折立〜雲の平 高天原温泉 水晶岳〜新穂高
富山県
長野県
岐阜県
sanage_taka
その他1人 
体力度について
- GPS
- 35:54
- 距離
- 53.5km
- 登り
- 3,733m
- 下り
- 3,989m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 4:06
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 10:58
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 11:00
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 11:06
| 天候 | 1日目 土砂降り 2日目 朝小雨 昼から快晴 3日目 朝曇り 昼から快晴 4日目 夜明け前 暴風とガス 朝から午後ずっと土砂降り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
復路 新穂高ロープウェイバス停 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◉1日目（豪雨） ・折立から太郎平 稜線にでてからの登山道は沢のような状態 ◉2日目（小雨から晴れ） ・太郎平から雲の平 薬師沢の渡渉は問題のない水量だが雲の平への急登は沢の状態。前日は通行規制されていたことをすれ違った方から伺う。滝のようだったらしい。この区間の下りは体験していないがすれ違う方の多くが泣き面をしている。苔むして濡れた大岩小岩、急勾配の登山道から容易にそれは想像はできる。 ◉3日目（曇りのち晴れ） ・雲の平から高天ヶ原 出だしからガレ場の非常に歩きにくい道が待ち受けているが木道が整備されている区間もあり、想像していたより草深い登山道ではなかった。梯子が設置されていて激下り区間はある。登山道脇でクマ目撃情報あり ・高天ヶ原山荘から温泉まで。歩きやすい道 往路20分弱、復路20分かけて歩いた。 ・高天ヶ原から岩苔乗越 緩やかに高度を上げる登山道。雲の平からの道に比べると傾斜は緩やかと言えよう。ただし、だらだらの登り距離の長さと渡渉箇所が数箇所あるので豪雨のあとは危険になるかもしれないのがデメリット。しかし薬師岳を見上げる角度で眺めることができるのはこの道を歩く最大の理由になるかもしれない。岩苔乗越の手前の傾斜では左手の沢に従って登るのがルート。右から行ってしまい最後は傾斜にしがみつくようにして登山道に到達した。 ・岩苔乗越から水晶小屋 稜線のるんるんロード。危険と感じる箇所なし。 ・水晶小屋から水晶岳 片道ゆっくり30分とのことだが意外に時間はかかるし、山頂手前では西穂高を彷彿とさせる岩場もほんの少し出現。はしごあり。 ◉4日目（早朝 豪雨 暴風、午後土砂降り） ・水晶小屋から岩苔乗越、黒部源流地標を経て三俣山荘 危険と感じる箇所はなかった。沢沿いにぐんぐん下り、最後に登り返す。 豪雨が続き沢の増水はあったものの通行に支障はなかった。 ・三俣山荘からまきみちで双六山荘経由で鏡平山荘 稜線からの登山道と合流する地点で暴風。体をもっていかれた。踏ん張りつつ双六山荘への下りのハイマツ帯に駆け込む。このまきみちは稜線ルートと同じくらいのアップダウンの負荷があるが暴風の影響は少なく済んだので稜線をいかずに正解だと感じた。 ・鏡平山荘からわさび平小屋を経て新穂高ロープウェイバス停 登山道がそこかしこで沢の状態。足を流れにとられないように慎重に歩いた。 上涸れ沢、下涸れ沢、秩父沢の順で3か所大きな沢を横切る。上涸れ沢、下涸れ沢は橋は水没していなかったが秩父沢では、濁流が岩に砕け散って橋はどこにあるのかすらわからない。関係者の方がいらして渡渉ルートを示してくださった。その先は土砂崩れ、落石の恐怖を感じながら新穂高まで歩く。 |
写真
沢の状態の急登を激登りして、アラスカ庭園にたどり着く。途中すれ違った下りの多くの方は疲労感がにじみ出ていた。ここの下りは相当慎重に歩く必要があるだろう
雲の平から高天原への登山道。正面から伸びてくる尾根はおそらく昨年縦走した立山から薬師への道。あまりにも衝撃すぎる出来事を体験した越中沢岳か。
