立山三山と奥大日岳
- GPS
- 47:35
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
- 山行
- 1:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:05
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
好天下、注意していれば特に問題はありません。 |
その他周辺情報 | 雷鳥荘・雷鳥沢ヒュッテとも温泉あり(いずれも日帰り可)・コンセントはありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
夏休みをもらって立山へ登ることにした。8月3日夕方に福山市を出発して滋賀県内
のビジネスホテルで宿泊して8月4日に室堂から一の越山荘へ。8月5日に一の越山荘
から立山三山を縦走して雷鳥沢ヒュッテへ、8月6日に大日岳を往復し雷鳥荘に泊まり
翌8月7日に広島へ。という予定を立てた。18時半に家族と合流して高速道路で滋賀
県内のビジネスホテルに23時に到着した。
翌日(8月4日)は8時頃に出発して北陸道流杉スマートインターで下りて立山駅
へ。案の定一番近い駐車場は満車なので駅の下にある駐車場にとめた。ただこちらも
ほぼ満車の状態だった。
ケーブルカーとバスがセットになった往復チケットを購入した。一便待って11時2
0分のケーブルカーで美女平へ。そこからバスで室堂へ。定員になると次の便になる
ので座ることができる。バスに50分乗ると室堂へ。室堂には12時20分に到着した。
残念ながらガスが湧いていて立山三山は見えない。室堂ターミナルビルの1階にバス
が到着し屋上へ移動して外へでる。屋上から遊歩道につながっている。何かのイベン
トで太鼓の演奏をしている。
立山玉殿の湧き水の前を通って一の越へ。遊歩道があちこちに向かっているものの
室堂平の案内地図が設置してあり方向を示す案内板も各所にあるため迷うことはない
だろう。立山室堂山荘が右に見えるが救急車がとまっている。
道は登山道というより遊歩道だ。石畳の道が続く。道端にはウサギギク・チングル
マなどが咲いている。シナノキンバイの群落もある。右手に雪渓が残っている。振り
返ると地獄谷から湯気がもくもくと湧き上がっている。浄土山2831mの左山腹を歩
くようになると再び雪渓がでてきた。その奥には岩壁が見える。
室堂を出発して一時間歩くと木製のベンチがでてきたので少し休憩した。木製のベ
ンチが遊歩道にいくつか設置してある。振り返るとみくりが池やその奥に湯煙があが
る地獄谷が見える。小屋がだいぶん大きくなってきたけど山小屋は見えてからが長
い。一の越へのジグザグ道を登っていく。
13時48分に一の越山荘へ到着した。小学生の団体さんが小屋の前で座っている。
引率の先生に問うと小学6年生とのこと。下から続々と小学生が登ってきている。チ
ェックインをして部屋で休む。休んでいると荷揚げのヘリが窓の外に見えほーちゃん
(10歳)と二人でその様子を見学する。ほーちゃんは疲れたのか夕食まで部屋で爆睡
している。
16時50分に夕食を食べた。18時前になると再び天気が好転し富山方面はきれいな
雲海になってきた。雲海に大日岳が浮かんでいる。山荘の周囲を少し散策する。イワ
ギキョウ・イワツメクサなどが咲いている。18時40分に浄土山の右側へと太陽が沈
んでいった。21時に消灯となり就寝した。
翌朝天気は快晴だ。窓から槍穂高連峰がよく見えている。野口五郎と水晶岳の間に
見える。裏銀座の向こうに大天井岳が見えている。6時に朝食を食べて7時に出発。立
