ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 349246
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳〜下ノ廊下と北方稜線往復

2013年09月21日(土) 〜 2013年09月24日(火)
 - 拍手
GPS
76:12
距離
44.3km
登り
4,598m
下り
4,589m

コースタイム

2013.09.21
07:08 黒部ダム
13:29 仙人ダム
14:32 阿曾原温泉

2013.09.22
05:03 阿曾原温泉
08:46 仙人温泉小屋
11:27 仙人池小屋
12:18 池ノ平小屋

2013.09.23
03:39 池ノ平小屋
05:00 小窓
06:30 三ノ窓
08:29 剱岳本峰
10:48 小窓
11:43 池ノ平小屋

2013.09.24
04:40 池ノ平小屋
06:04 二俣
11:20 黒部ダム
天候 2013.09.21 晴れ
2013.09.22 晴れ
2013.09.23 晴れ時々ガス
2013.09.24 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
2013.09.20
23:00 新宿発扇沢行き \6,000
コース状況/
危険箇所等
※下ノ廊下は正式開通していません。
ワイヤーが設置されていない個所や落石が歩道に散らばっている個所、落ち葉で埋もれた個所など、荒れているので正式開通を待った方が安全。

黒部ダム〜仙人ダム:
・白竜峡の残雪は高巻きのロープあり。
・十字峡手前に強制シャワーを浴びる個所。
・半月峡の辺りからワイヤー設置がない個所が多く、注意。
・S字峡直後、送電線が見えた辺りで強制シャワーを浴びる個所。
・仙人ダムから先は特に危険個所なし。

仙人ダム〜仙人温泉小屋:雲霧新道。急登でハシゴ、ロープ多数。これからの時期は蜂に注意。

仙人温泉〜池ノ平小屋:注意個所なし。

池ノ平小屋〜剱岳本峰:北方稜線。
・小窓直下50mほどまで残雪あり。要アイゼン。
・トラバースする雪渓は二つ目のみ。要アイゼン。高巻きは可能。
・発射台は落石注意。
・池ノ谷ガリーは聞きしに勝る酷いガレ。帰りに大きな落石を起こしたパーティーがいた。なお、帰りに八峰側に三ノ窓からロープをフィックスしてたパーティーあり。登山道の整備かな?よく分からない。
・池ノ谷乗越すぐ右に50mの登り。中央のクラックを進むと途中でオーバーハングあり。右に巻きながら登る。
・長次郎の頭は稜線伝いに本峰に向かうとかなり厳しいクライムダウンを強いられる。補助ロープは垂れている。長次郎側の巻き道は2つある。

※北方稜線は破線ルートというよりバリエーションルートだと感じた。
距離はともかく奥穂〜西穂より難しかった。

池ノ平小屋〜内蔵助平:夏道。ハシゴ谷乗越の展望台へは腹までの高さの藪漕ぎが酷過ぎて辿り着けず。
二俣、真砂沢分岐の橋はかかっていた。
ちなみに真砂沢ロッジは営業終了で幕営も不可との事。

