TJAR南アルプスコース 1泊4日
山梨県
長野県
静岡県
kaz1234
体力度について
- GPS
- 62:19
- 距離
- 93.4km
- 登り
- 9,169m
- 下り
- 9,449m
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- 山行
- 13:11
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 13:55
- 山行
- 32:51
- 休憩
- 3:12
- 合計
- 36:03
| 過去天気図（気象庁） | 2024年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
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感想
TJAR南アルプスコースをトレースしたくなった
北アルプスから順番にやりたかったが北の天気が悪く南は行けそう
元々何かやるつもりで金曜有休で申請してたので南に決定
3連休で可能な計画である事
そのため最終日畑薙ダム14時半の最終バスに乗らなければならない
スタートの地蔵尾根は公共交通だと12時が最速
ワンウェイなので車を置く事も避けたい
12時スタートで三伏峠まで24時間で行けるが去年24時間連続の山行を行ったら体のダメージが大きすぎて翌日はエスケープした
1日の行動は16時間あたりに抑えて翌日無茶する事にした
仕事終わりに伊那北駅まで移動
その後タクシーで登山口まで行きスタートして熊野平に14時着で即就寝
これなら前回夜中の仙丈ヶ岳で日の出も見れる
そして翌日0時スタートにして36時間行動で一気に行く
1泊4日の行程 登山で1泊4日って中々のパワーワード
電車21時半に伊那北駅到着で時間に合わせてタクシーを予約
地蔵尾根の登山口の柏木登山口行きはハイカーを沢山送った運転手でも初との事
大半のお客は仙流荘までとのこと そりゃそうだ
22時過ぎ仕事終わりスタートはテンション下がる
ダウナー思考になる
ていうか36時間山行はオレの中で最高レベル
前日徹夜登山した後に出来るわけない
最終バスの時間猶予は1時間半しか見てない
初っ端から計画破綻 長考の末もう月曜は仮病で仕事休む決意をする
ゴール地点の近くには赤石温泉白樺荘がある翌日平日で満室はないだろう
翌日の静鉄バスで帰ればいいや
エスケープルートも色々と考えた
実は出発前のニュースで雷警報が出た
三伏峠から下山、蝙蝠岳から二軒小屋へ下りて椹島へ
また赤石と聖から椹島へ下りる熊ノ平泊まってるから当日空きがあればバスが使える
3時頃の休憩中にそんな事を考えていたら後方から光が
このルートこの日この時間に人と会うとは思わなかった
仙丈ヶ岳は登ってる途中は山頂が見えたが登ったらガス
嫌な奇跡レベルでこの後も全ての山頂はガスで登る前と登った後に綺麗な山容が見えた
仙塩尾根は前回夜中だったので景色の印象ないが苔が多く神秘的な樹林帯で良かった
曇りで気温低く水の消費が少なかったのが幸い
途中の水場はあったが良く枯れるようで基本期待は出来ない
三峰岳の登りがかなりキツイ
登り切ればすぐに熊ノ平小屋
昼飯件晩飯でカップラーメン2個と500のコーラ2本でカロリー補給
水が豊富なのでウェアを水洗いとパン1で水をかぶり体を洗う
水が冷たくてすぐにギブ
ウェアは水洗しないと翌日地獄
風で飛ばないようにストックで固定して干す
夜中出発なので貴重品以外は外に置き睡眠導入剤とアイマスクで14時過ぎ就寝
2時間ごとに目が覚めるがあっという間に24時前
最高の睡眠とは程遠いが眠れなく時間を持て余す事も無かったので満足
ポッケに携帯を入れたまま振動目覚ましで起きる
着替え、準備を外のベンチで行い0時過ぎ出発
軽い筋肉痛は有るものの状態は良い
だいぶガスってて気温が低い
北荒川岳は吹きっ晒しホワイトアウト状態で夜中
強風で気温も低く湿った風が体温を奪う
時計のGPSと携帯に入れた地図無かったら確実に死んでた
塩見岳頂上は爆風で携帯取り出すのも難しく写真なし
天候回復は絶望的なので先を急ぐ
日の出前に下ってくるので塩見小屋から続々と登ってくるハイカーに奇異の目で見られる
7時過ぎ三伏峠で朝食取ると本日の天気は曇りのち雨で午後雷の予報を知る
鳥倉へ下山すれば本日家に帰れる しかし、9時のバスは絶望的
次は14時にバスでほぼ終電に近くなる
