宮之浦岳縦走（山小屋2泊で淀川から白谷雲水峡へ）

2015年04月30日(木) 〜 2015年05月02日(土)

• GPS: 46:37
• 距離: 35.8km
• 登り: 2,423m
• 下り: 3,070m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:20
• 休憩: 0:05
• 合計: 1:25

14:50 紀元杉
15:25 15:30 淀川登山口
16:15 淀川小屋

2日目

• 山行: 6:45
• 休憩: 2:00
• 合計: 8:45

5:20 宿泊地
6:45 6:55 小花之江河
7:00 7:15 花之江河
8:55 9:05 投石平
9:10 9:20 投石の岩屋
10:25 10:35 栗生岳
10:45 11:30 宮之浦岳
11:50 12:00 焼野三叉路
12:35 12:45 平石
13:20 13:20 坊主岩
14:05 新高塚小屋

3日目

• 山行: 6:15
• 休憩: 1:25
• 合計: 7:40

5:40 宿泊地
6:35 6:40 高塚小屋
6:45 7:10 縄文杉
8:15 8:30 ウィルソン株
8:50 9:00 大株歩道入口
10:30 10:30 楠川分れ
11:30 11:55 辻峠
12:30 12:30 白谷山荘
12:50 12:50 もののけの森
13:15 13:20 飛龍おとし
13:00 白谷広場

天候

3日間通して運良く良好な天気でした。
4/30 午前中は豪雨も、登山開始時点では晴れ。夜は冷えます。
5/1 曇ったり晴れたり。昼から霧雨・小雨あるもおおむね良好。小屋到着後まとまった雨。風は弱い。
5/2　曇ったり晴れたり。奥岳方面の展望は良くない。

アクセス

利用交通機関：

バス

行き(4/30)
高速船：鹿児島7:45-9:45屋久島・宮之浦（高速船8800円）
https://www.tykousoku.jp/fare_time/kagoshima_yakushima.html

バス：宮之浦港12:50-13-25（屋久島交通780円）
　　　合庁前13:26-14:32紀元杉（屋久島交通970円）
http://www.yakukan.jp/doc/pdf/yakubus150301.pdf

帰り(5/2)
バス：白谷雲水峡13:30-14:05宮之浦港（屋久島交通550円）
※臨時便

高速船：宮之浦港17:15-18:30指宿港（高速船7500円）
https://www.tykousoku.jp/fare_time/ibusuki_yakushima.html

コース状況／危険箇所等

・ロングコースであり、がれ場、岩場、ロープ、滑りやすい箇所等まんべんなく点在します。登山経験が浅い方はガイド同行が良いと思います。
・黒味岳にはロープ箇所、岩場が多いです。ただし展望は最高です。
・大株歩道の木道はぬれており、滑りやすい所あります。
・縄文杉〜トロッコ道、白谷雲水峡あたりは混み合います。

その他周辺情報

・登山ポスト：淀川登山口
・トイレ：淀川登山口、各山小屋、三大杉、白谷雲水峡など。
　　　　　携帯トイレブースはさらに数カ所あり。
　※大半はワイルドなぼっとんトイレで、避難小屋の朝は混み合います。
　　携帯トイレが快適です。使用済みの携帯トイレは各登山口に回収箱があります。
　※トイレ協力金として登山口で５００円寄付をお願いしてます。
・水場：豊富ですが、沢の水を直接です。
・下山後のシャワー：屋久島観光センターで５００円で貸してもらえます。
　http://www.yksm.com

写真

5/3 12:17

安房で食料やらガスやら購入後、紀元杉行きのバスを待ち中。豪雨の後に夏が来た。ハイビスカスがきれいです。

4/30 15:02

バス停を降りると大きな紀元杉

4/30 14:41

紀元杉には遊歩道があって、一周回れます。裏から見た方がその大きさがわかります。

4/30 15:28

車道を小一時間歩くと淀川（よどごう）登山口に到着。ここで小休憩。トイレや登山ポスト等あります。トイレ保持の為の募金箱があります。H26度年は赤字みたいなで、ぜひご協力を。

