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Yamareco

記録ID: 505306
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

大キレットと北穂高 新穂高IN 上高地OUT

2014年09月06日(土) 〜 2014年09月07日(日)
 - 拍手
GPS
31:55
距離
30.9km
登り
2,438m
下り
2,007m

コースタイム

1日目
山行
11:10
休憩
1:00
合計
12:10
2:50
2:50
20
3:10
3:10
70
4:20
4:20
60
5:20
5:20
40
6:00
6:30
130
槍平小屋
8:40
8:40
100
10:20
10:50
90
12:20
12:20
150
14:50
14:50
0
14:50
北穂高小屋
2日目
山行
4:40
休憩
0:40
合計
5:20
5:30
90
北穂高小屋
7:00
7:10
30
7:40
7:40
50
8:30
8:50
40
9:40
9:50
20
10:10
10:10
30
10:40
10:40
10
10:50
ゴール地点
天候 9月6日 晴れ 夜雨
9月7日 霧 後曇り その後晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
今回は、自家用車でなくバスでアクセス。
名古屋発上高地行きの夜行バスが満席のため、名古屋高山間の高速バスで高山の実家へ。実家の親に無理を言って夜中に新穂高登山口まで車で送ってもらった。
帰りは、上高地から平湯へのバス(片道1160円)
コース状況/
危険箇所等
○新穂高〜白出沢出合 林道。危険個所なし。
  ※新穂高と穂高平小屋間にショートカットができる登山道があるが、通過せず
○白出沢出合〜滝谷出合〜槍平山荘登山道。
  ※滝谷の沢は、増水時には不可のようだが、今回はクリア。
○南岳新道 
 前半の樹林帯は、梯子・鎖場等あるものの、特に危険個所は無し。
 南沢側と滝谷側に分かれている尾根に出る頃、ハイマツ帯に変わり高度感ある道。
 後半は、岩場が南岳小屋まで続くが、手を使うほどの傾斜はなくなる。
  *下りで使うのであれば、岩が濡れている等スリップに注意。

○大キレット(快晴で風が弱いという条件付きで)
 前半部 南岳からの下りは、落石に注意すれば特に厳しいポイントは無い。
 長谷川ピーク〜A沢コル 3点支持を忠実に行えば特に問題はない。鎖場の足場を慎重に無理せず進む。一歩間違うと…という高度感を感じるところが、2〜3か所。
 飛騨無き〜北穂高小屋 3点支持を忠実に行えば特に問題はない。長谷川ピークほど高度感は無いが、むしろ落石防止でヘルメット着用必須か。またここは体力勝負。
  *逆方向だと、岩場の下りが多くなるので難易度が上がる感じがする。

○北穂高〜涸沢
 梯子、鎖場等数か所。スラブ状の岩の鎖場がある等、一部3点支持で通過。難易度は高くないが、下りいっぺんとうで、朝まで雨が降り、一部の登山道に水の流れができていた。スリップに注意。