以前に一気にやったコースを無駄に金使って景色も見れないのは流石に悔いが残る
しかし、このまま進めば落雷や滑落に遭う世界線に繋がってる可能性も
風はこれから翌日まで弱く雨も少しの時間 行くことを決意
曇りでも光を浴びると体の調子が良くなる
今回コースタイム1倍で余裕を持ってたので予定時間を縮めることでテンションも上がる
高山裏避難小屋では雲も晴れて歩いてきた縦走路がくっきりと見えた
荒川小屋までは長かったが時たま雲が切れて絶景が見れた
ここからは夜間の予定だったので最後の補給カップ麺と行動食のパン、ポカリを1L
まだまだこれからキツイ個所多いが一度縦走してるコースなので気分はだいぶ楽
荒川小屋から見る赤石岳はデカすぎる遠近感バグる
あんなところ2時間で着くわけがない 標高も3600mくらいあるだろ
登りの途中で雨が強くなる
レインのフードをかぶると衣擦れか雷音かの区別が出来なく結構ビクついてた
小赤石岳では目撃情報の多いカモシカと遭遇 3000m稜線上に居るのは不思議に感じる
赤石岳下ると晴れて前回見れなかった景色がバッチリ
聖岳は北側と翌日南側の両方からくっきりと見れた
百間洞山の家までは想定タイムを2時間縮めて余裕だった
トイレを済ましヘッデン装備で夜間へ突入
出発後の登りでコースを間違える
やたら苔が多い岩場を登るなと思ってたら足場が脆くすぐに石を落してしまう
おかしいと思って地図見たらルート外れてる
方角だけ見てルートに戻ろうとする
薄い踏み跡が無数あり進むもすぐに藪で動けなくなる
どうやら間違える人が多く無理にリカバリーしようとしてるようだ
諦めてルートに戻るも30分以上消費
同時に体に異変が起こる
3〜4歩登るとストックに体重を預けて肩で息をするようになる
何が起こったのか分からなかった
エベレスト頂上アタックかのように数歩あるいて1分休憩を繰り返す
聖の頂上までずっとこんな感じ
おそらくエネルギー切れだったと思う
小屋ごとにカップ麺食べて行動食も取ってたけど多く見積もっても5000kcalくらい
この時点で消費カロリーは20000kcal近い
百�瞭胸海�ら聖平までは9時間かかりコースタイム1.5倍
時間の貯金が全て無くなった
満月の稜線歩きで本来なら楽しいはずが全く余裕がなかった
聖岳3回登頂も全部余裕なくまだ1回も奥聖に行ってない
聖山頂でヘッデンの充電が残り少ないサインが出る
いつもなら十分に足りる計算だったが霧が多く最大で使った時間が多かったか
まだ夜明けまで3時間以上ある
充電しながらの使用はできないので仕方なく最小で使用
本当に足元のみ照らして進む 満月なのもあって意外と行けたが小聖からガス
土の色か段差の色かも分からない
聖平で休憩してたら明るくなりヘッデンなしでの行動が可能になった
飽きて食欲をなくした行動食を無理やり食べたお陰で動きが楽になるが登りはやはりキツイ
途中で日が差してでっかいブロッケン
ガスも晴れて聖光岳もクッキリ
想定タイムより30分遅れてたが最後の茶臼小屋でしっかりと補給
コースタイムだと終バスギリギリの時間で白樺荘へは行けない
どうしても温泉に入りたかったので保険で用意した反則技を使う
痛み止めロキソニン投入
同時に残りの錠剤カフェイン200mgで覚醒
ガッツリ食ってお腹パンパンだが胃薬使い調子を整える
スタート時並の気力と体調を手に入れる
下山トレランスタート
小走り気味で駆け下りる
カフェインでも覚醒し切れなかったか普通に歩いてても石を落としてしまう
相変わらず長過ぎて嫌になるコース
畑薙大吊橋からは意外に走れて時間短縮
畑薙第一ダムはTJARのCPで間に合わない選手の姿が映されてて印象深い
選手になったつもりで関門時間を設定して一気に走った
満身創痍になりながらTJAR全区間の約1/3をトレースしたが同じ時間でトップはゴール直前という事実
というか、選手が魚津から同時スタートだとしたら途中で抜かれてるのか
ave速度がオレの瞬間最高速度を上回っていて永遠に追い付けない 異次元過ぎる
一般ハイカーをドラゴンボールの地球人とするとトレランやってるオレはZ戦士地球人レベル
TJAR選手は超サイヤ人2とか3レベルだよ
12時半に白樺壮に到着で終了
ゆっくり風呂に入って飯食ってビール飲んでたらあっという間に最終バス
次回は終わったらここで宿泊が良いんだけど翌日も1日潰れるから悩ましい
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