ぐるっと悪沢岳〜聖岳

2022年08月28日(日) 〜 2022年08月31日(水)

• GPS: 28:13
• 距離: 50.9km
• 登り: 5,706m
• 下り: 6,119m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:13
• 休憩: 1:09
• 合計: 6:22

4:47 椹島ロッジ
4:58 5:00 滝見橋
6:46 6:57 小石下
7:56 8:17 清水平
8:52 9:12 蕨段
9:22 9:22 見晴岩
10:16 10:31 駒鳥池
10:42 10:42 駒鳥池駐車場
11:09 千枚小屋

2日目

• 山行: 6:46
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:00

3:42 千枚小屋
4:10 4:16 千枚岳
4:50 4:52 丸山
5:16 5:21 悪沢岳
6:04 6:04 荒川中岳避難小屋
6:14 6:30 中岳
6:38 6:40 前岳
6:56 6:57 お花畑（荒川前岳南東斜面）
7:21 7:39 荒川小屋
8:12 8:12 大聖寺平
9:01 9:03 小赤石岳の肩
9:14 9:15 小赤石岳
9:24 9:24 赤石岳・小赤石岳間分岐
9:52 10:12 赤石岳
10:13 10:14 赤石岳避難小屋
11:18 11:18 百間平
11:42 百間洞山の家

3日目

• 山行: 8:42
• 休憩: 2:05
• 合計: 10:47

3:42 百間洞山の家
4:35 4:51 大沢岳北峰
5:02 5:03 大沢岳
5:13 5:13 中盛丸山・大沢岳間分岐
5:31 5:36 中盛丸山
6:12 6:13 小兎岳
6:49 7:07 兎岳
7:13 7:32 兎岳避難小屋
7:55 8:00 聖兎のコル
9:18 9:34 聖岳
10:00 10:05 小聖岳
10:27 10:28 薊畑分岐
10:38 10:39 聖平小屋分岐
10:45 11:08 聖平小屋
11:11 11:11 聖平小屋分岐
12:32 12:45 南岳
13:08 13:09 上河内岳の肩
14:29 茶臼小屋

4日目

• 山行: 3:20
• 休憩: 0:08
• 合計: 3:28

4:45 茶臼小屋
5:43 5:43 横窪沢小屋
6:33 6:37 ウソッコ沢避難小屋
7:17 7:19 ヤレヤレ峠
7:38 7:40 畑薙大吊橋
8:10 8:10 畑薙ダムゲート前
8:13 ゴール地点

天候

28,29日晴れ 30,31日曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

畑薙第一ダム夏期臨時駐車場に駐車。東海フォレスト送迎車で椹島ロッジへ。

コース状況／危険箇所等

特に危険箇所はありません。それなりに案内表示、ペンキマークはありますが字が消えていたり、薄くなっているものがありますので、要所では地図等で確認を。

その他周辺情報

家までの行程が長いので直帰。

写真

8/27 14:11

畑薙に車を停めて15:00発東海フォレストの送迎車で椹島へ向かいます。入山届はコンパスで提出済でしたが、臨時駐車場の登山指導所で勧められて手書きの入山届も提出。送迎車は私以外、山小屋スタッフさん一人のみ。

8/27 15:32

もともとはダム工事の工事従事者のための宿舎だった建物が登山者にも開放されているとのこと。リニア工事従事者のための新しい宿泊棟が奥の方にできていました。リニア工事完了後はそちらが登山者用に開放されるらしいです。

8/27 15:30

椹島ロッジでチェックインして、夕飯（自炊）までしばらくあたりを散策。白籏史郎写真館をのぞいてみます。

8/27 15:38

大判の迫力ある写真が春夏秋冬の並びで展示されています。冬山装備も乏しい時代によくもこんな場所に立てたものだと驚き。

8/27 16:27

外のベンチで夕飯の支度。

8/27 16:36

初日は冷凍した食材を持ってこれるので焼肉。手前はカルビーの乾燥マッシュポテトをお湯で戻したもの（ちょっとお湯多すぎ）。カルパスのみじん切りで塩味を着けています。この乾燥マッシュ、初めて山に持参しましたが味付けをいろいろ工夫すればなかなか重宝する食材です。とにかく軽い。

