ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4619065
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

【ロングトレイル】八ヶ岳1day南北縦走(観音平〜麦草峠)

2022年08月24日(水) [日帰り]
 - 拍手
motch その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
11:50
距離
20.1km
登り
2,602m
下り
2,031m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:11
休憩
1:36
合計
11:47
3:02
32
3:34
3:35
24
3:59
4:06
51
4:57
4:59
18
5:17
5:19
19
5:38
5:38
14
5:52
5:53
8
6:01
6:01
6
6:07
6:08
2
6:10
6:23
2
6:25
6:26
13
6:39
6:39
19
6:58
6:59
17
7:16
7:22
37
7:59
8:01
15
8:16
8:18
3
8:21
8:23
4
8:27
8:27
5
8:32
8:32
16
8:48
8:58
2
9:00
9:01
5
9:06
9:07
9
9:16
9:17
2
9:19
9:21
4
9:25
9:26
3
9:29
9:29
5
9:34
9:35
4
9:39
9:50
7
9:57
9:57
12
10:09
10:14
18
10:32
10:34
25
10:59
10:59
8
11:07
11:09
2
11:11
11:11
23
11:34
11:34
9
11:43
11:44
6
11:50
11:50
19
12:09
12:14
3
12:17
12:17
4
12:21
12:22
24
12:46
12:48
5
12:53
12:54
5
12:59
12:59
13
13:12
13:13
1
13:14
13:15
43
13:58
14:00
15
14:15
14:18
22
14:40
14:41
8
14:49
14:49
0
14:49
麦草峠バス停
天候 9時頃まで晴れ、その後は曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
入山地の観音平と下山予定だった蓼科山七合目登山口に車をデポ。
しかし麦草峠で行動を打ち切ったため、
麦草峠→バス→茅野駅→電車→小淵沢駅→タクシー→観音平登山口と移動して車を回収した
コース状況/
危険箇所等
朝イチから観音平〜編笠間の標高差1000mはなかなかキツイ。

編笠〜権現〜キレット小屋付近は森林限界が少ないため、朝露で濡れて滑りやすい。
前日に東ギボシの直下で滑落死亡事故あり、ところどころ注意。
鎖場のトラバースもある。
ギボシ周辺と権現〜キレット小屋下りは時折危険箇所あり。
権現直下には20mの長大なハシゴがある。
ツルネ周辺は小虫が多量。

キレット小屋から赤への登り返しは標高差450mとなかなか急だが、
日本三大キレット(大キレット、八峰キレット、不帰キレット)に比べれば
難易度はかなり下がる印象。
しかし、ザレ場中心なので落石には細心の注意をはらいたい。
真教寺尾根分岐まで来たらあと少し。

編笠〜横は急なアップダウンの繰り返しで、消耗する。
横まででいかに消耗せず、時間を掛けないかが1dayフル縦走成功のカギ。
横までで疲れてしまうと、1dayフル縦走はおぼつかない。
硫黄から北八ツエリアに入ると、アップダウンは減るが、
北八ヶ岳らしい、苔むす湿った石の上を歩く場面が増え、
足で踏ん張ることが多いので、下り基調中心で標高差が多くない割に
なかなかスピードが上がらない。
特に中山峠から先はずっと湿った石に覆われているので、消耗する。
麦草峠まで延々とそういう状態が続く。

