奥穂高で最高の展望とスリルを。(北穂まで縦走!)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 2,107m
- 下り
- 2,104m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:55
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:40
天候 | 1日目:晴れ。午後4時ごろ一時雨 2日目:晴れ。午後5時ごろから夜まで雨 3日目:晴れ、ちょっと雲が多め |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:さわやか信州号で新宿まで (※中央道渋滞により、新宿到着は3時間遅れでした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇河童橋〜横尾 観光客も歩く砂利道で、多少のアップダウンはあれど危険なし ◇横尾〜本谷橋 横尾谷沿いの山道。山に慣れた方なら危険らしいところなし。 ◇本谷橋〜涸沢 岩の多い道とゴーロ。滑りやすい ◇涸沢〜ザイテングラート〜奥穂高 一部、雪渓の横断あり。ザイテングラートは急傾斜の岩場の連続で足のすくむところはありませんが、落石に注意。奥穂高山頂へのルートは鎖やハシゴなどの垂直移動が多いので岩が苦手な方は注意。 ◇穂高岳山荘〜涸沢岳〜南峰 危険だらけです!切り立った岩稜にしがみつく様に登ったり降りたりを繰り返すので、バランスを崩したり突風が吹いたら転落する危険あり。 |
その他周辺情報 | 上高地に下山後は、上高地温泉ホテルに立寄り湯があります。ありがたいです。800円 12:30〜 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
今シーズンに必ず行こうと、早いうちから準備を進めていた穂高山行。とうとう行ってきました!梅雨明け十日を狙って日程決めてバスを予約して、さあというときに台風が発生したとか聞いたときはギョっとしましたが、結果的には最高の天気で頂上の展望を眺められました。
初めての上高地に興奮しつつ重いザックを背負って山行開始。梓川から見る穂高連峰は霧で真っ白でしたが、雨天も覚悟していたので降ってないだけマシというところ。歩いていくほどに霧も晴れてきたので気分も盛り上がっていきます。
バスターミナルから横尾まではひたすらに長い道のりを進むのみ。明神、徳沢、横尾と1時間おきくらいに休憩適地があるのでとても歩きやすい。明神岳と前穂をぐるりと回りこむコースなので、進むほどに北穂や奥穂が見えてくるのが実に励みになります。横尾からは登山コースとなり注意喚起の看板などあったりしますが、涸沢まではとくに厳しいルートとは感じませんでした。高度が上がってくるので見える山々もさらに増え、あのピークはどの山だろうかなんて迷いながら進みます。高度のせいかあまり暑くなく、ザックの重さの割には汗だくにならなかった点も気分を良くした一因かも知れません。
いよいよ到着した涸沢は息を呑む迫力でした。前を見ても左右を見ても山、山、山!完全に高峰に包まれたカール地形とはこういうものかと大興奮です。テント泊受付は13時からで、先に設営しておいてよいとのことなので場所を選びます。私が着いたときには個人テントは2,3しかなかったので場所はじっくり吟味できました。午後2時をすぎると続々とテントが増えてきたので早めに選べたのはラッキーでしたね。(それでも初日は金曜だったのでテントは40〜50と少なめ、翌日土曜は倍近くに増えました)
初日はこれで行動終わり。あとはテントで休んだり、小屋を覗いたりして過ごしました。夜11時ごろ目が覚めて空を見上げると満天の星空が見られましたよ。次回、こんな機会があったら、この星空をキレイに撮れるようになりたいですね。
2日目は早めに朝食を済ませ、5時ちょうどに山頂へ向かいます。ザイテングラート取り付きまでぐんぐん高度が上がり、テント場もあっという間に遠ざかります。ザイテングラートは急峻な岩場ですが、切り立ったような危険箇所はないので落石のみ注意すれば意外とスムーズにいける場所かと思います。穂高岳山荘を過ぎてからの奥穂へのルートはいよいよ鎖ありハシゴありの岩稜コース。比較的整備されているので登りやすいですがやはり注意は必要です。私のときは人が少ない時間帯でしたが、時間によっては団体さんなども来ますので渋滞・すれ違いに難渋するかもしれません。
山頂に立っての景観は言うことなしの絶景でした。北アルプスの山々がずらりと並び、遠方には富士山まで見えるという幸運に恵まれて最高の気分。山頂には見える山と方向を示した円盤が置いてあったのですが、示した山が多すぎてどれがどれやら結局わからないという状態だったのも面白かったり。
気分上々で穂高岳山荘に戻り、今度は北穂を目指して岩稜を行きます。涸沢岳へ登りは奥穂ほどには踏みあとがないのでしっかりルート確認しないと迷いますね。涸沢岳からの道は本格的な岩稜コースでなかなか恐いところでした。とくに涸沢槍を巻く部分、鞍部に対しての昇り降り。所々に鎖やボルトが設置されていますが、気を抜いたらカールや滝谷側に向けて転落しちゃいますからね、三点保持で慎重に進みます。スリルのためにアドレナリンも出まくりで、自分の辿ってきたルートを振り返って、あんなとこよく通ってきたもんだと一人悦に浸る有様です。そんなこんなで辿りついた北穂高、山頂からはもう隣といってもいいくらいに近づいた槍ヶ岳が見られます。すでに昼過ぎになっていたので雲が増えており、しょっちゅう隠されてしまうので実にもどかしい。運よくさっと雲が流れたときに急いで撮影を済ませます。
北穂から涸沢までの下りは急斜面の岩場であることを留意すれば、ルート自体には特段の危険はなし。落石とすれ違いには注意が必要です。無事、涸沢に辿りついたあとは一人ビールで祝杯を上げるのでした。
3日目、2晩を過ごしたテントを撤収し涸沢を後にします。昨日までの疲労で歩けないかと思いきや、下りの歩行は思った以上に快調であっという間に本谷橋、そろそろかと思うまもなく横尾大橋。それ以降は危険もないのでマイペースで気楽に歩くも、11時には河童橋に着いちゃいました。
バスまで時間があるので、せっかくだからとウェストン碑を見物し、温泉で汗を流して帰路に。昼頃の上高地は観光客と登山者でいっぱいでした。
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今回、天候や景色に恵まれ、怪我や体調を崩すこともなく実に満足の山行でした。山頂の絶景のみならずスリル満点の岩稜歩きも楽しめましたし、槍を目前にすることもできましたからね。なかなか登りに来れない山域でこれだけ良い条件で過ごせたのは本当にラッキーだったなと思います。
しかし槍を実際に見てしまうと、いつかはアレも登りに行きたいと考えてしまう・・・困ったものですね。
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