餓鬼岳（唐沢岳往復）-燕岳縦走〜秋・北ア・大展望〜
Junjapa
その他2人 - GPS
- --:--
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 3,215m
- 下り
- 2,743m
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■9/21（土）01：10 餓鬼岳登山口着（仮眠）
05:00起床-餓鬼岳登山口05:45-06：40沢（5/6水場）06：50-07:25最終水場07:35-08:20ナダレ沢スジ状08:30-09:20大凪山付近（ISKさん治療）09:35-10:30百曲り入口下10:45-11:45餓鬼岳テント指定地（先行したISK・HTKより12分遅れ・テント設営）12:10-12:15餓鬼岳頂上13:00-13:07餓鬼岳テント指定地
■9/22（日）
04:00起床 餓鬼岳テント指定地04：55-04:57餓鬼岳小屋通過-05:06餓鬼岳頂上05:45餓鬼のコブ05:55-06:55唐沢岳頂上07:10-08:15餓鬼のコブ08:30-09:10餓鬼岳小屋（水を補給）09:15-09:18餓鬼岳テント指定地（テント撤収・パッキング）09:57-10:40中沢岳（剣ズリ）直下指導標10:55-11:45・2508南の無名峰12:00-12:35東沢岳直下12:37東沢岳頂上12:43-12:44直下12:47-13:10東沢乗越13:30-14:15尾根途中（2500m地点）14:25-14:55尾根（平）15:05-15:40燕岳直下分岐15:43燕岳頂上15:49-15:50分岐-16:10燕山荘テント指定地
■9/23（月）
04：15起床 燕山荘05:45-06:15合戦小屋（タクシー呼ぶ）06:30-07:25第二ベンチ07:40-08:20中房温泉登山口
| 天候 | 9/20（金）晴れ 9/21（土）晴れ 9/22（日）晴れ 9/23（月）晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
[復路]餓鬼岳登山口＝安曇野IC＝八王子IC＝八王子駅（解散）＝東伏見（自宅） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■コース状況 ・全山、道は良く踏まれ迷うところはほとんどなく問題はありません。 �’鯊�登山口〜餓鬼岳小屋 ・餓鬼岳登山口の駐車場までは舗装してありますが、すれ違いの難しい一本道です。ところどころに「餓鬼岳登山口」の指導標がたっており迷うことはないでしょう。駐車場は15台がせいぜいの駐車場です。 ・餓鬼岳までの登りは3つのパートに分かれている感じです。�，惑鯊瑤召い瞭擦鮑能�水場まで。ゆるやかに沢沿いの桟道を行く道。�△和臚篁海泙任竜泙陛个蝓���は、大凪山から平らな尾根上を経たあとの百曲がりの急登。 ��餓鬼岳小屋（テント指定地） ・餓鬼岳小屋は水場がなく、水は持ち上げるか、小屋が空いていれば買うことになります。水は200円/Lです。ちなみにビールは600円/缶で、燕山荘の500円/缶より100円高。テントサイトにトイレはなく小屋のトイレを利用することになります。 ・餓鬼岳のテントサイトは餓鬼岳小屋から南に少しくだった（2分ほど）小コルにありますが、せいぜい8張が限度。オーバーフロー分はそこから上にあがった吹きさらししの斜めの稜線上に幕営します。（そこもせいぜい6張ほど） �２邉干戞租眤�岳 ・唐沢岳に行く際の巻き道は今は閉鎖されています。したがい餓鬼岳山頂経由で唐沢岳に向かうことになります。 ・餓鬼岳〜唐沢岳間は、餓鬼のコブ以降、岩とコンタクトする部分が多く、できれば軍手など手袋持参が望ましい。何度も触っているうちに手が痛くなりますし、擦りむく原因にもなります。特に女性は手袋持参がお奨め。 ・唐沢岳は片道2時間、往復で4時間ほどかかります。最後のところは岩峰を左から巻いてそこから直登する感じですが、帰りはフミアトが乱れていて直進していくフミアトに引っ張られてしまいました。ガスが巻いていたりすると下り口がわかりにくいと思います。往路を行くときによく道を覚えておくことと、帰りは、頂上部を過ぎて平坦になったら右直角に直降するところがポイントかと思います。 �づ眤�岳〜東沢岳〜東沢乗越 ・東沢岳への道も桟道・ハシゴ・犬クギなどが出てくるロッキーなコースです。唐沢岳のコースと同じく手袋が望ましい。岩が濡れているときは要注意。剣ズリの頂上はいきませんでしたが、途中から尾根上を上がれるようです。 ・東沢岳直下で山道は、東沢岳に降りて行くようになっています。東沢岳までは2分程度で登れます。 ・東沢乗越は樹林帯の静かな鞍部ですが、木の根が張って幕営には向いていません。鞍部の西側に1張だけ可能なサイトがあります。水はありません。 �ヅ貘�乗越〜燕岳〜中房温泉 ・乗越から”平”と呼ばれる稜線の地点までは500mの急な登り。 ・それ以降は問題なし。 �γ翹鴫浩� ・中房温泉＝餓鬼岳登山口間は、タクシーで約1万円かかります。時間も1時間見ておく必要があります。 ■中房温泉駐車場情報 ・中房温泉の駐車場は限りがあり特に連休前はすぐに満杯となります。(一番奥の登山口駐車場は温泉宿泊客のためのもので登山者は駐車できません）駐車場が満杯の場合、林道の路肩しかありませんが、今回のような3連休は、駐車場から3km下の路肩までクルマがあふれかえったそうです。また路肩のスペースも自動車どうしのすれ違いのために確保しているものなので、「大変に迷惑する」とタクシーの運転手が言っていました。効率を考えると、お金がかさみますが麓で駐車しそこからタクシーで登山口まで直行！というのが賢い方法かも知れません。 |
写真
＜9/21＞初日の朝が明けました。すでに10台近くのクルマが停まってます。すでに山の中に入った人もいますし、同じように朝になって車の中からもぞもぞと動き出した人たちもいました。
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しばらくいくと道が二手に分かれていますが指導標に従い左側に行きます。登山ポストなどもありますね。空は曇っています。タクシーで来た場合、ふつうはここで下されるようです。
トチの実がたくさん。フランス語でマロニエ。そうシャンゼリゼ通りに植えられているやつ。ここは、北アルプスのシャンゼリゼ。なワケないだろ、誰もいないぞ。ちなみに「アンネの日記」のアンネフランクの木もこれ。白川郷で栃餅（トチもち）を買ったことを思い出したー。
オオシラヒゲソウ。名のとおりヒゲのような白い花弁を向けている。湿地が好きなので沢沿いにお住まいです。しかし造化の妙だね、この花は。
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オヤマリンドウの花がたくさん咲いていました。典型的な秋の花。「花に慰められながら」なんていうけど、花があっても苦しいものは苦しい。
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やっとテントサイトに着きました。小屋のすぐ下の猫の額（ひたい）のようなコルのテントサイト。ホント狭い！せいぜい7〜8張。なかよく入口を向い合わせにしたのは呑み会のため(笑)。
苦しい登りにたえたサプライズプレゼントはこれ。アルパインな稜線がど〜ん。後ろには槍ヶ岳が天空に突き刺さって。これぞ北アルプス！
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『槍の向こうに見えるのが穂高で…』『そうするとその左は奥穂から出ている吊尾根じゃないか』『ということは富士山のように頂上が平らに見えるのが前穂じゃない？！』天空の知的遊戯…山座同定展開中。
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餓鬼岳の三角点。三等。点名は「餓飢（がき）」と字が違う。飢餓の逆。水上勉「飢餓海峡」を思い出した。三国連太郎が悪役を演じていた。カンケーないか。
有名な「よくきた餓鬼岳」。これを見なきゃ餓鬼岳に来た意味がない。どこにあるのかな？と思ってたら小屋入口の左上の壁にありました。
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翌朝、唐沢岳へ向かいます。餓鬼岳の頂上で夜があけてきます。
餓鬼岳の右山腹にはトラバース道が見えていますが今は通行禁止になっています。なのでちょっとかったるいけど稜線通りに行って向こう側の餓鬼岳小屋に下ります。