今回は消耗が激しかったので、麦草峠で行動打ち切りとした。
観音平から入山。今年は何度も訪れ、慣れた登山口ですが、プライベートで登るのは初めて。
観音平から入山。今年は何度も訪れ、慣れた登山口ですが、プライベートで登るのは初めて。
雲海まで30分。ちょっと飛ばしすぎ。
雲海まで30分。ちょっと飛ばしすぎ。
押手川まで更に30分。少しスピードを落としました。
押手川まで更に30分。少しスピードを落としました。
押手川から山頂まで50分。ちょっと落としすぎたかな。
押手川から山頂まで50分。ちょっと落としすぎたかな。
下界は曇っていたようですが、これから向かう八ヶ岳連峰は晴れ。ワクワクします。
下界は曇っていたようですが、これから向かう八ヶ岳連峰は晴れ。ワクワクします。
富士山くっきり。
富士山くっきり。
南アもくっきり。
南アもくっきり。
馴染みの青年小屋。前日に事故があったとかで、平日の朝でしたが管理人がいました。
馴染みの青年小屋。前日に事故があったとかで、平日の朝でしたが管理人がいました。
これから向かう権現。ぼくは初。
これから向かう権現。ぼくは初。
朝日に輝く編笠と南ア。
朝日に輝く編笠と南ア。
東ギボシ直下、滑落事故が起こるトラバース。下ノ廊下をうんと広くした感じ。
東ギボシ直下、滑落事故が起こるトラバース。下ノ廊下をうんと広くした感じ。
富士山とトラバース
富士山とトラバース
権現側から東ギボシ。
赤いマーキングが事故現場のようだ。
権現側から東ギボシ。
赤いマーキングが事故現場のようだ。
権現小屋は今年もお休み。
権現小屋は今年もお休み。
山頂道標。風が結構強め。
山頂道標。風が結構強め。
さて、主脈へ!
お天気最高!風も思ったほどではない。
お天気最高!風も思ったほどではない。
権現から主脈に入ってすぐ、61段20mのハシゴ。
権現から主脈に入ってすぐ、61段20mのハシゴ。
なかなかの高度感。
なかなかの高度感。
キレット小屋までは結構森林下。
キレット小屋までは結構森林下。
振り返って権現。堂々たる姿。
振り返って権現。堂々たる姿。
中央のハゲたところは阿弥陀南陵の青ナギ。
中央のハゲたところは阿弥陀南陵の青ナギ。
阿弥陀南陵。
写真にちらちら見えるのは全部小虫。ツルネ周辺は虫が多量。
写真にちらちら見えるのは全部小虫。ツルネ周辺は虫が多量。
キレット小屋、今年も休業。
キレット小屋、今年も休業。
キレット小屋を過ぎ、ここからが本番。
キレット小屋を過ぎ、ここからが本番。
ガレ場と赤。
ガレ場を登る。
この看板から先はハシゴちょこちょこ。
この看板から先はハシゴちょこちょこ。
こんな感じ。
ノコギリのような稜線。
ノコギリのような稜線。
あとちょいと。
山を背負って歩く。
山を背負って歩く。
この看板が出たらもうすぐ。
この看板が出たらもうすぐ。
真教寺尾根分岐。
真教寺尾根分岐。
山頂見えてきた。
山頂見えてきた。
横、硫黄方面。山梨側がちょっとガスってきた。
横、硫黄方面。山梨側がちょっとガスってきた。
あら〜!
横山頂ではガスガス、このままジリ貧かと思ったけど。。。
横山頂ではガスガス、このままジリ貧かと思ったけど。。。
またじわりと晴れてきた。
またじわりと晴れてきた。
これはこれでまたキレイ。
これはこれでまたキレイ。
硫黄方面。スケールの大きな山容。
硫黄方面。スケールの大きな山容。
大同心。
枯れてしまったコマクサ。
枯れてしまったコマクサ。
近景の大同心に重なる遠景の阿弥陀。
近景の大同心に重なる遠景の阿弥陀。
でっかい火口の一部となっている硫黄・
でっかい火口の一部となっている硫黄・
硫黄着。赤から2時間もかかってしまった。この時点でエスケープを意識し始める。
硫黄着。赤から2時間もかかってしまった。この時点でエスケープを意識し始める。
硫黄の象徴。
やまびこ荘手前の崩落地。迂回路も歩きやすい。
やまびこ荘手前の崩落地。迂回路も歩きやすい。
やまびこ荘から先は北八ツの樹林帯の様相が濃くなる。
やまびこ荘から先は北八ツの樹林帯の様相が濃くなる。
箕冠山。看板がないと山頂かわからないくらい地味。
箕冠山。看板がないと山頂かわからないくらい地味。
根石岳。
一昨年に根石岳に登ったときもガスガスだった。こういう、晴天と縁が薄い山ってありますわな。
一昨年に根石岳に登ったときもガスガスだった。こういう、晴天と縁が薄い山ってありますわな。
東天狗へ。白砂新道分岐付近のきれいな砂地。
東天狗へ。白砂新道分岐付近のきれいな砂地。
東天狗。入山から9時間、疲労が蓄積してきた。
東天狗。入山から9時間、疲労が蓄積してきた。
黒百合方面。火山だった面影が。
黒百合方面。火山だった面影が。
稲子南壁。今シーズンは行けそうにない。
稲子南壁。今シーズンは行けそうにない。
中山峠。この時点で麦草で打ち切る方向で2人同意。
中山峠。この時点で麦草で打ち切る方向で2人同意。
高見石方面へ。ここからジメジメルート本格化。
高見石方面へ。ここからジメジメルート本格化。
中山山頂。周辺は森。
中山山頂。周辺は森。
ずっとこういう足元を下るのは、かなり足にこたえる。
ずっとこういう足元を下るのは、かなり足にこたえる。
高見石小屋。揚げパンを食う気力はわかず。
高見石小屋。揚げパンを食う気力はわかず。
苔むす森をひたすら歩く。
苔むす森をひたすら歩く。
丸山、本山行最後のピーク。
丸山、本山行最後のピーク。
原生林の趣。
やっと麦草峠が見えた。
やっと麦草峠が見えた。
着!疲れ切って横になる同行者。
着!疲れ切って横になる同行者。
15:38発のバスをのんびりと待ちながら湿原の景色を楽しむ。
15:38発のバスをのんびりと待ちながら湿原の景色を楽しむ。
観音平登山口へ帰還すると、雨が降り出してきました。その後、蓼科山七合目登山口では霧雨。エスケープして正解でした。
観音平登山口へ帰還すると、雨が降り出してきました。その後、蓼科山七合目登山口では霧雨。エスケープして正解でした。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ
共同装備
ツェルト マット ガスカートリッジ 火器小 非常食2 ファーストエイドキット(テーピング1ロール・ サバイバルシートなど)