8/28 6:40

翌28日。4時に出発して千枚小屋を目指します。最初の尾根の取り付きから急登で重い装備（今回は百間洞山の家の夕飯以外は自炊）で汗だくになりました。尾根の途中は少し踏み跡が薄い場所もあって、真っ暗な中でちょっとロスしました。

8/28 6:51

小石下だったかな。

8/28 6:58

作業道と並行して登山道が続きます。このあたりはブナ林が美しい。

8/28 7:09

針葉樹の森に変わりました。やや霧がかかっています。

8/28 8:07

清水平の水場。暗いので手ブレ。

8/28 8:39

清水平から標高を上げるとシラビソ？コメツガ？の森に変わります。

8/28 8:44

蕨段まで来ました。名前の通り平坦地にたくさんワラビが茂っています。

8/28 9:10

2073の三角点

8/28 9:11

8/28 9:59

8/28 10:17

駒鳥池までくれば千枚小屋はもうすぐ。ちょっと手前でコマドリが鳴いていました。

8/28 10:17

少し低いところに池が見えます。

8/28 10:51

オヤマノトリカブトの群落。猛毒があると思うとやや不気味。

8/28 10:52

8/28 10:56

こちらも毒。

8/28 11:06

ようやく千枚小屋に到着。

8/28 15:35

小屋についたら青空がのぞき始めました。明日は好天予報です。時間がたっぷりあるのでビール飲んで昼寝して、夕飯作って18時には就寝。

8/29 4:10

翌29日は3時半にスタート。千枚岳は真っ暗。

8/29 4:44

ようやく空が白み始めました。雲海に浮かぶ富士。

8/29 4:48

カメラでは明るめに写りますがまだ肉眼では山容はぼんやりです。目指す悪沢岳。

8/29 4:49

8/29 4:58

悪沢への登りは岩稜帯もあります。急登で息が上がって手ブレ。

8/29 5:07

大無間岳のほうかな。

8/29 5:08

まだまだ岩の急登が続きます。

8/29 5:13

雲海から朝日が昇りました。

8/29 5:16

悪沢岳登頂。ちょうど朝日で赤く染まります。

8/29 5:16

この後向かう赤石岳も赤い。

8/29 5:16

8/29 5:17

その先、明日向かう聖岳。

8/29 5:17

中央アルプスのシルエット。宝剣のとんがりも確認できます。先々週は空木から縦走しました。

8/29 5:17

空気の層が見えます。

8/29 5:17

オクシズのどこか。大無間あたりでしょうか。

8/29 5:18

8/29 5:25

次に向かう中岳には避難小屋が見えます。すごい場所に建ってる。

8/29 5:28

やや細いトラバースもあります。全行程でこんな感じの細いところがけっこうありました。

8/29 5:32

いったん下って登り返し。登り返しも多い行程で累積の登高差は5000mを越えました。

8/29 5:32

悪沢岳を振り返ったところ

8/29 5:45

8/29 5:50

鞍部にも日が入り暖かくなってきました。

8/29 6:03

中岳避難小屋に到着。周辺は鹿の食害から高山植物を守る柵があります。

8/29 6:08

避難小屋からすぐに中岳山頂。

8/29 6:08

8/29 6:08

8/29 6:08

この先、しばらく気持ちい尾根歩きが待っています。

