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Yamareco

記録ID: 682696
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

高所恐怖症と槍ヶ岳(双六、西鎌尾根経由)

2015年07月21日(火) 〜 2015年07月22日(水)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
22:41
距離
34.3km
登り
2,684m
下り
2,677m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:52
休憩
1:09
合計
9:01
8:27
8:27
13
8:40
8:50
27
9:17
9:17
61
10:18
10:19
18
10:37
10:38
63
11:41
11:41
53
12:34
13:16
54
14:10
14:18
12
14:30
14:32
8
14:40
14:45
21
15:06
15:06
14
15:20
15:20
35
15:55
2日目
山行
11:19
休憩
1:56
合計
13:15
4:20
34
4:54
4:54
62
5:56
6:05
102
P2674付近
7:47
7:51
57
8:48
8:58
41
9:39
9:44
31
10:15
11:14
9
11:23
11:25
56
12:21
12:22
78
13:40
13:55
46
14:41
14:41
5
14:46
14:46
85
16:11
16:11
31
16:42
16:43
27
17:10
17:10
12
17:22
17:22
1
17:23
17:23
2
17:35
新穂高温泉無料駐車場
ルートの軌跡はGPSロガーで取得しています
天候 7/21
概ね晴れ

7/22
7時半くらいまで 霧
11時半くらいまで 曇時々晴 強風
それ以後 にわか雨
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉 深山荘無料P(約150台)
コース状況/
危険箇所等
西鎌尾根は、双六〜千丈乗越くらいまでは時折雪渓トラバース有。
トレース明瞭。固いシャーベット気味。
慎重に渡れば、滑り止めを使うほど危険ではないと思われる。

それ以外は特になし。
その他周辺情報 温泉は新穂高温泉無料Pの目の前にある深山荘で。700円。
18時近くだったが、問題なく受け付けてくれた。
ただし、平日だったからかも。
予約できる山小屋
槍平小屋
素晴らしいお天気の空の下で新穂高温泉からスタート。笠ヶ岳からの稜線が伸びやかに映えます。
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素晴らしいお天気の空の下で新穂高温泉からスタート。笠ヶ岳からの稜線が伸びやかに映えます。
笠新道への登山口。北アの深田百名山で唯一の未登頂である笠ヶ岳、いつか行きたいです。
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笠新道への登山口。北アの深田百名山で唯一の未登頂である笠ヶ岳、いつか行きたいです。
わさび平小屋につきました。名物の冷え冷え生野菜。
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わさび平小屋につきました。名物の冷え冷え生野菜。
夏道が雪渓で埋まっており危ないので、河原まで下りて巻きました。
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夏道が雪渓で埋まっており危ないので、河原まで下りて巻きました。
林道が終わり、双六に向けての長い山道が始まります。すばらしい天候で心弾みますね。やっぱり北アはいいなあ。
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林道が終わり、双六に向けての長い山道が始まります。すばらしい天候で心弾みますね。やっぱり北アはいいなあ。
槍ました!この角度から見たのは初めてです。西鎌尾根、小槍、大槍、大喰、中岳と続きます。
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槍ました!この角度から見たのは初めてです。西鎌尾根、小槍、大槍、大喰、中岳と続きます。
奥穂〜西穂連峰。いつみてもえげつない形をしています。
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奥穂〜西穂連峰。いつみてもえげつない形をしています。
あのお山からまっすぐ伸びる水の流れ。
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あのお山からまっすぐ伸びる水の流れ。
ゼンマイですかね。お山の恵みですね。
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ゼンマイですかね。お山の恵みですね。
チボ岩。
翠、蒼、白
切られたら血が出そうな奥穂〜西穂連峰。
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切られたら血が出そうな奥穂〜西穂連峰。
シシウドヶ原。美しすぎる。
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シシウドヶ原。美しすぎる。
シシウドヶ原。
あと500m!
あと5分!
そしてようやく鏡平着。逆さ槍はガスって見えませんが、これはこれで美しい。
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そしてようやく鏡平着。逆さ槍はガスって見えませんが、これはこれで美しい。
昼飯はサンドイッチ。
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昼飯はサンドイッチ。
逆さ樅沢。
鏡平山荘着。すばらしい山荘です。
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鏡平山荘着。すばらしい山荘です。
贅沢にいただきます。
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贅沢にいただきます。
逆さ樅沢。くっきり。
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逆さ樅沢。くっきり。
槍方面は雲がもっさりと乗っかっています。
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槍方面は雲がもっさりと乗っかっています。
笠ヶ岳の稜線はまだいい天気。
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笠ヶ岳の稜線はまだいい天気。
登山開始から6時間半、だいぶお疲れのkun_puさん。
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登山開始から6時間半、だいぶお疲れのkun_puさん。
もくもく。
ちらりと見えた北鎌尾根。P12くらいまでは見えました。
ちらりと見えた北鎌尾根。P12くらいまでは見えました。
さあ、ここをトラバースして登れば、笠ヶ岳稜線です。あとちょい。
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さあ、ここをトラバースして登れば、笠ヶ岳稜線です。あとちょい。
鏡平山荘を眼下に頑張る!
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鏡平山荘を眼下に頑張る!
弓折乗越着。今日の目的地、双六がやっと見えました。
弓折乗越着。今日の目的地、双六がやっと見えました。
弓折岳まで足を伸ばしてみました。かわいい木の標識があるだけの、こじんまりとした山頂です。
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弓折岳まで足を伸ばしてみました。かわいい木の標識があるだけの、こじんまりとした山頂です。
三俣蓮華。
雪渓を渡ります。
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雪渓を渡ります。
お花畑と鯉のぼり。
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お花畑と鯉のぼり。
見渡す限りのものすごいお花畑。北ア屈指の花の名所です。
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見渡す限りのものすごいお花畑。北ア屈指の花の名所です。
槍の岩岩もいいけど、こういうのもいいなあ。
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槍の岩岩もいいけど、こういうのもいいなあ。
双六岳。だいぶ雲が。。。
双六岳。だいぶ雲が。。。
そしてやっと双六小屋が目の前に!お疲れ様でした!
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そしてやっと双六小屋が目の前に!お疲れ様でした!
小屋の裏から裏銀座。
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小屋の裏から裏銀座。
kun_puさん、だいぶお疲れのようなので、双六岳はお預け。
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kun_puさん、だいぶお疲れのようなので、双六岳はお預け。
双六小屋、約20年ぶりの来訪。とてもいい小屋です。
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双六小屋、約20年ぶりの来訪。とてもいい小屋です。
kun_puさん、初のテン泊。それが双六池の前のこの素晴らしいテン場だなんて、なんだかとても贅沢ですね。
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kun_puさん、初のテン泊。それが双六池の前のこの素晴らしいテン場だなんて、なんだかとても贅沢ですね。
夕飯は海鮮のクラムチャウダー。初めて冷凍モノをお山に上げました。融けないように氷をたっぷり詰めて、炎天下を耐え抜いてくれただけに、絶品でした。
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夕飯は海鮮のクラムチャウダー。初めて冷凍モノをお山に上げました。融けないように氷をたっぷり詰めて、炎天下を耐え抜いてくれただけに、絶品でした。
翌朝は質素に麻婆春雨。
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翌朝は質素に麻婆春雨。
夜明けの裏銀。ややガスり気味。
2
夜明けの裏銀。ややガスり気味。
西鎌尾根から槍を目指します。まずは樅沢岳。
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西鎌尾根から槍を目指します。まずは樅沢岳。
やはりお花たっぷり。
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やはりお花たっぷり。
ガスの中のお花畑もまたよろし。
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ガスの中のお花畑もまたよろし。
雪渓もいくつか渡ります。
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雪渓もいくつか渡ります。
硫黄乗越。北鎌尾根の西に並行して伸び、この山域でも特異な存在感を放っている硫黄尾根を詰めたところです。
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硫黄乗越。北鎌尾根の西に並行して伸び、この山域でも特異な存在感を放っている硫黄尾根を詰めたところです。
ガスの下の千丈沢。
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ガスの下の千丈沢。
ガスが。。。
うっすらと。。。
1
うっすらと。。。
晴れ上がってきました!
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晴れ上がってきました!
おお〜〜〜!
硫黄尾根もばっちり。積雪期のみ立ち入りを許されるものの、北鎌尾根よりも難しいといわれている藪岩尾根です。
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硫黄尾根もばっちり。積雪期のみ立ち入りを許されるものの、北鎌尾根よりも難しいといわれている藪岩尾根です。
高所恐怖症のkun_puさんにとって、ここからが本番です。
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高所恐怖症のkun_puさんにとって、ここからが本番です。
北鎌平までは見えているというのに、見えそうで見えない槍さん。。。
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北鎌平までは見えているというのに、見えそうで見えない槍さん。。。
見えた!!!!
千丈乗越、ここからが最後の急登。
2
千丈乗越、ここからが最後の急登。
千丈乗越からは後立山まで見渡せます。
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千丈乗越からは後立山まで見渡せます。
風も非常に強くなっており、やや弱気なkun_puさん、風上に肩を入れて登ります。
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風も非常に強くなっており、やや弱気なkun_puさん、風上に肩を入れて登ります。
いよいよ佳境。
後続に数パーティ続いていますが、東鎌尾根に比べるとはるかに少ないです。
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後続に数パーティ続いていますが、東鎌尾根に比べるとはるかに少ないです。
ようやく槍の肩に着。穂先へ登りにかかります。
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ようやく槍の肩に着。穂先へ登りにかかります。
高所恐怖症のkun_puさんにとって、この梯子はまさに鬼門だったようです。
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高所恐怖症のkun_puさんにとって、この梯子はまさに鬼門だったようです。
それでもがんばって登ります。
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それでもがんばって登ります。
最後のはしご。
念願の槍ヶ岳登頂。kun_puさん、おめでとう!
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念願の槍ヶ岳登頂。kun_puさん、おめでとう!
ぼくは4年ぶり、?回目の槍ヶ岳。膝を壊した雨中の北鎌尾根以来。
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ぼくは4年ぶり、?回目の槍ヶ岳。膝を壊した雨中の北鎌尾根以来。
肩に降りてきたら、穂先がくっきり!ハシゴの恐怖心も吹き飛んだようです。
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肩に降りてきたら、穂先がくっきり!ハシゴの恐怖心も吹き飛んだようです。
恐怖心が吹き飛んでお腹が空いたそうなので、棒ラーメンと。。。
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恐怖心が吹き飛んでお腹が空いたそうなので、棒ラーメンと。。。
コーヒーに羊羹でまったり昼食。すごい組み合わせですな(笑)
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コーヒーに羊羹でまったり昼食。すごい組み合わせですな(笑)
さ、十分に楽しんだ今回の山行も、とうとう下山です。しかし長い。。。
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さ、十分に楽しんだ今回の山行も、とうとう下山です。しかし長い。。。
標高3020mの飛騨乗越は、日本で一番高いところにある「峠」です。
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標高3020mの飛騨乗越は、日本で一番高いところにある「峠」です。
ぼくたちが槍さんから降りるのを待っていたかのように雨が降ってきましたが、今度はお花たちや。。。
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ぼくたちが槍さんから降りるのを待っていたかのように雨が降ってきましたが、今度はお花たちや。。。
ライチョウの親子まで出迎えてくれました!ライチョウは何度も見ましたが、親子連れを見たのは初めて。親鳥がしきりに鳴いて雛を呼んでいました。ピィピィ、とか細い声です。
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ライチョウの親子まで出迎えてくれました!ライチョウは何度も見ましたが、親子連れを見たのは初めて。親鳥がしきりに鳴いて雛を呼んでいました。ピィピィ、とか細い声です。
kun_puさんにとって、槍ヶ岳登頂とともに今回の念願だったライチョウ。両方とも果たせてよかったです。
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kun_puさんにとって、槍ヶ岳登頂とともに今回の念願だったライチョウ。両方とも果たせてよかったです。
ファーストエイドキットが置いてありました。こういう動きはすごく重要なことですので、広がっていってほしいです。
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ファーストエイドキットが置いてありました。こういう動きはすごく重要なことですので、広がっていってほしいです。
霧の中、1本だけ生えている木。霧の中で幻想的です。
2
霧の中、1本だけ生えている木。霧の中で幻想的です。
長いゴーロを下ります。距離は槍沢ルートより短いですが、足元がよくないので負担が大きいです。
2
長いゴーロを下ります。距離は槍沢ルートより短いですが、足元がよくないので負担が大きいです。
そしてようやく槍平小屋着。雨の中のパラソルはとても助かります。ありがとう!お借りします!
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そしてようやく槍平小屋着。雨の中のパラソルはとても助かります。ありがとう!お借りします!
カエルちゃん。
滝谷出合近くにある、近代登山の開拓者、藤木九三のレリーフ。
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滝谷出合近くにある、近代登山の開拓者、藤木九三のレリーフ。
穂高の岩の帝王。滝谷です。まずは雄滝が道を阻んでいます。
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穂高の岩の帝王。滝谷です。まずは雄滝が道を阻んでいます。
滝谷避難小屋。
ブルーベリーみたいだけど、違うよな。。。
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ブルーベリーみたいだけど、違うよな。。。
キジ打ち禁止(笑)する人がいたんだろうな。
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キジ打ち禁止(笑)する人がいたんだろうな。
ヒカリゴケ。光っているように。。。見えるかな?
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ヒカリゴケ。光っているように。。。見えるかな?
やっとこさ白出沢出合に着。白出沢の治水工事をしている建設会社の方が設置してくれています。
やっとこさ白出沢出合に着。白出沢の治水工事をしている建設会社の方が設置してくれています。
登山者を大切に思う気持ちがなければ、こういう看板は設置しないでしょう。
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登山者を大切に思う気持ちがなければ、こういう看板は設置しないでしょう。
登山者と治水工事者との、バランスのいい関係が今後も維持されますように。
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登山者と治水工事者との、バランスのいい関係が今後も維持されますように。
さ、最後の林道歩きです。原生林が映えます。
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さ、最後の林道歩きです。原生林が映えます。
11から始まるこの看板。1になるまで頑張りましょう。
1
11から始まるこの看板。1になるまで頑張りましょう。
顔が(笑)
穂高平小屋。重厚な造りです。
穂高平小屋。重厚な造りです。
ゲートをくぐると。。。
ゲートをくぐると。。。
ついに最後の1番!長かった。。。
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ついに最後の1番!長かった。。。
無事に下山できました。指導センター前でジュースで乾杯!
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無事に下山できました。指導センター前でジュースで乾杯!

装備

個人装備
テン泊縦走装備 ビレイデバイス一式 メット 食糧3日分(朝・夜・行動)

感想

体力はかなりあるのに、重度の高所恐怖症であるkun_puさんにとって、
かねてからの宿願だった槍ヶ岳登頂。
新穂高温泉から入山し、鏡平、双六を経て西鎌尾根アプローチという、
ややマニアックなルートを選択しました。

ぼくにとっては、昨春に腰を壊して以来初の北アルプス、
槍ヶ岳は両膝を壊した4年前の夏の北鎌尾根以来です。
2日前の谷川連峰でその古傷の右膝を少し痛めてしまっていたので、
やや不安な入山となりました。

新穂高温泉からのルートは、上高地からのそれに比べて標高差があるし、
足元もゴロゴロしているので、体力的にはなかなかきつめですが、
北ア有数のお花畑を誇る双六近隣の可憐さと、
北ア屈指の岩稜が聳える槍近隣の厳しさを
一度に味わえる贅沢なルートです。

行動時間が2日間で20時間超という長丁場。
初日は猛烈な炎天下での急登、
二日目は時折強風が吹き荒れる不安定な天候の中での岩場歩き、
そして初めてのテン泊。
kun_puさんにとっては大変ハードな行程だったかと思いますが、
最後まで音を上げずに歩ききってくれました。

初日のお花畑いっぱいの中の歩きとは違い、2日目はガスの中。
時間がたつにつれ、ガスが断続的に晴れ、
北側の硫黄尾根やその向こうの後立山、劔などが見えます。
最初はシャッターを押し続けていたkun_puさんですが、
槍ヶ岳が近づくにつれ、その表情には緊張の色が見え隠れしてきました。

千丈乗越を過ぎると風が一層強くなり、
足元もガレ気味で悪くなってきます。
「ちょっと自信ない。。。」などと弱気な発言も。
風上側に肩を入れ、入れた側の脇をしっかりと締めて風の影響を減らし、
風下側の手はフリーで動かせるよう歩いてもらいます。

槍の肩の寸前、親子連れが肩から降りて双六方面へ向かおうとしていました。
雪渓の状況を聞かれたので、情報提供。
こういうやりとりもとても大事なことです。
これから、双六を経て雲ノ平まで行くそうです。

お子さんはまだ小学5年生とのこと。
小学5年生でこれほどのスケールの山行をできるなんてとても素晴らしいこと。
「気を付けて楽しんどいで!」と肩をポン、と叩くと、
照れくさそうに笑顔を見せてくれました。

さて、肩についてほどなく、ザックをデポし、
サブザックにビレイデバイス一式を入れて槍の穂先へと上がっていきます。
最初から及び腰で、恐怖心のあまり、
身体が思うように動かないkun_puさん。
しっかりと三点支持をするよう、再三再四発破をかけ、
かなり遅い速度で少しずつ登っていきます。

これが休日だったら渋滞を引き起こしていたかもしれないし、
それが原因で余計に恐怖心を煽られる可能性がありましたが、
幸いにも平日、しかも午前9時ごろという中途半端な時間だったので、
登ることに集中できていたのではないでしょうか。

最後のハシゴでは、ほとんど身体が固まるような状態でしたが、
どうにかゆっくり時間をかけて無事に登頂。
普段は痛かろうが苦しかろうが、黙って耐えるkun_puさん、
恐怖のあまりか、目を真っ赤にしながら
「もうムリ。。。」と震えていました。
さすがにこの状況では下山のほうが危険だったので、
携行していたビレイデバイスできっちりとビレイし、
安全確実に下ってもらいます。
すると、どういうわけか登りよりスムーズに。
後で曰く、「ロープがあると安心感が違った」とのこと。

穂先から降りた肩の小屋では、疲弊した精神を回復させるために、
ゆっくりと休憩してから下山開始。
そのころにはもう曇っており、視界もあまりない状態でした。

北アで曇と言えばライチョウですが、
そもそも北アは燕しか登ったことがないkun_puさん、
ライチョウを見たこともないということだったので、
新穂高温泉までの飛騨沢の長い下り、
ライチョウに会えるのではないかと期待しておりましたが、
途中見事に親子連れに会うことができました。

十分に満足した山行は、
長い長い新穂高温泉までの下りルートで、
その余韻に浸ることになるわけですが、
槍の先では「もうムリ。。。」と震えていたkun_puさん、
槍平に下りる頃には「もう終わりかー」。
まあ、そうなんですよね(笑)。

高所恐怖症は、両神八丁尾根あたりで練習して、
ビレイなしでも登り下り出来るよう克服していって欲しいものです。
これから槍穂大キレットや奥穂〜西穂ルートにも行きたくなるでしょうから。。。

その一歩目としての槍ヶ岳は、十分に満足できたのではないでしょうか。

ぼくも、東鎌尾根、北鎌尾根、と登った槍を初めて西鎌尾根から登り、
(西鎌は下ったことしかありませんでした)
とても新鮮で楽しい山行となりました。
膝の痛みはありましたが、そう悪化することもなく、
少し水が溜まる程度で済んだのは、幸いなことです。

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コメント

いや〜スゴい
御無沙汰してます
氷詰めの海鮮とはmotchさんらしい力技?(笑
槍の穂先で高所恐怖症とはなんだかアンバランスな感じですけど、このコース2日で踏破とはパートナーに恵まれましたね。
お疲れ様でした!!

PS.八丁尾根、スケジュールが合えば一緒に行きませんか?
2015/7/27 14:38
>1955さん Re: いや〜スゴい
お久しぶりです。昨今はとんと沙汰がなかったので、
どうされたのかと心配していました。

ソロの時は原則昼飯食わない、食料は軽量化、
というのを徹底しているのですが、
人と行くときはメシは一種の清涼剤と位置付けているので、
それなりに凝ったものを上げるようにしています。

今回は、かなりの長丁場ということもあって、
メシで釣った感もあります(笑)。
同行者の体力レベルがかなり高いことは知っているので、
あとは荷さえ重くしないようにすれば、歩行時間は計算しやすかったですね。
いざとなればダブルザックにすればいいと思っていましたし。
おかげで、だいたい想定通りのスケジュールで歩くことができました。

しかし、槍の穂先だけは同行者にとって想像以上の鬼門でした。
最後のハシゴでほぼフリーズ状態になってしまっていたので、
下りはガチガチのオンビレイに徹しました。

本当に久々に気合い入れてビレイヤをしました。
ソロだとセルフビレイしかやる機会なんてないので、
いい勉強になりました。

#八丁尾根
特に往路は時間をかけて確実に登ってもらう
スキルを身に着けさせるのが目的なので、
スタートがものすごい早い時間になる予定ですが、
(渋滞の先頭になるのを防ぎ、じっくり練習してもらうため)
それでもよければ。。。
なお、日程は山行計画に入れたものでほぼFIXです。
2015/7/27 23:34
お元気そうで安心しました
motchさん こんはんは

前回の谷川岳で膝の具合がよくないと聞いていたので
今回のレコのタイトルを見てビックリです
完調ではないのでしょうが、元気そうなお姿で安心しました

それにしてもmotchさんはパートナーを楽しませることにとても長けていらっしゃいますね
それでいて、自分でも心底楽しまれているところが素晴らしい!
槍のてっぺんでの満面の笑顔が最高です

お疲れ様でした!
2015/7/27 23:08
>doppoさん Re: お元気そうで安心しました
こんばんは。ありがとうございます。

膝はしばらくムリできないので、お山は2週間くらいお休みしますが、
本調子でない膝での山行、新たな歩き方を模索できるいい機会にもなりました。

ソロが基本のぼくの山行スタイルとは言え、
人と行くからには人も自分も同じように楽しめるような計画にしないと、
とは思っています。
結果的に、皆が楽しめればいいのかなあと。

前々回の熊倉尾根と言い、今回の双六→西鎌アプローチと言い、
どうしても一般的によく選ばれるルートを選ばない、というか選べないので、
そういうのを面白いと思ってくれる人とでないと
一緒に組むことができないんですけどね。。。(笑)
2015/7/27 23:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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