○涸沢〜横尾
 一般的な登山道。たくさんの人が登り、下山するので、すれ違い・追い越しのマナーを。本谷橋を過ぎるとほぼ平坦。

○横尾〜上高地
 林道。とにかく長いなあ。
その他周辺情報 平湯の森で入浴 大人500円
予約できる山小屋
槍平小屋
白出沢分岐。まだ暗いです。
2014年09月06日 04:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/6 4:11
白出沢分岐。まだ暗いです。
もう一つの渡河ポイント。こちらはいつも徒歩での渡河。今回も。ただ事故以来、橋がかかっていたようです。先日の雨のせいか、外れていた。
2014年09月06日 05:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/6 5:20
もう一つの渡河ポイント。こちらはいつも徒歩での渡河。今回も。ただ事故以来、橋がかかっていたようです。先日の雨のせいか、外れていた。
木道になったら、槍平小屋はすぐ。
2014年09月06日 05:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/6 5:59
木道になったら、槍平小屋はすぐ。
槍平小屋!皆さん出発された後。静かです。コーヒー一杯の休憩。
2014年09月06日 06:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
3
9/6 6:03
槍平小屋!皆さん出発された後。静かです。コーヒー一杯の休憩。
南沢の雪渓は大分後退してます。
2014年09月06日 06:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
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南沢の雪渓は大分後退してます。
奥丸山に朝日がさしてきました。
2014年09月06日 06:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
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奥丸山に朝日がさしてきました。
奥丸山の向こうの笠ヶ岳が視界に。
2014年09月06日 08:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 8:01
奥丸山の向こうの笠ヶ岳が視界に。
槍平小屋は、はるか下に。
2014年09月06日 08:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 8:01
槍平小屋は、はるか下に。
歩いた右俣谷を望む。
2014年09月06日 08:13撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 8:13
歩いた右俣谷を望む。
南岳新道核心部。高度感あります。
2014年09月06日 08:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
1
9/6 8:45
南岳新道核心部。高度感あります。
核心部の木道。
2014年09月06日 08:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
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核心部の木道。
核心部で小休止。
2014年09月06日 08:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
1
9/6 8:45
核心部で小休止。
高度さらに。穂高岳方面。
2014年09月06日 08:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
9/6 8:45
高度さらに。穂高岳方面。
大キレットの最低鞍部の高さを超えてきた。
2014年09月06日 09:57撮影 by  iPhone 5s, Apple
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大キレットの最低鞍部の高さを超えてきた。
槍ヶ岳拡大。
2014年09月06日 10:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
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槍ヶ岳拡大。
南岳小屋!
2014年09月06日 10:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 10:11
南岳小屋!
長野県側一望。歩き始めて8時間がたっての眺望です。
2014年09月06日 10:24撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 10:24
長野県側一望。歩き始めて8時間がたっての眺望です。
富士山も確認しました( ´ ▽ ` )ノ 見難いですが、かすかにシルエットが…。
2014年09月06日 10:24撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 10:24
富士山も確認しました( ´ ▽ ` )ノ 見難いですが、かすかにシルエットが…。
本日のゴール、北穂高小屋!なんとかたどり着きたい!
2014年09月06日 10:29撮影 by  HDR-SR7, SONY
9/6 10:29
本日のゴール、北穂高小屋!なんとかたどり着きたい!
絵になるなあ。南岳小屋の女性スタッフさんでしょうか?
2014年09月06日 10:30撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/6 10:30
絵になるなあ。南岳小屋の女性スタッフさんでしょうか?
キレットを先ず、下ります。
2014年09月06日 11:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
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キレットを先ず、下ります。
下りのはしご。
2014年09月06日 11:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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下りのはしご。
長谷川ピーク縦断中^_^ 来て良かったと思いを噛み締めながら、3点支持。
2014年09月06日 12:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 12:10
長谷川ピーク縦断中^_^ 来て良かったと思いを噛み締めながら、3点支持。
核心部をもう一枚。ワクワクしながら登って行きます。
2014年09月06日 12:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 12:10
核心部をもう一枚。ワクワクしながら登って行きます。
振り返り、南岳方面。
2014年09月06日 12:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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振り返り、南岳方面。
核心部を振り返って。
2014年09月06日 12:22撮影 by  HDR-SR7, SONY
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核心部を振り返って。
超えてきた長谷川ピーク。A沢のコルを通過し少し登ったところ。
2014年09月06日 12:57撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 12:57
超えてきた長谷川ピーク。A沢のコルを通過し少し登ったところ。
そして飛騨泣き?へ
2014年09月06日 13:00撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/6 13:00
そして飛騨泣き?へ
これも、ヤマレコでみた核心部分^o^
2014年09月06日 13:09撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/6 13:09
