北ア最奥の赤牛岳へ


- GPS
- 36:30
- 距離
- 56.9km
- 登り
- 4,556m
- 下り
- 4,643m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:49
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 12:39
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されていた |
その他周辺情報 | ひがくの湯はJro会員証で割引してくれた |
写真
感想
1時過ぎに新穂高登山口到着。無料駐車場に停める。車は多く皆車内で仮眠とっている様子。2時間ほど仮眠するも寒くて目が覚めたので少し予定より早いが出発することにする。
04:00 新穂高出発。月が出ているがヘッドライトは必須。他にも深夜登山する人がちらほらいる。左俣林道を歩いていく。先日の地震の落石はすっかり片付けられており歩くのに支障ない。
笠新道登り口で先行者に追いつく。水場があるので1Lほど汲んでおく。急登の登山道を登り続ける。しばらくすると明るくなってくるが、槍や穂高にはガスがかかっており朝日は拝めなかった。今回は体重も荷物も減らしたので登りが楽に感じる。ちらほらと木々が紅葉しておりもうすっかり秋景色。
杓子平に出るとどーんと笠ヶ岳の稜線が目の前に現れる。すごい。めちゃくちゃいい。歩くのが勿体無いくらい。景色を楽しみながら岩の登山道を登っていく。徐々に笠ヶ岳の頭にガスが湧いてくる。
稜線到着。出発を早めたこともあり予定より2時間早い。ここから空荷で笠ヶ岳をピストンするつもりだったが、結構アップダウンあるのと山頂がガスに巻かれているのでやめた。これでポケットは4時間になった。早めにテント場に着けそうだ。
ここからの稜線は初めて歩くが抜戸岳からガッツリくだり、奇岩の展望を楽しめる。ただアップダウン激しくあるので単に笠へ行くなら通らないし、双六へ行くなら小池新道使うだろうしでマニアックなコースのように思う。何人かの通なハイカーとすれ違った。チングルマもかろうじて綿毛が残っている程度で時々クロユリと思われる紫の花だけ咲いていた。ナナカマドの実はプックリ朱色に染まっていた。
10:30 小池新道分岐点通過。槍ヶ岳の頭が一瞬拝めた。このころになると青空はなくなり、冷たい風が強くかなり寒い。
11:00 双六小屋到着。フリースとジャケットを着込んで最大防寒装備とする。食堂があいていたのでカレーライスをいただく。ここまでチョコバーとナッツしか食べてなかったのでよいエネルギー源。温かい味噌汁もうまかった。寒いのでさっさと行こう。でも時間あるので双六岳山頂経由で。岩場をのぼっていくと広大ながれ場の向こうに山頂があった。何気に登頂は初めてかも。ガスで展望あまり無し。そのまま稜線を進み三俣蓮華山頂。ここも15年ぶりくらいの登頂。このあたりを通る時は巻道使っていたので山頂は通らないのだ。標高を落とすと視界は戻り、ガスは山頂付近だけのよう。西鎌や双六カールのスケール感はさすが北アルプス、このスケールは実際感じてみないとわからない。
14時過ぎ 三俣山荘テント場到着。まだテントは少ないので水場近くの良い場所に確保。風が強くて張るのに苦労した。小屋でテント受付、コーラが飲みたかったがないのでパス。風が強くて寒いのでテントの中でコーヒー飲んで早めの夕食。一眠りして外を見るとどっしりとした鷲羽岳の展望を拝むことができた。夜はかなり寒く持っている衣類を全て着込んでシュラフにくるまりギリギリだった。この時期こんな寒かったっけ?18時の時点でテント内10℃、ダウン必須です。
翌日3時ごろ起床、テント内でコーヒーだけ飲んで出発。ズボンだけ履き替えただけで素早くて良い。テント内に宿泊道具デポしてヘッドライトで黒部源流へ下る。月と星が明るかった。遠くに同じように深夜登山している人や小屋の明かりが見えた。懐かしい黒部源流碑をみて登り返し。荷物が軽いのでかなり楽。ワリモ分岐点まで登り返して水晶方面へ。うっすらと空が明るんでくる。寒さはそれほどでもないとても気持ちいい時間。
05:00 水晶小屋でトイレを借り、テラスでエネルギー補給。空がようようと光り輝く。山々は神々しい。そんな中をひたひた歩いていく幸せ。水晶岳の山頂手前でご来光を拝む。世界はこんなにも、美しい。
05:40 水晶岳山頂。狭い山頂なので時間記録だけして先へ進む。今回はここからがお楽しみ区間だ。遠くまで伸びているトレイルをゆくのだ。岩場をひょいひょい下り、トラバース。よく整備されており危険なところはない。
左には黒部五郎から薬師の稜線と雲の平、右手には野口五郎などの裏銀座の山々、ひたすら贅沢な回廊じゃないか。温泉沢の頭からは結構な下りで小さなアップダウンが続く。でも楽しくて辛さは感じない。草紅葉も太陽に輝く。巨岩帯などもあり変化にも富んでいる。どこをみても惚れ惚れする。カメラ撮影でなかなか進めない(笑
先行者とすれ違い、最後にぐるりと回り込むようにして山頂へ。赤牛岳山地到着。360度の展望、最高の天気に巡り会えた。
帰りも楽しい。ピストンや縦走している人達が思った以上にやってくる。今年は丑年だからか⁉︎北側から見る水晶岳はとてもカッコいい。
水晶からワリモへの道は何度歩いても素晴らしい天国の回廊。
時間も体力も十分なので鷲羽も登ろう。
11:05 三俣山荘到着。食堂で鹿肉のジビエ丼なるものをいただく。窓からは槍ヶ岳の贅沢な景色。満足してテント場へ。テントは無事でよく乾いており撤収。
12:00 三俣山荘出発。ほぼ予定通りとなった。双六トラバース路は快適だがなかなか手強い登り返しもあった。双六山荘は素通り。テントがたくさんはってあった。空はいつの間にかガスにまかれ展望はほぼ無くなる。ここから鏡平まで地味に長い。脚は疲れているが下りは元気に下りられる。
16:35 新穂高ゲート通過。10分ほどで無料駐車場へ下山。荷物をつんで近くの温泉へどぼん。風呂上がりは特大コーラとハンバーグ定食で奥飛騨を締め括った。
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