山三山縦走へと向かう。まずは雄山へ。急斜面につけられた登山道をたくさんのハイ
カーに混ざって登っていく。ちょうど日蔭になっているのが助かる。一の越の東側斜
面に黒部ダムから東一の越を経由してつけられている登山道がよく見える。かなりき
つそう。大きな山容の薬師岳、その左にはなだらかな三角形の黒部五郎岳が見える。
黒部五郎岳の左には同じような三角形の笠ヶ岳が見えている。山肌はお花畑が点在し
ていてヤマハハコ・ヨツバシオガマ・イワギキョウなどが咲いていてにぎやかだ。
浄土山山頂には富山大学立山施設の建物が見えている。その向こうには雲上になだ
らかな山容の加賀白山が雲上に浮かんで見えている。50分ほど登ると傾斜がゆるくな
った。コンクリブロックの上に石が積んである。雄山の左肩の向こうに剣岳の山頂部
が見えてきた。登山道は人が数珠つなぎのようになっている。岩陵帯となり道が険し
くなる。右へ行けとの道標がでてきた。山頂にある社務所が見えている。やや険しい
山容の針ノ木岳とその右奥に同じような格好をした北葛岳が見えている。野口五郎岳
の向こうに槍穂高が見えていたけれども槍ヶ岳は湧いてきた雲に覆われてしまった。
8時20分に社務所へと到着した。北側に鳥居があって受付を済ませてお参りをす
る。何人か集まったところで階段を上がりそこで祝詞を上げてもらいお神酒を頂く。
この後社務所の北側から大汝山3015mを目指して縦走する。大汝峰20分とある。な
だらかな稜線の向こうに別山が、その奥に剣岳が見えている。右肩は八ツ峰の険しい
岩尾根が見えている。
鹿島槍とその左に五竜岳、天狗が見えている。大岩がごろごろした道を進み9時10
分に大汝山山頂へと到着した。山頂に着くと白馬岳や白馬鑓ヶ岳がよく見える。富山
側は雲海になっている。御前沢氷河の向こうに黒部湖が見える。
しばらく休憩して大汝の休憩所へ。歩いているとヘリコプターが撮影をしていて
ほーちゃんと手を振ってみる。立山周囲を周回して離れて行った。9時半に富士の折
立へ。そこから急な岩の斜面を下っていく。途中、雪渓があり少し雪遊び。八ツ峰の
手前の尾根上に内蔵助山荘が見えている。
富士の折立から真砂岳への斜面が歩きにくい。下っているとジェット機が一機剣岳
や立山あたりを行ったり来たりしている。後で確認してみるとどうやらU-125救難捜
索機のようだ。
右手斜面に大きな雪渓がありパーティーが講習をしている。ここから別山までは
とても快適な雲上ハイクを楽しめる。白馬岳から天狗への縦走路に似た感じがする。
10時53分に真砂岳山頂2861mへ到着した。大日岳方面には雲が湧きあがっていて奥
大日岳がみえなくなっている。
別山は登らず別山の左をトラバースして剱御前小舎へ。トラバース道は残雪期は
危険とあるけれども注意してあるけば問題ない。12時15分に稜線へでたがガスが湧
いていて剣岳は隠れてしまっている。そこから下って12時37分に剱御前小舎に到着
した。
ここでトイレタイム。さてここから雷鳥坂を下るか新室堂乗越を下るか・・雷鳥坂
は傾斜がきつくてたいへんそう。ということで新室堂乗越への道を下っていくがこち
らも結構な傾斜だ。お花畑があちこちあり心を和ませてはくれるもけっこう疲れる。
クルマユリや白いシオガマであるイゾシオガマ、ミヤマアキノキリンソウなどとても
賑やかだ。チングルマの大群落もある。丸い葉っぱが特徴のイワイチョウも咲いてい
る。
ガスの中へ入り14時45分に新室堂乗越へ到着した。ここから雷鳥沢を目指して尾
根を下っていく。だいぶん下りたところで左にライチョウの親子を発見した。ニャー
ニャー?と鳴いていてしばらくすると草むらへと入っていった。今回初めての雷鳥