感想

年齢も山行スタイルも近い仲間と、
前々から約束していた八ヶ岳南北縦走に行ってきました。
元はテン泊で1泊する予定だったのですが、
互いが会う休みが1日しかなかったことと、
共通の友人が以前に1dayフル縦走をしたと聞いたことで、
まあできるかどうかわからないが、やれるところまでやってみよう、
という半ば勢いで計画を立てました。
入山口(観音平)と下山口(蓼科七合目登山口)に互いの車をデポ。

とはいえ、いい加減な計画は立てられません。
予想距離は約33km、標準CTは約27時間ということで、
CTの倍程度の速度で歩いてやっと13時間半。
休憩時間は含まれていません。
その通りにいかないことを想定して、エスケープ方法を確保。
不慮のトラブルでどちらが動けなくなっても、
担いでエスケープすることも前提としました。

また、水分を途中で補給することは必要不可欠でした。
キレット小屋は閉じている上に情報がはっきりせず不明(雨水らしい)。
硫黄岳山荘は水を引いているので販売しており、
根石岳山荘も水場があります。
あとは麦草峠と北横岳ロープウェイのトイレで補水可能。
これで水を3L持てば大丈夫という計算を立てました。

結果は、朝3時過ぎに入山し、麦草峠に14時49分についた時点で、
山行を打ち切りとしました。
この時点でかなり疲労してはいたものの、少しは余力は残っていました。
しかし、これから最大の登り返し(約700m)となる蓼科山が控えていたことと、
この時点でバスでのエスケープが確実にできたこと、
(北八ヶ岳ロープウェイからもバスでのエスケープ可能だったが、
 最終バスに間に合うかどうか微妙だった)
天気が下り坂になり、ただでさえ滑りやすい登山道が更に濡れること、
そして、蓄積した疲労。
これらを考慮すると、更に5時間以上かかる可能性が高く、
明るいうちに下山できない見通しとなったからです。

その後は、バスで茅野駅(1500円)、電車で小淵沢駅(420円)へ移動し、
小淵沢駅からタクシーで観音平(約3500円)へ戻って車デポを回収、
その車で蓼科七合目登山口へ移動してもう1台の車を回収しました。

反省点は色々ありますが、課題として以下の通り振り返りました。
また来年トライしようと思います。

【課題】
1.出発時間がやや遅い
編笠〜権現で暗いと危険と判断して3時出発としたが、
予想したより危険箇所は多くなく、この時期でも1時間半程度早く入山しても
十分だった。

2.靴はミドルカットのほうが良かった
ローカットにしたが、北八ツエリアの湿ったヌメリ岩で
フリクションを確保するため、足への負担が大きかった。
そのため、爪先が痛くなってしまった。

3.そもそも体力不足
私の場合は6月半ばに怪我をしてしまい、
以来あまりトレーニングができなかったため、体力を少し落としていた。
もう少し体力的な上乗せ(観音〜編笠を1時間半くらいで登れる程度)が必要。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:489人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら