ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4617520
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

19970920-22北岳・塩見岳・蝙蝠岳縦走、テント泊

1997年09月20日(土) 〜 1997年09月22日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.3km
登り
3,282m
下り
3,419m

コースタイム

1日目
山行
9:25
休憩
2:52
合計
12:17
6:38
6:40
183
9:43
10:01
39
10:40
11:07
38
11:45
12:22
32
12:54
13:12
52
14:04
14:49
25
15:14
15:37
30
16:07
16:09
20
2日目
山行
8:39
休憩
3:27
合計
12:06
5:51
67
6:58
7:07
90
8:37
8:54
48
9:57
10:31
11
10:42
10:50
39
11:29
11:36
18
11:54
12:51
15
13:06
13:21
123
15:24
15:45
29
16:14
16:15
53
2712mP
17:08
17:25
3
17:28
17:29
3
水場分岐
17:32
17:46
5
水場
17:51
0:00
6
水場分岐
17:57
徳右衛門岳
3日目
山行
1:50
休憩
0:44
合計
2:34
6:19
7
徳右衛門岳
6:26
6:30
66
水場分岐
7:36
8:13
8
1867m点
8:21
0:00
17
8:38
0:00
4
岩場
8:42
0:00
8
下降点
8:50
8:53
0
8:53
二軒小屋ロッジ
天候 3日とも晴
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
広河原がスタート
二軒小屋がゴール
その他周辺情報 旧・白樺荘

感想

 南アルプスの主要な縦走路で唯一歩いてなくて私の中で懸案事項となっていた三峰岳〜塩見岳をやっと今回歩いてきました。更に、以前から行きたかった蝙蝠尾根も歩いてきました。

1997年9月19日(金)、20日(土)
 ひかり、快速、急行アルプスを乗り継いで甲府駅で下車。ひかり・アルプスともに満員で座るどころではなく睡眠不足。タクシーの相乗りで広河原に到着。二割り増しのメーターは\14900、一人\2900となったが、最初から規定料金で\2800というタクシーも有ったようだ。尚、三時発の臨時バスが出るとのことだった。
 アルペンプラザの軒下の自動販売機の前で朝食のパンを採り、ライトを点けて4時12分出発。わずかの車道歩きで吊り橋を渡り、広河原山荘から真っ暗な登山道に入る。水場を過ぎ、御池への分岐を見て沢沿いの道をひたすら登る。崩壊地は右岸に渡り迂回し、更に登ると二俣到着。背後の鳳凰三山にはガスがかかっているがバットレスは朝日を思いっきり浴びて迫力満点。しかし、眠くてザックを下ろして座るとそのまま眠ってしまう(^_^;)。右俣に入り、更に登るとドンドン視界が広がりガスも下がり展望が良くなっていく。しかし、眠気とサックの重みでペースは上がらずバスでやってきたであろう人達に抜かれていく。徐々に樹高が低くなりバットレスを正面に臨む草原を過ぎると御池からの道が合流する。その上で道を間違ったらしく直登すう踏み跡に入ってしまった。そこからしばらくで小太郎尾根に登り着く。まだガスがかかっている山もあるが台風一過のなかなかの好展望だ\(^_^)/。 展望の良い尾根道を更に登ると肩ノ小屋。ここでスタンプを押しテレホンカードとフィルムを買った。更に大展望の稜線を進みわざわざ北峰の頂上を踏んだ後、やっと北岳頂上に到着。流石に台風一過の週末、たくさんの人が休んでいる。とりあえず記念写真、そして水分と行動食を採り、展望を楽しむ。
 徐々にガスが上がってきたので、とりあえず北岳山荘に向かって下る。間ノ岳がドンドン高くなっていく。北岳山荘には「週末なのでの布団一枚に2人で詰めていく」という意味のことが書いてあった。1l\100のポンプアップした水を1.5L購入。時間も早く、天気も良く、この飛び石連休は後半になるほど天気が悪くなるとの予報だったので、疲れてはいたが熊ノ平まで足を延ばすことにした。
 間ノ岳に向かうが、軽装のピストン組が多く、やはりどんどん抜かれていく(;_;)。 中白根で休憩。北岳が格好良い。緩やかな登りをマイペースで歩き、だだっ広い間ノ岳山頂着。記念写真を撮り展望を楽しむが徐々にガスが景色を隠していく。後は下りが殆どだし、と少し昼寝もした。ピストン組以外は農鳥に行く者、両俣に行く者がいたが熊ノ平に行く人は無し。
 もっと休んでいたい気持ちを振り捨て、三峰岳に向かって下っていく。展望の良い尾根道だが大分ガスが行き来するようになった。三峰岳でしばし休み、後はひたすら下っていく。三国平で農鳥からの巻き道を合わせ、樹林帯に入ると発電器の音が聞こえてきた。熊ノ平小屋は8月で営業終了と思っていたが、今年から9月末まですることになったとのことだ。まだ改築中の綺麗な小屋で受付をして小屋の塩見岳よりのサイトにテントを張る。今日はテントが私を入れて二つ、小屋泊まりは一人という静けさ!夕食は小屋の前の「展望テラス」(西農鳥岳が真っ正面)で食べたが、床に隙間があり小さな物を落とすとそれっきりというのが難点だったがなかなか雰囲気が良い。今度ここを訪れる時は小屋泊まりにしたいと思う。