だ。ほーちゃんはとてもうれしかった様子。
15時半に木橋のところまでやってきた。橋の手間の河原で小休止。テント場を経由
して雷鳥沢ヒュッテへは15時47分に到着した。チェックインをして温泉へ。源泉の
湯である露天と内湯がある。露天に入ってから内湯にはいったけれど露天は浸かるだ
けなので内湯にはいってから露天へ入った方がいいだろう。ちょっとの距離だけど外
を歩かないといけないので裸のまま移動はできない。
17時20分に夕食を食べて就寝した。温泉には入れてとてもリフレッシュすること
ができた。明日8月6日は大日岳往復だ。夕食に肉や冷やしうどんがでてご飯のお替わ
りもしていっぱい食べて就寝した。
翌朝も快晴だ。朝食を食べて7時に出発した。ヒュッテで昼弁当を購入した。雷鳥
沢キャンプ場は色とりどりのテントがたくさん張ってある。まだ余裕はありそう。遊
歩道をキャンプ場へと下ってゆきその先の称名川にかかる小さな木橋を渡って新室堂
越を目指して登っていく。途中剱御前小舎への雷鳥沢登山道が右に分岐している。こ
ちらはかなりきつそう。チングルマの綿毛でいっぱいのお花畑の中の木道をゆっくり
と登っていく。
道端にはオンダテが少々地味な花を咲かせている。こちらは一の越から雄山への登
山道に比べるとずっと人は少ないものの登っているハイカーは多い。稜線が近づくと
奥大日岳最高峰2611mとその険しい東壁が見えている。ちなみに三角点はそこから
東へ450mほど進んだところにある。
8時5分に新室堂越に到着した。このあたりもお花畑が広がる。前回来たときには
この先で雷鳥を見たので探しながら登っていく。前方には通称おっぱい山の東峰が見
え、その奥には西峰が見えている。東峰は左を巻いていく。奥大日岳まで草原と少し
のハイマツ帯が続く。剱岳の山頂あたりがよく見えている。進むにつれて裾野が次第
に見えてきた。
おっぱい山東峰の手前で少し休憩した。谷には雪渓があり風がとても気持ち良い。
振り返ると池糖が見えている。ただ花のシーズンは少し過ぎていることもあり花は少
ない。稜線はチングルマの綿毛で覆われている。
ちょっとした岩場を登って東峰の左側をトラバースしてゆく。西峰との鞍部まで
来ると剣岳の全容が見えてきた。おそらくたくさんのハイカーが登っているだろう。
2511m西峰手前に道標があり左は「危険 通行止」とある。斜度が少々きつく
なる。ミヤマリンドウの群落がある。登っているときはタテヤマリンドウとの違いが
よく分からなかったがミヤマリンドウの方が花の斑が淡く葉が茎からしっかり離れて
いるらしい。少々きつい斜面を登っていくと左遠くに大きな素晴らしい山容をした薬
師岳が見えてきた。薬師岳は2度登っている。
9時55分に西峰山頂あたりにやってきた。クルマユリが咲いている。シナノキンバ
イ、ミヤマキンポウゲ、ヤマハハコ、エゾシオガマ・・。いよいよ奥大日岳への登り
にかかるがどうも山頂は最高峰ではなくその奥(西)のようだ。登山道は奥大日岳山
体の左側をトラバースしながらゆっくり登っている。
富山県側は雲海になっていて鍬崎山(クワサキヤマ2090m)が雲上に浮かんでい
る。ここで初めてトリカブトがでてきた。数株見られる。剣岳の裾野に雲海がかかっ
ている。10時50分に最高峰と三角点山頂との間の稜線へとでてきた。チングルマの
花がたくさん咲いている。前回来た時も花がたくさん咲いていてまだ時期が早かった
こともありハクサンチドリも咲いていた。途中、池糖の左側を進む。黒っぽい水なの
でなぜこんなに汚いのかとほーちゃん、草木の栄養分が流れ込む一方で標高が高いの
で分解が進まないのだろう。