これも、ヤマレコでみた核心部分^o^
もう一枚。慎重にかつ楽しみながら通過します。
2
もう一枚。慎重にかつ楽しみながら通過します。
岩場楽しいが、問題は体力。この後、写真撮る余裕もなくなり、苦しい北穂高小屋までの登山です。
2014年09月06日 13:15撮影 by  iPhone 5s, Apple
4
9/6 13:15
岩場楽しいが、問題は体力。この後、写真撮る余裕もなくなり、苦しい北穂高小屋までの登山です。
もうすぐですが、一番つらい最後の登りで、振り返って大キレットの核心部。こう見ると、険しい道!
2014年09月06日 14:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
1
9/6 14:45
もうすぐですが、一番つらい最後の登りで、振り返って大キレットの核心部。こう見ると、険しい道!
ついに登頂。北穂高岳からのショット。雲はたまたまありましたが、日没までほぼ、雲なし状態です(ただし、上空高い位置には雲あり)。
2014年09月06日 14:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
2
9/6 14:45
ついに登頂。北穂高岳からのショット。雲はたまたまありましたが、日没までほぼ、雲なし状態です(ただし、上空高い位置には雲あり)。
反対方向。前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳。手前は北穂高岳のテント場です。
2014年09月06日 14:45撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/6 14:45
反対方向。前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳。手前は北穂高岳のテント場です。
そして涸沢が見えます。
2014年09月06日 14:46撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/6 14:46
そして涸沢が見えます。
本当に体力もちました。自分へのご褒美を。
2014年09月06日 15:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/6 15:43
本当に体力もちました。自分へのご褒美を。
予想に反して、一人一枚の布団。よく寝ることできましたが…。
2014年09月07日 04:28撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/7 4:28
予想に反して、一人一枚の布団。よく寝ることできましたが…。
5時半頃。霧レベルになったところで出発。山頂からは何も見えません。
2014年09月07日 05:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 5:22
5時半頃。霧レベルになったところで出発。山頂からは何も見えません。
もくもくと下りていくだけ。
2014年09月07日 05:24撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 5:24
もくもくと下りていくだけ。
後ろ髪惹かれつつ、涸沢へ下ります。今の僕の実力では、奥穂方面は無理と判断。晴れた日にまた来たいです。
2014年09月07日 05:28撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 5:28
後ろ髪惹かれつつ、涸沢へ下ります。今の僕の実力では、奥穂方面は無理と判断。晴れた日にまた来たいです。
こんな鎖場もあります。
2014年09月07日 05:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 5:43
こんな鎖場もあります。
梯子もありましたが、焦らずゆっくり下りていきます。
2014年09月07日 06:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 6:03
梯子もありましたが、焦らずゆっくり下りていきます。
あえて言えば、このスラブ上の岩が、核心部といえる。雨でスリップしないように下山。
2014年09月07日 06:08撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 6:08
あえて言えば、このスラブ上の岩が、核心部といえる。雨でスリップしないように下山。
そして、涸沢到着!
2014年09月07日 06:36撮影 by  HDR-SR7, SONY
9/7 6:36
そして、涸沢到着!
雪渓も大分小さくなってますが、例年よりは多いそうです。
2014年09月07日 06:37撮影 by  HDR-SR7, SONY
9/7 6:37
雪渓も大分小さくなってますが、例年よりは多いそうです。
涸沢ヒュッテでビールでもと考えたが、天気がすぐれないので、下山することに。
2014年09月07日 07:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 7:09
涸沢ヒュッテでビールでもと考えたが、天気がすぐれないので、下山することに。
横尾まではまだまだ。
2014年09月07日 07:53撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 7:53
横尾まではまだまだ。
日差しが出始めました。
2014年09月07日 08:23撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/7 8:23
日差しが出始めました。
横尾にて。北穂高小屋弁当を食べます。
2014年09月07日 08:22撮影 by  HDR-SR7, SONY
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9/7 8:22
横尾にて。北穂高小屋弁当を食べます。
新村橋。いい天気になってきた。縦走続けるべきだったかなあと悩み始めてももう遅い。
2014年09月07日 09:21撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 9:21
新村橋。いい天気になってきた。縦走続けるべきだったかなあと悩み始めてももう遅い。
そして徳沢。
2014年09月07日 09:30撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 9:30
そして徳沢。
僕も、やっぱり定番のソフトクリームを。うまかった!
2014年09月07日 09:34撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 9:34
僕も、やっぱり定番のソフトクリームを。うまかった!
明神まで来ると上高地はあと早足で30分程度?予定のバスは、45分後に乗りたいと思ったら、休憩なしで通過。
2014年09月07日 10:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 10:14
明神まで来ると上高地はあと早足で30分程度?予定のバスは、45分後に乗りたいと思ったら、休憩なしで通過。
そして、河童橋に来ました。結局昼の11時前くらいでは、岳沢より上はガスっていました。まあ自分の判断が良かったと勝手に思うようにしよう。
2014年09月07日 10:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/7 10:44
そして、河童橋に来ました。結局昼の11時前くらいでは、岳沢より上はガスっていました。まあ自分の判断が良かったと勝手に思うようにしよう。
そしてバスターミナルへ到着。
2014年09月07日 10:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/7 10:49
そしてバスターミナルへ到着。
大正池越しに上高地側見納め。大キレット歩いたから満足した登山でした。この後平湯の森でひとふろ浴びて帰りました。
2014年09月07日 11:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/7 11:07
大正池越しに上高地側見納め。大キレット歩いたから満足した登山でした。この後平湯の森でひとふろ浴びて帰りました。
撮影機器:

感想

なかなか好天が続かない夏だったが、9月の最初の土日は、天候が悪くなさそうだったので、週末、挑戦したかった大キレットを目指す。
土曜日が比較的天候が良い予報なので、土曜日中に大キレットを通過できるように、朝早く新穂高を出発、南岳新道から南岳小屋を経由し、天候・体力次第で同日挑戦という流れ。子供は、塾・部活等で今回参加はなく、単独行。本日中の大キレット挑戦できるだろうか?

高山から新穂高登山口まで車で1時間強。今回は深夜ながら家族に送ってもらい駐車場の心配はなし。
2時50分ころから登山を開始した。白出沢までの林道、滝谷の手前までは、夜明け前で、暗い中を心細く歩く(星がすごくきれいだった)。南岳小屋に午前中には着きたいための早出だが、さすがに、ほかに歩いている人はいない。結局槍平小屋まで誰にも合わない静かな山行だった。
滝谷の渡河ポイントは、2か所あり、一か所が橋が架かっている。もう一か所は無かったが、水量が少なく難なく渡河でした。(ただし、8月中旬の事故以降、橋が架かったようだが、先日の増水で外れたのか、外してあったのか、近くに橋にできそうな木が横たわっていた。)

槍平小屋到着は6時頃だったが、槍方面へ登山客が向かったようで(下りは誰ともすれ違ってないので)、テントも宿泊客もほぼゼロの状態、静かな朝。
ここから南岳新道へは標準タイム4時間標高差1,000mの急登。
1か月前に下ったときと比べると南沢の雪渓ははるかに小さく、上流のほうに残っているだけになっていた。新道の半分を占める樹林帯の急坂上りは、梯子や鎖場もあるが、特に難しいポイントもない。ただし、飛騨側からの湿った上昇空気が雲を呼び、霧・雨が降る可能性が高い地形なので、基本的に岩が濡れているところが多い(特に前日は雨が降っているのでなおさら)。特に下りではスリップしないように気を付ける必要あり。
南沢から見上げてみていた奥丸山(標高2439m)も、高度を上げていくと、その奥にある笠ヶ岳が視界に入ってくる。
尾根にでるとハイマツ帯になり(標高2600mあたりから)、高度間のある尾根を歩く。天気がよく、風も比較的少ないので、搬送ヘリがよく飛んでいた。
標高2700mを超えると、ザレ場・岩場地帯。途中でおなかが空いて、おにぎりを食べ、10時15分には南岳小屋に到着した。
今日は本当に休日だろうか?と思うくらい途中、一人に抜かれ、3人の下山者とすれ違っただけの大変静かな登山であった。

南岳小屋もこの時間は静か。小屋では、槇ストーブがあり、その横でインスタントコーヒー(1杯200円)を飲み、ヘルメットを装着。
体力もありそうなので、予定(願望)どおり、大キレットに向かう。
小屋の方々が登山道を整備している。お疲れ様です。すれ違い時に「ポールはこの先必要ありませんよ。むしろ危険です」とアドバイスをいただきました。
早速収納。確かに岩場続きのこの場所で必要はなかった。
南岳から一気に稜線を降りてくる。南岳新道のハイマツ帯あたりまで高度を下げる。
落石を注意すれば、梯子も一部あるが特に心配は必要なく、順調に進む。
しかし、前日からほぼ不眠で歩き始めて10時間近く。そろそろ、登り局面でのペースが落ち始めた。体力のせいか、平地の7割程度の酸素濃度の標高のせいか、3000m級の稜線縦走は思ったより足が進まない。
長谷川ピークまでは、普通の登山道と変わらないと思う。もちろん、今日は晴れでかつ風も弱めという条件だが。
そして、長谷川ピーク。一歩間違えると滑落するポイントはあるものの、3点支持を忠実に守れば、厳しいとは感じず、むしろワクワクしながら通過をすることができた。写真も撮る余裕もあり、絶景を楽しみながら通過できた。
ここまですれ違った人1人。このあとも北穂高岳まで一人。南岳側からは、僕より後は一人もいなかったのではないか。本日晴天だが、とても空いている大キレットだ。
A沢コルの長谷川ピーク側の木のベンチ?で15分ほど休憩。これから、北穂高岳まで、標高300m程度登りかえす。
ここから、一番体力的に苦労した。長谷川ピークほどワクワクする場所はないが、着実に岩場を登っていく。ここは、技術というより体力勝負だった。完全なスタミナ切れ(高度不順応?)で、休む頻度が多くなり、特に北穂200mの表示から、30分以上かかって上ることになった。
結局、大キレット通過は、前半こそ良いペースだったが、A沢コルから標準タイム1時間半のところ2時間10分。大キレット挑戦は、体力の無さを実感しました。

北穂高小屋チェックイン後も、若干の飛騨側から長野側へ抜ける流れ雲(薄い)はあるものの、360度視界良好。
槍を見ながらテラスでの生ビール(800円)は格別でした。
富士山、吊尾根、涸沢、奥穂、槍、常念等も最高で、テラスで隣に座った千葉から来た方と、山を眺めながら、楽しく過ごしました。
本日のような日は、おそらく激混みだろうと想像したし、予約状況からも布団一枚に2人以上を覚悟してましたが、混んではいるものの、涸沢方面からの登山者は意外に少なく、結局一人一枚の布団。ゆったり休むことができた。
キャンセルが多かったのでしょうか、チェックイン時には相当混みますと言われたのですが。
夕食は、単独行4人と、女性G、男女ペアの方と食事をしましたが、西穂〜奥穂からきた強者の女性もいらっしゃいました。

翌日は、引き続き縦走で奥穂高まで行き、吊尾根経由上高地下山を考えていたが、夜から雨が降り出し、結局朝5時ころまで降り、霧も晴れそうになかったので、北穂分岐で、縦走したい気持ちを抑えつつ、涸沢方面へ下山することにした。
今回は、早朝出発の想定で、1泊1食+弁当でしたが、結局雨が降っていたので、朝食を食べて下りても良かったのでは思いました。
それと、キレット通過を昨日しておいて良かったと思いました。

毎回、下山では快調です。結局北穂高岳から上高地まで、5時間10分程度(途中30分程度休憩)で駆け降りた。
涸沢までは見通しの悪いガスの中の下山でしたが、本谷橋以降は晴れ間も見え、上高地につく頃には快晴。
しかしながら、重太郎新道上部、吊尾根、奥穂山頂は雲の中だったので、まあ、ルート選択は、間違っていなかったと自分で言い聞かせて、バスターミナルで平湯行に乗車、昼前には平湯の森の露天風呂にいた。

今回は、相変わらずの体力不足はあるものの、キレット挑戦が1泊2日の日程でできたことに満足。
下山後、翌日の筋肉痛等も回を重ねる毎に弱まってきているので、天気のいい日が今後続くようであれば、秋もまた来たいなあと思いました。

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コメント

お疲れ様でした!
どうも 北穂高小屋で隣で寝てた者です。夕食ご一緒させて頂いてありがとうございました。
先週土曜日は久しぶりに天気が良く最高でしたね 僕自身久しぶりに穂高のパノラマが見れて気持ち良かったです。 また何処かでお会いしたら山談義でもしましょう(W)
2014/9/11 0:22
プロフィール画像
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体力レベル
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