内蔵助平〜内蔵助谷出会:急坂。途中の崩落地帯は補助ロープに頼らざるを得なかった。初心者には辛いかも。
黒部ダムの放水を見て出発。
2013年09月21日 07:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/21 7:25
黒部ダムの放水を見て出発。
下ノ廊下。このワイヤーがない部分も。
2013年09月21日 09:06撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 9:06
下ノ廊下。このワイヤーがない部分も。
4連ハシゴは健在。
2013年09月21日 09:42撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 9:42
4連ハシゴは健在。
歩道の真ん中に岩。基本的に荒れている。
2013年09月21日 10:14撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 10:14
歩道の真ん中に岩。基本的に荒れている。
白竜峡の残雪は高巻きのロープあり。
2013年09月21日 10:30撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 10:30
白竜峡の残雪は高巻きのロープあり。
十字峡手前に強制シャワー。
2013年09月21日 11:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 11:25
十字峡手前に強制シャワー。
十字峡は下の展望岩まで降りてみた。滝壷綺麗。
2013年09月21日 11:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 11:41
十字峡は下の展望岩まで降りてみた。滝壷綺麗。
S字峡看板の先でも強制シャワー。こっちの方が被害大きい。
2013年09月21日 12:49撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 12:49
S字峡看板の先でも強制シャワー。こっちの方が被害大きい。
土砂で歩道が潰れている個所も。
2013年09月21日 12:59撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 12:59
土砂で歩道が潰れている個所も。
阿曾原温泉にて幕営。俺はツェルト。
2013年09月21日 14:40撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/21 14:40
阿曾原温泉にて幕営。俺はツェルト。
9分ほどで設営完了。連れはメスナー一人用。北方稜線は一人で行くんで、幕は別にした。
2013年09月21日 14:49撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/21 14:49
9分ほどで設営完了。連れはメスナー一人用。北方稜線は一人で行くんで、幕は別にした。
ツェルト内部。SOLエスケイプビビィはかなり良かった。+5℃以上の体感だな。
2013年09月21日 17:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/21 17:53
ツェルト内部。SOLエスケイプビビィはかなり良かった。+5℃以上の体感だな。
二日目の夜明け。池ノ平小屋を目指す。
2013年09月22日 05:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 5:27
二日目の夜明け。池ノ平小屋を目指す。
仙人ダム横、雲霧新道の始まり。
2013年09月22日 06:00撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 6:00
仙人ダム横、雲霧新道の始まり。
仙人温泉にて朝風呂。白馬〜唐松を眺めながら風呂とか贅沢すぎる☆
2013年09月22日 08:54撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/22 8:54
仙人温泉にて朝風呂。白馬〜唐松を眺めながら風呂とか贅沢すぎる☆
ここは泊まりに来たいくらいだ。
2013年09月22日 09:20撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/22 9:20
ここは泊まりに来たいくらいだ。
仙人池小屋。
2013年09月22日 11:28撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/22 11:28
仙人池小屋。
仙人池の逆さ八ツ峰。
2013年09月22日 11:32撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/22 11:32
仙人池の逆さ八ツ峰。
八ツ峰と平池。
2013年09月22日 12:13撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/22 12:13
八ツ峰と平池。
北方稜線の拡大地形図と調査したルート。
2013年09月22日 13:17撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/22 13:17
北方稜線の拡大地形図と調査したルート。
三ノ窓雪渓にヘリが何度も来ていた。
2013年09月22日 13:44撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 13:44
三ノ窓雪渓にヘリが何度も来ていた。
ドラマチックモードなツェルト。
2013年09月22日 16:26撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/22 16:26
ドラマチックモードなツェルト。
ドラマチックモードな炊飯。
2013年09月22日 16:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 16:27
ドラマチックモードな炊飯。
焼ける八ツ峰。
2013年09月22日 17:16撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 17:16
焼ける八ツ峰。
北方稜線の朝飯はトマトガーリックパスタ。
2013年09月23日 02:40撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 2:40
北方稜線の朝飯はトマトガーリックパスタ。
これより一般道ではありません。トラロープは張ってなかった。
2013年09月23日 03:59撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 3:59
これより一般道ではありません。トラロープは張ってなかった。
月夜の小窓雪渓を詰める。
2013年09月23日 04:55撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/23 4:55
月夜の小窓雪渓を詰める。
鹿島槍の横から日の出。しばし見惚れる。
2013年09月23日 05:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 5:45