4/30 15:56

アヒルの後ろ姿みたいな切り株

4/30 16:06

お尻の形をした巨木

4/30 16:14

淀川小屋に到着。初日は1時間半ほどの行程。40人定員の小屋はほぼ満員。テントも沢山。

4/30 17:15

淀川の清流。

4/30 17:25

透明すぎて生き物の気がしない

4/30 17:27

ヒメシャラにコケ。

4/30 17:39

日が傾いてきました。

4/30 17:46

淀川小屋のまわりにも大きな巨木があります。

4/30 17:49

倒木にコケなど

4/30 18:17

大杉にくっついてナナカマドが成長してます。こういうのを着生と言うみたいです（樹木から栄養を吸収してるのではない）。ルート上沢山見ました。つまり屋久島の杉は紅葉もします（笑）

4/30 16:42

夕食は安房で買った登山弁当

5/1 3:37

淀川小屋、新高塚小屋とも木々に囲まれ、星撮影はイマイチでした。月も大きかったです。

5/1 6:21

2日目スタート。1時間強で展望開けます。高盤岳の奇岩、トーフ岩

5/1 6:35

小さな展望台から安房岳方面かな？手前にはシャクナゲのつぼみがいっぱい。

5/1 6:35

こっちはビャクシン岳かな。奇岩のとなりにツツジが赤く咲いてます。

5/1 6:36

直下にはムシカリの花

5/1 7:03

花之江河の湿原。日本で一番南の高層湿原。尾瀬などと同じ成り立ちとの事

5/1 7:53

黒味岳山頂に寄り道。ここのは展望最高でした。左の鋭いこぶが翁岳、すぐ隣が安房岳、真ん中が投石岳。

5/1 7:55

黒味岳から九州1、2位の宮之浦岳（右）、永田岳

5/1 7:58

宮之浦岳、永田岳。ガスの流れが速いです。

5/1 8:55

アセビ

5/1 9:08

ヤクシマタチツボスミレ。通常のタチツボスミレの半分くらいの大きさ

5/1 9:08

投石平過ぎたあたりから、背後の黒味岳です。手前の投石平で休んでる人達がいます。

5/1 9:18

たまにツツジが咲いてます。色的にヤクシマミツバツツジ？

5/1 9:28

登山道ヨコにヤクシカがいました。

5/1 9:54

奇岩

5/1 9:55

湿原は何個か続きます。ここが最後の湿原だったかな？

5/1 9:58

屋久島竹の山道を歩きます。縦走と言いながら栗生岳まではピークを踏まずに左下に平行する登山道を歩きます。各山は神様の通り道だそうです。

5/1 10:08

背後はこんな感じ。本当にここは九州？

5/1 10:12

栗生岳のコルあたりからパノラマ。左から翁岳、安房岳、筑紫岳であってるかな？

5/1 10:14

げんこつ岩。誰が乗せたんだ？

5/1 10:31

やっと見えてきた宮之浦岳山頂

5/1 10:33

晴れてきたよ

5/1 10:46

もう少し

5/1 10:49

宮之浦岳(1936m)に登頂。九州産九州育ちとして山頂に立てて光栄です。富士山以上の感動（笑）

5/1 10:49

一等三角点

5/1 10:56

ちょうどガスがはれて永田岳方面もいい感じです。

5/1 11:37

燕岳ほどではないけど、イルカ

5/1 11:44

永田岳方面を眺めながら下山します。

5/1 12:10

奇岩

5/1 12:18

平石に向かって歩きます

5/1 12:20

右手には太吉ヶ峰

5/1 12:28

固有種のヤクシマミヤマスミレ。ヒメミヤマスミレの小型版。結構見ました。

5/1 12:31

平石に近づいてきました。少し霧雨です。

5/1 12:35

平石から最後の永田岳。

5/1 12:39

新高塚小屋に向けて下ります。

5/1 12:47

枯れた杉の木に着生したヤクシマミツバツツジ。

5/1 13:01

固有種のオオゴカヨウオウレン。二輪草とかと同じキンポウゲの仲間。

5/1 13:05

コミヤマカタバミ

5/1 14:32

最後5分は本降り気味の雨に打たれながら新高塚小屋（泊）に到着。収容40人のうち約8割ほどの入り。

5/1 14:32

小屋の周りにも面白い大杉が。

5/1 14:47

雨の中、シカの子供も歩いてました。

5/2 4:00

星空。うーんイマイチ

5/2 5:50

翌日は縄文杉方面に下山します。ヒメシャラの幹の上を渡ります。

5/2 5:51

杉の幹に朝日が当たってます。シャクナゲの形が分かります。

5/2 6:02

幹

5/2 6:07

切り株に若い木々が。

5/2 6:33

約1時間で高塚小屋へ到着。昨晩はぎゅうぎゅう詰めだったらしいです。

5/2 6:48

かの有名な縄文杉に到着。ウッドデッキからの眺めです。そのウッドデッキも昨年半分に減らされてます。オーバーユースによる縄文杉への根へのストレスが原因だそうです。

5/2 6:49

そのウッドデッキが撤去された為、下からは縄文杉の全貌が見えるようになりました。

5/2 7:07

縄文杉のまわりにいたヤクシカの赤ちゃん

5/2 7:39

大王杉。こちらは近くまで来れるので大きさが分かります。

5/2 7:47

切り株にコケ

5/2 7:49

仲良く3株で

5/2 7:51

枯れた沢にコケ

5/2 8:15

ウィルソン株に到着。でかい！

5/2 8:16

ウィルソン株内からハート。定番の写真。

5/2 8:16

株の中には祠もありました。

5/2 7:53

コケに新芽

5/2 8:33

サクラツツジ。シャクナゲ開花前の主役の花かも？

5/2 8:35

扇杉。縄文杉から下はすれ違う人が増えます。

5/2 8:42

トンネル

5/2 9:00

大株歩道入口の沢

5/2 9:15

トロッコまで降りてきました。

5/2 9:27

仁王杉をアップで

5/2 9:54

トロッコ道、飽きるほど歩きました

5/2 10:09

5/2 10:28

楠川分かれから白谷雲水峡方へ。3日目で唯一の上りです。

5/2 10:52

ええ雰囲気

5/2 10:55

古株も

5/2 11:03

トロッコ道と違い人が少ないです。

5/2 11:13

誰かがおいたと思われるツバキ

5/2 11:16

辻峠に到着。太古岩に上ります。

5/2 11:31

ガスあるけど屋久島の森が見えました。絶景、おすすめの場所です。確かもののけ姫の舞台になった場所？？

5/2 11:54

辻峠の大木

5/2 11:56

白谷雲水峡方面へ。さらに苔むしてきた。

5/2 11:58

コケにも水滴

5/2 12:09

サクラツツジ

5/2 12:23

苔むす森

5/2 12:28

杉に着生のサクラツツジ

5/2 12:30

屋久島の小学生が命名した切り株

5/2 12:34

くぐり杉

5/2 12:42

そろそろゴール。体は疲れたけど、心は癒された3日間でした。

5/2 13:10

白谷雲水峡に無事到着。屋久島の大自然が次世代に残りますように。

5/2 13:45

バスで宮之浦に向かいます。下界は夏の暑さ。忘れられない山行になりました。おつかれさまでした。

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M5 オリンパス

OLYMPUS PEN Lite E-PL5 オリンパス

OLYMPUS Tough TG-1 オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ シェラフ マット 携帯トイレ ミニ三脚 枕

感想

vvaren3

九州人なら一度は九州一高い場所へ。
と言う事でマイルを利用して宮之浦岳へ登ってきました。
GWで時間はあったので避難小屋2泊で余裕を持った計画にしました。

九州とは思えない奥岳の雰囲気、屋久杉の巨木の数々、苔むした森。
小雨などもありましたが、3日ともほぼ天候は安定し、忘れられない山行になりました。

海から山頂にかけて植生がすこしずつかわっていく垂直分布など、一人で歩いてても分からなかったのが少し不満。
今度屋久島行く事があったらガイドツアーに申し込んで、屋久島の自然について色々教えてもらいたいです。