砂山から竜ヶ岳へ【渓流、展望、そしてシロヤシオを満喫】
- GPS
- 08:16
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,383m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:10
天候 | 快晴 山頂一帯は強風 【気温】砂山:17℃ 竜ヶ岳:15℃ 鵜の巣休憩所:18℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 【登山道整備事業について】全文を紹介 「竜ヶ岳・龍の道再生プロジェクトin三重」 2022年度竜ヶ岳が日本山岳遺産に認定されました。 クラ・山頂周辺の植生保護活動を、日本山岳遺産基金を頂き行います。 以前のような緑が溢れる笹の草原を目指し、掘れてしまった登山道の 整備をします。 「登山道整備事業に伴うご案内」 竜ヶ岳の山頂周辺や、北河内谷の最大支流である蛇谷源頭は、 第一種特別地域に該当します。 また竜ヶ岳クラ周辺は第二種特別地域に該当し、山頂周辺と合わせて 植生や環境保護を要する規制地域となります。 クラ周辺のシロヤシオが登山道の浸食により、根が地表に現れて 立ち枯れが発生し、シロヤシオの森が衰退してきました。 竜ヶ岳・龍の道再生プロジェクトにより、この衰退したシロヤシオの森を 守る為、1.2 tの資材を全て人力により荷揚げし、60mに渡り木道を 設置しました、また木道周辺の低層植物保全のため、土壌改良を実施しています。登山される皆様にお願いです、竜ヶ岳の自然を未来へ贈るため、 木道や整備された道以外への立ち入りはご遠慮下さい。 |
写真
感想
遠足尾根も金山尾根もバリエーションルート扱いの頃から何度となく
通った竜ヶ岳だが、思い返すとシロヤシオの季節に歩いた記憶が
なかった。山頂から眺める白い羊を楽しみに砂山から巡ってみよう。
立派な観光案内所の先から遊歩道で砂山へ向かう。
整備された遊歩道とはいえ、意外に傾斜のきつい道で砂山に到着する。
小さいながらも好展望の山頂から竜ヶ岳に延びる遠足尾根や、
三池岳へ延びる県境稜線を眺め長尾滝を目指し宇賀川本流(北河内谷)へ
向かう。しばらくするとヤマツツジやシロヤシオが目に留まり始めるが、本流の水音が聞こえ始めた頃の落ち葉の下りがとにかく滑って、
まるでアイスバーンの上を歩く様な感覚だった。ゆっくりと慎重に
小峠の分岐まで下るとやっと転倒の危険から解放され、水量を増した
本流右岸に降り立つ。対岸に張られた固定ロープを頼って徒渉すると
長尾滝の源頭部に到着し、名物の梯子が現れる。
これからしばらく続く長尾滝、ヨコ谷出合、五階滝と宇賀渓を代表する
渓流美を楽しんだ後、山腹道で金山尾根入口まで戻り竜ヶ岳山頂へ
向かう。
道標こそ乏しいがすっかりメジャールートに定着した金山尾根、
つい休憩したくなるブナの林の先で始まる急登も、核心部として
苦労した岩尾根も、登り切った先の急斜面も、しっかり残る踏み跡や
整備された道に感謝しつつ尾根の肩に上がると、澄んだ青空の下に
いつも以上にクリアーな展望が広がり、右手に遠足尾根、左手には
竜ヶ岳〜三池岳〜雨乞岳と続く県境の山並みが捉えられる。
そして遠足尾根を見下ろす位置まで登ってくると満開のシロヤシオが
お出迎えだ。若葉が見えない程の密度で花を咲かせた樹はまさに圧巻だ。
次々と迎えてくれる満開のシロヤシオを抜け裏道に合流すると、
登山道整備の案内があちこちに立てられていた。
「龍の道再生プロジェクト」が進んでいるらしくクラのピークへ入ると
木道が整備され、北へ延びる尾根の入口には資材管理用の小屋が
建てられていた。
(帰りにここで整備を担当する人と話をする機会があり
以前のプレハブ小屋が撤去された経緯や、国定公園内での小屋設置の
難しさなどを聞く事が出来た。)
シロヤシオのトンネルをくぐり竜ヶ岳の登りにかかると不意に身体が
煽られた。今回も名物の強風に晒されながら山頂に到着し、蛇谷源頭を
振り返ると残念ながら白い羊はいなかった。
放牧場を駆け下る羊が白くなるのはもう少し後になりそうだ。
山頂からの展望は相変わらず素晴らしかったが風もまた強く、
直下にできたヌタ場の窪地に逃げ込み、獣臭を感じながら昼食を終え
早々に山頂を下る。クラ辺りに来ると風裏になるので、ゆっくりと
一帯のシロヤシオや伏せた龍の姿を楽しみながら従来の道で鞍部に下り、
遠足尾根の登りにかかるとこちらもTOPに向かって満開のシロヤシオが
並木のように続いていた。
尾根のTOPを僅かに下った湿地帯から南斜面に茂る馬酔木をぬけ
再び好展望の尾根に戻るとやがてシロヤシオの代わりにヤマツツジが
現れ大日向(旧道)との分岐に出るが、泥濘を心配する季節でもないので
旧道の予定を変更して、素直に新道を下る事にした。
【赤い羊や白い羊が見られる時期は意識的に避けていたため、
今回が初のシロヤシオの咲く竜ヶ岳だった。
霧氷を思わせる満開のシロヤシオと絶景に恵まれ、登山道整備の話を
聞く機会にも恵まれ、改めて竜ヶ岳の魅力を認識できた一日だった。】
GWも終わり竜ヶ岳もシロヤシオの季節がやってきましたか。
今年は当たり年になりそうですか?羊の放牧がたくさん眺めれそうですね。
覚えていらっしゃいますか、onetotaniさんと初めてお会いしたのはこの山なんですよ。
もう10年以上前になります。3月の残雪期でした。頂上からのクラのあたりでお声掛けしていただきました。当時はまだホタガ谷コースが通行できてアスレチックな登山を楽しむことができました。
またいつか竜ヶ岳で遊ぶことができるようトレーニングしますわ。
大半の木に蕾が見られて当たり年は間違いないでしょうね。
良いタイミングで歩けたと思いますが、10年前と比べると竜ヶ岳も
随分変わりました。
遠足尾根も金山尾根も笹が後退して、山頂部の緑がどんどん薄くなって
います。そんなタイミングで再生プロジェクトが動き始めたようです。
すぎちゃんさんも徐々に以前の脚に戻りつつあるようですね。
いよいよ負荷をかけたトレーニングにステップアップですね。
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