蛭ヶ岳南陵挑戦（玄倉〜熊木沢〜蛭ヶ岳〜臼ヶ岳〜ユーシンロッジ）

2015年01月20日(火) [日帰り]

• GPS: 07:55
• 距離: 24.0km
• 登り: 1,983m
• 下り: 1,968m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:16
• 休憩: 0:38
• 合計: 7:54

距離 24.0km 登り 1,996m 下り 1,973m

7:08 玄倉林道ゲート
7:40 玄倉ダム
7:53 同角沢
8:05 雨山橋
8:13 ユーシンロッジ分岐ゲート
8:24 鉄砲沢
8:36 8:37 熊木沢出合
9:38 9:40 蛭ヶ岳南尾根取付き
11:11 11:39 蛭ヶ岳
12:12 ミカゲ沢ノ頭
12:33 12:34 臼ヶ岳
13:05 水晶平
13:15 コイタゾーリ頭(コイタドリ・小虎杖ノ頭・ブナ丸)
13:47 ユーシンロッジ
13:56 雨山橋
14:04 同角沢
14:15 14:16 玄倉ダム
14:29 14:34 新青崩隧道
15:01 玄倉林道ゲート
15:02 ゴール地点

天候

☀快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東名高速、大井松田I.C下車。そこから40分前後

コース状況／危険箇所等

■玄倉ゲート−熊木沢
一本道の林道歩きです。落石が酷い場所があります。また小さい落石が頻発していて、やや不安でした。トンネル多数。特に新青崩隊道はヘッドライト必須です。

■熊木沢出会−蛭ヶ岳南陵取付き　（VR、廃道）
林道跡を辿ります。車道らしきものが続いているので分かりやすいと思います。崩壊しているポイント等もありますが、注意して歩けば迂回路等もわかると思います。廃車が有る広場に出たあと、対岸に渡渉すれば南陵取り付きです。

■蛭ヶ岳南陵（バリエーション）
最初の取り付きから急登で、ルートが不安だったのは出だしだけだった気がします。尾根に乗れば後は頂上を目指せばOK。踏跡も思ったより有りました。最後にイバラがあります。一番の群生地は左から巻けますが、肌を露出しない方が良いでしょう。
この日は残雪は溶けていて問題ありませんでした。

■蛭ヶ岳−臼ヶ岳
蛭の西尾根は雪や若干の凍結が見られたので、ここでチェーンアイゼンを使用しました。

■臼ヶ岳南尾根（朝日向尾根、破線ルート）
ユーシンローッジへの最短な気がします。道標はありませんが、テープ・リボン多数。踏み跡も明瞭です、が、これから雪が増えると注意が必要だと思います。ざれ急勾配も有りますが、良い道です。