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チングルマが咲いていました。田中澄江が「花の百名山」で黒部五郎岳の代表選手として紹介した。一部枯れてるのがいかにも秋・・・・。もの悲し！
そして三角点。二等兵。周りを補強してありました。超人気の山ですから。点名は「燕岳」です。日本の山の中でも結構痛めつけられている三角点ではないでしょうか。
合戦小屋の命名の由来はこちら。合戦小屋にありました。合戦小屋は宿泊はできませんが、朝早くからお店が開いていました。親切にタクシー情報を教えてもらい、ここから電話をしました。Docomoなら通じるそうで、実際通じましたね。
感想
■感想
当初、この秋は西穂〜奥穂の縦走に行こうとHTKと計画を練っていましたが、その後の検討で、未踏の餓鬼岳（唐沢岳往復）〜燕岳までの縦走となりました。
比較的マイナーな地域なので、メンバーからは食指が動かないだとか、唐沢岳の往復って意味ある？など各種のコメント？)がある中でのスタートとなりました。
前の週の3連休は台風18号の通過で大荒れの天気。
この週末の3連休は、秋晴れの登山日和。途中で出会った登山者によれば、このシーズン最高の人出で、燕山荘の朝ごはんは交代で遅いグループは9時前になったとのことでした。また、中房温泉の駐車場は満杯状態で道路の路肩にもクルマがあふれ止む無くあきらめたもののその日の夕方に来てもまだ停められなかったとか。
今回の縦走は北→南とするか南→北とするか議論していました。餓鬼岳登山口の方が標高は低いものの駐車できないこともなかろうと南下プランにしましたがこれが大正解。中房温泉の登山口はクルマで溢れかえり大変な混乱だったことがあとでわかりました。最終日の合戦尾根の下りも短いため早めに下山でき中央高速の渋滞に巻き込まれないことも正解のポイントでした。
肝心の山の方ですが、ガマンの餓鬼岳の登りを耐えて小屋のある尾根に出たときの剣ズリの岩峰、そしてその向こうに見える槍の穂先はまさに感動的な風景でした。また秘峰の唐沢岳も結構カッコイイ岩峰であることも行ってわかりました。
東沢乗越からの登り返しはツライものがありましたが、その分、北燕岳の岩峰群を愛でることもできて大満足でした。
■行動記録
＜第0日＞
東伏見集合はjunjapaが残業ができて8時の集合を9時に。財津和夫のご機嫌な音楽を聴きつつ登山口に向かう。ISKさんの「このぐちゃぐちゃした歌はなんだ。この下手クソな歌手だれ？」よくぞ言いました。
登山口についたのが夜中の1時。せまい車内でむさくるしい男が3人仮眠・・・・と思ったが、二人の往復いびきに一睡もできず。カエルの合唱じゃあるまいし。しかたなく外に出て地面に寝たが、今度は下からの冷えで眠れず最悪。
＜第1日＞
寝不足至極で、仏頂面のスタート。
それにしてもマイナーな山なのに登山者が多い。駐車場には9台＋オートバイが1台。おまけにタクシーも一台。他の登山者と抜きつ抜かれつしながら美しい白ザレの沢床を遡行していく。「これじゃ、テントサイトは一杯かも」なんて余計な心配をしなければならないのが餓鬼岳の玉にキズなところ。シラヒゲソウ以外は花もなくツツピーなんて鳴くシジュウカラが唯一の元気の素。お前はいいよ、鳴いてりゃいいんだから。
大凪山の頂上手前でISKさん転倒して怪我をしたが大事に至らずOK.血が出ていないだけでもラッキーなのに、張られた絆創膏に「どう、変？」とやたら見た目を気にするISKさん、う〜んどうよ。百曲がりの前で、昔の丸山新道（廃道）と合わせるはずだったが、気が付かなかった。百曲がりという名の百タタキの刑を過ぎ、オヤマリンドウがけっこう咲いているが花はまったく元気はくれず歯を食いしばる。餓鬼岳からの派生する尾根上で廃道と合わせる。昔の忠芳新道だろうがもう廃道になって久しい。
水平道を過ぎ餓鬼岳小屋に着くとどばっと眼前に展開しました！剣ズリと槍ヶ岳の雄姿。サプライズプレゼントでした！テントをベスポジに向かい合うように張ったあと餓鬼岳頂上へ。そこでも大展望が。
このあたり、新期花崗岩が白亜紀に噴出し一帯をすべて覆っているので、山という山がすべて真っ白です！ すんばらしい。
