【中央アルプス】木曽駒ヶ岳&将棊頭山【千畳敷より周回】


- GPS
- 06:40
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 816m
- 下り
- 797m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:41
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から木曽駒までの道はよく整備されていて危険箇所なし。山頂から先、馬ノ背に入ると多少道は悪くなりますが、濃ヶ池分岐から先は道もよくなり、将棊頭山までの往復に危険箇所はないです。分岐まで引き返し、濃ヶ池へのトラバース道に入ると、濃ヶ池の先でガレ場っぽいところが出てきます。小さな沢をいくつか徒渉し、駒飼ノ池の手前で急登がはじまる地点の登り口が分かりづらいので注意しましょう。直進してしまいそうになるポイントがあります。駒飼ヶ池からは先は天狗荘の屋根を目印に登り道になります。天狗荘、宝剣山荘の脇を進み、乗越浄土で千畳敷カールへ下る道に入るのですが、その分岐を直進すると伊那前岳の方に進んでしまうので注意してください。山小屋を過ぎたらロープウェイ乗り場まで登りらしい登りはないと意識すれば間違えないと思います、 |
その他周辺情報 | 下山後、菅の台バスセンター近くにある早太郎温泉こまくさの湯で立ち寄り入浴 |
写真
感想
夏の青春18きっぷ山行として、お盆前に木曽駒ヶ岳へ登ってきました。中央アルプスの最高峰でありながらロープウェイで気軽にアクセスできアルプス入門のひとつにも数えられる一座。千畳敷からの往復だけでは味気ないので、将棊頭山へと縦走し、濃ヶ池から駒飼ヶ池を巡る周回登山としました。今回の山行が自分の中央アルプスのデビューとなります。
【目的地の選定と現地までの移動について】
とにかく暑い時期なので登山口の時点で標高が1000m以上あり、JRの駅から公共交通機関でアクセスできる場所を選ぶことにしました。移動時間を考えると必然的に目的地は南東北の中級山岳か甲信越の高山ということになり、最終的に駒ヶ岳からの木曽駒ヶ岳登山に決定しました。
前述のとおり移動は青春18きっぷメインだったのですが、八王子近辺で発生した人身事故の影響で中央本線のダイヤが大幅に乱れるというトラブルに見舞われました。新宿から高尾まではJRと併走している京王線を利用し、高尾から甲府までは遅れの出ているJRの在来線を利用したのですが、宿泊先へのバスの最終便が16時と早かったので、これに間に合わせる為に甲府から岡谷までは特急あずさを利用しました。岡谷から飯田線に乗り換え、15時前には駒ヶ根駅に到着。駅前のスーパーで食料を買い込み、15:30のバスで宿へと向かいました。
【菅の台BC〜しらび平駅〜千畳敷駅】
前泊したユースホステルでトーストとスープの簡単な朝食を済ませ、始発便が出る6時少し前にバス停に向かいました。平日だからと油断していたのですが、バス停には既に長蛇の列ができていました。幸い臨時の増発便が出ていたので、僅かな待ち時間でバスに乗ることができました。30分程でロープウェイ乗り場のしらび平に到着。そこから千畳敷まではあっという間の空中散歩です。前日の夜、宿でバスとロープウェイのチケットを購入しておいたので、チケット売り場に並ぶこともなく、スムーズに登山口までアプローチすることができました。
【千畳敷カール〜八丁坂〜乗越浄土】
登山届の提出を済ませたら、いよいよ登山開始です。駅舎を出ればすぐそこは雄大な景色の拡がる千畳敷カールで、はじめのうちは観光客も多い遊歩道を進んで行きます。やがて八丁坂から本格的な登りが始まります。高所なので意識して息を大きく吸い、あまりペースを上げすぎないように意識したおかげか、この日は最後まで高山病のような症状は現れませんでした。ふり返れば、薄い雲海越しに伊那谷の展望を楽しむこともできます。ひと登りした先が乗越浄土です。
