南アルプス縦走(広河原〜椹島)
- GPS
- 128:30
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 5,261m
- 下り
- 5,663m
コースタイム
7:30広河原−10:10二俣−(昼食)−13:40北岳肩の小屋
18日(日)
6:30肩の小屋−7:10北岳−8:28北岳山荘−10:25間ノ岳(昼食)−11:55三峰岳−13:10熊ノ平小屋
19日(月)
4:45熊ノ平−5:28安倍荒倉岳−6:17竜尾見晴(トラブル発生で45分位ロス)−7:05新蛇抜山−8:10北荒川岳−10:45塩見岳(昼食)−12:23塩見小屋−15:15三伏峠小屋
20日(火)
5:18三伏峠−6:10烏帽子岳−7:45小河内岳−9:50板屋岳−10:35高山裏避難小屋(昼食)−14:33中岳避難小屋
21日(水)
7:00中岳−8:20荒川小屋−11:00赤石岳(昼食)−13:38赤石小屋−15:55椹島
22日(木)
椹島から畑薙まで送迎バス利用
天候 | 17日(土)〜22日(木):晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
・山梨交通の登山者向けツアーバスを利用。 ・芦安の旅館に深夜12すぎに到着し、朝四時半までの仮眠付き。一人あたりたたみ一畳分利用でき、座布団、毛布付きなので思ったより快適(風呂は利用不可) ・芦安〜広河原間のバスも着席確保なので、リーズナブルだと思います。 ◆帰り ・毎日アルペン号の畑薙〜新宿線を利用。 ・マイクロバスで座席も狭め(男性には少しつらい) ・秦野あたりから東名の渋滞に巻き込まれ、新宿到着は20時半過ぎ。 ・あと1000円出して、畑薙〜静岡のジャストラインと新幹線を組み合わせたほうがかなり早く帰れると思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・体力勝負のコース。間ノ岳〜塩見岳、三伏峠〜中岳間はグッと人が減り、南アルプス独特の「一人ぼっち」感が十分楽しめます。 ・全体を通して危険箇所、迷いやすい箇所はありません。あえて危険箇所を挙げると −塩見岳から塩見小屋の下りの岩場(ストックはしまったほうが歩きやすい) −高山裏の手前で西側が切れ落ちている箇所 −荒川前岳直下の切れ落ちている箇所 ・安部荒倉岳はコースから少し(15秒くらい)離れていますが、道標もあり、まず間違いなくたどり着けます。 ・新蛇抜山はコースから10分程度離れます。道標もありません。私は山頂の北東側から尾根をが見通せたので踏み跡をたどりましたが、山頂の南側からたどり着くのが正解のようです。いずれにしても行かれる方はいろいろなサイトで情報収集をされたほうが良いかと思います。 |
写真
感想
・年に一度の夏のテント泊縦走、今年は未踏だった間ノ岳〜塩見岳、三伏峠〜中岳を埋める旅に。
・多少風が強めでしたが、天候は上々。一度も雨具のお世話にならずにすんだ幸せな1週間でした。
○8月17日(土)広河原→北岳肩の小屋
・初日で1週間分の食料と、広河原で目一杯に水をくんだため20kgオーバーのザックでスタート。超ゆっくりペースを心がけ進みます。いつもの1.5倍位の時間をかけて二俣に到着。
・最初セーブしたからか、北岳がばっちり見え始めたからか、二俣からは快調に飛ばします。
・肩の小屋には14時前についたので、テントスペースもある程度場所を選ぶ余裕がありました。
○8月18日(日)肩の小屋→熊ノ平小屋
・朝日を眺めた後、強い風に難儀しながらテントを畳みスタート。今日は熊ノ平まで、コースタイムも6時間足らずなので気も楽。ゆっくり目にスタートしますが40分そこそこで北岳に到着。休日で人も多い。
・眺めの休憩の後、間ノ岳に向けて下ります。間ノ岳で昼食をとり、熊ノ平へ。ここからぐっと人が減ります。
・熊ノ平に13時過ぎに到着。テントを張った後、正面に農鳥をながめビール片手にボーっとして過ごします。ここは水が豊富で静か、ぜひ何度もきたいと思いました。
○8月19日(月)熊ノ平小屋→三伏峠小屋
・コースタイム10時間超の長丁場。アップダウンあり、塩見岳越えありで体力勝負の一日。
・熊ノ平から一旦登り、そのあとは小刻みなアップダウンを繰り返しながらの横移動が北荒川岳の麓までつづきます。
・途中、安倍荒倉岳は登山道のすぐ脇で看板もあり、見落とすことはないでしょう。
・竜尾見晴はこの辺りで唯一の360度展望ポイント。
・新蛇抜山はどこが取り付きかわかりませんでしたが、登山道から尾根に向かって10分弱ほど歩くと山頂の目印の小さなケルンがありました。