左には薬師岳がよく見えている。その稜線左には黒部五郎岳が見える。水晶岳とそ
の左に赤牛岳が、その左奥に槍穂高連峰が見える。水晶岳の手前には鷲岳と鳶岳が見
えている。カンカン照りの中を歩いてきてへとへとなので150m手前にザックをデポ
して三角点山頂へ。
11時5分に山頂へ到着した。山頂からは剣岳はもちろん、その左には毛勝山山塊が
見え、大日岳方面は雲海に覆われている。反対側は立山三山や室堂方面がよく見え
る。11時50分に山頂を後にしてザックを背負って登ってきた道を戻り弁当を食べ
る。
チングルマ・ダイモンジソウ・ウサギギク・シナノキンバイ・・いろんな花々が咲
いている。白山はハクサンフウロだらけ?だったけれどここにも咲いてはいるものの
少ない。称名川の谷に雲が湧きあがってきているけれども相変わらずカンカン照り状
態が続く。おっぱい山西峰までのトラバースが以外と疲れる。
13時半に休憩する。たまに雲がかかるも小さな雲はすぐに行ってしまう。道端にク
リーム色の花を咲かせるトウヤクリンドウ、紫色のオヤマリンドウが咲いている。15
時に奥大日岳山体取り付きにある「(左)危険 通行止」の案内板まで戻ってきた。
今日泊まった雷鳥沢ヒュッテとその上には雷鳥荘が見えている。地獄谷の手前に称名
川にかかる太い滝であるツバクロ滝が見えている。
13時半にようやく西峰を巻き終えそこで休憩した。相変わらず剣岳は雲上に浮かん
でいるも雲は湧き上がってこずカンカン照りだ。ここでほーちゃんがダッシュして先
へ行ってしまった・・が夫婦連れと話をして立ち止まっている。追いつき話してみる
と雷鳥の親子がでてきたらしい。ただほーちゃんはガサガサとハイマツが揺れるのを
みるも姿は見れなかったらしい。
15時に新室堂越へ到着した。ここには小さな道標がある。雷鳥を探しながら歩くも
見当たらない。15時45分に木橋まで戻ってきた。そこからテント場を過ぎて16時10
分に雷鳥荘へ到着した。テン場から雷鳥荘までが疲れた足には少々堪える。ママは水
がとうとうなくなるもようやく到着した。
雷鳥ヒュッテは山小屋に近いけれど雷鳥荘はホテルと山小屋の真ん中といった感じ
か。ただコンセントはどちらにもない。夕食は二回に分かれていて遅い方の18時50
分に。温泉に入り汗を流して生ビールとほーちゃんの頼んだホットケーキを食べる。
夜には望遠鏡での星空観察もあるようだ。夕食をとり就寝した。
翌朝8月7日も快晴だ。こんな雨の降らない日が続くのも珍しいだろう。年に1度か
2度ある良い天気だと話しているのが聞こえた。7時10分に出発して室堂バスターミ
ナルへと向かう。血の池が左にでてくる。説明板に鬼と雷鳥が描かれているのが不可
解な様子で説明すると納得したような・・。
りんどう池を見て登りおえるとみくりが池だ。立山三山が湖面に映っている。前回
雷鳥を見たところだけど今回は不在の様子。暑すぎるのだろうか。バスターミナルに
到着すると一便満席で乗れなかっただけでバスにはすぐに乗ることができた。登って
くるバスはいずれも満車だ。下りる人はこの時間だとハイカーだけだろう。
来るときは見えなかったが称名滝が見えている。ケーブルカーに乗り換え9時20分
に立山駅へ下りてきた。意外とそれほど暑くない。室堂の方が暑かった感じがする。
薄曇りだからか。土産物を買って駐車場へ。案の定満車だ。川を渡ったところにも駐
車場がありこちらはまだ空きがある。帰りは立山インターから北陸道にのり渋滞にあ
うことなく名神を経て17時頃には東広島の家へ到着した。すごい花々で絶景でしかも
快晴続きと満点の山歩きだった。
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