8/29 6:08

8/29 6:17

真ん中あたり、岩と岩の間、オコジョがいます。朝ごはん休憩していたら、周囲を走り回ってくれました。あまりに素早くて撮れたのはこれ一枚のみ。

8/29 6:35

8/29 6:37

荒川前岳まできました。

8/29 6:38

さらにいったん大きく下って荒川小屋、大聖寺平を経て赤石岳への登り返し。

8/29 6:38

南アルプス北部の名峰たち。

8/29 6:38

小河内の避難小屋が見えてるのかな。

8/29 6:43

お花畑はほぼ終了。

8/29 7:01

荒川小屋が下の方に見えてきました。見えてからが長いのですが。

8/29 7:27

小屋の前で小休止。

8/29 7:25

下界ではまず飲まないコーラですが、山では抜群にうまい。

8/29 7:27

下ってきた斜面。

8/29 7:52

このあたりも歩いて気持ちいい景色です。

8/29 7:56

とにかくひとつひとつの山が大きい。

8/29 8:08

大聖寺平に着きました。広々して気持ちいい場所です。

8/29 8:08

いよいよ赤石岳が近づいてきました。今回の山行の最高点です。

8/29 8:08

8/29 8:12

尾根筋から右に目をやるとハイランドしらびそが見えました。あそこから奥茶臼山まで歩いたのも楽しかったです。

8/29 8:13

中央アルプスの下に自宅方面。てことは自宅から赤石もみえてるのかな。

8/29 8:13

振り返って荒川三山。かっこいい山です。

8/29 8:57

まずは小赤石のピークを目指す。

8/29 9:14

小赤石岳に到着。

8/29 9:01

休憩した荒川小屋がはるか下に見えます。

8/29 9:15

いよいよ赤石岳へ。この両ピークの間も緩やかで気持ちいい道が続きます。まさにボーナスステージ。

8/29 9:15

8/29 9:19

8/29 9:25

気持ちいい。スキップしたくなる。ザック重くてできませんが。

8/29 9:40

赤石岳到着。とうとうやってきました。

8/29 9:40

赤石岳避難小屋は改修中。定員を減らして営業はされているようです。

8/29 9:41

大斜面を下り始めるまではなだらかなトレイルが続きます。

8/29 9:43

今回の山行も筑波山のカエルが同行。

8/29 9:41

歩いてきたトレイルを振り返る。悪沢のほうは雲がかかりました。

8/29 9:48

この先で百間平へ大きく下ります。

8/29 10:34

ガレた斜面をどんどん下ってきました。

8/29 10:34

馬の背の先に百間平が見えてきます。

8/29 10:48

8/29 10:55

3000mの稜線を名残惜し気に振り返りつつ…

8/29 10:55

8/29 10:56

むこうの平らな場所が百間平でそこから下って百間洞山の家があります。

8/29 11:01

8/29 11:05

百間平も平坦で広々して気持ちいいところ。

8/29 11:19

明日向かう山も見えます

8/29 11:41

百間洞山の家に到着。今回の山行唯一、夕飯をお願いしてます。トンカツ！だから。たしかに厚いお肉にサクサクの衣。千切りキャベツもたっぷりで大満足でした。お蕎麦がついてきたのもありがたい！

