源流を訪ねて白峰三山、日本アルプスデビュー戦(8/109 大井川水系・間ノ岳)
- GPS
- 16:21
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,684m
- 下り
- 3,362m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 6:43
天候 | 7月23日(祝)快晴 後 曇 一時 雨 7月24日(土)晴 所により 霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
※復路は、たまたま下山日が同じで、下山口も同じ奈良田温泉だった知人の車に同乗させてもらいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原→北岳山荘 ・全体的に良好。白根御池小屋からは草すべりコースを通ったが、急登が続く程度で特に危険箇所はない。 北岳山荘→大門沢下降点 ・全体的に良好。急坂のアップダウンが概ねザレ場なので、足元には注意。 大門沢下降点→奈良田 ・序盤は急坂下り。補助ロープの区間や崩れたザレ場もある。大門沢源頭部が見える場所は落石に注意したい痩せ尾根。大門沢小屋を挟んで上と下に数度の渡渉があり、増水時は特に注意。 |
写真
感想
今回は一級水系源流完全制覇の旅第7夜、8水系目となる大井川水系・間ノ岳を目指し、広河原から奈良田温泉までの白峰三山を縦走してきました。天竜川水系源流・八ヶ岳連峰赤岳に続く甲信地方の源流巡りシリーズ。
大井川は、静岡県の中部に位置し、その源を静岡県、長野県、山梨県の3県境に位置する間ノ岳(標高3,189m)に発し、静岡県の中央部を南北に貫流しながら、島田市付近から広がる扇状地を抜け、その後、駿河湾に注ぐ、幹川流路延長168km、流域面積1,280km^2の一級河川です。
さすがに今のスキルで南アルプス深南部を北上しながら間ノ岳へ到達などできるはずもなく、素直にメジャーコースを選びました。そして、これが南北中央合わせた日本アルプスの記念すべきデビュー山行となりました。
夏山の典型的な天候で、午後早い時間から崩れる予報に直前までヤキモキしつつも、いざ蓋を開けてみれば、大きな天気の崩れには遭わず、最も警戒していた雷にも遭遇せずに済みました。
広河原から北岳までは標高差が約1,600mで、奥多摩のヤマノボラーにお馴染みの鴨沢→雲取山と変わらないのですが、水平距離は雲取山の半分しかなく、ひたすら急登の連続。特に白根御池から小太郎山分岐までの草すべりコースは技術的に難しくないものの体力をゴッソリ持っていかれました。
しかし、その先は農鳥岳まで3,000m級の稜線が続き、抜群の風景に圧倒されながらの山歩き。泊地の北岳山荘から見れた雨上がりの虹、今回の目標間ノ岳からの御来光とまさにビギナーズラックの連続。最高の日本アルプスデビューを飾れました。
そして、この行程最大のポイントは大門沢下降点から奈良田第一発電所までの区間。標高差約2,000mの急坂をひたすら下ります。山と高原地図の実線ルートではあるのですが、急坂ザレ場、岩場、渡渉、丸太橋と表情豊富でそれなりに歩き慣れていないと厳しいルート。最後に南アルプスの洗礼を受けた感じです。
今回のコースは間ノ岳から大門沢下降点までの稜線を除けば、富士川水系の支川流域を辿る山行で、途中の水場も全て富士川水系流域内のもの。大井川水系は特種東海製紙社有林がカバーしていて、その分水界は稜線を辿るにも南アルプス深南部をぐるっと回るものになります。いつかそんな壮大な山行が出来る日が来るのか、山の深さに圧倒されてきた2日間でした。
今回のblogは序章、前編、中編、後編&終章と4部作。長くなりますが、よろしければぜひお付き合いを。
序章(山行概要&山行前夜)
https://ameblo.jp/pyonms/entry-12688824744.html
前編(広河原→北岳山荘)
https://ameblo.jp/pyonms/entry-12687998979.html
中編(北岳山荘→大門沢下降点)
https://ameblo.jp/pyonms/entry-12688736755.html
後編&終章(大門沢下降点→奈良田&下山後)
https://ameblo.jp/pyonms/entry-12688441061.html
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