その他周辺情報

道の駅山北へ寄っただけで直帰しました。

写真

1/20 7:07

やや寝坊。玄倉ゲートに朝6：50くらいに到着。先行者さん一名でした。

1/20 7:07

準備してスタート！本当は日の出前に出発しようと思ってました。

1/20 7:32

さぁー来た。一番の難所です。ヘッデン装備。

1/20 7:32

真っ暗。足元だけを注視して小走りです。

1/20 7:37

ふぅー。無事通過。普段経験する事が無い闇です。苦手な方はお友達とご一緒にどうぞ！

1/20 7:40

玄倉ダムの水が無い

1/20 8:20

この林道、日の出前の真っ暗な時間帯に歩けるかな。自信無いです。

1/20 8:33

熊木沢ダム

1/20 8:36

ふー、約1．5h。ようやく熊木沢出合。気が急いているせいか長く感じました。下の河原へと。

1/20 8:37

ハシゴを使って橋へ上がり渡ります。

1/20 8:39

橋を通過するとすぐに棚沢ノ頭へと続く尾根の取り付きが有ります。石で道が作らていました。ここは通過して先へ。

1/20 8:42

熊木沢へ出ると、ドーンと蛭様が。飛行機が何機か通過しました。あの尾根を登るのかと思うと身が引き締まります。

1/20 8:47

道が見えるのでそれ伝いに。

1/20 8:50

昔は車で入っていたのですね。

1/20 9:10

暫くは熊木沢の左岸を歩きます。林道跡が有りますので、それ伝いに。

1/20 9:33

主脈を見上げる。

1/20 9:36

ようやく会えました。広場に出ると目立つ場所にいらっしゃいます。

1/20 9:36

熊木沢にかかる、砂防ダム？凄い数です。これの右側斜面を登る事になります。

1/20 9:39

広場から見える対岸へと渡渉すると、南陵取り付きです。

1/20 9:46

取り付きには黄色テープ。この右側から。

1/20 9:46

写真では分かりづらいですが激急登。足場も良くないです。

1/20 9:56

頑張ります。

1/20 10:02

尾根が合流して一本に。ここからは比較的わかりやすかったです。頂上へまっしぐらー♪（連続して歩けませんけどw）

1/20 10:09

ピークが近づいてきます。

1/20 10:10

今日も良い天気！

1/20 10:10

極稀に癒やしポイントが。

1/20 10:16

主脈の西斜面には残雪が多いです。

1/20 10:29

歩きやすいと思うポイントを探しながら、安全第一で。

1/20 10:42

グイグイ高度を上げて行きます。頑張ったご褒美がこれ！びゅーてぃほー。

1/20 10:43

同角と檜の間に端正なお姿。

1/20 10:55

もう目の前です。このコースを休みなく登れる人はホントに健脚さんでしょうね。

1/20 10:56

小さいですが、鹿さん三匹も駆け上がっていきます。君たち落石させすぎだよ（笑）

1/20 10:57

本日も南アがくっきり！

1/20 10:59

イバラと最後の詰め。ここ迄、踏跡も予想以上にありましたし、一本の明瞭な尾根なので道間違いの危険性は少ない様に感じました。

1/20 10:59

お助けロープが。

1/20 11:00

調子が良ければ、帰路を蛭⇒丹⇒塔⇒熊木沢にしようかと思っていましたが、調子上がらずなので、見るだけにしときます。泥んこ祭りだったかな？

1/20 11:03

自分が歩いた熊木沢と急登を振り返ります。

1/20 11:06

目の前に立ちふさがるイバラ！これが皆さんおっしゃる最後の難関か！正面突破はダメージ大きすぎなので左側から巻きました。

1/20 11:08

うわーここに出ましたか。なんだか一歩一歩が愛おしい。

1/20 11:10

到着！憧れの南陵で蛭へ。嬉しいです。これも先輩方の詳細なレコのお陰です。

1/20 11:11

バンザイ！花粉のせいか、目の周りが痒くてしょうがありません。ただれ気味(T_T)

1/20 11:38

最高のご褒美ですね。
山頂にいらしたお二人とお話をしてノンビリ。右足の調子も芳しくないので、玄倉への最短と思われる、臼ヶ岳から朝日向尾根のルートで下山する事にしました。（最短は南陵下るのか。。でも下りでの利用は大変だと思います）

1/20 12:37

臼ヶ岳付近より蛭を見る。あの急峻な尾根を登ったなんて自分が一番ビックリしています。

1/20 13:02

朝日向尾根（臼ヶ岳南尾根）の素敵ポイント。こちらの尾根は泥濘は一切無しで快適でした。

1/20 13:04

新緑の頃にまた来ます！

1/20 13:31

何の写真かわかりづらいですが、ここ、尾根が分岐しているのです。正しくは左側へと下りますが、前回初めて通った時、右の尾根筋へと下ってしまいました。左の方にはテープ多数なのに（汗）

1/20 13:36

正規ルートなので安心かと思いきや、痩せ尾根や

1/20 13:36

ガレが酷い場所も。これが破線の所以でしょうかね。油断禁物です。ルートミスは論外ですが(T_T)

1/20 13:46

無事にユーシンロッジ到着！

1/20 13:47

ロッジのトイレは冬季使用不可との事

1/20 14:16

夏が待ち遠しい様な、、はやっ。

1/20 14:17

石崩隊道。足場がややわかりづらく、ここもヘッデン有ったが良いかも。なんだかこのトンネルで心細くなって・・・

1/20 14:27

新青崩隊道前で何故か沢へ下降。IS隊さんに調査して頂いた場所を良く覚えておらず適当な所を下ったら、やや冷や汗。

1/20 14:28

下から見ても怖い。

1/20 14:28

明るく快適

1/20 14:30

旧青崩隊道から沢へ下る時の道。一番上にはお助けロープが有ります。

1/20 14:34

旧青崩隊道へと復帰しました（写真の左側から登ってくる事になります）

1/20 15:01

無事車へ到着！目標を一つクリア出来ました。

撮影機器：

TG-3 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

fumihiko_ono

レコには良く上がっている蛭南陵。
自分もやってみたいが、急登だし道間違いしたらどうしよう・・・。色々な不安がよぎり踏み出せずに居ましたが、タイミングはいつも突然！