・キツイ登りを超えると北荒川岳。正面の塩見の迫力がすごい。旧テン場をまわって進み、北俣岳分岐までの200mの登りもおそらくこのコース一番の急登、少々ザレていて登りにくい。最後にひと踏ん張りで塩見岳到着。
・前回は東岳から西岳も見れませんでしたが、この日は360度の大展望。昼食をとって大休憩。
・塩見小屋までは岩場でストックをしまったほうが歩きやすいです。塩見から三伏峠までは、横移動のあとだらだら登ってストンと下る、を数回繰り返すため体力も奪われます。
・三伏峠小屋は水場まで片道15分と長めで疲れた体にはこたえました。
○8月20日(火)
・三伏峠から横移動を続けたあと、しばらく上り烏帽子岳へ。ここから小河内岳まで展望の望める楽しい尾根歩き。本日のゴールの中岳がはるか遠くに見えます。
・小河内岳から一旦下り、しばらくのあいだ展望のない樹林帯の横移動が板屋岳の麓までつづきます。
・大きめの岩の登りを登り切ると板屋岳。展望はありません。ここから一くだりで高山裏。途中右手が切れ落ちた箇所がありますので慎重に。途中散策に来ていた高山裏のご主人と遭遇。今日、中岳まで行くことを告げると「じゃあ、無線で連絡しとくよ」と単独行にはありがたい心遣い。
・昨日長丁場だったことから、調子が上がらなければ高山裏で一泊も考えていましたが、絶好調なので、高山裏で朝食後すすみます。高山裏から30分強で水場に到着。水を汲んでしばらく横移動し、中岳への取り付きに。
・ここから500m強の岩ごろ登りは勾配も急。距離の短い割にはコースタイムが長めなのも頷けます。しかし足場が不安定なのでここは下りのほうがかえってつかれるかもしれません。
・やっとの思いで登り切ると前岳を過ぎて中岳へ。今日の宿である中岳避難小屋に。
(ここでは、5歳で(!)もうすぐ百名山完登間近の男の子と小学生のお兄さんと祖父の方と同宿に。聞けば今日椹島から悪沢経由で上がってきたとか。すごい)
○8月21日(水)
・天気が良ければ悪沢往復も考えていましたが、この日はガスが濃く7時までまっても状況変わらず、悪沢は2年前にもきたからいいやということで赤石に向かうことに。今日は赤石小屋までの予定なので比較的ゆっくりペースで進みます。
・荒川小屋まで下りったあと、ゆるゆるのぼりつつ大聖寺平へ。このあたりは南アルプス南部らしい「360度のなかひとりぼっち感」たっぷりの大好きな場所です。
・赤石の方まできつい登りを登り切り、小一時間横移動で赤石岳到着。山頂で会った男性に今日は赤石小屋でテン泊予定と告げると、「椹島まで下れば風呂入れるよ」といわれ少々考え込みます。赤石は何回かとまったことあるし、そういえばもう5日も風呂入ってないな、ということで急遽椹島まで下ることに。
・ということでここから猛ペースで赤石小屋を過ぎ椹島には16時前に到着することが出来ました。
・椹島で食事をとり、風呂にも2回入り大満足。
○8月22日(木)
・椹島のテント場は初めて利用しましたが、広いスペース、使いやすい芝のテン場。
・朝は小鳥と小川のせせらぎの音で目を覚まし、天国に来たような感覚に。昼ごろの送迎バスで畑薙ダムまで向かい、そこから毎日アルペン号に乗り継ぎました。
<携帯電話(docomo)>
・尾根筋はほぼ電波入ります。
・不通区間は、広河原〜小太郎尾根分岐、熊ノ平付近、高山裏付近、赤石小屋より下
・椹島はdocomoは不通ですが、ソフトバンクは入るようでした。
<竜尾見晴でのトラブル>
・竜尾見晴で休憩を終え、ザックを担ごうとすると、ザックにくくりつけたフライがない!露でびしょぬれになっていたのでザックにきつく縛っていたつもりがどこかで落とした模様。
・「やべ、買い直すと1万円くらいか・・・」「いや、それより今夜どうすんの?」「こっから先小屋泊?お金持たないかも」「もう三伏から下山するか」とパニックになるといろんな思いが駆け巡ります。冷静になれば夏だからなんとでもなるのに・・・
・最悪の場合、本日のスタート地点の熊ノ平に忘れていると、戻って往復4時間のロス。しかし、一番長丁場の今日それは無理。諦めて進もうと思った時、「30分ロスまで探してダメなら諦めれば?」と天の声が聞こえた気がし、片道15分だけ戻って探してダメなら諦めることに。
・10分位登山道を戻ると男性とすれ違い、恐る恐る見かけなかった訪ねてみると「すぐそこの木にぶら下がってるよ!」。ということで、パニックになった時間も含め45分程度のロスですみました。
・樹林帯で何でもかんでもザックに括りつけると、木の枝に引っかかってしまうという教訓を得ました。
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