高天原温泉の露天。かなりぬるめ。屋根がかけられた男湯は熱すぎ。熱湯コマーシャルかと思った。女性用はちょうどよい湯加減だったらしい。湯から出るとスーッとする。八ヶ岳の本沢温泉で経験した時と同じ感覚。湯の色や硫黄臭などもそっくり。高天原山荘で300円を料金箱に入れる。20分程度登山道を歩く
2
鏡平〜わさび平間にある秩父沢。橋流失の90分前の状況。渡渉後振り返って。この時点で橋はどこにあるのか不明。関係者おふたりの身体を張った渡渉ポイント誘導にただただ感謝しかない。
感想
出発数日前から豪雨の予報だったため、計画変更した。計画では折立〜�〔�師沢��雲の平��水晶�け�黒部〜黒部ダム。
山行自体の中止も検討したが、9日が晴れること、10日、11日も曇りの時間帯がありそうなことから実施を決めた。読売新道は土砂崩れ発生のリスクありと評価して諦めた（実際には下山時まで問題はなかったようだ）そこで�い魘席燭吠儿垢掘⊃景羚發鵬嫉海垢襪海箸箸靴拭�さらに出発直前に豪雨がほぼ確定とみられ雷雨も予報されたため�，鯊析妻燭吠儿垢靴拭�
太郎平到着時はずぶぬれ。しかし小屋の配慮が粋すぎる。チェックインはあとでよいからとレインを着たまますぐにストーブをがんがんきかせた乾燥室へと案内してくださった。当然廊下は濡れるがそれを小屋のオーナー自らモップで拭いている。さらに乾燥室のドアを開け閉めしながら無秩序に使用されないように目配り。登山者の気持ちにこたえつつ小屋の運営が円滑にいくように計算されている。とても合理的だ。誠にありがたい。
2日目（8日）。前日は薬師沢が増水で通れなかったという情報を得たので黒部五郎経由でとも考えたが、予定通り薬師沢経由で雲の平へ。薬師沢は水かさが減っていて問題なく通過。雲の平への急登も沢のようになっていたものの無事クリア。午前から雨が上がり、雲も晴れてきたので翌日の予定にしていた祖父岳に足を延ばす。
3日目（9日）、晴れの予報を信じ、一度予定から外していた高天原温泉へ。雲の平からの激下りののちすれ違った方から先の沢で熊が出たと聞く。ストック、熊スプレー、携帯で音楽を鳴らしながら進む。無事通過。温泉に浸かる。昨日の豪雨から一転、極楽の心地。高天原から岩苔乗越までは登り返し。途中水晶池から水晶岳を見上げる。あそこまで道が通じているような気はとてもしない。しかし徐々に高度を上げ、樹林帯を抜け振り返れば薬師岳が迫力たっぷりにその巨大な山容を現していた。この風景が今回の山行で最も印象に残った一つだ。その後、絶景の水晶小屋。針の木、船窪、蓮華の稜線まで一望。
夕刻、そろそろ翌日の天気の話になる。翌日（10日）も風雨が強く、11日はさらに豪雨になるという予報。そこでさらに計画変更。水晶を夜明け前に出発して一気に新穂高に下山することにした。周りの宿泊者もいろいろ検討を重ねている。ブナ立て尾根や竹村新道から下山をする方もいらした。
4日目（10日）、薬師沢へ向かう予定の同室の方が新穂高に下山するように計画を変更されたためご一緒に歩くことに。途中、三俣山荘で休憩するとずぶぬれと暴風のため寒さが襲ってくる。歩き続けていないと堪えられない。飴を口に含んでおく。双六小屋でケーキとホットカルピスをがたがた震えながら食べる。その後は標高を下げたのと糖分摂取で身体が温まってきた。鏡平小屋に到着後、同室の方はここで1泊することにされた。沢が増水しているとの情報を得て、急いで下る。秩父沢に到達。橋はもうどこにあるのかわからない。関係者の方が待機されていて渡渉ポイントを示してくださった。「本当はもう通したくないんです。写真は撮らないですぐに渡ってください」その言葉どおり、濁流がしぶきをあげて迫ってくるような感じだし、悠長に写真など撮っていれる状況ではとてもないと感じた。危険に身を晒しながらご案内くださった関係者の方に本当に感謝しかない。このあと90分後に通れなくなったことを下山後知る。同室の方は無事に下山できたろうか。その翌日も豪雨が続いたはずだ。沢がダメなら鏡平分岐まで登り返し、弓折岳、抜戸岳を経て笠新道を下るしかないかもしれない。双六から西鎌尾根を越えたとしても上高地で足止めになってしまう。
ご無事に下山されていることを祈りつつ、少々無茶をしてしまった山行を大いに反省したい。
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