鹿島槍の横から日の出。しばし見惚れる。
白ハゲ方面。雲海が綺麗。
2013年09月23日 06:07撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 6:07
白ハゲ方面。雲海が綺麗。
池ノ谷ガリーを見て絶句。アレを登るんかいな?
2013年09月23日 06:19撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/23 6:19
池ノ谷ガリーを見て絶句。アレを登るんかいな?
三ノ窓からの取付き。右側にトラバースしてから右側を詰めた。
2013年09月23日 06:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/23 6:45
三ノ窓からの取付き。右側にトラバースしてから右側を詰めた。
三ノ窓を振り返る。中央部は砂礫で無理っぽい。
2013年09月23日 06:50撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/23 6:50
三ノ窓を振り返る。中央部は砂礫で無理っぽい。
小窓ノ王と発射台。カッコよすぎ。
2013年09月23日 07:13撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/23 7:13
小窓ノ王と発射台。カッコよすぎ。
これに気付かずあろうことか長次郎雪渓右俣を途中まで降る失態。30分以上のロス…
2013年09月23日 07:35撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/23 7:35
これに気付かずあろうことか長次郎雪渓右俣を途中まで降る失態。30分以上のロス…
チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰の頭。今の俺には行けないクライミングの世界。
2013年09月23日 07:40撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/23 7:40
チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰の頭。今の俺には行けないクライミングの世界。
これが北方稜線か。
2013年09月23日 07:42撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/23 7:42
これが北方稜線か。
最後の登りを前に振り返る。長次郎の頭。
2013年09月23日 08:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/23 8:12
最後の登りを前に振り返る。長次郎の頭。
人が大勢。これが、剱岳頂上か!?
2013年09月23日 08:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 8:27
人が大勢。これが、剱岳頂上か!?
4時間40分か。悪くないね。
2013年09月23日 08:28撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 8:28
4時間40分か。悪くないね。
『もう何も怖くない』のポーズ。天候のおかげです…
2013年09月23日 08:30撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
9/23 8:30
『もう何も怖くない』のポーズ。天候のおかげです…
さて、戻りますか。
2013年09月23日 08:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 8:41
さて、戻りますか。
剱岳本峰を振り返る。
2013年09月23日 09:09撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 9:09
剱岳本峰を振り返る。
小窓ノ王、ジャンダルム?、チンネ。ガスったらガスったでカッコいい。
2013年09月23日 09:15撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 9:15
小窓ノ王、ジャンダルム?、チンネ。ガスったらガスったでカッコいい。
八ツ峰。俺もいつか。
2013年09月23日 09:16撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 9:16
八ツ峰。俺もいつか。
池ノ谷ガリーはトレースが見える分降りの方が楽と感じた。落石を起こさなければね…
2013年09月23日 09:31撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/23 9:31
池ノ谷ガリーはトレースが見える分降りの方が楽と感じた。落石を起こさなければね…
池ノ谷ガリーを振り返る。ドラマチックモードで。
2013年09月23日 10:07撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 10:07
池ノ谷ガリーを振り返る。ドラマチックモードで。
小窓が見えてきた。池ノ平山はパス。
2013年09月23日 10:30撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 10:30
小窓が見えてきた。池ノ平山はパス。
小窓雪渓。アイゼンなしで降ったら、案の定滑りまくり。
2013年09月23日 10:56撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 10:56
小窓雪渓。アイゼンなしで降ったら、案の定滑りまくり。
帰ってきた。往復8時間5分か。
2013年09月23日 11:42撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/23 11:42
帰ってきた。往復8時間5分か。
最終日はめんたいパスタ。
2013年09月24日 03:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/24 3:25
最終日はめんたいパスタ。
八ツ峰とチンネ。何度も振り返る。
2013年09月24日 05:29撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/24 5:29
八ツ峰とチンネ。何度も振り返る。
朝焼けもまずまず。
2013年09月24日 05:37撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/24 5:37
朝焼けもまずまず。
小窓雪渓が輝いているぜ!
2013年09月24日 06:16撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/24 6:16
小窓雪渓が輝いているぜ!
剱岳本峰。
2013年09月24日 07:43撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/24 7:43
剱岳本峰。
黒部ダムに戻ってきた。お疲れ!
2013年09月24日 10:51撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/24 10:51
黒部ダムに戻ってきた。お疲れ!

