。
六ツ石山からは三ノ木戸山の手前を林道に向って下りるルートを考えていたが、地図の下山位置より手前で林道へ向う標識がたっている・・・
山座同定するにしてもヘッドライトではそれもかなわず、ココでのロストは致命的であるが、地図、コンパス、GPSを駆使して、やはり地図には載っていない道と判断。しかし、しっかりしたルートと思われたので、その位置から稜線に別れを告げる。
このルートはしっかりしており、間もなく舗装路の林道の終点に出た。下には青梅街道の明かりも見え、ここまでくればもう大丈夫・・・と思ったが、罠が・・・
このまま、舗装路だと思ったが、途中また登山道になり神社の境内にでる(後で羽黒三田神社と判明)、そこからの下りのルートがヘッドライトの光だけではわからず右往左往。多分1分程度だと思うんだけど、1時間にも感じた。なんとか参道を見つけ下ると青梅街道に、少し歩いておく多摩駅ゴール!
奥秩父では最も有名な富士見平小屋。みずがき山、金峰山への登山基地として便利です
この上の大日小屋の利用料もここで払います
奥秩父では最も有名な富士見平小屋。みずがき山、金峰山への登山基地として便利です
この上の大日小屋の利用料もここで払います
大日小屋のテン場。今日は私だけ。
今回使ったのは、軽量シェルター。軽量化のため、グランドシートなしです
今年は山の上も暑いですね。薄手の長袖シャツだけで熟睡できました。
大日小屋のテン場。今日は私だけ。
今回使ったのは、軽量シェルター。軽量化のため、グランドシートなしです
今年は山の上も暑いですね。薄手の長袖シャツだけで熟睡できました。
砂払ノ頭から瑞垣山を望む
砂払ノ頭から瑞垣山を望む
金峰山頂上の五丈石 下部に鳥居があります
100名山です
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金峰山頂上の五丈石 下部に鳥居があります
100名山です
大弛小屋で
国師ヶ岳への登りは、こういう階段が多いです
急の割には早く登れますね
国師ヶ岳への登りは、こういう階段が多いです
急の割には早く登れますね
300名山!
甲武信ヶ岳へ  こういうルートはいいですね
今回のルートは樹林帯が多かったので、日干しになることはありませんでした
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甲武信ヶ岳へ  こういうルートはいいですね
今回のルートは樹林帯が多かったので、日干しになることはありませんでした
大岸壁の両門ノ頭から遠く甲武信ヶ岳を望む
大岸壁の両門ノ頭から遠く甲武信ヶ岳を望む
100名山です!
雁坂峠手前の雁坂嶺2289m
ここから一気に峠にくだります
雁坂峠手前の雁坂嶺2289m
ここから一気に峠にくだります
三大峠の1つ雁坂峠  広々として明るい峠です
三大峠の1つ雁坂峠  広々として明るい峠です
古礼山付近では真南に富士山が見えます
古礼山付近では真南に富士山が見えます
ルートは草原の中を気持ちよく
ルートは草原の中を気持ちよく
雁峠 単に登山者の通過点に過ぎませんが、昔からこの峠は好きです
笠取山を東に眺め、笹原の広々とした峠の風景は、登りの疲れを癒すには余りあるものがあります
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雁峠 単に登山者の通過点に過ぎませんが、昔からこの峠は好きです
笠取山を東に眺め、笹原の広々とした峠の風景は、登りの疲れを癒すには余りあるものがあります
多摩川の源頭です 沢の行き止まりの意味で、「水干」といいます
多摩川の源頭です 沢の行き止まりの意味で、「水干」といいます
将監峠  ここも雁峠と同様 広々とした峠です
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将監峠  ここも雁峠と同様 広々とした峠です
飛龍山付近から雲取山から七ツ石山の稜線を望む

このあと雷雨 その後 闇が訪れ 写真はなし・・・
飛龍山付近から雲取山から七ツ石山の稜線を望む

このあと雷雨 その後 闇が訪れ 写真はなし・・・

装備

個人装備
シェルター
Six Moon Designs Wild Oasis
シェラフ
Highland Designs UltraDryDown DOWN BAG
バッグ
ULA CDT
ストーブ
トランギア アルコール
シューズ
モントレイル マゾヒスト
レインウェア
ファイントラック エバーブレス
GPS
eTrex10

感想

いつも気になっていて、踏破してやろうと思っていた テン泊奥秩父主脈縦走!
仕事の関係で長期の休みがお盆の時期しかとれそうもなかったので、仕方なくこの時期に敢行。また山行日数も長くとれないので、目一杯軽量化して、一日の行動時間を長くすることで、アプローチを含め3日で踏破成功した。
雲取山から奥多摩駅までの所要時間を見誤ったが、それでもソロでテント一式かついで、ほぼ予定通り歩けたのは素直にうれしい。

昨今の山ブームやトレランブーム ましてお盆の最盛期ということもあり、大混雑を予想していたが、その予想に反し、列車も含め混雑はほとんどなかった。まして、山ではほとんど登山者に会わずじまい・・・ 一体ブームは本当なのか、確かにこのコース 縦走するとなるとそこそこの荷物になるため、初心者は難しいだろうが、ここまで閑散としているとは???
みんなアルプスと富士山ですかね。 でもどちらからというと、樹林帯のトレッキングが好きな私としては満足の山行になった。

今回 初めて軽量化の1つとして食料も全てフリーズドライなどの乾燥ものでまとめたが、思った以上に自分の体が受け付けてくれて、助かった。目的にもよるが、これで計画を立てる選択した広がる。
今度は季節を変えてチャレンジしてみたい。

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