行きたくなった時が吉日。たくさんの南陵レコを見たり、主脈から尾根の雰囲気をじっくり見てはイメージトレーニングをしてきました。isさんとmattsooさんのレコからGPXデータを頂きiPhoneにも入れています。雪が多くなると僕には無理なのでこれがラストチャンスだと思いました。

熊木沢から南陵取り付き迄の区間で、おやっ？と思う所が有ったので、GPXデーターは頂いておいて良かったです。

快適な気温と青空に恵まれて、良い山行でした。噂に違わぬ激急登ですが、あの高度感と展望はたまりません。最後のあたりは高所恐怖症の方はちょっとだけ怖いかもしれませんね。いつものルートでの蛭到達の時とは一味違った感動。

山頂で居合わせた方との会話も面白かったです。南ア南部、深南部のお話等。もう一人の方には双眼鏡をお借りして、南アの姿を確認しました。双眼鏡良いですね。先週行った赤岳もくっきり。

南陵素晴らしいです。ネックは熊木沢迄のアプローチ。今回は安全策をとって玄倉からにしました（林道歩きだから体力ロスが少なく安心）が、鍋割経由とか塔ノ岳経由でチャレンジしてみたいです。


※このルートはVRです。このルートを知ってから約一年、体力強化と経験値の底上げ、情報収集等を行っての挑戦です。初めて行かれる方は、しっかり準備しましょう。　って、こういう事を書くのは嫌なのですが、初心者が安易にVR等ポストするな！とか、お叱りを受けるのも馬鹿らしいので、念のため

コメント

kamui

またまた楽しそうなルート！
新しいルート踏破おめでとうございます！地形図を見てみると、ギュっと詰まった等高線。急登っぷりがうかがえました。長い林道を経ての急登は大変ですね。
またトラック泥棒させて下さい（笑）

fumihiko_ono

Re: またまた楽しそうなルート！
カムイさんおはようございます。コメントありがとうございます

本当に急登です！魅力的なのが、左手は同角・檜に途中から富士山、右手には丹沢主脈がバッチリ見えて、自分の力でグイグイ高度を上げている事が実感出来る事です。爽快でした。

トラック泥棒ｗ　熊木沢出会いを通過後に左岸から右岸に渡り、そこから８４８ｍポイント迄右岸を歩いていますが、ここも左岸の方が良いみたいです。その後もフラフラ徘徊している場所も有るので僕のはあんまり信じられません様に

oobantou

参考になりました！
　先日からonoさんのレコを拝見してますが、今回もさすがですね！！
　密かに丹沢征服計画（沢登除く）を企んでるので参考にさせていただきます。
　まだまだ、身の程知らずの技術なので、南陵はＶＲ以外のコースを全制覇してから挑戦します！

fumihiko_ono

Re: 参考になりました！
oobantouさんこんにちは、コメントありがとうございます

丹沢制服計画！壮大ですね。僕も丹沢をホームとしているからには、丹沢の実線ルートをもっと歩きたいと思っています(^^)oobantouさんの記録は距離もルート取りも魅力的なので、こちらこそ参考にさせて頂きたいです

お互い頑張りましょう

drunky

お疲れ様でした！
fumihiko_onoさん　こんばんは〜

なんだか見ててきっついルートのようですね

この2日前に鍋割山あたりから眺めてた蛭ヶ岳がかっこよかったんで久しく登ってないんで今度また登りたいなあなんて思いながら稜線歩きしてました

僕はホームではないですけど（そもそもホームない（泣））、徐々に丹沢の魅力に引き込まれてる感もあります、いつかこのVRもチャレンジしてみたいものです！

お疲れ様でした〜

fumihiko_ono

Re: お疲れ様でした！
drunkyさんこんばんは、コメントありがとうございます

急登が多い丹沢の中でも屈指の急登でした
距離がそこ迄長く無い事と、急登過ぎて私はガシガシ登れず、休み休みなので体力的には大丈夫でしたが、今日は太腿にハリが。ここしばらく筋肉痛等あまり記憶に無いのですが

drunkyさんの先週のレコと、ヤビツ−蛭ピストンのレコ見てきました。
塔を２塔されてのハイキングや、ヤビツ−蛭のピストン後に大山計画されていた等、やっぱり剛脚ですよー！！

