念願の穂高縦走〜悪天候の中で奇跡が！
長野県
岐阜県
Tetu-Neko
その他1人 - GPS
- 104:00
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 2,798m
- 下り
- 2,793m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:20
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:55
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:51
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:35
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:55
| 天候 | 曇り〜雨〜晴れ〜ガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
船
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
北穂高〜涸沢岳〜穂高山荘は、気が抜けない岩稜歩きだが、3点支持をしっかりやれば確実に進める。 奥穂〜前穂〜岳沢の吊り尾根、重太郎新道も下りで気は抜けないが、マイペースでしっかりと歩いて無事通過する |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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天候回復を待つが、雨が降り出し奥穂登頂は翌日に、4泊目決定
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
|
|---|---|
| 備考 | ヘルメットがあれば安心して登攀できる、濡れても滑りずらい手袋必須！ |
感想
数年前から漠然と、「槍〜キレット〜奥穂を歩きたい！」 という想いがあり3年前から計画を立てては急な仕事でキャンセルとなる。しかし、いつか来たる北アルプス遠征のため、心の師匠、雄一郎氏に習い、日頃から足に重りをまき、重量ザックを背負うトレーニングをしてきた。
そして今年の夏、仕事を調整して何とか出発の朝を迎えました。
小樽港発のフェリーの船旅を楽しみながら、新潟から車で沢渡へ、沢渡からアルピコ交通のバスで上高地入りする。
計画は、相棒の体力を考え、絶対に無理をしないという前提のもと「上高地〜槍沢(泊)〜槍ヶ岳（泊）〜南岳〜キレット〜北穂高（泊）〜奥穂高〜涸沢（泊）〜上高地」の計画書をネットで県警へ送信済み。 あとは、相棒の体力とモチベーションにかかっている。
1日目〜昼に上高地入りし縦走スタート。 梓川の清流沿いを歩きながら明神岳を仰ぎ、横尾で屏風の前に立つと、北アに来たんだという実感が湧いてくる。 横尾をすぎるとガスが出てきて雨が降り出す、相棒は雨の中の登山経験はほとんどなく、初のザックカバーを使用、17時過ぎに予定通り槍沢ロッジに到着。
2日目〜早朝からかなりの雨、相棒のテンション↓↓、出発を遅らせるが天候回復せず、予報も今日明日ともに雨。 今回山行の核心となるキレット通過が雨の予報・・・計画を変更し、「涸沢から穂高をやるか！」と考えるが相棒はもう下山モードに入っている、何とかせねば。 雨の中を出発し、横尾まで下りる。休憩中、相棒が横浜の方とお話しして勇気をもらいテンション↑↑ 以後、この方を「横尾の神様」と崇める（笑） 雨が上がり、涸沢まで屏風岩を望みながら登る。 涸沢ヒュッテのデッキで人生最高のビールで乾杯！憧れた涸沢カールを堪能した。 2泊目の涸沢小屋に到着後、また雨が降り出す。
3日目〜朝から雨、風強し！ 北穂に向かうか思案するが、横尾の神様のおかげで相棒の士気も高く、登山者のいない北穂ルートへ。 雨で岩、鎖が滑るが一つ一つしっかりと保持しながら着実に上へ歩を進める。 北穂登頂時は雨、ガスで視界なし、目の前の北穂高山荘へ逃げ込む。 事前予約時、込み合っていると聞いていたが悪天候により宿泊客は3組だけの貸し切り状態。 北穂高山荘は、なじみの古い喫茶店にいるような本当に心地の良い空間だった。 食事、珈琲も美味しく、昼食後相棒は昼寝、自分はハイランドモルトをやりながら最高の時を味わう。 窓辺で外を見ていた熊本の方がガスが切れてきたと教えてくれ、この後、奇跡が起こる！ 相棒を叩き起こしてサンダル履きのまま山頂へ駆け登った（笑）
眼前には360度北アルプス！ 今回の雨で断念した槍からキレットのルートがはっきりと見える。 夕食後も頂上に駆け上り、夕日と天の川ウオッチングを堪能する。
諦めずに登ってきて本当に良かった・・・
4日目〜北穂から涸沢岳、奥穂の難ルートへ！ 北穂山荘で充電した相棒の士気も高くガスの中出発する。 「飛ぶ鳥も通わぬ滝谷」はガスのため高度感もなく、岩に集中して下ることが出来た。涸沢コルまでゆっくりと下るが相棒は確実に上達し、岩稜歩きを楽しんでいた。 涸沢岳までの登りも険しかったが、目印やホールドがしっかりしていたので安心してよじ登ることができた。 涸沢岳頂上もあいにくのガスで、ジグザグのガラ場を下り奥穂高山荘へ到着。 奥穂登頂を狙うが雨が降り出し翌日に持ち越し、4泊目を決意す。
5日目〜早朝から小雨とガス、登頂時の好天を期待して奥穂へ出発する。 ここまで来たら相棒の歩きも安定し、危なげなく確実に登って行く。 途中からガスも薄れ、右手には憧れのジャンダルムが〜！！ 午前6時30分、奥穂高岳登頂する。祠の横によじ登りガッツポーズ！ 相棒の調子も良さそうなので吊り尾根へ向かう。紀美子平でザックをデポして最後の前穂高へ、山頂はあいにくのガスで眺望が利かず残念だった。 「穂高岳」一等三角点にタッチして下山、紀美子平でデポしたザックを背負い、重太郎新道を慎重に下る。 岳沢小屋が眼下に見えてくるが、なかなかたどり着かないね〜。 ようやく岳沢小屋につき、生ビールで最後の乾杯！ 午後2時20分、岳沢登山口に下山しました。
今回の山行は、行動時間を短くして余裕を持って行動したため集中力が途切れることなく、岩稜を踏破することができました。 次はいつか機会があれば、果たせなかった槍〜キレット〜北穂か、西穂からジャンダルムを歩きたい。
またいつか、穂高へ・・・
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