8/30 5:01

翌30日は霧雨の中をスタート。大沢岳を通過。

8/30 5:12

次の中盛丸山は名前の通り、丸い山。ゆるく下って登り返し。

8/30 5:26

中盛丸山の山頂標はかんたんなものだけ。

8/30 5:35

雲がすこし薄くなる時間もありました。

8/30 6:07

小兎岳も地味な標識。兎岳避難小屋から来られた男性と少しお話。昨夜はこのちょっと前にスライドした若者4人パーティと5名の宿泊だったようです。

8/30 6:54

きつい登り返しを経て兎岳に到着。長年履いてきた靴は水漏れし始めていて、この日は濡れたハイマツ漕ぎで靴の中まで濡れてしまいました。

8/30 7:31

兎岳避難小屋を見学。扉は壊れていて閉まりません。今日のような天候だと塩ビ製の床も結露してしまうようです。

8/30 8:57

お、雷鳥発見。鳴き声でわかりました。

8/30 8:57

まだ親と別れたばかりの子供のようです。二羽が寄り添うように歩いていました。

8/30 8:58

クンクンと鳴きながら餌をついばんでいました。

8/30 9:13

霧雨の中、2度目の（前）聖岳。前回は好天だったので奥聖まで足を延ばしましたが今回はパス。

8/30 10:00

小聖岳まで来ました。今日はまだこの先、茶臼小屋まで行く予定です。

8/30 10:27

雨も上がって青空ものぞき始めました。聖平に到着

8/30 11:07

聖平小屋で小休止。水を補給して、ここでもコーラを購入（400円）

8/30 11:08

日差しが気持ちいい。

8/30 11:08

8/30 11:27

樹林帯を黙々と歩きます。

8/30 11:42

聖平小屋が標高2250mくらいなので、あのピーク（2700m）まで450mくらい登り返します。

8/30 11:58

ホシガラスがたくさん飛んでいました。ハイマツの実をくわえてきては夢中でついばんでいます。道端にも食べ散らかしたハイマツの実がたくさん落ちていました。

8/30 12:44

2700のピークは地理院地図には表記がありませんが、南岳というらしいです。

8/30 13:08

ゆるいアップダウンを繰り返して上河内岳の登り口に到着。前回来た時もガスの中の登頂でしたが、今日も霧雨で視界がきかないのでパス。

8/30 13:08

山頂方面はこんな感じ

8/30 13:22

奇岩竹内門はあれのようです。

8/30 13:29

竹内門を過ぎると庭園のような場所が始まります。

8/30 13:31

美しいトレイル。

8/30 13:34

8/30 13:39

亀甲状土がある場所らしいですが、よくわかりませんでした。前回もここでお昼休憩しましたが今回もおやつ休憩。

8/30 13:41

マロン味のアルフォート。甘いものがおいしい。

8/30 14:03

ざれた斜面を登ります。

8/30 14:03

ここでも雷鳥がいました。前回もここで出会ったので遭遇率高い場所のようです。

8/30 14:05

母親と子供が二羽。

8/30 14:22

茶臼小屋に着きました。ほぼ予定通り。今年度の営業は食事提供なし。食堂を自炊スペースに開放していただいてます。自炊用にお湯をいただけるのはありがたい。

8/30 16:41

夕飯は玉ねぎ、ピーマン、魚肉ソーセージでナポリタン。奥に写っているのがカルビーの乾燥マッシュ。パスタのゆで汁を使って戻しました。味つけは黒コショーとマヨネーズ。

8/31 6:56

翌31日も4時半スタートで暗い中をひたすら下山。雨もけっこう降ったので途中の写真も撮らずただ歩くのみ。なぜかつり橋は撮りました。

8/31 6:59

8/31 7:19

ヤレヤレ峠までくればゴールは近い。と油断していたら、この先、土砂崩落もあって緊張するトラバース道でした。

8/31 7:35

畑薙の大吊り橋まで下ってきました。長い！

8/31 7:36

揺れる！

8/31 7:41

吊り橋を横から見たところ。景色に消えてしまいそうな細い線。

8/31 8:10

沼平のゲートまで戻りました。

撮影機器：

PowerShot SX720 HS CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ×２ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ 携帯トイレ シュラフシーツ レイングローブ

感想

tobi8549

休暇をいただいて、南アルプスを歩いてきました。全日程好天というわけにはいきませんでしたが、今回の目的である悪沢岳〜赤石岳を素晴らしいコンディションで歩けただけでも十分。装備の点では自炊計画が過剰で、下山した時には半分近い食料が残ってしまいました。行動食の摂り方（歩きながらならおやつ程度でカロリー摂取でも十分かな）を見直すことで軽量化の余地あり。次に活かしたいと思いました。