餓鬼岳小屋でビールを2本購入。1200円だけど飲まないわけには。「水はいくらですか？」と聞いたら小屋番いわく「そこに書いてあるでしょ」。ずいぶんな・・・。「200円となります」ってどうしてひとこと言えない？
午後は持参したワイン・バーボンとつまみで優雅に過ごす至福のとき。HTKウイスキーは翌日回しとなり軽量化に失敗したHTKは不服そう。午睡をしたあとISKさんの「おい、メシの時間だ」に起こされ夕食を食べると睡眠不足を補うべく本格的な睡眠。温かくてよく眠れました。
＜第2日＞
翌朝は朝4時起床。唐沢岳に向かいます。餓鬼岳頂上で荘厳な夜明け。稜線ぞいに餓鬼のコブ、そして唐沢岳。途中にロープがあったりします。
唐沢岳は昔から一度来てみたかったところ。すばらしい景色が360度に広がっています。メンバーに「来てヨカッタでしょ」と畳みかけると「まだ、終わってみないとわからない」と往生ぎわが悪い。いいモノはいいんです！
さくさくと2時間かけて戻ってくるといよいよ縦走に。岩っぽいトラバースがずっと続く。剣ズリの頂上直下はぐっと登って、尾根上を少しくだる。そこに標柱がたっていてそこからぐっと下ります。ちょっとわかりにくい。
それにしても多くの人たちと行きかいます。「燕岳はどうでした？」と聞けば、「いやぁ、今シーズンいちの混み具合でたまらんでした。朝メシは8時半近くで、それで今頃この辺りを歩いているわけですわ」なんて言っている。
確かに9時じゃ、遅すぎるなー、燕山荘からの北上プランにしなくて、良かったと内心思ってしまいました。
2つのコブを越え東沢岳でいったん景色からは離れ樹林帯に入ります。
東沢乗越は大きくたわんでいて、常念山脈の尾根スジとはいっても大きく断ち切られているようなイメージです。そう、ここは立派な断層が燕岳の尾根に並行するように走っています。断層は地形の弱点。侵食されて低くなっても文句は言えません。乗越でラーメンを食べ大登りに備えますが一向にJunjapaは力が出ません。（といってコースタイムには乗っているのですが）
平と呼ばれる稜線上になんとかたどり着き、そこからは、ガスまく北燕岳の稜線漫歩です。燕岳に着くと、そこは「銀座通り」。多くの華やかな山ガールたちが、頂上周辺に三々五々腰を下ろして恋バナに花を咲かせています（？）。「急に北千住（失礼！）から銀座にきたみたいだな＾〜＾」「いや北千住はいまや都会だぜ」「じゃどこ？、これまでの山は！」と非生産的な会話で燕岳へ。
三脚を持っていったが、交流を持つべく（苦笑）、山ガールたちに写真を撮ってもらい、また撮ってあげ、2（にぃ）の笑顔を期待して「1＋1わぁ？」とシャッターを押しながら言えば「？？？？」の顔をされて撮影がストップしたり。
燕山荘はそれはもう大賑わいで夕方だというのにクラブツーリズムの大団体やファミリーなどが続々とあがってきていて、山荘というより東京のデパートの入口出口という様相。
山荘のユーガな方々になりたくて、自分にお・も・て・な・し♡ということで燕山荘の展望レストランへ。
麦酒と日本酒とおでん（700円）とポテトチップ（200円）で体を温めながら、あのワインが飲みたい、その娘がボクの好み、四角いベトコンのような山の帽子が流行りだな、などヨモヤマ話。
＜第3日＞
中央高速渋滞を避けるべく5時に起きテントをたたみ（手がかじかみました）さくさくと下りましたが、連休最終日だというのにたくさんの人が登ってくる。コンニチハという口が疲れた。
合戦小屋でタクシーの番号を教えてもらってタクシーを呼べたのもラッキーで、下山してすぐに白沢の登山口に向かいました。
なんでも今シーズンで一番の人出だったそうです。先週の3連休が台風で押し込められていたので、その分が今週に集中したのでしょうね。
なにせ、中房温泉の駐車場はチョー満杯。しかたなく停めた路肩のクルマの列が、駐車場から3km下まで続いていたそうな。そういったところはクルマのすれ違いの場所であって駐車スペースでない、行き違いに困るとタクシーの運転手さん憤懣やるかたない！といった感じにふむふむと相槌を打つワレワレ。
燕山荘のテントで会った人も初日に停めるところがなくていったん登山をあきらめて翌日来てみたらまだ空いている場所がなくて困った、登山計画を変更したなんて言っていました。
3日間、楽しい充実感あふれる山旅となりました。
こっそり拍手
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