9月21日(日)
 上空は風が強くガスが稜線にかかっている。すっかり明るくなってから5時51分出発。「熊ノ平まで600秒」という看板のある草原にテントを張っている不届き者がいた!樹林を抜けた最初のピークはなかなか展望が良い。そこから又樹林帯に入り、安倍荒倉岳を過ぎ展望の良い岩峰の竜頭見晴到着。ここで小屋泊の男性単独行者が追いついてくる。昨日私と同様広河原から入山し、今日、塩川に下山するとのこと、凄い!再び樹林帯に入り、北荒川岳手前の鞍部付近で休んでいると、農鳥小屋を早出してきた男性単独行者が追いついてきた。彼も熊ノ平小屋が営業しているのを知らなかったとのことだ。ここからワンピッチの登りで崩壊が凄い北荒川岳頂上に到着。風が強く寒いがガスがドンドン晴れて行っており素晴らしい展望だ。ここまで来ると塩見岳が迫力満点。ここでテントの二人組が追いついてきた。パチパチと写真を撮った後、更に進む。テント場を過ぎ、ダラダラと登っていくと雪投沢源頭のテント場への分岐に到着。今日のテント場予定の徳右衛門岳の水場は涸れることがありしかも遠いとのことなので、ここで水を補給していくことにした。分岐から水場まで10分弱、結構水量のある沢で涸れることは無さそう。この水場から正面に間ノ岳と農鳥岳が望まれ、ついつい長居してしまった(^_^;)。
 水で重くなったザックに北俣岳への短いが急な登りは辛い。やっとこさ蝙蝠岳への分岐点に着き、空荷で塩見岳に向かうが流石にピッチが上がる。頂上には先客が三人。ガスで360度の展望というわけにはいかなくなったが、まだまだ好展望が楽しめた。記念写真の取り合いやら山座同定やらで瞬く間に時間が過ぎていく。
 分岐まで戻り、荷物の用意をしていると北荒川岳のテント場から塩見をピストンする男性単独行者がやってきた。アッという間にガスに包まれ、展望が無くなったが、とにかく蝙蝠岳に向かい出発した。約2910mP付近で徳右衛門岳まで往復してきたという男性単独行者とすれ違う。岩礫の尾根は展望がすこぶる良い筈なのだがガスで遠望は効かない(;_;)。 しかし、踏み跡はハッキリしており迷うことは無い。だたハイマツの間の道は枝が少々うるさい。蝙蝠岳との最低鞍部の手前で二軒小屋から登ってきた男性単独行者とすれ違う。こんな所他に歩く人は無かろうと思っていたが、やはり居るものである。最低鞍部付近の木陰で再び大休憩。ここからワンピッチで偽ピークにだまされつつ蝙蝠岳山頂到着。しかし、ガスで視界は無く、期待していた大展望は残念ながら得られなかった(;_;)。
 まだ先は長いので、そそくさと先に進むが、蝙蝠岳から先はルートがやや不明瞭となり、ガスっていることもあってやや判りづらい。しかし、ケルンやはげかけたペンキ印、踏み跡らしき所を拾っていき、尾根から外れないようにすれば大きく道を外れることはないだろう。2721mPが森林限界、樹林帯に入ると道は明瞭となり目印も多く枝や下草・倒木も邪魔にならない。この辺りで登ってくる三人組とすれ違うが、徳右衛門岳の水場は涸れていないとのことだった。
 鞍部から幾つかのピークに騙され、三角点の周囲に三角形に木を組んである徳右衛門岳山頂に到着。南側は背の低い植林地となり、又、南西・北東方向は視界が開けている。ほんのわずか下った樹林中に狭いテント場があり、ここで幕営とした。水は十分あったが水場がどうなのか見に行く事とした。空荷で約3分下ると水場分岐、ここから約3分で緑色の短いホースの置いてある水場に到着!水量もまずまずであった。テント場までは10分余りで戻れた。

9月22日(月)
 夜半から朝方まで断続的に雨が続く。しかし、昨日より視界は良く、南方には笊ヶ岳も望めた。南西から西方に悪沢岳や小河内岳、北東には白根南嶺が奈良田越に向けて高度を落としていく部分が望めた。更に、悪沢岳方面には虹が掛かって美しい(^_^)。
 直ぐに樹林帯に入り、水場分岐からは転付峠付近が望める。後はひたすら樹林の道を下るが、明瞭で目印も多く落ち葉のクッションも良く効いて歩きやすい。測量用のポールのある1867m点(?)は伐採され眼前に転付峠から保利沢山付近が見える。少しの下りで発電所に出る。階段を下り、スカイエスカレーターの方に行くがこれは間違いで正しくは右の尾根を下っていくが少し枝がうるさい。それもつかの間ですぐにまた歩きやすくなり、岩場を越えると尾根を外れて急下降、道標のある大井川東俣林道に降り立つ。
 林道をしばらく辿り、千枚岳登山口、ゲートのある所が二軒小屋のバス発着場、ここから山道をわずかの登りで二軒小屋ロッジの前のテント場に飛び出る。計画では転付峠越の予定だったが、二軒小屋ロッジで聞いてみるとリムジンバスに乗せてもらえそうとのこと、即座にバスで静岡に出ることとした(^_^)。
 時間があったので濡れたテントやシュラフや雨具等を乾かし、11時に迎えの車が来て椹島へ、そこで受付をして(\2000)、12時のバスで出発。本来は畑薙第一ダムまでなのだが、この時期のバスの終点の畑薙ロッジまで行ってくれた。そこから約1km歩いて赤石温泉白樺荘で温泉に浸かり(何と入浴料無料!)、3時間余りバスに揺られて静岡駅到着、新幹線で帰阪した。

 稜線でも紅葉には少しは早かったですが、塩見岳まではまずまずの展望にも恵まれ秋山縦走を楽しめました。ただ、肝腎の蝙蝠岳ではガスで展望無し(;_;)、 非常に残念でした。蝙蝠尾根は2721mP−蝙蝠岳間以外は道も明瞭で目印も多く特に問題無く歩けました。南アルプスの主要なコースを歩いた人にはお薦めのコースを思います。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:66人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら