北岳 間ノ岳


- GPS
- 21:37
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,496m
- 下り
- 2,519m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 9:51
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 12:18
天候 | 梅雨の晴れ間(^^) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
向かいの白峰会館から出る広河原行きのシャトルバスに乗車(片道1750円) https://ykbus.jp/information/service_status/service_condition/1417/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎草すべりを通るコースで北岳を登る場合は、登山道上にはもう雪はない。間ノ岳までも雪はない。その先は、問い合わせてないので分からない。 〈雪渓について〉 ⚫︎左俣の雪渓は、キワが崩壊して、その下を雪解け水が豪快に流れている箇所がある。 ⚫︎直前の活動日記などでは、チェーンスパイクや軽アイゼンで歩いている人が多く、私は軽アイゼンを使った。だか、気温が上がり緩んだ雪には、軽アイゼンでは心許なかった。 ⭕️北岳山荘に問い合わせた人は、今の時期にここを通るのであれば、ピッケル、12本爪アイゼンが必要とアドバイスされたそう。 |
その他周辺情報 | 白峰会館https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/shisetsu/lodge/ |
写真
この辺りから傾斜がキツくなり、気温上昇で雪が緩んで、軽アイゼンの歯がうまく効かない。前爪が欲しい。
右壁に上がるべきだなぁと思い始めている。
外国の若者の一人が雪渓から離れ、右壁へ移動し、そこを降り始めたのを見て、私もそうしようと思った。良い地点がないか探すと、踏み跡があり、夏道に導いていた。
感想
キタダケソウの頃に行ってみたいと毎年思うのに実現してない。そんなことをフト思い出し、行って来た。
なかなかきつかった💦
幸い梅雨の晴れ間に恵まれた。
1日目 雪渓を登り、北岳へ
雨のスタートだったが、次第に夏山らしい青空に。
キタダケソウは最終盤ながら百花繚乱のお花畑に彩りを添えていた。
お花畑に囲まれた3000mの稜線歩きは贅沢の極み。ほんと、格別だ。
2日目、凍える寒さながら最高の景色。
まず間ノ岳へ。そして北岳を登り返し、下山開始。
肩ノ小屋には楽しみがある。少し遅れて咲くキタダケソウ💕
あらら残念!まだ蕾だった。でも蕾を見れたのも嬉しかった(^^)
初日に言葉を交わし、宿の夕食が向かい合わせだった朗らかなMさんと肩の小屋から何気に緩く一緒に下山した。ひたすら長い下山の道、心強かったし、とても楽しかった🥰。(Mさん、ありがとうございました❣️)
充実した幸せな2日間だった。
花の名前はネットや図鑑で調べましたが、よく間違えます。すみません🙇♀️。
(備忘録 ただのグダグダ独り言)
芦安第2駐車場に車を停め、白峰会館の前から広河原行きの始発バス(5時15分発)に乗車。
平日ながらバスは満席。座れない方も6~7人いた。夜叉神峠からも1~2名乗車されたよう。
広河原で下車。小雨。
バスの乗務員さんが天気予報を読み上げてくれた。次第に雨は上がる。曇りで風が強いとの予報だった。
広河原到着後、インフォメーションセンター2階の窓口へ行き、コースの状況やキタダケソウの情報を尋ねた。
行きは左俣の雪渓コースで登る予定で、装備は軽アイゼン、ダブルストックとお伝えした。
窓口の方からは、風はあるが20mとか30mでは無いようだ。ただ雨が降るかもしれない。雪渓の上部まで行って雨風が強くて稜線を歩けないと思ったら、迷わず白根御池小屋まで降りて下さいとのアドバイスを頂いた。
さあ、出発!雨足はだいぶ弱まり、早々にカッパを脱いだ。
急登の樹林を抜けて白峰御池小屋のベンチで休憩。天気最高だ🩷
白根御池からは初めて歩く左俣コースへ。
人がぐっと少なくなる。樹林で女性のソロの方と初めてすれ違う。
この方以外誰にも会わず大樺沢二俣に到着。
沢には見上げる尾根の下から、見えない下まで雪渓が続いている。
目の前の雪渓のキワは大きな穴が開き、その下を雪解け水が轟々と飛沫をあげて流れ下っている。見渡すと雪渓の際には他にもクラックがいくつもあるようだ。ベンガラの跡は消えていた。この時点で誰の姿も見かけない。一本踏み跡が分かるが、途中から不明瞭になる。でもこの新しい踏み跡は心の支えになった。
このまま進むか、右俣コースで肩の小屋経由にするか、草滑りにコース変更するか、暫く悩む。
インフォメーションセンターの方は、昨日歩かれた方の話しもしてくれたし、同じバスから歩き出した方達の中で先に雪渓を登った方もいるはずだ。
覚悟を決めて、軽アイゼンをつけ、ヘルメットを被り、ダブルストックのキャップを外しGO!
クレパスに近づかないように注意し、直近のレポの軌跡を確かめ、クラック、踏み抜きも怖いので自分なりに雪の状態を確認しながら黙々と登った。
傾斜がキツくなる頃に振り返ると、お二人の方が雪渓を登り始めていることに気づく。心強い。
斜度がキツくなると、気温上昇で緩んだ雪渓は蹴り込んでも軽アイゼンの刃が効かない。砂地の急斜面を登っているような感じ。前爪が欲しい。
欧米の方と思われる青年二人が遥か上から難儀して下りはじめてる。アイゼンを履いてないようだ。シリセードなどしていたが、途中から一人は雪渓を避け、右壁によじ登り降り始めた。ふと右壁を見ると、そこに夏道に繋がる踏み跡がある。私も夏道に登り上げた。下りて来た青年と挨拶。こっちの道がbetterだよとニッコリ言ってくれた。ほっとしたが、その先も夏道が雪渓の下に潜ったり、出たり。難儀した。
まだ花の少ない雪渓沿いで、見上げる岩の上にハクサンイチゲが一株咲き始めていた。とても励まされた。
もっと技術があれば、あるいは12本アイゼンならばもう少し安心して歩けたのかも知れない(北岳山荘を直接電話予約した方は、このコースならピッケル、12本爪アイゼン持参と言われていたらしい。私はネット予約)。
雪渓を抜けた時には心底ほっとした。貧相ではあるが、それなりに身につけた経験でこの雪渓をなんとか冷静に突破できたのは素直に嬉しかった。
いよいよ連続ハシゴの手前に出て、休憩。もうヘトヘトだ。愛らしいイワカガミが出迎えてくれた。北岳バットレスの巨大な壁が聳り立つ。気高かった。
疲れた身体を励ましながら連続ハシゴを亀の歩みで這い上り八本歯ノコルへ。振り返ると大きな富士山が見守ってくれていた。
そのあたりから高山植物の花園が始まった。それにしても絶景だ。3000mの稜線美に胸がいっぱい。
キタダケソウは最後の力を振り絞って咲き残っていてくれた。年々開花の時期が早くなっているそう。
梅雨時で翌日の天気はわからない。晴天のこの日のうちに北岳に登って景色を眺めたい。疲れ果てているので、悩ましい。分岐に荷物をデポして少し歩いてみたらまだ歩けそうだ。色とりどりの花園の中をゆっくりゆっくり登っていく。3度目の北岳は360度の最高の展望だった。
そして天空の縦走路で北岳山荘に向かう。山荘の少し手前で雷鳥の親子に会った。5匹いた雛がとにかく可愛い。お母さんがやや警戒モードで気の毒であったが、直立不動のまま、つい見とれ、動画も撮ってしまった。
疲れ果てて北岳山荘に到着。
間ノ岳に行くつもりで朝飯は弁当で予約したが、もう余力がない。後から朝食に変更してもらえないか聞いてみたけれど、もう準備して変更出来ません。申し訳ありません、と。
行くしかないか・・・、いや無理だー、と気持ちが揺れ動く。
夕飯時に、明るく朗らかなソロの女性Mさんと同席だった。翌朝は間ノ岳に行く予定と言う。行きましょう!と誘って頂いた。行きたいけれど、行けるだろうか。元気があればとお答えする。
お隣グループの男性お二人が3時半に出発されるとお聞きし、その頃出発することになった。
翌朝目覚めてみれば、なんとか行けそうだと思った。不要な荷物は小屋にデポ。
それぞれの時間で出発した。
前日は快適な登山日和だったが、この日は風強く、冷凍庫に入れられたように寒い。しかし広がる雲海の上に名だたる名峰がぐるりと居並び言葉を失う美しさ。至福の稜線歩きだった🎶。
3度目の間ノ岳山頂はすでに先に進まれた方、ピストンで戻って行く方たちが立ち去った後で、独り占めだった。塩見岳などの南アルプスの山並みが目の前で連なっている。最高だ。来て良かった。
北岳山荘に戻り、デポした荷物をザックに詰め、再出発。喘いで北岳に登り返した。山頂で名残惜しいひとときを過ごし、北岳を後にした。
肩の小屋で休憩。ここの楽しみは遅れて咲くキタダケソウ。でもまだ咲いてない、花はこれからとスタッフさん。
宿でもご一緒した朗らかなMさんが若いスタッフさんにキタダケソウを教えて欲しいと頼んで、花のあたりに連れて来てくれた。スタッフさんの彼が教えてくれたキタダケソウは思いっきり赤ちゃんだった。えっ?これ??わぁ、まだポヤポヤ(^^)。教えていただかなければ、どれがキタダケソウか分からなかった。Mさんにもスタッフさんにも感謝感謝のひと時だった。
そこからはMさんとご一緒🎶
なだらかな斜面に広がるハクサンイチゲが主役のお花畑に浮かれながら大パノラマの中を下って行く。草スベリに入るとシナノキンバイが主役になった。サンリンソウ、キバナノコマノツメなども咲き乱れている。
白根御池小屋でMさんとカレー休憩。話題豊富な方でとても楽しかった😃。あとはひたすら樹林を下って行った。
下山後は駐車場向かいの白峰会館のお風呂へ。ガーン😨木曜日は4時までだった。しかし今夜は宿泊者があるのでお風呂は開けてあるからどうぞと言って頂けた😃。食堂が18時までだったのでうどんで腹ごしらえもできた(^^)。車に戻るとバタンキュー。夜中に目覚めて帰路についた。
北岳草見れて良かったですね、一泊二日で行かれるなんて、行動力と体力がすごいです。
お花たくさん見れるのは、雪解けすぐの時期ですものね、雪渓大変だった見たいですが、良かったですね。
なんとか亀の歩みで行って来れて良かったです。
終盤ながら綺麗に咲くキタダケソウも僅かに残っていて、行った甲斐ありました。
あの雪渓だったら気負いなく登る人が多いと思うのですが、私には、かなりの覚悟が必要でした。登れて良かった(^^)
コメントありがとうございました♪
梅雨の晴れ間に素晴らしい天気に恵まれた二日間になりましたね!北岳も間ノ岳の自分には憧れの山でしかないので、あさがおさんのレコを拝見して自分も登ったような気になれました!ありがとうございます😄!
雪渓を登っていくところはドキドキしてしまいました😨!本当に何事もなくご無事で何よりでした!
その先は3000m峰のお花畑でキタダケソウや緑色のハクサンイチゲなど高山植物の宝庫なんですね!またライチョウの可愛い赤ちゃん達にも遭遇されて羨ましい限りです!
山小屋で出会った方との一期一会の交流もあり、きっとまた素晴らしい思い出に残る山旅になったことと思います!
それにしてもこのコースをソロで行かれたって凄い行動力ですね!本当に尊敬します😄!
大変お疲れ様でした!
ではまた〜😊
またまた一日遅れでおはようございます(^^)
天気予報と自分の予定と睨めっこして、いくつの山を考えました。そしてキタダケソウ見たかったんだ!と思い出しました。
下調べが雑だったので、いろいろお恥ずかしい失敗がありましたが、なんとか行って来れて良かったです。
天気には本当に恵まれました。ラッキーでした。
北岳には日帰りの方もいて凄いなぁと思いました。
それにしても北岳は人気でした。アクセスも道も整備されているし、小屋も多いので、安心ですものね(^^)。
雄大な風景見ながらお花畑でウクレレ弾くN imaさん、ちょっと想像しながら🎶
コメントありがとうございました♪
梅雨時期とは思えない素晴らしいお天気👍
持ってますねぇ〜アサガオさん
羨ましいわ🙌
このコースは一度歩いただけですが、登りの木の階段とっても良く覚えてますーシャリバテして足が上がらなかった思い出が。
こんだけ雪が残ってて単独は不安だったと思います。すごいね👏
下りは、御池小屋からの延々と続く単調な道にウンザリした記憶があります😓
アサガオさんのレコを見て、もう一回行ってみようかなーって思いました
ホント素晴らしい✨
お疲れ様でした♪
一日遅れでおはようございます😃
天気は、曇り予報。梅雨時なので、どう転ぶか分からない。今回はラッキーでした♫
八本歯ノコルへの左俣ルート歩かれてたんですね🎶シャリバテかあ、辛いねぇ。あの連続階段は消耗するもんね。
うん、良いよ〜。アクセスも良いし、お手軽にあの稜線歩きできるなんて最高だなぁと思いました。
コメントありがとうございました♪
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