【宝剣山荘〜中岳〜木曽駒ヶ岳】
乗越浄土から先は山頂まで緩やかな尾根歩きとなります。左手に宝剣岳を見送り、木曽谷と伊那谷のふたつの展望を楽しみながら進むと中岳に至ります。一度下ってふたたび登り返した先が木曽駒ヶ岳の山頂です。広々として気持ちのいい山頂でしたが、なぜが山頂標識が侘びしいものだったのが印象的でした(もっと立派なものでもいいと思うのですが)。遠方の山には雲がかかって細かな山座同定は難しかったですが、視界自体は360度確保できていたので満足感がありました。二つある神社の社にお参りし、小休止したら先へ進みます。
【馬の背〜濃ヶ池分岐〜聖職の碑〜将棊頭山】
ハイカーで賑わう山頂を離れ、東の縦走路の方に向かうと途端に人が少なくなります。分岐を過ぎ、馬ノ瀬と呼ばれる稜線に入ると多少足元が悪くなります。やがて八合目(濃ヶ池)分岐に至ると道も歩きやすくなり、将棊頭山までは快適な稜線散歩が楽しめます。この頃になるとガスが出てきましたが、却ってそれが日差しを和らげる形になり助かりました。
途中、聖職の碑と呼ばれる遭難記念碑を通過します。110年前の夏に起こった遭難事件にまつわるモニュメントの前で手を合わせ、気を引き締めていきます。山頂直下の分岐にザックをデポし、身軽になって将棊頭山を往復します。山頂付近ではガスが途切れて視界が広がってくれたのは幸運でした。分岐まで戻ると、買っておいた牛乳パンを取り出し昼食休憩としました。
【八合目分岐〜濃ヶ池〜駒飼ノ池〜天狗荘】
来た道を引き返し、八合目分岐で濃ヶ池方面に進みます。尾根道を外れトラバース道で、樹林帯が日除けになってくれたのがありがたかったです。やがて濃ヶ池に到着。高山植物の名所らしいのですが、ガスっていた為かめぼしいものは見つけられませんでした。池の先でゴツゴツした岩場を通過してしばらくすると、沢を徒渉するポイントが何度かあります。この徒渉点に夏まで雪渓が残っていることがあるそうですが、今年は猛暑のためか既に雪は跡形もありませんでした(なお、この前後で一度スリップして2〜3m滑落したりしています)。
駒飼ノ池の手前で道は急な登り坂になるのですが、濃ヶ池方面からだと登り口がちょっと分かりづらいです。意識してGPSで上り坂のはじまるポイントを確認した方が良いと思います。斜面にかけられたハシゴをいくつか登っていくと、その先で開けた場所に出ます。そこが駒飼ノ池なのですが、水量が少なくあまり池という感じではありませんでした。池の先には、このコース最後の上り坂が待ち受けています。見上げた先の鞍部に見える天狗荘の赤い屋根を目印に最後の頑張りどころです。
【乗越浄土〜千畳敷駅〜菅の台BC】
天狗荘、宝剣山荘とふたつの山小屋の脇を通過し、乗越浄土から千畳敷への下りに進みます。この時、直進すると伊那前岳の方に進みそうになるので注意してください。山小屋を過ぎたら、ロープウェイ乗り場までもう登りらしい登りはないと意識すれば間違えないはずです。あとは千畳敷カールを駆け下りるように進んでいけば千畳敷駅に到着。折りよくやってきたロープウェイに搭乗すれば、今回の山行は終了です。
しらび平駅で臨時便のバスに乗り換えて、菅の台バスセンターで一度下車。近くにある早太郎温泉こまくさの湯で汗を流していきました。近くの土産物屋に立ち寄り、ふたたび菅の台バスセンターから駒ヶ根駅行きのバスに乗車しました。駒ヶ根駅から電車の旅を再開し、この日の宿泊先であるビジネスホテルがある大月駅へと向かいます。
道中ではトラブルもありましたが、天候にも恵まれて久しぶりの本格山行を大いに楽しむことができました。北アルプスに続き中央アルプスデビューを果たせたので、次は南アルプスにも足を伸ばしてみたいですね。
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