装備

個人装備
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
共同装備
テント
テントマット
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
ラジオ
トランシーバ(使用帯)
カメラ
ビデオカメラ
ポリタンク
天気図用紙

感想

山歩きを始めて4年経つが、初めて剱岳に行ってきた。
去年北鎌尾根を歩いたあと、次は何処を目標にしようか考えた時にふと思いついた『北方稜線』というルート。
そうだ、剱岳は北方稜線から行こう。
ようやく訪れたチャンスに歩いてきた。ついでに『一応』歩けるようになった下ノ廊下も。

※下ノ廊下はまだ正式開通していません。一応通れますが難しい個所もあるんで気を付けてください。

2013.09.21
07:08 黒部ダムを出発。まずは阿曾原温泉を目指す。天気は良いようだ。
内蔵助谷出合では真砂沢方面に向かうパーティーもいた。快晴の中、去年も通った下ノ廊下の歩道を進む。
09:57 黒部別山出合にて小休止。いよいよ楽しくなってきた。
白竜峡の残雪には高巻きのロープが設置してあり、問題なく通過。
11:27 十字峡の手前で登山道に滝のように水がかかっており、当然結構濡れた。
十字峡は下の展望岩まで空身で降り、滝と十字に交わる川を間近で堪能。良い時間だったのか、滝の前に虹がかかっており、綺麗だった。
12:49 S字渓谷に差し掛かる頃、もうひとつの滝に行きあたる。今回はだいぶ濡れた。雨具でも付けない限りそれなりの被害を覚悟せねばなるまい。
仙人ダムを通過する際、翌日のルート確認をして最後の急登に取り掛かる。ここはゆっくりでも一気に登らないと精神的に辛い。
14:32 登りきって平坦な道を進み、降ったらそこは阿曾原温泉だ。5張りほど幕営されてた。適当なところに2張り設営。今回は一人で北方稜線歩くんで最悪の事態を想定してツェルトにし、相方には一人用メスナーを貸した。9分位で設営出来たんで、まぁ良いほうか。インナーフレームも機能。さらに今回はSOLのエスケイプ・ビビィを導入した。

ファイントラックのポリゴンネスト2×2とSOLエスケイプ・ビビィで8℃程度までは快適に眠れる事が分かった。今後も春秋はこのセットで決まりそうだ。

16時からの男湯には結構な人が集まり、みんなよく来るなーと笑ってしまった。
夕飯はペンネを食べて就寝した。

2013.09.22
05:03 阿曾原温泉出発。急登らしい雲霧新道へ向けて歩きだした。噂通りの急登でハシゴも盛りだくさん。ぶひぶひ言いながら最高点を越える。
08:46 仙人温泉小屋に到着。朝風呂と洒落込んだ。
11:28 仙人池小屋に着くと、どどーんと八ツ峰が目の前に見えて思わず声を上げてしまった。カッコよすぎだよー。仙人池でお約束の逆さ八ツ峰を撮ってご満悦。池ノ平小屋へ向かう。
12:18 池ノ平小屋に到着し、幕を設営してからボケーッとしてみる。するとヘリが飛んできて八ツ峰を周回し始めた。何かを探しているようだ。やがて三ノ窓雪渓の上部でしばらくホバリングしてから飛び去った。三ノ窓雪渓で白骨遺体が見つかったようだ。気を付けねば。

この日は剱岳本峰を越えて北方稜線を降りてきた人達が大勢小屋を通っていた。今日がピークなのかな。みんなヘルメットにハーネスなどを付けている。
明日に向けて力を付ける為に夕飯は炊飯したご飯とカレーにする。スノーピークの『焚』は炊飯にはもってこいだな。メスティンほど噴かないし。バランスはちょっと悪いけど。