どんな状況下でも安定してロングを歩き切る力強さを感じます。
僕は波が激しくって

是非この蛭ヶ岳南陵の素晴らしさを実感して欲しいです

hiroumi

この時期にやるとはさすが！
ふみひこさん、こんばんは。
タイトルだけ見て、この雪のある時期に南陵やっちゃうの！
と思いましたが、急登は雪は無さそうですね。
ここ、自分もいつかやってみたいと思っていますが、熊木沢までが・・・
（一応、今年の目指すルートの一つに入っています）
要所要所ポイントが抑えてあって、とても分かりやすいレコです。
僕も挑戦する時はまた参考にさせていただきます

fumihiko_ono

Re: この時期にやるとはさすが！
hiroumiさんこんばんは、コメントありがとうございます

そうなんですよね、僕も春過ぎ迄チャレンジはお預け、と思っていましたが、最近の丹沢レコから南側斜面の雪は無さそうだったので、思い切って挑戦してみました

主脈から見る南側斜面、まさかあんな斜面を登れるなんて思っても居ませんでしたから、南陵の事を知った時の驚き あの頂上手前に辿り着いた時はホント嬉しかったですよ！

熊木沢迄のアクセス。。交通機関を使うとなると尚更ですよね。日が長くなってからじゃないと厳しそうですね。hiroumiさんのチャレンジ報告、お待ちしています

kitainotori

山頂で
お疲れ様です。山頂でお会いした者です。

レコを拝見しましたが、距離もありバリエーションはやっぱり大変そうです。
同じくらいにスタートとゴールしていても当たり前ですが印象が大分違いますね。

fumihiko_onoさんはお仕事の関係で日帰りしかできないとお聞きしました。
南アルプスはアクセスが大変ですが、塩見岳・甲斐駒ヶ岳（黒戸）に日帰りできるかたなら他にも登れる所がたくさんあります。

それでは、またどこかの山頂で逢いましょう。

fumihiko_ono

Re: 山頂で
kitainotoriさんこんにちは、コメントありがとうございます

山頂では楽しいお話ありがとうございました。色々とお詳しい方だなーとは思っていましたが、ヤマレコ見たらやっぱり経験豊富ですね！素晴らしいです。話しやすい感じでとても良い蛭ヶ岳での一時でした

塩見・甲斐駒に日帰りは出来ましたが、まだまだ力量不足。どうしても高い所での運動能力が激減してしまうので、その辺りを改善しながら、シーズンｉｎしたらがんばりたいと思います。火曜日にお会いできたという事は、kitainotoriさんも平日休みが多いという事ですかね。頑張って登ってれば、またお会いできる時が有るかもですね

またよろしくお願いします

is_pinarello

蛭南稜
fumihikoさん、こんばんは。
念願の蛭ヶ岳南稜、お疲れ様でした！改めて南稜はやっぱりイイですね！「春まで待つ」なんて言わず、空気の澄んだこの時期が一番いい時期だと思いますよ。それに厳冬期の赤岳に登ってるfumihikoさんだったら雪が多くても問題ないと思います！是非、降雪後にもチャレンジしてください (←景色が最高ですから)自分も月１回は南稜に行く！と言っておきながら今月は忙しくて難しいです 隧道の迂回ルートも歩いてくれたんですね〜。自分もソロの時は迂回路です

fumihiko_ono

Re: 蛭南稜
isさんこんばんは、コメントありがとうございます

isさんの後押しも有って、ようやく決心が付き（大げさですが）歩いてこれました 富士山の頭が見えたあたりからはテンション上がりっぱなしでした。あの高度感は素晴らしいです。アプローチを色々と変えて頑張ってみたいです。

僕が赤岳へ行けたのはすべてが条件良かったから、降雪後の南陵なんて人が入らないでしょうから、かなりの難易度だと思うのですが・・・。でもあの斜面は雪の量はそんなに増えないのでしょうか？あの斜面をラッセルなんてまず無理です（汗）でも、２０１４／３／４のｉｓ隊のレコは未だに記憶に残っています。あの景色を見てみたいものです。

迂回ルート、今度は登り口を間違へ無いようにします
ｉｓ隊のレコ、今後も楽しみにしています！