2013.09.23
03:39 飯食ってトイレ行ってツェルト撤収して出発。長い一日になりそうだ。
05:00 小窓雪渓取りつきでアイゼンを装着し、ダブルストックでガシガシ登る。スポルティバのボルダーXミッドGTXと10本爪アイゼンの相性はあまり良くない。

05:30 所々迷いながら進む事30分。夜が明けた。鹿島槍ヶ岳の双耳峰の左から陽が昇り、あたりを暁色に染め上げる。しばし見惚れてから先へ進む。
06:18 小窓ノ王の基部に着くと正面にあの池ノ谷ガリーが見えた。正直ビビった。あんなん登るんかいな…とりあえず三ノ窓まで慎重に降る。
06:30 三ノ窓で休憩がてら補給。この先池ノ谷乗越まではまともな休憩ができそうにないし。
池ノ谷ガリーは聞きしに勝る酷いガレの急登だった。左か右の端、どっちか迷って結局右側へトラバースして上まで詰めた。下手なところに足を置くとガラガラ崩れる感じは鋸岳の角兵衛沢に似てるけど、緊張感が全然違う。慎重に迅速にコルまで詰める。

07:10 池ノ谷乗越でまさかの長次郎雪渓に向けて降ると言う失態を犯す。15分ほどでミスに気付いたが、我ながらあほな事をやらかしたもんだ。

その後は巻き気味に歩き、長次郎の頭は直登し、クライムダウンした。

08:29 やがて人が大勢いるピークに辿り着くとそこは剱岳本峰の頂上だ。あいにくのガスで展望はないが『もう何も怖くない』のポーズをとって下山開始。
降りはほぼ稜線沿いに歩いた。長次郎の頭は真ん中をトラバース、その後も稜線を意識する。
09:22 池ノ谷ガリーは下りの方がトレース見やすく楽だった。ただし、降るだけで落石を起こすようなガレ場だ。細心の注意を払う。なんとかラクのコールが必要な落石は起こさずに済んだ。
11:43 往路で歩いているから小窓まで迷わず進み、雪渓を滑りながら降りて無事池ノ平小屋に到着。8時間5分。長かった。

2013.09.24
04:40 池ノ平小屋出発。今日は黒部ダムまで下山だ。内蔵助谷は結構な悪路だったが無事通過。
11:20 黒部ダム到着。充実した山行が完了した。

目標だった剱岳北方稜線も終えたが、小窓の頭など踏めなかった場所もあるんで、また来年歩こうと思う。往復はもういいけどね…

さて、次は何処を歩こうかね?

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1982人

コメント

隣のテントでした
こんにちは。
阿曽原で隣のテントだった酔っ払いオヤジです。
その節は日電歩道の情報ありがとうございました。
無事黒部ダムへ抜けることができました。
翌日は水平歩道かと思ってましたが、雲切新道を登って北方稜線とは凄すぎです。
失礼ながら過去の記録を少し見させていただきましたが、今年の海の日連休の際、間ノ岳〜三峰岳で擦れ違ってますね。
またどこかでお会いしましたらよろしくです。
2013/9/26 6:19
dokuboさん
その節はどうも。
温泉とビールが羨ましかったです。
ダンロップの新型テントですかね?あの黄色いのは。

下の廊下も楽しめたようでなによりです。

案外すれ違っているものですね。また何処かで会えたらよろしくお願いします。
2013/9/26 8:55
お会いしましたね
yoginsさん こんにちは

池の平のテント場と三ノ窓と長次郎のコルでご一緒しました〜 覚えていらっしゃいますか

日帰りピストンときいて驚愕しましたよ

さすが時間に余裕がありますね

またどこかでご一緒しそうな気がします、よろしくお願いします

追記
っていうか、一度お会いしてるじゃないですかっ、北鎌行く途中の合戦尾根
フランスパンの人ですよね、今過去レコ見て思い出しましたよ
どっかで会ったことアル人だよな〜って、池の平でお会いした時からずっと思ってたんですよ
あー、やっとすっきりした(笑
2013/9/27 7:47
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら